歯科コラム

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東京、品川区の歯科医院「山手歯科クリニック」歯科コラム

インプラントは永遠に使える?|インプラント治療「老後」のメリット・デメリットを解説

近頃は健康寿命が延びているため、趣味や娯楽など、老後の生活を楽しむ方々がたくさんいらっしゃいます。

元気な年配層が増えているとはいえ、やはり身体的な変化は否めないもので、歯もまた然りです。

年齢を重ねていくと虫歯や歯周病などのリスクが高まり、老後になるにつれて歯が抜けて失う機会も増えるでしょう。

歯が抜けた場合の治療法にはいくつかの方法があります。

この記事では、老後の生活においてインプラントを選択した場合のメリットやデメリットなどを解説しますので、ぜひご確認ください。

 

老後に歯が抜けた場合の治療法


歯を失った際の治療法の選択肢には、主に「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」があります。

それぞれの治療法について解説します。

 

入れ歯

入れ歯は、数本の歯を失ったしまった部分に人工の歯を連結させて作成したものです。

部分入れ歯の場合は両端に金属を付け、健康な両隣の歯に金具を固定して装着します。

主に3本以上の歯を失った場合に適した治療法です。

すべての歯が無いケースでは、総入れ歯を装着します。

入れ歯は取り外しが可能なため、清掃しやすいのがメリットです。

ただし部分入れ歯の場合は、健康な両隣の歯に負担をかけることになるというデメリットがあります。

入れ歯はバリエーションが多く、さまざまな症状に合わせての製作が可能です。

保険適用の入れ歯を選択すれば、比較的安価に治療することもできます。

 

ブリッジ

ブリッジとは、失った歯の両隣の歯を削って、「失った歯の部分の人工の歯と、支える両隣の歯に装着する被せものを連結させたもの」です。

失った歯が1、2本の場合に行われます。

ブリッジは取り外しができず、歯ぐきとの隙間に食べカスなどの汚れがつまりやすいので、虫歯や歯周病にならないようお手入れに注意が必要です。

また、削った両隣の歯には負担がかかるため、寿命が縮まってしまいます。

ブリッジを入れる部位によっては保険適用になるため、比較的治療費が安価です。

 

インプラント

インプラントとは、歯を失った部分に人工の歯根を埋めて、その上に人工の歯の被せものを取り付ける治療法です。

ブリッジや入れ歯と比較すると、インプラントが一番本来の歯に近い構造だといえます。

また、失った歯の部分のみに施術を行うので両隣の歯にはほぼ負担がかかりません。

そこでインプラントはおすすめの治療法です。

 

インプラントと入れ歯の違いについて

入れ歯とインプラントの比較について、もう少しくわしく解説します。

寿命と保険適用の有無について見ていきましょう。

 

寿命

入れ歯の寿命はだいたい7年~8年です。

一方、インプラントは約10年~15年と長い傾向にあります。

ただし寿命はメンテナンス次第です。

どちらも歯の汚れを綺麗に取り除き、歯周病などのトラブルを予防する必要があります。

 

保険適用

入れ歯は保険適用されますが、インプラントは保険適用外なので自費になります。

そのため比較するとインプラントの費用は入れ歯よりも高額です。

 

老後にインプラント治療を受ける前に知っておくべきこと

インプラント 老後

老後にインプラントを考える人も多いでしょう。

インプラント治療を検討し始めた際に知っておくと良いことについて解説します。

 

インプラントの特性を知る

インプラントの治療を決断する前に、まずはインプラントの特性について知っておきましょう。

なぜなら、インプラントは治療をしたら終わりということではなく、メンテナンスが非常に重要だからです。

後悔しないためにも、治療期間や費用、入れ歯など他の治療法と比較した場合のメリット、デメリットともに把握した上で選択しましょう。

 

信頼できる歯科医院を選ぶ

インプラント治療を安全に行うには、信頼できる歯科医院を選ぶのが大切です。

手術を行う前の段階で検査をしっかり行ってくれる歯科医院がよいでしょう。

インプラントは誰でも受けられる治療方法ではありません。

手術前の検査にてインプラント治療ができるかどうかを慎重に見極める必要があるのです。

歯科用CTは、レントゲン画像では分からない骨の状態や神経の状態まで把握できます。

歯科用CTを使ってしっかり調べてくれる歯科医院なら信頼できるでしょう。

 

持病がある場合は主治医に相談してみる

老後にインプラントを選ぶにあたって、持病があるなら主治医に相談してみるのも大切です。

インプラント治療は外科手術になるため、持病がある場合は治療リスクが高まる可能性が考えらえます。

持病の種類によってはインプラント治療が受けられない場合もありますので、インプラント治療を始める前に主治医に相談してみてください。

また、インプラント治療を受ける場合、持病の主治医と歯科医とで連携が必要になる場合もあります。

 

老後にインプラント治療を選択するメリット

インプラント 老後

インプラント治療を必要とされている高齢者の方も多くいらっしゃいます。

なぜなら歯が抜ける機会は、高齢になってからの方が多くなるからです。

老後にインプラント治療を選択するメリットを解説します。

 

しっかりと噛むことができる

老後にインプラントを選択すると、しっかり噛むことができるのがメリットです。

抜けた歯をそのままにしていると、嚙む力(咀嚼能力)が落ちてしまいます。

咀嚼能力が落ちてしまうと、消化が十分にできないので栄養が十分に摂れなくなったり、免疫力が落ちて疾患にかかりやすくなったりすることがわかっています。

特に最も失いやすい奥歯は、食物をすりつぶすのに欠かせない歯です。

インプラント治療で失った歯を補って咀嚼能力を回復させることは、身体の機能を維持することにもつながります。

 

認知症リスクを軽減できる

認知症リスクを軽減できるのも、インプラントを選ぶメリットです。

老化によりリスクが高まるといわれている「認知症」ですが、厚生労働省の調査によると、咀嚼機能の低下と認知症の発症に関連性があることが分かっています。

その調査によると、歯が20本以上残っている人に比べて、それより少ない人は認知症になるリスクが1.9倍だと報告されているのです。

インプラントによって天然歯に近い形で失った歯を補うと咀嚼能力を改善できるため、認知症のリスクの軽減に影響を与えられると考えられます。

 

若々しい外見を保てる

若々しい外見を保てるのもインプラントのメリットだと考えられます。

インプラント治療では、セラミック素材の人工歯を被せものとして装着することが多いです。

歯に合わせて色味を細かく調整することもできるので、見た目がとても自然に仕上がります。

歯がしっかり並んでいると、口元の膨らみや見た目が若々しくなるでしょう。

入れ歯であっても歯並びは作れると思われるかもしれません。

しかし金属を健康な歯に引っ掛けたり、樹脂の素材が目立ってしまったりする可能性があります。

自然で若々しい見た目にしたいのなら、インプラント治療の方が勝っているのでおすすめです。

 

健康な歯を傷つけずにすむ

健康な歯を傷つけずにすむのも、インプラントの大きなメリットです。

インプラント以外の失った歯を補う治療法では、健康な歯を削ったり、金具を引っ掛けたりする必要があります。

しかしインプラントなら健康な歯を犠牲にする必要がありません。

周りの健康な歯を傷つけることなく失った歯を補えます。

 

会話がしやすい

インプラントには会話がしやすいというメリットもあります。

歯を失うと話しづらくなり、話をうまく伝えられなくなることも増えるでしょう。

入れ歯を装着することで会話のしづらさは多少は改善されるはずです。

しかし話している最中にズレたり、外れたりといった心配があります。

また入れ歯は慣れるまで発話がしづらいのがデメリットです。

インプラントは天然の歯と同じようにアゴの骨に固定されるため、施術の後は歯が安定します。

話のしづらさから人間関係が希薄になってしまうことを防ぐ効果にも期待できるでしょう。

 

骨吸収を防げる

インプラント治療をすると、咀嚼の際に天然の歯と同じような刺激を与えることができるため、「骨吸収」を防ぐことができるのもメリットです。

歯を支える「歯槽骨」が溶けてしまうのが「骨吸収」です。

入れ歯やブリッジでは、失った歯があった部位に刺激を与えることができません。

そのため骨吸収されるといわれています。

しかしインプラントなら骨吸収の予防が可能です。

 

老後にインプラント治療を選択するデメリット

インプラント 老後

後悔しないよう慎重にインプラント治療を受けるか判断するためには、デメリットの把握も重要です。

メリットだけを見て決めないよう注意しましょう。

インプラント治療を選択する場合のデメリットについて解説します。

 

費用と時間がかかる

インプラント治療は、基本的に保険適用外の自由診療で費用がかかるのがデメリットです。

歯科医院によって費用が異なりますが、かかる費用はすべて自己負担で、1本あたり約30~50万円ほどが相場となっています。

また、インプラントの治療にはある程度の長い期間がかかるのもデメリットです。

埋め込んだインプラントが骨と結合するまで待たなくてはなりません。

個人差はあるものの、約3~6か月ほどの期間を要します。

保険診療で比較的安く短期間でく装着できる入れ歯とは、非常に対照的といえるでしょう。

 

外科的処置の身体的負担がある

インプラント治療を行うためには、人工の歯根をアゴの骨に埋め込むために外科的な処置を行う必要があるのもデメリットです。

入院は必要ありませんが、親不知の抜歯と同程度の身体的な負担があります。

身体的な負担は感覚的なもので個人差もあるでしょう。

しかし持病がある場合には服薬等の問題も合わさって、手術が難しくなることも考えられます。

手術以降もメンテナンスでの通院が必要になるので、定期的に通える体力がなければ、インプラント治療を選択するのは難しいかもしれません。

 

