2023/04/26
永久歯を失った場合の治療法としてメリットの多いインプラント治療ですが、外科治療となるためリスクを伴います。
インプラント治療を成功させるためには、信頼できる歯科医院選びが欠かせません。
この記事では、インプラント治療で失敗しない歯科医院の選び方について解説します。
結論として、インプラント治療が得意な歯科医院には様々な共通する特徴があるのです。
「インプラント治療を検討しているけれど、どのような医院を選べば良いか分からない」という方は、後悔しないためにもこの記事を参考に、自分に合った医院を選択して治療を受けていただけたらと思います。
全ての医師ができる治療ではありません。
インプラント治療は、歯科医師の資格を持っていれば誰でも治療は行えるのですが、虫歯や歯周病治療などに比べると非常に専門性が高い治療となるため、
実際、歯科医院によっては治療を受け付けていない場合も多いので、歯科医院ならどこでも受けられるわけではないということを理解して、適切な歯科医院選びが必要になります。
高度な技術力と専門性が求められるインプラント治療は、その分失敗するリスクも高まるため、信頼できる医院選びができないと後悔するでしょう。
治療を成功に導くためにも、まず、どのような失敗例があるのかを知ることが大切です。
インプラント治療の主な失敗例とその原因について説明します。
インプラントは骨としっかり結合することで固定され、咀嚼できるようになります。
ですが、インプラントを埋入しても、インプラントと骨が結合せずに固定されない場合があるのです。
そうすると咀嚼力が回復せず、脱落の危険性もあります。
インプラントを埋め込む位置や角度が合っていないと、インプラントが骨とうまく結合しない場合があります。
原因①適切に埋入されていない
治療計画通りの位置や角度に埋入されていなければ噛み合わせが悪くなり、インプラントに負荷がかかってインプラントが骨を突き抜けるなどのトラブルを引き起こす可能性もあるのです。
ドリルでインプラントを埋入するための穴を開ける際に不手際があると、オーバーヒートしてしまい、骨が火傷を負ったような状態になってしまいます。
原因②ドリルによるオーバーヒート インプラント治療では、
骨がダメージを負っていればインプラントとうまく結合されなくなるでしょう。
インプラント周囲炎というのは、インプラントの周辺の組織が歯周病に感染した状態のことで、インプラント治療後に起こりやすい症状です。
初めは自覚症状がほとんどないことから、気づいた時には重症化しているケースも多いです。
インプラント周囲炎は歯磨きなどのセルフケアを十分に行なっていないことも原因の一つですが、他に不衛生な環境でインプラント埋入を行ったことによる細菌への感染も考えられます。
インプラント治療後に麻酔が切れると痛みを感じたり、腫れが出る場合があります。
しかし、痛みや腫れが長期間続くのであれば、適切な治療が行われていなかった可能性もあるでしょう。
原因①適切に埋入されていない
治療計画通りの位置や角度に埋入されていないせいで、他の歯の歯根に触れてしまい、痛みが生じているかもしれません。
インプラントが
また、神経が傷つけられている可能性も考えられます。
原因②不衛生な環境で治療をしている
不衛生な環境でインプラント埋入を行うと細菌感染のリスクが高まります。
先ほども説明しましたように、
細菌に感染すると炎症が起きてしまい、痛みや腫れが生じる場合があります。
適切な治療を受けることで長持ちするインプラントですが、使い続けていくうちに被せ物が外れてしまったり、破損してしまうという失敗例もあります。
原因としては、アバットメントを十分に締め付けていないために被せ物が緩んでしまう、また、噛み合わせの調節が適切でないためにインプラントに負担がかかってしまっていることが考えられます。
外科手術を伴うインプラント治療は高度な技術力や知識が必要不可欠なので、治療を検討している方は知識や経験が豊富な医師に手術をしてもらいたいですよね。
インプラントについて調べると「インプラント専門医」という資格について目にする方も多いかと思いますが、信頼できる医師選びには欠かせない資格なのでしょうか。
歯科医院選びの参考になるインプラント専門医について説明します。
インプラント治療の信頼できる医師選びの基準の一つとして、日本口腔インプラント学会やICOI国際インプラント学会が、インプラント治療の知識や経験を持つものとして認めた歯科医師に交付する「インプラント専門医・指導医」という資格があります。
これは、正会員歴5年以上で、インプラントの知識と技術を有し、認定資格条件を満たしたうえで専門医・指導医試験に合格した正会員が持つことのできる資格なので、インプラント治療を受ける際の医院を選ぶ際の判断材料としても良いでしょう。
「インプラント専門医・指導医」という資格は信頼できる歯科医師かを見極める一つの判断材料とはなりますが、インプラント技術が十分に備わってるとは言い切れません。
インプラント専門医・指導医の資格を認定する学会は複数あり、それぞれのインプラント学会で異なる資格を認定しているほか、資格を取得していなくても治療経験を十分に重ね、技術力を磨いた医師もたくさんいるからです。
「インプラント専門医」などのような公的な資格を持っていなくても、インプラント治療に関して経験豊富な優れた医師は多いです。