メンテナンスに手間がかかる

メンテナンスに手間がかかるのもインプラントのデメリットだといえるでしょう。

インプラントは、汚れをきれいに取り除いていないと「インプラント周辺炎」といった症状になりやすいです。

しかし、インプラント以外の治療法であっても、口腔内を清潔に保つための清掃は欠かせません。

たとえインプラントをしていなくてもメンテナンスや清掃を行わなければ、虫歯や歯周病になってしまいます。

 

骨の状態によっては治療が受けられない

インプラントは、骨の状態によっては受けられない場合があるため、誰でも受けられる治療法ではないのもデメリットです。

歯周病が進行し、歯茎だけにとどまらず骨にまで影響を与えてしまい、アゴの骨がどんどん痩せていったりするとインプラントを埋め込むことが難しいので治療が受けられません。

元々あった歯を支えきれないほどに骨が痩せてしまうなど、骨粗しょう症の方も治療できないと考えてください。

歯科医院によっては足りない骨を作る「骨造成」という手術を行ってくれる医院もありますが、どこの病院でも受けられる治療ではありません。

 

老後のインプラント治療において不安な点

インプラント 老後

老後にインプラント治療を受けるにあたって、不安に感じる声が多いものについてお答えします。

ぜひ内容を確認して不安の解消に役立ててください。

 

寝たきりなどメンテナンスの通院ができなくなった場合

寝たきりの状態になり通院ができなくなってしまうとインプラントのメンテナンスは難しくなります。

しかしインプラントのお手入れだけに留まらず、口腔内全般のお手入れがご自身では難しい状況になっているでしょう。

「お手入れ」で考えると「総入れ歯」が簡単にお手入れはできる方法になります。

とはいえ先のことを心配しすぎても解決にはなりません。

まずは寝たきりにならないように健康維持に努めていきましょう。

 

お手入れを続けていけるかが心配な場合

インプラントのお手入れが特別難しいように感じて不安になる方もいるかもしれません。

しかし、インプラントの治療を進めていく際に、歯科衛生士からブラッシング指導を受けてメンテンナンス方法を知ることができます。

インプラントのお手入れは特別難しいものではなく、実はご自身の歯のメンテナンスと大差はないので問題ないでしょう。

歯ブラシの正しいあて方や歯間ブラシの効果的な使い方などを教えてもらえれば、十分に口腔内をお手入れできるようになります。

 

まずは相談してみよう

インプラント 老後

年齢を重ねると残念ながら、歯を失う機会が出てくるでしょう。

60歳を過ぎると約80%の人が少なくとも1本以上の永久歯を失い、年々その数は増えていきます。

インプラントは天然の歯に近い形で失った歯を補うことができる治療法です。

本物の歯のようにしっかり噛むことができるので、インプラントは年々注目と人気を集めています。

しかし興味はあるけれどなかなか治療までは踏み込めないという方もいることでしょう。

人気があるのと、ご自身に合う治療法であるかは別になりますので、メリット・デメリットを理解した上で後悔のないように判断することが大切です。

まずは「かかりつけ医に相談」してみてはいかがでしょうか。

 

監修:理事長/齋藤和重

東京の安いインプラントは注意!?安全にインプラント安くする方法

インプラントの治療についてインターネットで調べてみて、価格に驚いてしまった方もいるのではないでしょうか。

この記事では「安いインプラント」について解説していきます。

安いインプラントはいくつかの点に注意が必要です。

一概に格安が危険という訳ではありません。

インプラントは医療器具なのでどうしても高額にはなりますが、多少は安く抑えることが可能です。

インプラントの費用を安くする条件や、格安のインプラントは安全なのかについても解説しているので、これから治療を受けようか検討している方はぜひ参考にしてみてください。

 

インプラントとは?

 

歯を失った場合の治療法の1つであるのがインプラントです。

インプラントという言葉は「体内に埋め込む医療器具・材料」を指します。

歯科領域では、あごの骨に埋め込む人工歯根をインプラント、正しくは「歯科インプラント」と呼びます。

もともとは入れ歯やブリッジが治療の主流でしたが、近年は第三の治療法としてインプラントを選ぶ人も増加中です。

 

インプラント治療の価格相場

インプラントではカウンセリング・検査・診断から始まり、人工歯根を埋入する手術、人工歯に当たる上部構造の製作までが一連の流れになります。

それぞれの工程でかかる費用の相場は下記になります。

  • カウンセリング 0~5,000円程度
  • 検査・診断 30,000~50,000円程度
  • インプラント手術 150,000~400,000円程度(一本につき)
  • 上部構造 50,000~200,000円程度

インプラントは1本あたりにかかる費用が高額です。

その他にインプラント治療では手術後にも定期的にメンテナンスが必要になります。

メンテナンスでは、都度数千円程度かかります。

 

インプラントはどのくらい持つのか?

インプラントは高額ですから、何年くらい持つのか気になる人も多いでしょう。

見解は様々ではありますが、多くの歯科医師はメンテナンスをしっかりと行えば40~50年ほど持つと考えています。

高額な費用を払う必要がありますが、その後長く装着できるため、コスパとして考えると悪いものではないでしょう。

 

インプラントが高額な理由

インプラント 全部 費用

インプラントが高額となってしまうのには以下の理由が挙げられます。

  • 保険が適用されない
  • 原材料費が高額である
  • インプラント専用に設備投資が必要である
  • 技術料がかかる
  • 本数に対して金額がかかる

詳しく解説していきます。

 

保険が適用されない

インプラントが高額なのは基本的に保険が適用されないからです。

自費診療なため、治療にかかった費用は10割負担となります。

これは国が定めた措置です。

今後、保険適用の治療となる可能性はありますが、現状は保険外診療となります。

 

原材料費が高額

原材料費もインプラントの価格に影響する要素の1つです。

インプラント治療に欠かせない人工歯根は、純度の高いチタンで作られています。

純度の高いインプラントは希少性が高い素材です。

優れた品質のインプラントを作るためには、材料費が高額になってしまうのは仕方のないことだといえるでしょう。

 

インプラント専用に設備投資が必要

インプラント治療を安全に行うにはそれ相応の設備が必要となるのも、価格が高い理由です。

具体的には歯科用CT・衛生管理が徹底したオペ室・デジタルシミュレーションが可能なソフト・インプラントオペに必要となる専用器具などが該当します。

こうした設備を整えるには高額な費用が必要です。

そのため、安く治療を行うことは難しい状況下にあります。

 

技術料がかかる

インプラント治療は歯科医師であれば誰でも行うことができます。

治療費には技術料も含まれるものと認識しなくてはなりません。

熟練された腕を持つ歯科医師であるほど、治療の精度はあがり、質の高い治療を提供できます。

そのため技術が高いと技術料も上がるでしょう。

 

本数に対して金額がかかる

インプラントは本数が増えるにつれて2倍3倍…と費用がかさんでいきます。

失った歯の全てをインプラント治療をするとなった場合には、100万円以上かかることも多くなるのです。

事前に見積もりをとってから治療開始となります。

費用が心配なら本当に必要な部分だけをインプラントにするのも良いでしょう。

デンタルローンやクレジットカードも利用できますが、本数についてはよく考えてみてください。

 

インプラントを安くする方法

インプラントは材料費が高額なこともあり、値引きが難しいものとされています。

そのため値引きをするのは難しいのですが、「結果的に安く抑える」ということは可能です。

ここでは費用を安く抑えるための条件について紹介していきます。

 

保険適用となるケースがある

インプラントは下記の条件に該当すれば保険適用となることがあります。

  • 生まれつきあご骨の1/3以上が連続していないまたは形成不全の場合
  • 病気や事故などやむを得ない事情で、大きなあごの骨を失った場合

保険適用できれば費用は抑えられます。

ただし虫歯や歯周病などでインプラントの治療を検討している方の場合は保険適用が難しいので注意しましょう。

 

医療費控除を利用する

インプラントでは「医療費控除」の適用が可能です。

医療費控除とは、一年間に支払った医療費が年間10万円を超えた場合にその年の税金(所得税や住民税)を軽減できる制度です。

そのため医療費控除を申告すれば実質的な患者様の支払い金額を軽減することができます。

 

クレジットカードで支払う

結果的に費用を抑える方法の1つが、クレジットカードでの支払いです。

クレジットカードによっては支払いでポイントが得られます。

ポイント還元率の高いクレジットカードで支払えば、実質的な負担額の軽減につながるでしょう。

ただし、クレジットカード払いに対応していない歯科医院もあるので注意が必要です。

 

複数の歯科医院で見積もりをとる

複数の歯科医院で見積もりをとると、費用を抑えられます。

1社の見積もりですぐに治療を決めず、複数の歯科医院で見積もりをとってみましょう。

インプラントは自費診療なため、保険治療とは違って歯科医院により金額が違います。

複数の歯科医院の金額や診療内容を充分に比較して、本当にコスパの良い歯科医院を見つけてみてください。

 

保険が適用されるケースのポイント

前歯 インプラント 失敗

上記で保険が適用されるケースもあるとお伝えしましたが、注意点がいくつかあります。

ここではインプラントを保険で治療するケースについて詳しく解説していくので確認してみましょう。

 

保険が適用される条件

保険が適用されるのは次の条件を満たす場合です。

  • 生まれつき、もしくは事故などで上顎の骨1/3以上が連続して欠損している、もしくは上顎洞や鼻腔とつながってしまっている場合
  • 下顎の顎骨の1/3以上が連続して欠損している、もしくは腫瘍などの病気で下顎を切除していると診断されている場合

保険適用は、先天性のもの、後天的なもの問わず自身の意思とは無関係に顎の骨を1/3以上を失ってしまった人が対象です。

上記の条件を満たしている場合に限り、自費診療から保険診療へと切り替わります。

 

保険でインプラント治療をする場合の注意点

仮に保険適用の規定をクリアしていたとしても色々な所で制限があります。

詳しくは下記の項目となるので確認してみましょう。

  • 院用のベッドが20床以上ある歯科もしくは口腔外科
  • 上記の条件に当てはまる病院に歯科医師が常勤で2名以上配置されている
  • 歯科または口腔外科で5年以上治療経験がある、または3年以上のインプラント治療経験のある常勤手が2名以上配置されていること

他にも条件はありますが、簡単に言えばクリニックでの治療は困難で、大きな総合病院などでの治療になります。

どの病院が条件に当てはまっているか分からない場合は、近くの歯科医院に問い合わせてみると良いでしょう。

 

格安のインプラントは注意しよう

 

インターネットでインプラントについて調べていると「格安」を押し出している歯科医院もあります。

「とにかく安ければいい」という考えで歯科医院を選んでしまうと後悔をしたり、うまく治療がされずやり直しをすることになったりする場合があるため注意が必要です。

そもそもインプラントは安くならないはずの治療法です。

それでも格安としている歯科医院で考えられる危険性について解説していきます。

 

未承認のインプラントを使用

現在国内で流通しているインプラントは、基本的に国の承認を得ています。

一定水準以上の品質が保証されているため、費用もそれなりに高くなってしまうのはやむを得ません。

一方で極端に安い格安インプラントの場合、海外で流通している品質の低い商品が使われる可能性があります。

国の承認を得ていないインプラントは、大きな欠陥がある可能性も考えられますので注意が必要です。

 

医師の実績不足

極端な格安インプラントを行っている歯科医院は、医師の実績や経験が未熟な可能性が考えられます。

歯科医師になってまもない場合や、インプラントの経験値が低い場合は、適切な診療結果を得られないこともあるでしょう。

他院でやり直しをすることになってしまっては二重で費用がかかります。

結果的に割高となってしまうため注意しましょう。

 

トラブルがおきる可能性

マイナーなインプラントシステムを採用していて、治療後のトラブルが多い歯科医院は、患者を多く集めるために格安でインプラントを提供しているケースがあります。

歯は一度治療してしまうと完全な元通りにはなりません。

トラブルの多い歯科医院は避ける方が安全でしょう。

 

信頼できる歯科医院の選び方

インプラント 全部 費用

費用が高額なインプラント治療でのトラブルや後悔は避けたいですよね。

トラブルや後悔を避けるためには、信頼できる歯科医院で治療を行うのが一番です。

ここでは信頼できる歯科医院の選び方について解説していきます。

 

検査・診断が丁寧

インプラント治療では、検査や診断を入念に行ってくれる歯科医院を選びましょう。

検査をするにあたっては、相応の設備も必要になってきます。

設備が整っている歯科医院を選ぶのもポイントです。

 

残せる歯は出来るだけ残してくれる

歯科治療では、自歯の歯を残せるのであれば、なるべく残した方が良いです。

インプラントは自歯と比べると土台も弱く、歯茎にもダメージを受けます。

最大限歯を残そうとしてくれる歯科医院の方が、信頼できると言えるでしょう。

 

インプラント以外の治療法も説明してくれる

インプラント以外の治療法も説明してくれる歯科医院は、信頼できると言えるでしょう。

自費診療であるインプラントは、患者の負担額が大きくなります。

もちろんインプラントが最良の診療の場合もあるでしょう。

しかし他の治療と比較検討して選択する方が後悔のない選択ができます。

インプラント以外の治療方法についても問い合わせてみてください。

 

インプラントのデメリットも教えてくれる

インプラントのデメリットについても教えてくれる歯医者を選ぶのがおすすめです。

デメリットを把握してから治療をした方が後悔しません。

メリット・デメリットどちらも踏まえた上で、治療方針を歯科医師と共に相談しながら決めると良いです。

積極的にデメリットも教えてくれる歯科医師は信頼できるでしょう。

 

経験豊富な医師であること

インプラントの治療を受けるなら、経験豊富な意思を選ぶのも大切です。

設備がいくら最先端で豊富だったとしても一番重要なのは歯科医師の技術力になります。

インプラント手術の経験や実績についてできる限り豊富な歯科医院だと、慣れている分安心できますよね。

そこでインプラントの経験値についても聞いてみる事をおすすめします。

 

アフターフォローの充実

アフターフォローも歯科医院選びでのポイントです。

インプラントは手術が終われば完了ではありません。

健康な歯と同様に、定期的に異変がおきていないかのチェックやメンテナンスが必要です。

メンテナンスをきちんと行うことで40年、50年と長持ちをさせることができます。

アフターフォローがどの程度しっかりしているのかについて、初回の問診時などに問い合わせてみると良いでしょう。

 

カウンセリング時に気になる事を質問しよう!

インプラントは、安く抑えるのが難しい高額な治療です。

それでも見た目の自然さや長持ちできる点から、インプラント治療を行いたい人は多いでしょう。

後悔しない治療をするためには、カウンセリング時の入念さが大切になってきます。

私共の歯科医師も、安心して治療ができるように検査・説明を最大限行っていますが、それでも患者様からすると疑問が残ってしまうこともあるかもしれません。

そこで患者様が気になる事などを事前にリスト化してからカウンセリングに来て頂けると、より納得頂いた上で判断できるでしょう。

 

監修:理事長/齋藤和重

入れ歯からインプラントに変えられる?方法やメリット、注意点も解説

歯を失った場合の治療法として、従来までは入れ歯が主流でした。

しかし、近年ではインプラント治療の人気が高まっています。

では、入れ歯治療を受けた後にインプラントへの変更は可能なのでしょうか。

この記事では、入れ歯からインプラントに変えるメリットや方法、注意点について解説します。

入れ歯とインプラントそれぞれのメリット・デメリットも紹介しますので、この記事を読んでご自身にあった治療法を検討してみてください。

 

歯を失った部分を補う方法

失った歯を補う方法

自分の歯をいつまでも使い続けたいですよね。

しかし怪我や病気、事故などで天然歯を失う場合があります。

このような場合、歯を失った部分を補う方法として考えられる治療法は以下の3つです。・入れ歯・ブリッジ・インプラントそれぞれの特徴やメリット・デメリットについて説明していきます。

 

入れ歯とは

入れ歯は、歯がなくなった所の歯と歯茎の形を作り補う、取り外しが出来る装置です。

入れ歯には、次の2種類があります。

・部分入れ歯……一部の失った部分を補う入れ歯・総入れ歯……すべての歯を失った場合に使用する入れ歯

それぞれ説明していきます。

 

部分入れ歯

部分入れ歯とは、歯を失った部分のみに入れる入れ歯です。

残っている歯に金属のバネをかけて、入れ歯を維持安定させます。

歯が1本だけ欠損した場合から1本しか残っていない場合まで幅広く対応しているのが特徴です。

バネをかける歯を削るだけで済みますが、総入れ歯に比べて安定性が劣ったり金属部分が目立ったりするというデメリットもあります。

 

総入れ歯

総入れ歯は、上下どちらかの顎で歯が全くない場合に使われる入れ歯です。

残っている歯が入れ歯を支える「部分入れ歯」に対し、「総入れ歯」は歯茎の上に乗せて支える構造をしています。

総入れ歯は歯茎の部分が分厚くなるため、違和感を感じやすいのが特徴です。

 

入れ歯のメリット

入れ歯には、以下のようなメリットがあります。・治療費用が安く済む・治療期間が比較的短い・取り外しができるため掃除しやすい・外科手術が必要ないため身体への負担が少ない・取り外しができるためトラブルが起きても対処しやすい基本的に入れ歯は保険適用となるため、他の治療法と比べて費用が安く済むでしょう。

また、インプラントのように外科手術が必要なく、ブリッジのように他の健康な歯を削らずに治療ができるため、身体への負担が少ないというのもメリットです。

 

入れ歯のデメリット

入れ歯には、以下のようなデメリットがあります。・痛みや違和感を感じやすい・審美性に欠ける・入れ歯の調整が必要である・食べ物をしっかり噛めない場合がある・入れ歯がずれたり外れたりする・食べ物・飲み物の熱さや冷たさを感じやすい・金具を使う場合、他の歯を傷つける恐れがある保険診療で入れ歯を作る場合、インプラントに比べると審美性が劣ってしまいます。

また、インプラント・ブリッジよりも噛む力が劣り、外れてしまいやすいのもデメリットです。

 

ブリッジとは

ブリッジは、歯を失った部分の両隣の歯を削り、それを土台にして一体型の上部構造を装着する治療法です。

歯と歯の間に橋を渡すようにして取り付けていることから「ブリッジ」と名付けられています。

歯を削るだけなので外科手術をせずに治療ができ、保険適用も可能です。

 

ブリッジのメリット

ブリッジの主なメリットは以下の通りです。・治療費用が安く済む・治療期間が比較的短い・入れ歯よりもしっかりものを噛める・違和感が少ない・取り外さなくて良い入れ歯同様、ブリッジは治療を行っている歯科医院が多く、失った歯の両隣に歯がある場合は取り入れやすい方法です。