そのため、後悔しない治療を受けるためには資格の有無にこだわりすぎず、様々な点から歯科医院を吟味してインプラントの専門医(インプラント治療の専門的知識や技術力をもった歯科医師)を選ぶことが大切です。
失った歯を補うためにインプラント治療を検討している方は、信頼できる良い医師に治療してもらいたいと思いますよね。
そこで、インプラント治療で失敗しないための歯科医院の選び方を紹介します。
有名で規模が大きい歯科医院を選べば良いかというと、必ずしもそうではないので、これからお話しするポイントを押さえて最適な医院を選択しましょう。
インプラント治療では、治療前に必ずカウンセリングや問診が行われます。
その時に皆さんが抱えている不安点や疑問点を聞いてしっかり理解したうえで治療を受けるのが重要です。
インプラント治療は専門的な知識が必要なので、医師の説明が曖昧だと十分な知識や経験が備わっていないのかもしれません。
また、治療のメリットだけでなく、デメリット(リスク)についてもきちんと説明してくれるか確認しましょう。
カウンセリングだけでなく、精密検査や診断を受け、具体的な治療計画に進む際にも患者への説明が徹底していることも信頼できる医師かを見極めるポイントとなります。
虫歯や歯周病などの治療と比較して高度な治療であるため、患者自身がどのような治療を行うかを正確に把握する必要があるのです。
説明がほとんどなく治療を進めようとした場合は患者の不安が募るばかりなので、この段階であってもセカンドオピニオンを求めることをおすすめします。
インプラント治療後の技術や知識は進化し続けています。
治療に関しての責任感や向上心をもっている医師は、より専門的な技術や知識を得るために、研修会や勉強会に定期的に参加しているのです。
参加費がかかるため、結果的にインプラント治療費が高くなっている場合がありますが、「治療費が安い」という理由だけで医院を選んでしまうと、専門的な知識や技術のない医師である場合があるので注意しましょう。
外科手術を伴うインプラント治療において、設備が充実しているかはとても大切な要素です。
・CTがあるか ・手術室があるか(治療スペースが清潔か) ・滅菌設備が整っているか 上記のように、治療で深刻なトラブルを引き起こさないためにも検査設備や治療設備がしっかり整っている歯科医院を選ぶ必要があります。
インプラントは高度な知識や技術が必要であるのは間違いありませんが、インプラント治療だけが専門的で優れているのでは、信頼できる医師とは言えません。
インプラント治療は「インプラント周囲炎」といった歯周病のリスクが高く、発症すればインプラント治療の失敗につながります。
治療を最後まで任せるのであれば、お口全体の治療に精通している医師を選ばなければならないのです。
インプラント治療の実績も信頼できる医師かを見極める参考にしましょう。
インプラント治療実績の目安としては以下の通りです。 ・最低10年以上インプラント治療に従事 ・年間最低100本以上
ただし、期間に対して多すぎる症例数を掲げている場合は、利益だけを考えていたり、技術が備わっておらずやり直しが多かったりするなどの理由も考えられるので、実績の数字だけで判断するのはおすすめできません。
医師の技術力や経験が十分にあることはもちろん重要ですが、インプラント治療は治療期間が長く、1回の通院では終わらないため、自分と相性の良い医師であるかというのも選ぶポイントになります。
安心して治療を受けるためには、悩みを医師に打ち明けて解消しなければなりません。
自分にとって信頼できる医師なのか見定めましょう。
・話しやすいか ・人柄が信頼できるか カウンセリングの際に上記をチェックして、
インプラント治療において信頼できる医師の選び方のポイントをお伝えしましたが、以下のような歯科医院には注意が必要です。
・格安インプラント治療
・100%を謳っている歯科医院
詳しく説明していきますので、治療で後悔しないためにもぜひチェックしてください。
保険適用外であるインプラント治療は費用が高くなっており、一般的には1本あたり40〜50万円程度かかります。
そうした中で、「格安インプラント」と呼ばれる極端に安いインプラント治療を掲げている医院もあり、その安さから魅力に感じてしまう方も多いでしょう。
しかし、格安インプラント治療には、以下のような危険性も潜んでいます。
・インプラントの原材料費が安い ・十分な設備が備わっていない ・治療後のメンテナンスが不十分 ・医師の技術力不足
インプラント治療が高額であるのにはそれなりの理由があるのです。
これらの場合は治療後に何らかのトラブルに巻き込まれる可能性もあるので、こういった格安インプラント治療を謳っている広告は疑ってみるようにしてください。
インプラント治療は非常に高度な治療となるため、どんなに知識や技術が豊富な医師による施術でも、失敗するリスクはゼロではありません。
ですから、インプラント治療を検討している方はそのリスクを理解したうえで治療に臨む必要があります。
「審美的に100%回復する」「100%予知性がある」などと100%を言い切ったり、良い事ばかりを話したりする歯科医師には疑問を持ちましょう。
インプラント治療で失敗しない歯科医院の選び方について解説しました。
審美性に優れ、歯を失った場合の治療法としてもメリットの多いインプラント治療です。