また、入れ歯よりも異物感が少なく、ものをしっかり噛めるでしょう。

 

ブリッジのデメリット

ブリッジのデメリットもおさえておきましょう。・他の健康な歯を削らなければならない・歯を全部失っている場合など適応できないケースがある・天然歯と上部構造との間に汚れが挟まりやすい・不具合が起きた場合入れ歯よりも修理が難しいブリッジは、歯を失った部分の両隣の歯を少し削って土台にするため、健康な歯の寿命を縮めることになります。

また、入れ歯と比べて適応できる範囲が限られるので注意が必要です。

 

インプラント治療とは

インプラント治療は、歯を失った場所にインプラント体を埋め込み、人工歯(上部構造)を装着する治療法です。

他の治療法に比べ、インプラント治療は見た目も良くなりしっかり噛めるようになります。

歯があった時と同じ状態に回復できるのがインプラント治療の特徴です。

ただし基本的には保険が適用されず、自由診療となります。

 

インプラント治療のメリット

インプラント治療は以下のようなメリットがあります。・審美性に優れている・違和感や異物感を感じない・噛む力が本当の歯と同じくらいまで回復する・他の健康な歯に負担をかけない・骨が痩せるのを防ぐインプラント治療は機能面・審美面においても入れ歯やブリッジよりも優れているため、近年人気の治療法です。

 

インプラント治療のデメリット

多くのメリットがあるインプラント治療ですが、以下のようなデメリットもあります。・治療費用が高くなる・治療期間が長くなる・外科手術が必要である・定期的なメンテナンスが必要である・全身の健康状態が悪い場合、治療できないことがある・骨の量が足りないときなど適応できない場合がある

インプラント治療は自由診療となるため、治療費が高額になります。

また、外科手術が必要であるため、身体への負担がかかるのも理解しておきましょう。

 

入れ歯からインプラントに変更するのは可能?

入れ歯からインプラント

入れ歯治療を受けた後にインプラント治療への変更はできるのでしょうか。

結論から言うと入れ歯からインプラントへの変更は可能です。

入れ歯に負担がある場合、インプラントに移行すると様々なメリットが得られます。

詳しく説明しますのでご確認ください。

 

メリット①しっかりと固定される

入れ歯をつけていると、しっかりと噛めなかったり、発音がしっかりできなかったりと不満を抱える人は少なくありません。

しかしインプラント治療でインプラント体を埋めると、しっかりと固定されます。

入れ歯を装着していたときの不快感や不便さがないため、快適な生活に期待できるでしょう。

 

メリット②自然な口元に仕上げられる

入れ歯の場合、金具が見えてしまったり、外れてしまったりと不自然な口元になってしまうことがあります。

しかしインプラントは見た目も自分の本当の歯のような仕上がりです。

機能面でなく審美面においても優れているため、より自然な口元を目指せるでしょう。

 

メリット③歯や身体の健康を維持できる

インプラントは歯や身体の健康を維持できるのも大きなメリットです。

入れ歯で食べ物をしっかり噛めないと、胃や腸に負担がかかってしまいます。

しかしインプラントでしっかり噛めるようになると、消化しやすい状態にして胃や腸へ食べ物を運べるようになるのです。

また、ストレスもなくなり、全身の健康維持に繋がるでしょう。

 

メリット④他の歯への負担が少ない

部分入れ歯の場合、他の歯にフックをかけて固定するため、隣の歯の歯茎に擦れて炎症を起こしてしまう危険性があります。

ですが、インプラントは、他の歯に固定したりひっかけたりしません。

器具が他の歯や歯茎と擦れてしまう危険性がなく、安心して使えます。

 

入れ歯からインプラントに移行する方法

部分入れ歯からインプラント

具体的にどのようにインプラントに移行すれば良いのでしょうか。

入れ歯は、部分入れ歯と総入れ歯の場合とで治療方法が変わりますので、それぞれ詳しく説明していきます。

現在入れ歯を装着していて、インプラントへの移行を考えている方はチェックしてみてください。

 

部分入れ歯からインプラントへ

部分入れ歯からインプラントに移行する場合、検査・診断により特に問題がなければ通常のインプラントと同じ治療法で行います。

部分入れ歯は、残っている健康な歯に力を分散して安定させています。

それらの歯に負担がかかっている場合、インプラント治療前に抜歯が必要になるケースもあるでしょう。

 

総入れ歯からインプラントへ

総入れ歯からインプラントへ移行する場合、多くのインプラントを埋め込む必要があります。

そのため以下について考えなくてはなりません。

・治療期間が長くなる・費用が高くなる・身体への負担が大きくなる通常のインプラントの他に、「オールオン4」という最新のインプラント治療も選択できます。

 

オールオン4とは

オールオン4は、最少で4本のインプラントによって全ての歯を支える治療法です。

一般的なインプラント治療では、1本のインプラント体を顎の骨に埋め込みんでアバットメントを装着し、そこに上部構造を装着して固定します。

しかしオールオン4では最少4本のインプラント体を埋め込み、そこに一つの入れ歯のようになっている歯茎がついた上部構造を装着する仕組みです。

少ないインプラント体で対応できるので、身体にかかる負担を減らせるでしょう。

 

入れ歯からインプラントに変更する際の注意点

入れ歯からインプラントに変える注意点

入れ歯からインプラントに変更するのは可能で、メリットも多いです。

しかし、いくつか気をつけなければならない点があります。

詳しく説明しますので、しっかり理解したうえで検討しましょう。

 

骨造成が必要になる場合がある

インプラントへの変更では骨造成が必要にある場合があるので注意が必要です。

入れ歯にしてから日数が経っていたり、調整していなかったりすると、顎の骨が痩せてしまっている可能性があります。

その場合に行われるのが、骨造成と呼ばれる骨を増やす手術です。

検査や診断を受けてから治療を進めていくことになるでしょう。

 

治療費が高くなる

保険が適用される入れ歯治療に対し、自由診療となるインプラント治療の費用は高額になります。

インプラント1本あたりの相場費用は30〜50万円程度です。

ただし、インプラントは他の治療法と比べて寿命が長く、しっかりメンテナンスを行えば半永久的に使えます。

メリットも多く、長く見ればコストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。

 

治療期間が長くなる

インプラントは治療法によっても変わりますが、治療期間が長い傾向にあるので注意してください。

入れ歯やブリッジは比較的短期間で治療が終わります。

しかしインプラント体と骨がしっかり結合するまで3ヶ月程度かかり、外科手術の後も回復するのを待たなければなりません。

治療完了まで3ヶ月〜1年程度かかると理解したうえで治療計画を立てましょう。

 

身体への負担がかかる

インプラント埋入するには、麻酔をともなった手術が必要です。

そのため、身体への負担が少なからずあります。

治療するにあたっては、インプラント治療に精通した信頼できる歯科医院を選ばなければなりません。

 

健康状態に問題がある場合は治療ができない

入れ歯からインプラントへの変更は簡単に行えるわけではありません。・骨の状態・周囲の歯の状態・噛み合わせ上記について良く調べたうえで実施する必要があります。

また、インプラント治療は手術が必要です。

全身状態が悪いときや、インプラント埋入部位の顎の骨が丈夫でないときなどは、治療を受けられないケースもあるので注意しましょう。

 

定期的なメンテナンスが必要

インプラントは入れ歯と比べても不快感がなく、ものをしっかり噛めるなどメリットが多い方法です。

しかし、インプラント周囲炎になりやすいというデメリットがあります。

自覚症状がほとんどないため、気づいたときには進行してしまい、せっかく埋入したインプラントを除去しなければならないケースもあるので注意が必要です。

インプラント周囲炎にならないためには、日々のブラッシングだけでなく、歯科医院で定期的なメンテナンスを受けましょう。

 

入れ歯に不満がある場合はインプラントを検討しよう

入れ歯に不満があればインプラントに

本記事では、入れ歯からインプラントに変えるメリットや方法、注意点について解説しました。

インプラントは機能性と審美性の両方に優れている治療法です。

入れ歯をしていて不満が多かった人は、インプラントに移行することで解消できるかもしれません。

〇インプラントへ移行するメリット

・しっかりと固定される
・自然な口元に仕上げられる
・歯や身体の健康を維持できる
・他の歯への負担が少ない

入れ歯からインプラントに移行する場合は注意点もあるため、この記事を参考にしつつ、しっかり検査・診断を受けて治療に臨みましょう。

 

監修:理事長/齋藤和重

インプラントの手入れ方法を徹底解説!メンテナンスを怠る危険性と寿命を延ばすために必要なこと

失った歯の代わりとなり、ものを噛んだり見た目を良くしたりできるのがインプラントです。

しかしインプラントには寿命があります。

インプラントのお手入れ方法が適切でなければ、寿命が短くなってしまうのです。

この記事ではインプラントのメンテナンス方法について解説します。

また、インプラントをメンテナンスしなかった場合にどのようなトラブルが起こるのかについてもまとめました。

インプラントの寿命を少しでも延ばしたいのであれば、この記事を参考に適切なメンテナンスを行なってください。

インプラントの寿命は?

インプラント 寿命

失った歯の代わりとなるインプラントですが、埋め込んだら永久に使えるというわけではありません。

インプラントの寿命は埋め込んだ場所や口腔内の状態によっても異なります。

寿命としては、10〜15年程度が平均です。

しかしインプラントの10年後の残存率は9割を超えると言われています。

入れ歯やブリッジと比較すると、インプラントの寿命は長めです。

 

手入れによって寿命が短くも長くもなる

インプラントの寿命は10~15年といっても、あくまでも平均です。

お手入れの仕方によって、10年も持たずに寿命を迎える場合もあれば、20年以上使い続けられる場合もあります。

つまりインプラントの寿命を長く延ばせるかは、ケア次第で大きく変わってくるのです。

お手入れが十分でない場合は様々なトラブルを引き起こし、インプラントの寿命が短くなるでしょう。

 

しっかりお手入れしないとどうなる?

インプラントのリスク

では、インプラント治療後にしっかりお手入れしなかった場合、どのようなトラブルを引き起こしてしまうのでしょうか。

ケアが十分でなかった場合に起こり得るリスクについて説明します。

インプラント周囲粘膜炎

手入れが不十分だったときに起こるのが「インプラント周囲粘膜炎」です。

インプラント周囲粘膜炎とは、インプラント周囲の粘膜のみに炎症が起こる症状で、天然歯で言う歯肉炎や歯周炎のような状態になります。

インプラントの周りに歯垢が溜まると引き起こされ、歯茎が腫れたり出血したりする場合がありますので注意しましょう。

 

インプラント周囲炎

インプラント周囲粘膜炎が悪化し、インプラント周囲の粘膜から歯槽骨にまで広がった状態が「インプラント周囲炎」です。

歯周病と似たような症状で、歯茎から出血したり、膿が出たりする場合があります。

インプラント治療後は、このインプラント周囲炎になるリスクが高いので注意が必要です。

重篤なケースだと歯茎が痩せてしまい、インプラントが脱落する可能性があります。

インプラント周囲炎は自覚症状がほとんどなく、気付かないうちに進行して完治するのが難しくなるのが特徴です。

 

他の歯の寿命が縮む

インプラントのお手入れを怠ると、他の健康な歯にまで危険が及び寿命が縮むので注意しましょう。

もし、インプラントに汚れが溜まれば、隣接する天然歯が虫歯や歯周病になってしまう可能性があるのです。

インプラント自体は虫歯にはならないため油断しがちですが、周囲の歯は虫歯になるということを忘れてはいけません。

保証が受けられなくなる

お手入れを怠ると、保証が受けられなくなるのも注意点です。

インプラント治療には、一般的に保証期間が設けられています。

埋入後に不具合があった場合は、保証期間内であれば無料で対応してもらえるのです。

しかし、不具合の原因がメンテナンス不足にあった場合は保証に対応していないケースが多く、その場合のインプラントの交換は自由診療のため高額になるでしょう。

治療後に不具合があった場合に保証をしっかりと受けられるようにするためにも、インプラントのお手入れは欠かせません。

 

セルフで行うインプラントのメンテナンス方法

インプラント セルフケア

治療後にできるだけインプラントを長持ちさせたいのであれば、自宅でのお手入れをしっかり行う必要があります。

では、具体的にどのような方法でお手入れすれば良いのでしょうか。

インプラントの寿命を延ばすためのセルフケアの方法について詳しく説明します。

歯ブラシ

歯ブラシを使った日々の歯磨きは、インプラントを守るために必要不可欠です。

表面だけではなく、歯茎との境目なども隅々まで丁寧に歯磨きをして、歯垢が残らないようにしましょう。

歯ブラシの硬さは様々ありますが、「かため」の歯ブラシで磨くと、インプラントを傷つけてしまう恐れがあります。

歯ブラシの硬さは歯茎に問題がなければ「ふつう」を選び、痛みや炎症がある場合は「やわらかめ」を選ぶのがおすすめです。

 

歯磨き粉の種類に注意

歯磨きをする際は歯磨き粉を使うのが一般的です。

しかし研磨剤入りの歯磨き粉は汚れを除去する効果が高いものの、インプラントを傷つける恐れがあります。

そのため、低研磨、もしくは研磨剤無配合の歯磨き粉を選ぶと良いでしょう。

迷った場合は担当の歯科医師に相談するようにしてください。

 

歯間ブラシ

歯間ブラシというのは、歯間や歯と歯肉の間の汚れを清掃する道具です。

先端がブラシ状になっており、インプラントと隣接する歯との間の汚れを効率良く取り除きます。

また歯間清掃の他にも歯肉の状態をチェックするという役割もあるのです。

歯間ブラシによって出血の有無が確認でき、インプラント周囲炎の早期発見・早期治療が期待できます。

 

デンタルフロス

デンタルフロスは、細い繊維を束ねて糸状にしたもので、歯間ブラシと同様に歯間や歯と歯肉の間の汚れを清掃する道具です。

フロスの糸を歯と歯の間に通し、優しく前後に動かして汚れを取り除きます。

・隙間が広い部分・・・歯間ブラシ・隙間が狭い部分・・・デンタルフロス

上記のように使い分けるのがベストです。

マウスウォッシュ

マウスウォッシュは、「うがい薬」「洗口液」などとも呼ばれる、口腔内の細菌を殺菌する液体です。

歯磨きなどのセルフケアを行った後、マウスウォッシュを口に含んですすぎます。

歯磨きやフロスでは十分に落としきれない汚れは、マウスウォッシュで落としましょう。

インプラント周囲炎のリスクを下げることが可能です。

 

歯科医院で行うインプラントのメンテナンス方法

歯科医院でのメンテナンス

インプラント後のお手入れでは、歯科医院で定期的なメンテナンスを受けることも重要です。

では、歯科医院では具体的にどのような処置が受けられるのでしょうか。

ここでは、歯科医院で行うメンテナンス方法を詳しく紹介していきます。

口腔内の状態チェック

歯科医院でのメンテナンスでは、はじめに口腔内の状態を目視で確認します。

チェックするのは主に以下の項目です。・上部構造とインプラント体に不具合・破損などはないか・プラントはぐらつかないか・歯茎に炎症はないか・歯周ポケットの深さは適正か・噛み合わせに問題はないか・歯垢や歯石はないか早期発見・早期治療ができれば、インプラントの重大なトラブルも回避できます。

レントゲン検査

目視で確認できない部分については、レントゲン検査を行って確認する場合もあります。

レントゲン検査で確認できるのが次の項目です。・歯槽骨に炎症がないか・骨吸収の状態はどうかさらにインプラント周囲の歯に虫歯がないかなど、インプラント以外の歯の状態も確認します。

もし、上顎の奥歯にインプラントを埋め込んだ場合は上顎洞炎を引き起こすリスクもあるため、レントゲンで詳しく確認する場合もあるでしょう。

 

ブラッシング指導

歯科医院ではブラッシング指導も行われます。

日々の丁寧なブラッシングによってインプラントを長く使えるようになるからです。

人にはそれぞれ歯磨きの癖があります。

そのため磨ききれない箇所がある場合が多いのです。

歯科医院では磨き残しが多い部分をチェックでき、正しい磨き方や清掃器具について指導してもらえます。

セルフでの適切なケアができるようになると口腔内を清潔に保てるため、インプラントの寿命も延びるでしょう。

 

クリーニング

歯科医院では、PMTCが行われます。

PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)とは、歯科専門家による専用の機械使った歯のクリーニングのことです。

歯ブラシでは届きにくい部分の汚れや歯垢、着色汚れなどを取り除けます。

歯垢は歯ブラシでも取り除けますが、歯垢が石のように固まった「歯石」となると、自力で取り除くのが難しくなるのです。

歯科医院ではPMTCによって歯石を除去する処置をしてもらえるので、健康な口腔内を目指せます。

メンテナンス以外に必要なこと

インプラント メンテナンス以外

メンテナンスを徹底すれば、トラブルを起こすリスクを回避できるでしょう。

しかしインプラントや周囲の歯を守るには、メンテナンス以外にも注意しなければならないことがあるのです。

詳しく説明しますので、インプラント治療を行った方や検討している方は、ぜひご確認ください。

噛み合わせを改善する

メンテナンス以外にも、インプラントでは嚙み合わせの改善が必要です。

噛み合わせが悪ければ、一部の歯に負担がかかり、寿命を縮めてしまいます。

嚙み合わせの改善にはマウスピースを装着するなど、様々な対策が考えられるでしょう。

歯科医院にて相談し、適切に対処してください。

禁煙する・喫煙回数を減らす

インプラントでは喫煙や節煙も必要になります。

喫煙には様々な健康被害が報告されていますが、インプラント治療に関しても同様です。

タバコを吸う習慣がある場合、インプラント施術部位に以下のような悪影響を及ぼすリスクがあります。・術中・術後の感染症リスクが高まる・インプラントが骨と結合しにくくなる・インプラント周囲炎や歯周病のリスクが高まる喫煙はインプラントの寿命を縮める大きな原因になります。

インプラントを守るためにも、禁煙や喫煙回数を減らすなどの対策を考えましょう。

 

歯ぎしりや食いしばりの癖を改善する

歯ぎしりや食いしばりは、インプラントや天然歯に大きな負担がかかる危険な癖です。

天然の歯には、歯と歯槽骨の間に歯根膜という薄い膜があります。

これにより、クッション効果で噛んだ時にかかる力を吸収・分散させているのです。

しかしインプラントには歯根膜がないため、直接負担がかかり、結果的に寿命を縮めてしまう可能性が高まります。

歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合はナイトガードを活用するなどの対策が必要となるでしょう。

 