ですが、歯科医院選びが失敗してしまうと、治療後にトラブルが生じるリスクが高まり、最悪な場合高額な治療費をかけたにも関わらずインプラントを失ってしまう可能性もあるのです。
インプラント治療は歯科医師の技術力や知識力によって雲泥の差があると言っても過言ではありません。
治療なら後悔しないためにも、知名度の高さだけで判断せず、今回紹介した歯科医院の選び方を参考にしてご自身に合った医院を選んでいただきたいと思います。
東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:山手歯科クリニック(大井町・戸越公園) 理事長/齋藤和重
2023/04/26
インプラント治療は外科手術をともなうので、治療後に痛みを感じることはありますが、治療を終えてから数年後に痛みを感じたときは不安になりますよね。
この記事では、インプラント治療後に感じる痛みの原因と対処法について解説します。
結論として、インプラントは痛みが少ない治療法ですが、ある程度年月が経ってから痛みを感じる場合は、患部に何らかの変化が生じている危険性が高いです。
考えられる原因とトラブルを予防する方法を詳しくまとめたので、インプラント治療後に痛む場合は参考にしてみてください。
インプラント治療後の痛みについてお話しする前に、そもそもインプラントとはどのような治療法なのか説明します。
インプラント治療というのは、虫歯や歯周病などで歯を失った場合に、金属製の人工歯根を埋め込み、人口歯を装着する治療法です。
歯があったときの状態に回復することを目的としており、インプラント治療によって、見た目も良くなりしっかり噛めるようになります。
インプラントは、以下3つのパーツで構成されています。
インプラント治療はどのように行われるのかというと、まず歯がなくなった部分の歯茎にインプラント体と呼ばれる人口歯根を埋め込み、アバットメントという歯の土台となるものを装着します。
その上に被せ物(人口歯/上部構造)を被せると治療が終了です。
インプラントを検討している方の中には痛みについて気になる人も多いかと思います。
歯科医院が苦手な人は、虫歯治療や親知らずの抜歯などのように、治療に痛みを伴うイメージがあるのではないでしょうか。
ですが、一般的にインプラント治療は痛みをほとんど感じない治療法だと言えます。
インプラント治療中は、麻酔を使用するため、麻酔が効いている間は痛みはほとんどありません。
ただし、以下のような場合に痛みを感じることがあります。
インプラント治療は外科手術となるので、麻酔をせずに行うことはありません。
ですが、インプラント埋入する部分に行う局所麻酔では、起きているため骨を削る振動や音などが聞こえ、恐怖心から痛みを感じることもあるでしょう。
インプラント治療中はほとんど痛みがありませんが、治療後に痛みを感じる場合があります。
上記それぞれの痛みの原因について解説していくので、ご確認ください。
一般的に、インプラント治療を終えて麻酔がきれてから2、3日間は痛みや腫れ、まれに出血がある可能性があります。
状況によっては2〜3週間続くことがありますが、いずれにせよ一時的なものであり、痛みや腫れ、出血は自然と止まっていくでしょう。
患部の腫れや痛みが引かない場合は、施術後の経過が良好ではない場合もあるので、気になるときは医師に相談してみてください。
インプラント治療を終えて7〜14日程度したら歯科医院を訪れ、抜糸を行う必要があります。
人によっては抜糸によるチクチクとした痛みを感じる場合があります。
痛みの感じ方は人それぞれなので、痛みが苦手な方は医師に相談して麻酔を処置してもらうなどの方法を検討しましょう。
抜糸後は、患部に衝撃が加わると痛みを感じることがあるので、食べ物を食べる際や歯磨きの際には注意した方が良いです。
インプラント治療は、歯の状態によっては以下のような処置が必要になる場合があります。
例えば、骨造成の治療を行なった場合は2〜3日後をピークに、10日程度痛みや腫れが生じる可能性があるでしょう。
このように、通常のインプラント治療よりも術後の痛みが強くなることがあります。
痛みが苦手な方は、インプラント治療をしたいと思っていても、なかなか踏み出せないという人もいるでしょう。
では、治療を受けるにあたってどのような対策ができるのでしょうか。
そこで、インプラント治療における痛みの緩和方法を紹介します。
治療前、治療後数日に感じやすい痛みを軽減させたいという方はぜひ参考にしてください。
インプラント治療で一般的に使われる麻酔方法は「局所麻酔」といって、患部へ麻酔薬を投与することで、その部分だけ痛みを感じない状態にする方法です。
全身麻酔に比べて身体への負担が少なく、短時間で済むことからインプラント治療に適しています。
ですが、麻酔による痛みが苦手な方は、「表面麻酔」を用いて注射の痛みを感じないようにしたり、「鎮静法」と併用してリラックスさせたりしてから麻酔を行うなどの対策もとれるので、医師に相談してみましょう。
アルコールは血流を促進させる働きがあるため、インプラント治療後に血が固まらず、傷口が治るスピードが遅くなってしまう可能性があります。
また、アルコール摂取は脱水症状を引き起こしやすく、自浄作用がある唾液の分泌量が減ってインプラント歯周炎になりやすくなるのです。
そのため、インプラント治療後の数日間〜数週間はなるべく飲酒を控えましょう。