バランスの良い食事をとる

インプラント治療後はバランスの良い食事を取るのも大切です。

歯と身体の健康を良くし、免疫力を高めましょう。

結果的に、インプラントを長持ちさせることにもつながります。

バランスの良い食事を心がけ、健康的な生活習慣を送ってください。

 

違和感があったらすぐ歯科医院を受診する

インプラントの寿命を長くするためにも、違和感があったらすぐに歯科医院を受診しましょう。

寿命を縮める原因となるインプラント周囲炎は、自覚症状がほとんどないのが特徴です。

気づかないうちに症状が悪化して取り返しがつかなくなる場合があります。

早期発見・早期治療によって、インプラントの寿命は長くなる可能性が高いでしょう。

口腔内に違和感があったら、定期検診の時期でなくても歯科医院を受診してチェックしてもらってください。

 

信頼できる歯科医院を選ぶ

インプラント治療では、信頼できる歯科医院を選ぶのも大切です。・埋入したインプラントがうまく結合しない・インプラントが適切な位置に埋入されない上記のような失敗や不具合は、インプラントの寿命を縮める可能性があります。

インプラント治療は、虫歯や歯周病治療などに比べると専門性が高い治療です。

失敗や不具合を防ぐためには、信頼できる歯科医院を選びましょう。

 

インプラント治療を失敗しないための歯科医院を選ぶポイント

数ある歯科医院の中からどのような点に気を付けて歯科医院を選んだらよいのでしょうか。

歯科医院を選ぶ際は、以下のポイントに注目してみましょう。・カウンセリングが丁寧か・事前説明が徹底しているか・インプラント治療のメリットだけでなくデメリットも説明してくれるか・インプラント治療の実績が豊富か・設備が整っているか・口腔内の治療に精通しているか実際に治療を受けた人の口コミを参考にしたり、カウンセリングを受けて確かめたりするのがおすすめです。

 

お手入れがしっかりできればインプラントが長持ちする

インプラントのメンテナンスは重要

本記事ではインプラントのメンテナンス方法について解説しました。

口腔内を清潔に保たなければ、インプラント周囲炎などによってインプラントの寿命が縮まります。

それだけではなく、他の健康な歯の寿命が縮まったりするリスクも高まるのです。

インプラントのお手入れ方法には、セルフケアと歯科医院での定期的なメンテナンスがあります。

どちらも適切に行えば、インプラントをより長く使うことができるでしょう。

この記事を参考にしつつ、しっかりメンテナンスを行ってください。

 

監修:理事長/齋藤和重

歯がボロボロでお困りの方へのインプラント治療【スマイルと機能性を追求した審美インプラント治療専門】

歯がボロボロになるまで

このセクションでは、歯が劣化するプロセスとそれを避けるために何ができるかを詳しく説明します。歯の健康は全身の健康に密接に関連しており、そのためには日常のケアが不可欠です。様々な要因と早期に対処する方法について、具体的なガイダンスを提供します。

 

歯の健康の基本

歯の健康を維持するためには、毎日の正確なブラッシングとフロス、定期的な歯科検診が不可欠です。これらは口腔内の細菌をコントロールし、むし歯や歯周病を予防する基礎です。

 

なぜ歯の健康が重要なのか

歯や口腔の健康は、全身の健康や日常生活の質に直接的な影響を与えます。例えば、不健康な歯は食事の摂取が難しくなり、消化システムにも影響を与えます。また、口腔内の炎症や感染が全身に広がるリスクもあります。さらには、健康な歯は自信を持って笑うためにも重要です。

 

歯がボロボロになるサイン

歯が劣化してきたと感じる一般的なサインには、持続的な口臭、歯の色が変わる、歯が敏感になる、噛むときの痛みなどがあります。これらのサインを早めに察知することで、より重大な問題に発展する前に適切な治療を受けることが可能です。

 

歯の健康は、全身の健康と密接に関わっています。ケアを怠ると、ただでさえ複雑な口腔環境がさらに悪化し、その結果として様々な健康問題が引き起こされる可能性があります。日々の正確なケアと、問題が生じた際の早期対応が、生涯にわたる口腔の健康を確保するための鍵です。それによって、より高い生活の質を享受することが可能となります。

 

 

歯がボロボロになる主な原因

このセクションでは、歯がボロボロになる主な原因と、その防止方法に焦点を当てます。歯の劣化は様々な要素に起因する可能性があり、それぞれに独自の対処法が存在します。ここで紹介する情報は、あなたが日常生活での選択をより賢くする手助けになるでしょう。

 

むし歯や歯周病の影響

むし歯と歯周病は、歯がボロボロになる最も一般的な医学的な原因です。むし歯は、細菌が歯に穴を開ける病気であり、歯周病は歯を支える骨や組織が炎症を起こす病気です。どちらも、定期的な歯科検診と日々の口腔ケアで予防することが可能です。

 

生活習慣との関連性

喫煙、過度なカフェイン摂取、不規則な生活習慣などは、歯に悪影響を与えることがあります。特に、タバコは口腔内の環境を悪化させ、むし歯や歯周病のリスクを高めます。

 

食生活やストレスの影響

高糖質や高酸性の食品・飲料は歯を劣化させる可能性が高く、ストレスもまた歯ぎしりを引き起こすなどして歯に負担をかけます。バランスの取れた食事とリラクゼーションが、これらの問題を緩和するキーとなります。

 

歯がボロボロになる原因は多岐にわたり、それぞれが独自の対策を必要とします。ただし、共通して言えるのは、予防が最も効果的な治療であるということです。日常生活の中での賢い選択と、定期的な歯科診察が歯の健康を維持するために不可欠です。

 

 

歯がボロボロになったときの早期治療

歯がボロボロになった場合、早期治療がとても重要です。この章では、その重要性、早期対応のメリット、および実際の治療事例に焦点を当てて解説します。

 

進行前の取り組みの重要性

歯が劣化していくプロセスは、多くの場合、徐々に進行します。初期の段階では症状が目立たないこともあり、多くの人は病状が進行してから治療を受けるケースが少なくありません。しかし、初期のうちに対処することで、病状の進行を遅らせるまたは完全に阻止する可能性が高まります。進行前に治療を受けることで、より短期間、低コストでの治療が可能となり、その後の生活の質も向上するでしょう。

 

早めの対応のメリット

早期に治療を受けるメリットはいくつかあります。第一に、治療が短期間で済む可能性が高くなります。治療期間が短縮されれば、それだけ費用も抑えられ、日常生活への影響も少なくなります。第二に、早期治療はしばしばより短期間、低コストでの治療が可能であり、治療方法もより選択肢が広がります。

 

実際の治療事例

例えば、むし歯が初期段階で発見された場合、短期間での治療と完治が期待できます。進行が遅れている場合、根管治療や歯の抜歯が必要になることもあり、治療期間も延び、治療費用も増大します。また、早期に歯周病を発見し治療できれば、歯を失うリスクを大幅に減らすことができます。

 

歯がボロボロになる原因と同様、早期治療の重要性は多岐にわたります。重要なのは、初期の段階で問題を発見し、早急に対処することです。それが長期的な口腔健康と、それに伴う生活の質を保つための鍵です。定期的な歯科診察と、自分自身での口腔ケアによって、多くの口腔問題は予防または早期発見が可能です。早めの行動が、未来のあなた自身とその口腔健康を守る最良の方法です。

 

 

歯がボロボロの状態での一般的な治療法

歯がボロボロになってしまった場合、どのような治療法が有効なのでしょうか。この章では、機能回復治療、根管治療、および治療の成功率と期間について詳しく解説します。

 

歯の機能回復治療の役割

機能回復治療とは、損傷した歯を修復・再生するための一連の治療手段を指します。例えば、クラウン、ブリッジ、歯の詰め物などがこれに該当します。機能回復治療は、歯の機能と美観を回復するとともに、さらなる損傷や感染の拡大を防ぐ役割を果たします。

 

根管治療との関連性

歯がボロボロになってしまった場合、根管治療が必要なケースが多くあります。特に内部の歯髄が感染している場合や、歯自体が非常に弱っているときには、根管治療が行われます。この治療では、歯の内部を清掃し、感染を取り除くことで、歯の保存を試みます。根管治療が成功すれば、その後の機能回復治療がより効果的に行えます。

 

治療の成功率と期間

治療の成功率は多くの要因に依存しますが、早期に治療を開始した場合や、総合的な口腔ケアがしっかりと行われている場合には、成功率が高くなる傾向にあります。また、治療の期間は、損傷の程度や選択される治療法によって大きく異なる場合があります。しかし、一般的には、機能回復治療と根管治療が連携された全体的な治療プランが有効であり、数週間から数ヶ月の間で治療を完了するケースが多いです。

 

歯がボロボロになってしまった場合でも、適切な治療によって回復は十分可能です。機能回復治療と根管治療は、その中でも特に重要な治療法であり、これらを適切に組み合わせることで、高い成功率で歯を保存することが可能です。早めの治療開始と総合的な口腔ケアが、治療の成功への鍵となります。定期的な歯科診察で早期発見、早期治療を心掛けることで、より健康な口元を維持しましょう。

 

 

歯がボロボロになった部分の対処法

歯がボロボロになってしまった場合、どのような対処法が考えられるでしょうか。この章では、抜歯後のステップ、部分的な補綴治療の選択、そして現代の技術と治療の進歩について詳しく解説します。

 

歯の抜歯とその後のステップ

損傷が非常に進行している場合、抜歯が避けられない場合もあります。抜歯が必要となった場合、その後どうするかが非常に重要です。抜歯後は、インプラントやブリッジなどで歯を補完することが一般的です。これにより噛む力が均等に分散され、他の健康な歯に負担をかけずに済みます。

 

部分的な補綴治療の選択

部分的な補綴治療は、歯の一部だけが損傷している場合に行われます。例えば、クラウンやインレー、オンレーといった治療が該当します。これらの治療は、患部だけを精密に治療することで、残っている健康な部分を最大限に保存します。

 

現代の技術と治療の進歩

歯科治療の技術は日々進歩しており、昔に比べて治療方法も多様化しています。例えば、レーザー治療が進化していることにより、痛みを最小限に抑えた治療が可能です。また、3Dプリンティング技術によって、より精密な補綴物が作成されるようになっています。これにより、治療結果も大きく向上しています。

 

歯がボロボロになってしまっても、適切な対処法と最新の技術を駆使することで、より良い治療結果が得られます。抜歯が必要な場合も、その後のステップをしっかりと計画すること、部分的な補綴治療で健康な部分を保つこと、そして最新の歯科治療技術を利用することが、成功への鍵となるでしょう。治療の選択肢が多い現代だからこそ、しっかりとした計画と治療で、健康な口元を取り戻しましょう。

 

 

歯がボロボロに関するブリッジ治療の考察

歯がボロボロになってしまった場合、ブリッジ治療は一つの有効な解決策となることが多いです。この章では、ブリッジ治療が最も効果を発揮する場合や、歯がボロボロになってしまった際の対処法、そしてブリッジの維持とケアについて詳しく解説します。

 

ブリッジの適用場面

ブリッジ治療は、一つまたは複数の歯が失われた、または損傷が大きい場合に行われます。抜歯後や大きな欠損部が生じた場面で、隣接する健康な歯を支点として人工の歯を固定する方法です。特に、失われた歯が噛み合わせや見た目に大きな影響を与える場合、ブリッジが有効です。

 

ブリッジと歯がボロボロの関係

歯がボロボロの状態が進行している場合、早期にブリッジ治療を適用することで、周囲の歯への負担を軽減することができます。放置すると、周囲の歯にも負担がかかり、損傷が拡大する恐れがあるため、早めの治療が推奨されます。

 

ブリッジの維持とケア

ブリッジ治療後は、定期的なケアが必要です。特にブリッジの下部は歯垢が溜まりやすいため、こまめな清掃が必要です。また、定期的に歯科医院での検診を受け、ブリッジの状態をチェックすることで、長期間安定した状態を保つことができます。

 

歯がボロボロになった場合のブリッジ治療は、適切に適用と管理を行うことで、口内環境を安定させ、より高い生活の質を保つことができます。ブリッジ治療は特に、欠損や損傷が生じた場合の重要な選択肢の一つです。その適用可能性と維持ケアに注意を払い、長期的な口内健康を目指しましょう。

 

 

入れ歯と歯がボロボロの関係

歯がボロボロになってしまうと、その治療法は多くの場合限られてしまいます。入れ歯は、そのような厳しい状況での一つの選択肢となり得ます。このセクションでは、入れ歯を選ぶ理由、長期的な評価、そしてその取り扱いと注意点について考察します。

 

入れ歯の選択とその理由

歯がボロボロになってしまった場合、その修復が困難な時や多数の歯を失ってしまった時には、入れ歯が有用です。入れ歯は比較的低コストで、食事や話す能力を取り戻す手段として機能します。また、見た目の改善にも一役買い、自信を取り戻せる場合も多いです。

 

長期的な視点での入れ歯の評価

入れ歯は便利である一方で、長期的に見ると定期的な調整が必要です。また、入れ歯の使用には一定の適応期間が必要であり、最初は違和感や痛みを感じることもあります。しかし、適切なケアと継続的な調整により、多くの人が長期間快適に使用しています。

 

入れ歯の取り扱いと注意点

入れ歯はデリケートな医療用具ですので、取り扱いには注意が必要です。落としてしまうと破損する可能性があり、また、適切な清掃と保存が必要です。夜間は必ず入れ歯を外し、専用のケースに保管してください。また、定期的な歯科検診で調整やクリーニングを行うことが推奨されます。

 

歯がボロボロになった場合、入れ歯は食事や会話、見た目を改善する効果的な手段となることが多いです。しかし、長期的にはケアと維持が必要であり、その点を理解した上での選択が重要です。入れ歯の取り扱いには注意が必要で、適切なケアと定期的な調整が必要ですが、これらを実行することで、長期間にわたって快適に使用することが可能です。

 

 

インプラント治療への道

歯がボロボロになってしまった場合、その修復にはいくつかの方法がありますが、インプラント治療は高度かつ効果的な選択肢の一つです。この記事では、インプラント治療が何であるか、歯がボロボロになった状態でのインプラントの選択理由、そしてインプラントの種類とその特性について解説します。

 

インプラントとは何か

インプラント治療とは、失った歯を人工の歯根によって再生する治療方法です。具体的には、顎の骨に直接人工の歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付けます。これにより、自然な歯に近い形と機能を取り戻すことが可能です。

 

歯がボロボロの状態からのインプラント選択

歯がボロボロになった場合、多くの治療方法がありますが、インプラントは最も高度な選択肢の一つです。インプラント治療は長期的に安定した結果を提供できるため、一度施術すれば長く快適に過ごせます。ただし、この治療は費用が高く、一定の健康状態(例えば、良好な骨密度)が求められるため、治療を受けるかどうかは慎重な検討が必要です。

 

フィクスチャー(インプラント体)の種類と特性

フィクスチャーは、天然の歯根の代わりとなる部分で、主にチタンやチタン合金で作られています。その理由は、チタンが骨としっかり結合し、丈夫で長持ちするからです。

さらに、インプラントを取り付ける場所や患者さんの状態に応じて、さまざまな形やサイズのフィクスチャーがあります。

・ティッシュレベル

特徴:フィクスチャーと上部の部分(アバットメント)の接合部が歯肉の上にあります。

メリット:手術が1回で済む、接合部が歯肉付近なので感染や炎症のリスクが低い。

デメリット:歯肉が薄い方では、歯肉が後退しやすい。また、見た目の美しさが少し劣ることがある。

 

・ボーンレベル

特徴:フィクスチャーとアバットメントの接合部が、歯の骨の中にあります。

メリット:見た目が美しく、歯肉の再現が良い。歯肉が薄くても治療可能。

デメリット:接合部が骨の中にあるため、感染のリスクがある。定期的な健診が必要。

 

 

インプラントのメリットと歯がボロボロの改善

歯がボロボロになってしまうと、それが口元の美しさだけでなく、噛む、話す、そして笑うといった日常生活にも大きな影響を与えます。この状態をどうにかしたいと思うとき、インプラント治療が非常に有用な選択肢となる場合があります。この記事では、インプラント治療の主なメリットに焦点を当て、特に歯がボロボロになった状態でのその効果と可能性について説明します。

 

自然な見た目と再生能力

インプラントは非常に自然な見た目を持ち、自分の歯であるかのように感じることが多いです。これは、インプラントが歯茎と同化するため、非常に自然な状態で固定されるからです。また、これにより噛む力も自然な歯に近く、食事の楽しさを取り戻すことができます。

 

インプラントと歯の健康の関係

インプラント治療は、歯がボロボロになってしまった場合に、歯並びや噛み合わせを正常に戻すことが可能です。これにより、残っている他の歯にかかる負担を減らすことができます。歯周病のリスクも低減する可能性があり、全体として口内環境が改善されることが多いです。

 

インプラントの長寿命性

インプラントは耐久性が高く、適切なケアと定期的なメンテナンスを行えば、多くの場合で長期間持続します。これは、一度インプラント治療を行えば、その後の維持費用や修理、交換が少なくて済むというメリットにつながります。

 

歯がボロボロの状態は非常に厄介ですが、インプラント治療によってその問題を大きく改善することが可能です。自然な見た目と機能、歯の健康へのポジティブな影響、そして長寿命性など、インプラント治療は多くのメリットを持っています。しかし、治療費や手術のリスクも考慮する必要がありますので、専門医としっかりと相談を行い、最適な治療プランを立てましょう。

 

 

歯がボロボロの状態でのインプラント治療プロセス

歯がボロボロの状態でのインプラント治療は、医療の進歩によってかつてないほど手軽かつ確実な方法で美しい笑顔を取り戻す道が開かれています。しかし、治療には一定のプロセスが必要であり、その流れと注意点について理解しておくことが重要です。この記事では、インプラント治療のステップと期間、回復過程、そして治療後の経過とフォローアップについて解説します。

 

治療のステップと期間

一般的にインプラント治療は、診断、手術、回復、そして最終的な装着といったステップで構成されます。最初の診断では、口内の状態と骨の量を評価し、治療計画を作成します。手術には通常数回の診察が必要で、数ヶ月にわたる回復期間があります。

 

歯がボロボロからの回復へ

歯がボロボロの状態では、まずその原因を取り除くことが重要です。例えば、歯周病が進行している場合は、その治療から始めます。骨の健康も評価し、必要なら骨造成を行うこともあります。これらの処置を経て、インプラントが成功する土壌を整えます。

 

治療後の経過とフォローアップ

インプラント治療が成功した後も、定期的な診察とクリーニングが必要です。これにより、インプラントがしっかりと固定され、長期間機能する確率が高くなります。また、万が一のトラブルに早期対応するため、症状の変化には敏感でいることが大切です。