タバコに含まれるニコチンは、血流を悪くし、インプラントを支える歯茎や骨に必要な栄養が行き渡らず、弱って痛みを伴う場合があります。
また、歯周病やインプラント歯周炎になる可能性が高まり、痛みが生じる危険性が高くなるので要注意です。
審美性の高いインプラント治療をしたにもかかわらずタバコを吸うことで見た目も損なわれてしまうので、インプラント治療後は喫煙を控えるのが望ましいです。
インプラント治療を終えてすぐは、まだ傷口が治りきっていない繊細な状態です。
その状態で硬いものを食べると、出血したり縫合した部分が裂けたりする可能性があり、痛みを生じやすくなります。
そのため、治療後数日間はなるべく硬いものを避け、豆腐やおかゆなどの軟らかいものを食べる、もしくは治療した部分とは反対側で食べるのが良いでしょう。
歯磨きの際に治療を行なった部分に歯ブラシが当たると、患部が傷つき治りが遅くなる恐れがあります。
そうなると痛みを感じる期間が長くなってしまうでしょう。
インプラント治療後、抜糸をするまでは歯ブラシが患部に当たらないように注意したり、強くうがいをしないようにしたりと気をつけることが大切です。
インプラント治療では特に痛みを感じなくても、治療してから数年後に痛みが出てきてしまうこともあります。
その場合は、口腔内に何らかのトラブルが起きている可能性が高いです。
インプラント治療をしてから数年後に感じる痛みの原因を説明します。
インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲組織で炎症が起こり、歯周病と同じような症状になることで、歯茎から出血したり膿が出たりする場合もあります。
インプラント周囲炎の原因は歯の表面に付着した歯垢(プラーク)です。
他の歯と同じように歯磨きが十分にできていないと歯周病になってしまうのと同様、インプラントもしっかりケアしておかないと歯周病菌が増殖し、最悪の場合せっかく埋め込んだインプラントを失うことにもなります。
インプラント周囲炎によって起こりえる具体的な症状はこちらです。
自覚症状が少ないので気付きにくいですが、放っておくと症状が悪化し、インプラントが抜け落ちてしまう恐れもあります。
インプラント周囲炎が発症した場合、考えられる治療法は以下の通りです。
早期治療を行えば悪化するリスクが軽減され、治療が簡単に済むでしょう。
ですが、インプラントはどうしても天然歯に比べると歯周病に弱くなってしまうので、このような治療を行わなければならない状況になる前にしっかりケアをしていく必要があります。
インプラント体と被せ物をつなぐ土台となるアバットメントは、通常はネジで固定されています。
ですが、長く使っているとネジが緩んでしまい、ぐらつきが生じる場合もあるのです。
インプラントがぐらつくと痛みを感じたり、破損の原因になったりします。
インプラント治療から数年が経過すると、噛み合わせのバランスが崩れると、インプラントに負担がかかってしまい、痛みを感じることがあります。
また、噛み合わせが悪いとインプラントと被せ物を繋ぐアバットメントにも負担がかかり、先ほど説明したように痛みや破損の原因にもなります。
インプラント自体に問題はなくても、インプラントを埋め込んだ周囲の歯に虫歯や歯周病などを起こして痛みが生じる場合があります。
インプラントは虫歯になりませんが、インプラントに歯垢がつくと隣の歯との境目にも歯垢がつく恐れもあり、セルフケアを怠ると虫歯の危険性があるのです。
ですから、痛みを感じたときにインプラントに原因があると思っていたら、実際は周囲の歯にトラブルが生じていたというケースは少なくありません。
インプラント治療を終えてから数年後でも痛みを生じさせないために、そして痛みを解消するためにできることはあるのでしょうか。
インプラント治療後に感じる痛みの予防法と対処法を説明します。
口腔内を綺麗に保つことがトラブル防止に役立ちますので、インプラント治療を検討中の方や治療を行った方はぜひチェックしてください。
インプラント治療後の歯を健康に保つためには毎日のセルフケアを怠らないことが大切です。
インプラント周囲炎は、歯磨きで落としきれなかった歯垢が溜まって起こるので、丁寧なブラッシングを徹底するとリスクが軽減されます。
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具を使用すれば、磨き残しを減らせます。
健康な状態を保つために、インプラント治療を終えてからの定期メンテナンスは欠かさず行うようにしましょう。
インプラント歯周炎ははじめ、痛みなどの自覚症状が少ないため自分では気付きにくいですが、定期検診を行えばインプラントやその周辺に異常がないか、噛み合わせは問題ないかなどをチェックしてもらえます。
さらに、専用の器具を使って歯をクリーニングしてもらえるので、歯ブラシでなかなか落とすことができない歯石や着色汚れを取り除けるというメリットもあるのです。
インプラント治療が終わって数年後に痛みや違和感を感じる場合、何らかのトラブルが起こっている可能性が高いです。
インプラント治療後の痛みを放置すると、症状が悪化する可能性があり、インプラントの寿命を縮めてしまうのです。
早めに対処すればするほど早く解決しますので、気になった段階で早めに担当の医師に診てもらいましょう。
インプラント治療後に感じる痛みの原因と対処法について解説しました。