 

インプラント治療は、歯がボロボロの状態から美しい笑顔を取り戻すための有力な選択肢です。しかし、治療は複数のステップと時間を要するものです。しっかりとした計画と、その後のケアが成功のカギとなります。専門の医師としっかりと相談し、自分に最適な治療プランを立てましょう。

 

 

治療費について

治療費は、特に高度な治療を求める場合、多くの人々にとって気になる点です。特に、歯がボロボロの状態で治療を考える場合、その費用はさまざまな要素によって変動します。この記事では、インプラントのコスト、歯がボロボロになった場合の治療費、そして保険との関連性について詳しく説明します。

 

インプラントのコスト概算

インプラント治療は確かに一般的な治療よりも高額ですが、その効果と長期性を考慮すれば、賢い投資と言えるでしょう。一般的に、インプラント一本あたりの費用は数十万円程度からとされていますが、これには手術費用、材料費、そしてフォローアップにかかる費用などが含まれます。

 

歯がボロボロの状態での治療費の考察

歯がボロボロの状態では、単純にインプラントを置くだけでは解決しない場合が多いです。先行して歯周病の治療が必要であったり、骨造成が要されるケースもあり、その分費用が増加します。事前の診断で明らかになるこれらの追加費用を考慮することが大切です。

 

保険との関連性

日本の健康保険は、一般的にインプラント治療をカバーしていません。しかし、事故など特定の理由での治療には一定の補助がある場合もあります。また、個々の歯科医院でも分割払いや治療費のサポートプランが用意されていることが多いので、しっかりと事前に相談しましょう。

 

治療費は多くの人が気になる重要な要素ですが、長期的な視点で見ればインプラント治療は非常に効果的な選択となる場合が多いです。費用を抑えつつ、質の高い治療を受けるためには、初めの診断からしっかりと計画を立て、必要な費用と保険の適用可能性を確認することが必要です。治療費に関する不明点や心配事は、専門の医師に相談することをお勧めします。

 

 

インプラントのリスクと歯がボロボロの状態

インプラント治療は高度な技術と多くのメリットを提供する一方で、合併症やリスクも無視できません。特に、歯がボロボロの状態でインプラント治療を受ける場合、そのリスクは高まる可能性があります。この記事では、インプラント治療におけるリスク、特に歯がボロボロの状態でのリスク、およびその対処法について解説します。

 

可能な合併症と対処法

インプラント治療にはいくつかの合併症が存在します。これには、感染、出血、またはインプラントがうまく定着しないといった問題があります。感染に対する予防としては、手術後に抗生物質を処方される場合もあります。出血や炎症が見られる場合には、速やかに医師の診察を受ける必要があります。

 

歯がボロボロの状態でのリスク評価

歯がボロボロの状態では、歯周病や虫歯が進行している場合が多く、そのような状態でインプラントを行うと、合併症のリスクが高まる可能性があります。歯がボロボロの状態でのインプラント治療前には、必ず歯周病や虫歯の治療を完了させるべきです。もし急いでインプラントを行うと、成功率が低下する可能性が高まります。

 

リスクを低減するためのアドバイス

・事前診断:歯がボロボロの状態でのリスクを正確に評価するためには、詳細な事前診断が不可欠です。

 

・総合的な健康状態の確認:インプラント治療を成功させるには、全身の健康状態も考慮する必要があります。例えば、糖尿病や心臓病がある場合、その管理が不十分だと治療リスクが高まります。

 

・専門医の選定:技術と経験に優れた歯科医師に治療を依頼することで、合併症のリスクを低減できます。

 

インプラント治療は多くのメリットをもたらす治療方法ですが、合併症やリスクも存在します。特に、歯がボロボロの状態での治療は慎重に進める必要があります。リスクを最小限に抑えるためには、専門の医師としっかりとコミュニケーションを取り、全身の健康状態も考慮に入れた治療計画を立てることが重要です。安全かつ効果的な治療を受けるためには、これらのポイントをしっかりと押さえておきましょう。

 

 

歯がボロボロの患者様のためのインプラント選び

歯がボロボロになってしまった患者様がインプラント治療を検討する場合、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、良質なインプラントの特徴、歯科医師とのコミュニケーション、そしてインプラントブランドについての情報を提供します。

良質なインプラントの特徴

1.素材: 良質なインプラントは、生体適合性の高いチタンやセラミックを主な素材としています。

 

2.設計: 高度な技術を用いた設計がなされており、噛む力やアライメントに適しています。

 

3.寿命: 良質なインプラントは長持ちすることが多く、適切なケアで数十年は持つ可能性があります。

 

歯科医師とのコミュニケーションのポイント

1.具体的な疑問を持つ: 治療前には具体的な疑問を明確にしておき、それを歯科医師に質問するとよいです。

 

2.過去の歯科治療歴を共有する: 歯がボロボロの原因や過去の治療歴は、治療計画に大きく影響します。

 

3.費用と期間について確認する: インプラント治療は費用がかかる場合が多いため、予算や治療期間についてもしっかりと確認しておきましょう。

 

インプラントブランドとの違い

1.品質: 世界には多くのインプラントブランドがありますが、品質には差があります。価格が高いからといって必ずしも良いわけではなく、逆に安いからといって劣るわけでもありません。

 

2.評判と実績: 各ブランドの評判や歯科医師の実績も重要な選定基準となります。

 

3.後期サポート: いくつかのブランドは、インプラントの後期ケアや保証にも優れています。このようなサービスが提供されているかも確認しましょう。

 

歯がボロボロの状態でも、良質なインプラントと適切な治療計画を選べば、成功の可能性は高まります。治療においては、歯科医師とのコミュニケーションが非常に重要です。また、各インプラントブランドの特性を理解し、自分に適したものを選ぶことが成功への鍵となります。

 

 

治療後のケアと歯がボロボロの予防

インプラント治療の成功は、治療後のメンテナンスに大いに依存します。また、その続けてのケアが、歯がボロボロになるリスクを減らす役割も果たします。ここでは、治療後の維持から日常生活での口腔ケアまで、包括的に解説します。

 

インプラントの維持方法

インプラントがしっかりと定着したら、その維持が次なる課題です。毎日のブラッシングとフロッシングは基本中の基本。特に、インプラント周囲の歯茎は感染のリスクがありますので、念入りにケアをする必要があります。また、半年に一度はプロフェッショナルな歯科クリーニングを受けることをお勧めします。この時、インプラントの緩みや歯茎の状態もチェックされるので、早期に問題を察知できます。

 

歯がボロボロにならないためのケア

多くの人が疎かにしてしまう食生活が、実は歯に大きな影響を与えます。糖分や酸性飲料は歯のエナメル質を侵すため、摂取を控えめに。また、食後は水を飲む、ガムを噛むなどして口の中をすっきりさせることが大切です。さらに、フッ素配合の歯磨き粉やマウスウォッシュを使用することで、エナメル質を強化できます。

 

日常の口腔ケアの重要性

日常の口腔ケアは、その名の通り日々行うべき活動です。適切なブラッシングとフロッシング、口腔洗浄液の使用など、基本的なケアが口腔内環境を整えます。一年に一度以上の歯科検診も忘れずに。これによって初期の虫歯や歯周病、その他の口腔問題を早期に発見できます。

 

インプラントの成功と長寿命、そして歯がボロボロにならないようにするためには、治療後の維持ケアと日常生活での口腔ケアが非常に重要です。食生活の改善、日々の基本ケア、そして定期的な歯科診察を行うことで、一生涯にわたって健康な口腔を維持することが可能です。毎日の少しの努力が、一生の健康な笑顔を作ります。

 

 

まとめ: 歯がボロボロの状態からの最良の選択、インプラント

歯がボロボロの状態で悩む方々にとって、インプラントは再生と新しい人生のスタート地点になる可能性を秘めています。この一連の記事で述べてきたように、治療における各ステップは重要ですが、その全ては高い生活の質と持続的な口腔健康へとつながります。

 

歯の健康と生活の質の向上

ボロボロの歯は、単に美的な問題だけでなく、食事、発音、自信にも影響を与えます。高品質なインプラント治療により、これらの問題は大幅に改善されます。良質なインプラントは自然な見た目と機能性を提供し、生活の質を大いに向上させます。

 

新しいスタートの一歩

インプラント治療は、多くの場合、新しい人生の始まりとも言えます。自分の歯に自信を持つことで、社交場でも、仕事でも、新しいチャレンジをする勇気が湧いてきます。この治療を受けることで、あなた自身がリセットボタンを押したような気分になれるでしょう。

 

継続的なケアとフォローアップの重要性

インプラントが成功したからと言って、その後のケアを怠るわけにはいきません。定期的な歯科診察はもちろん、日常生活での適切な口腔ケアが必要です。こうした継続的なケアが、インプラントを長持ちさせ、一生の口腔健康を維持する鍵となります。

 

インプラント治療は、歯がボロボロの状態から脱却し、高い生活の質と持続的な口腔健康を実現する最良の選択です。これは新しいスタートの一歩であり、その成功と維持は継続的なケアによって確保されます。この一連の記事を通じて、その全体像を掴んでいただけたでしょうか。治療を受ける前から、その後のケアまで、一歩一歩があなたの未来に対する重要な投資です。ですから、しっかりと計画を立て、継続的にケアを行ってください。

 

 

東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド

監修:山手歯科クリニック(大井町・戸越公園)