インプラント治療中は麻酔を使うため、痛みを感じにくいですが、治療の数日後や数年後に痛みが生じることもあります。
特に治療から数年経ってから感じる痛みに関しては、インプラントやその周囲でトラブルを抱えている可能性が高いです。
口腔内トラブルは早期発見・早期治療が肝心ですので、痛みを感じる場合は早めに歯科医院に相談しましょう。
セルフケアや定期メンテナンスも大事なので、しっかり対処してインプラントの寿命を長持ちさせましょう。
東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:山手歯科クリニック(大井町・戸越公園) 理事長/齋藤和重
2022/12/19
インプラントの手術を行った場合、術後しばらくは摂取する食事にも気を使う必要があります。術後に摂取するのには適さないようなものを食べてしまうと、傷の治りが悪くなったり、手術した部位に痛みを感じたりするリスクも生じるためです。
当記事では、インプラント手術を行ったあとの摂取を避けるべき飲食物、手術後の食事の注意点、食事以外の注意点などについて解説します。
インプラント手術のあとの食事を安心して楽しみたい方は、ぜひお読みください。
インプラント手術を行ったあとは、以下の飲食物の摂取を避けるようにしましょう。
それぞれについてくわしく解説していきます。
過度に熱い食べ物や飲み物を摂取すると、口のなかが刺激され、患部に支障をきたす可能性があります。
痛みや腫れ、出血を引き起こす危険もあるため、できる限り避けるようにしましょう。熱い飲食物だけでなく、反対に冷たすぎる飲食物も刺激となる可能性があるため注意してください。
硬い食べ物を咀嚼すると、手術を行ったところに負荷がかかり、ダメージを与えてしまう可能性があります。フランスパンやせんべい、ナッツといった硬い食べ物は極力食べないようにしましょう。また、飴を舐める際は噛み砕かないよう注意してください。
辛い食べ物を摂取すると、口のなかに強い刺激を与えてしまいます。口のなかを刺激すると、患部から血が出たり、腫れたり、痛みを引き起こしたりする可能性があります。激辛料理のような、刺激の強い食べ物は避けるようにしましょう。
アルコールを摂取すると、全身の血の巡りがよくなってしまいます。すると患部から血が出たり、患部の傷口が腫れ上がったりすることにつながります。さらに患部が炎症を起こすリスクも高まるため、注意が必要です。
目安として、手術を終えてからおよそ1週間はアルコールの摂取を避けることをおすすめします。
インプラント手術を終えたあとは、以下の点に注意して食事を行う必要があります。
インプラントの手術では、口内に麻酔を行います。麻酔を行った場合、手術してから2〜3時間程度は麻酔が続くことになります。
麻酔が効いている間は口のなかに熱さや痛みを感じにくくなるため、注意が必要です。熱い飲食物を口にした際に火傷をしたり、口のなかの粘膜を傷つけてしまったりするリスクが上昇します。
したがって、手術を終えてから数時間程度は極力食べたり飲んだりすることを避けるようにしてください。
食事を摂る際、手術を行ったところの近くでものを噛むと、患部が刺激されて強い痛みを感じたり、ダメージを与えてしまったりする可能性があります。ものを食べる際は、患部の近くで噛まないようにしましょう。
治療した部位とは反対側の歯列でものを噛むことで、患部に刺激を与えるリスクを下げられます。
インプラント手術を終えたあとは、柔らかいものを摂取することをおすすめします。柔らかい食べ物を選ぶことで、患部に強い刺激が加わるのを防げるためです。
手術のあと食べるのに向いている柔らかい食べ物の代表例としては、以下のようなものが挙げられます。
食事をしっかりと楽しめるようになるのは、インプラント手術を終えてからおよそ3ヶ月〜半年後です。
3ヶ月〜半年経過すると、埋め込んだインプラントが顎の骨にしっかりと定着し始めます。定着することで脱落のリスクが低下し、せんべいのような硬い食べ物であってもしっかりと噛めるようになります。
あらゆる食べ物を問題なく咀嚼できるようになれば、自然歯と同じような感覚で毎日のご飯を楽しめるようになるでしょう。
食事の面以外にも、インプラント手術を終えたあとにはさまざまなことに注意する必要があります。手術後に注意すべき主なポイントとしては、以下のようなものが挙げられます。
・激しい運動はしない
ランニングやスポーツのような激しい運動を行うと、アルコールを摂取したときと同様に全身の血の巡りがよくなってしまいます。血の巡りがよくなると、傷口から血が出たり、痛みを引き起こしたりするリスクが上昇します。
激しい運動は、手術から1週間ほど経ってから始めるようにしてください。激しい運動だけでなく、ウォーキングのような軽度の運動であっても、術後2〜3日程度は行わないのがベストです。
適切な睡眠時間が確保されていないと、体が弱って傷が治りにくくなってしまう可能性があります。夜は早く眠りにつき、1日の疲れをしっかりと癒やすようにしてください。
・歯磨き
インプラント治療を行ったところは、しばらく歯磨きを行わないようにしてください。ブラシで患部に触れることで、傷口が開いたり、治りが悪くなったりする可能性があるためです。手術してから1週間〜10日ほどは、極力ブラシなどで患部に触れないようにしましょう。
なお、患部以外のところについてはしっかりと歯磨きを行ってください。歯磨きをしないと口内に細菌が繁殖し、傷の治りが遅くなる可能性があるためです。
・禁煙する
インプラント手術を終えたあとは、タバコを吸わないようにしてください。喫煙すると、顎の骨にインプラントが定着しにくくなる可能性があるためです。
さらに、タバコを吸うと、患部に炎症が起きたり傷が治りにくくなったりするリスクも上昇します。歯周病になる可能性も高まるため、できる限り禁煙するようにしましょう。
インプラントをより長持ちさせたい場合、インプラント手術の前から禁煙しておくのがベストです。今までなかなかタバコを止められなかった方も「インプラント手術を行った」というできごとをきっかけに禁煙を目指してみると、うまく行きやすくなるかもしれません。
インプラント手術を行ったあとは、患部に刺激を与える飲食物を避けるようにしてください。麻酔が続いている術後2〜3時間程度は、口内を傷つけるリスクが上昇するため、食事を摂らないことを強くおすすめします。
食事の際には、インプラント治療を行ったところを避けて咀嚼を行うようにしてください。摂取するものは、おかゆなどの柔らかいものを選択するようにしましょう。さまざまな食事を楽しめるようになるのは、手術を終えてからおよそ3ヶ月〜半年程度経ったあとです。
山手歯科クリニックでは、有名ブランドのインプラントを使って治療を行っています。世界中に名の知れた信頼性のある製品のため、安心して治療を受けていただくことが可能です。
治療を始める前には徹底的なカウンセリングを実施し、患者さんに納得していただけるまで丁寧な治療の説明を行います。インプラント治療を始めたい方や、インプラントに関する悩み・疑問をお持ちの方は、ぜひ一度お越しください。
東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:山手歯科クリニック(大井町・戸越公園) 理事長/齋藤和重
2022/12/19
インプラント治療に対し「ある程度年を重ねた人が行う治療である」というイメージを持っている患者さんもいらっしゃるかもしれません。30代でインプラントをしたいと思っている人のなかには、早すぎるのではないかとためらっている方も少なくないはずです。
当記事では、30代からインプラント治療を行うことは可能なのかについてや、インプラント治療を早めに実施するメリット、デメリットなどについて解説します。
インプラント治療を行うか迷っている30代の方は、ぜひお読みください。
結論からいうと、30代であっても問題なくインプラント治療は行えます。30代からインプラント治療を行う人も、実際に存在します。
30代からインプラント治療を行うことにはメリットもあるため、ぜひ検討してみてください。メリットやデメリットについては、後ほど紹介します。
インプラント治療は、病気や事故によって失った歯を補う治療のひとつです。顎の骨にチタンでできた人工歯根を埋め込み、人工歯を被せる形で行います。
インプラント治療にかかる費用は、30~60万円です。また、治療にかかる期間はおよそ数ヶ月〜1年弱です。インプラントは寿命が長く、10年以上持つとされています。
失った歯を補う治療という意味では、入れ歯に近いものだといえるかもしれません。しかしインプラントは、入れ歯よりも審美性がある(見た目が美しい)という特徴を持っています。
上部構造は、隣の歯に近い色で作成されます。また、歯科技工士が自然歯に近い見た目となるよう丁寧に作成するため、自然歯と見分けがつきにくい外見となるのです。
審美性があるため「本物の歯ではない」と周りに気づかれるリスクが少なく、安心して人前で笑顔を見せられます。
年をとってから行うよりも30代で行ったほうが、さまざまな面でメリットを得られる可能性があります。
30代でインプラントを行うことで得られるメリットは、以下のとおりです。
前述のとおり、インプラントは審美性が高く、見た目の違和感が少ないという特徴を持っています。
対して入れ歯の場合、審美性には欠けるケースがほとんどです。入れ歯には金属のバネがついており、バネが外から見えると入れ歯をしていると気づかれやすくなってしまうためです。
働き盛りの30代の方の場合、人前に出る機会も多いでしょう。見た目の印象を気にすることなく働ける点は、大きなメリットとなるはずです。
インプラントは、顎の骨にしっかりと固定されています。したがって、咀嚼を行った際にずれてしまうような心配がほとんどありません。
食事は、人間が生きていくなかで毎日行う行為です。咀嚼のしにくい方法で歯を補ってしまうと、今後行っていく毎日の食事の楽しみが半減してしまうことも考えられます。
長い人生が待っている30代の場合、今後一生の食事の楽しみが減ってしまうのはとくに致命的です。食事を思いきり楽しみたい方にとって、インプラントは最適の方法だといえます。
失った歯を補う治療方法には、インプラント以外にも入れ歯やブリッジなどさまざまなものが存在します。
入れ歯やブリッジの場合、治療を行う際に残っている健康な歯を削る必要が出てくるケースもあります。対してインプラントの場合、健康な歯に悪影響を与える可能性がほぼありません。周囲の歯を支えに使用することなく、独立して埋め込むことができるためです。
健康な歯が残っている場合、1本でも多く自分の歯を残しておきたいという方は少なくないでしょう。30代の方はまだまだ若いため、自分の歯を大切にしたいという気持ちがとくに大きいのではないでしょうか。インプラントであれば、自身の歯を傷つけずに治療が行えます。
寿命が長いという特徴は、30代からインプラントを入れたい方にとってプラスに働くメリットでしょう。入れ歯の寿命はおよそ4〜5年、ブリッジはおよそ7〜8年だとされています。
対してインプラントの寿命は、およそ10年です。日常的なメンテナンスを丁寧に行っていれば、さらに寿命が伸びることも期待できるでしょう。
早いうちからインプラントを入れておけば、その分長く使用できます。口内の健康や審美性を保ちたい方には、とくにおすすめの方法だといえます。
入れ歯は顎の骨ではなく粘膜などで歯を固定するため、食べ物を噛んだ際、咀嚼の力が顎の骨まで伝わりません。
顎の骨に咀嚼の力が伝達されないと、だんだん顎の骨が痩せていってしまいます。顎の骨が痩せた場合、頬や口元の筋肉も痩せてくるため、顔が老けたような印象になってしまうでしょう。
対してインプラントは、顎の骨に埋め込まれているため、食べ物を噛んだ際の咀嚼の力がしっかりと骨に伝わります。顎の骨が痩せてしまう心配が少ないため、整った口元を保ちやすくなるでしょう。
①でも述べたとおり、30代の方のなかには人前で働く会社員の方も多いでしょう。インプラントを使用することで、顎の骨が痩せて見た目の印象が悪くなってしまうのを防ぎやすくなります。
30代でインプラント治療を行うデメリットは、以下のとおりです。
インプラント治療は、基本的に保険が適用されません。全て自費で支払わねばならないため、自然と費用は高価になりやすくなります。
インプラント治療の費用相場は、先ほどのとおり30~60万円程度です。決して安い買い物ではないため、治療を行う際は慎重に検討する必要があるといえるでしょう。
30代でまだまだお金に余裕がないという方の場合、家計に大きな負担をかけてしまうことにもなりかねません。
インプラント治療を行う場合、歯肉を切開して顎の骨にインプラントを埋め込むことになります。つまり、外科的な手術が必要となるということです。外科手術が必要となると、手術を行わない治療より身体的負担は高まります。
「手術による負担が高まる」というのはインプラントのデメリットではありますが、「30代で治療を行う」という点に注目した場合は、むしろプラスの要素と見ることもできます。30代という若さで治療した場合、手術による健康被害のリスクが控えめになるためです。
人間は、年をとればとるほどに持病を抱えるリスクが増加します。持病を抱えた体で外科手術を実施すると、健康に悪影響を及ぼす可能性も高まってしまうでしょう。
30代の方は、お年を召された方よりも持病を抱えている割合が少なく、身体も比較的健康である場合が多い傾向にあります。したがって、年をとってから手術を行うよりも治療できる可能性が高まるのです。
インプラントは寿命が長い傾向にありますが、必ずしも一生持つとは限りません。とくにメンテナンスをサボってしまった場合、寿命が早く来る可能性が高まります。
30代の方は、仕事や育児で忙しい人も多いでしょう。多忙ななかでも適切なメンテナンスを行い続けなければならない、という点はデメリットに感じるかもしれません。
30代の方であっても、ほとんどの場合インプラント治療は問題なく実施可能です。食事を美味しく味わえるようになったり、長く使用できたりと、インプラントを入れることにはさまざまなメリットがあります。
山手歯科クリニックには世界レベルの研修を習得している医師がそろっているため、安心感のある治療を提供できます。インプラントの治療を行いたいと思った際は、ぜひ一度ご相談ください。
東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:山手歯科クリニック(大井町・戸越公園) 理事長/齋藤和重
2022/12/19
インプラント治療を受けたいと思っている方のなかには、「骨が少ない人は治療できない場合がある」という情報を見て諦めていた方もいるのではないでしょうか。
しかし骨が少ない状態の方であっても、骨の量を増やしたり幅を広げたりする手術を行うことで、インプラント治療が可能となるケースがあります。
当記事では、骨が少なくてもインプラント治療を行えるかについて、骨の少ない方がインプラントを行う際にかかる費用、行う方法、手術の種類などについて解説します。
骨が少ない状態でインプラントを受けたいと思っている方は、ぜひお読みください。
骨が少ない状態でインプラント治療を行う場合、まずは骨の量や幅を正常にする必要があります。正常にする手術としてどのような方法を選ぶかによっても、かかる費用は異なります。
骨を増やす骨造成手術によって足りない骨を補う場合、かかる費用は5〜45万円程度です。骨の幅を広げる手術を行う場合の費用は、10〜30万円程度です。
なお、それぞれの方法のなかにもさらに細かな種類があり、種類によってもかかる費用は大きく異なってきます。くわしい手術の内容については、後ほど紹介します。
骨が少ない人がインプラント治療を行う場合、骨を増やすことで補ったり、移植することで補ったりと、さまざまな方法で骨の状態を正常にする必要があります。
正常にする主な方法は、以下の2つです。
骨は「骨造成手術」によって増やすことができます。骨造成手術とは、失ってしまった歯の骨を再生させる手術のことです。
骨の厚みがあまりない方がインプラント治療を行おうとすると、ほかの組織にダメージを与える可能性があります。骨造成手術によって顎の骨を増やすことで、骨の厚みが足りていない方でもインプラント治療を受けられる可能性が出てくるのです。
骨造成手術は、基本的に口腔外科にて手術処置を行ってもらう必要があります。しかし現代においては、歯科医院でも骨造成手術を行っている場所が存在します。
歯科医院で骨造成手術を行った場合、手術をした病院でそのままインプラント治療を行うことになるでしょう。
手術とインプラント治療を行う場所を統一させることで、より入念な治療計画が立てられるようになります。その結果、治療期間が短くなったり、医師同士での伝達ミスなどのトラブルを防げたりすることにもつながってくるでしょう。
骨の高さは十分あるにもかかわらず、幅が足りていないことでインプラントを入れるのが難しくなっているケースもあります。当ケースの場合は、骨の幅を広げることでインプラントを埋めやすくする必要があります。骨の幅を広げる場合も、外科的な手術が必要です。
手術では、骨に穴を開けて徐々に広げたり、骨に器具を埋め込んで分割したりすることで、骨に隙間を作ります。できた隙間にインプラントを埋め込むという工程を踏むことで、骨の幅が足りない方でもインプラントを入れられる可能性が出てきます。
骨造成手術の主な種類としては、以下の3つが挙げられます。
GBR法とは、顎の骨が足りていない場所に人工骨などを盛り、メンブレンと呼ばれる膜を被せて骨を再生させる治療のことです。顎の骨が大きく減っている場合は、インプラント治療を同時に行うことができないためご注意ください。
GBR法を実施するのにかかる費用は、ひとつの歯につきおよそ5〜18万円です。かかる期間は、およそ4〜6ヶ月です。
ソケットリフトとは、歯が生えていた場所から移植骨を入れ、上顎骨と上顎洞を隔てている上顎洞粘膜を押し上げて骨を厚くする治療のことです。ソケットリフトは、顎の骨がおよそ5mm以上ある方のみ受けられます。
ソケットリフトにかかる費用は、1ヶ所につきおよそ5〜12万円です。なおインプラント治療を一緒に実施する場合は、インプラントの代金がプラスされるためご注意ください。ソケットリフトを実施するのにかかる期間は、およそ3〜5ヶ月です。
サイナスリフトとは、上顎洞(鼻の横から広がる穴)と顎の骨の厚みを出すために、上顎洞に骨を移植する治療のことです。多くの歯が欠損している方や、上顎における顎骨の高さがおよそ5mm以下となっている方が行える治療です。
サイナスリフトは、片側につきおよそ30〜45万円の費用がかかります。治療期間は、およそ6〜8ヶ月です。
骨の幅を広げる手術の代表例としては、以下のようなものが挙げられます。
OAMインプラント法は、骨の表面に小さな穴を開け、専用の道具で徐々に穴を広げてからインプラントを埋め込む治療のことです。OAMインプラント法は、多くの患者さんに向いている治療法です。骨の量が少なくて治療が困難である場合も、手術を行える傾向にあります。
ただし、時間がかかるというデメリットも持っています。骨の量が十分にあり、硬さも足りている場合は、ほかの治療方法をとった方が効率的に行える場合もあるでしょう。
OAMインプラント法は、手術に対する恐怖感の強い人であっても行いやすい治療です。当治療は、骨を削る際に発生する振動や不快な音が控えめです。したがって、手術をすることによる患者さんの心理的ストレスを抑えて治療ができます。
「インプラント治療を行いたいが、手術という行為に不安がある」といった理由で避けていた方には、とくにおすすめの方法だといえるでしょう。OAMインプラント法を行うのにかかる費用は、およそ10~12万円です。治療期間は、およそ半年〜1年です。
スプリットクレスト法とは、骨の上のほうに特殊な器具を埋め込むことで骨を分割し、できた隙間にインプラントを埋め込む治療のことです。当治療法は、骨のなかに骨髄(血液を生成する組織)がなければ原則行えないため、ご注意ください。また、骨の幅が3mmに満たなかったり、骨が硬すぎたりする場合も治療できない可能性があります。
スプリットクレスト法を行うのにかかる費用は、1ヶ所につき18万円前後です。治療期間は、およそ半年〜1年です。
骨の量が少ない方であっても、骨造成手術などの治療を別途実施することでインプラント治療を行えるようになる可能性があります。
骨を増やす手術の代表例としては、GBR法・ソケットリフト・サイナスリフトが挙げられます。幅を広げる手術の代表例は、OAMインプラント法・スプリットクレスト法です。骨の量を増やしたり幅を広げたりしてインプラント治療を行いたい方は、一度歯科医師に相談してみてください。
山手歯科クリニックは、患者さんへの丁寧なカウンセリングを重要視するクリニックです。インプラント治療の際は、患者さんの口内の状態をさまざまな検査を通してチェックし、それをもとに治療方法を考案して丁寧にご説明します。
カウンセリングを受けても、絶対に治療しなければならないわけではありません。自分が治療する場合、どのような流れで治療を進めるのかを知るためにも、ぜひ一度お気軽にカウンセリングを受診してみてください。
東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:山手歯科クリニック(大井町・戸越公園) 理事長/齋藤和重