歯科コラム

歯科コラム

東京、品川区の歯科医院「山手歯科クリニック」歯科コラム

インプラント治療にメンテナンスは必要?歯科医院や自宅でのメンテナンス方法を紹介

歯の模型に向かって半円状に置かれている歯科治療器具

 

インプラント治療は、失った歯を補うための歯科治療として、入れ歯やブリッジなどと比較して自然な仕上がりになることから人気の高い治療法です。自分で着脱する必要がないため、手間がかからない点も人気の理由のひとつでしょう。

 

しかし、インプラント治療は入れたら終わりの治療ではなく、長く使い続けるためには医師と協力してメンテナンスを行う必要があります。

 

今回は、インプラントのメンテナンスについて解説します。歯科医院で行うメンテナンスと、自宅で行うケアについてくわしく解説するので、インプラントを検討している方はぜひ参考にしてください。

 

インプラント治療に
メンテナンスは必要?

 

インプラント治療を受ける方のなかには、治療が完了すれば通院の必要はないと考えているケースが少なくありません。しかし、インプラントも天然歯と同様に、良好な状態を保つためには定期的なメンテナンスが必要不可欠です。メンテナンスを怠るとインプラントが脱落してしまうケースもあるので、しっかり行いましょう。

 

また、インプラント治療は、一般的に10年以上の寿命があるといわれていますが、適切なメンテナンスを行うことによって、さらに長持ちさせることも可能です。

 

インプラントを長く使い続けるためには、医師の指示を守りながら自宅でケアを行い、数ヶ月に一度は歯科医院で状態を確認してもらうことが大切です。

 

歯科医院で行う
インプラントのメンテナンス

歯のレントゲン

 

インプラント治療を受けたあと、順調に機能していたとしても、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けるようにしましょう。自分では判断できない歯茎や骨の状態、磨き残しがある部分などをチェックすることで、インプラントの寿命を延ばすことにつながります。

 

歯科医院で行われるインプラントのメンテナンスでは、以下のような項目を中心に行います。

 

  • 口の状態の確認
  • 顎の骨や歯根の状態の確認
  • クリーニング
  • 歯石の除去
  • 歯磨き指導

 

では、メンテナンスの内容について、それぞれくわしく解説していきます。

 

①口の状態をチェックする

インプラントを長持ちさせるためには、インプラントを埋入した部分だけでなく、お口全体の状態が良好であることが重要です。残っている歯に虫歯や歯周病があると、インプラントを支えている骨に悪影響をおよぼしてしまう可能性があります。

 

また、口内全体を清潔な状態に保てるよう、他の噛み合わせの高さに問題はないか、詰め物が劣化していないかなどの確認も行います。

 

②レントゲン検査を行う

インプラント治療は、人工歯根を顎の骨のなかに埋め込む治療です。そのため、骨の状態や結合に問題がないか確認する必要があります。また、残っている歯もできるだけ長く残すために、歯根の状態を確認することもあります。こうした部分は、肉眼では確認できないため、レントゲンによって検査をしていきます。必要に応じてCT撮影もあるでしょう。

 

③クリーニング(PMTC)でバイオフィルムを除去する

歯科衛生士による歯のクリーニングの様子

 

日ごろから丁寧なケアを心がけていても、歯科医院で用いるような専用の器具や薬剤なしでは落としきれない汚れがあります。歯の表面についたバイオフィルムには1兆を超える細菌が付着しており、虫歯や歯周病の原因となります。

 

付着している部分や磨き残しのある箇所は、歯科医院で取り除くようにしましょう。とくに汚れがたまっている箇所は、日ごろから意識して磨くことが大切です。

 

④歯石を除去する

どうしても歯ブラシが届きにくい箇所には磨き残しがでてしまいます。汚れが蓄積されて歯石がついてしまうこともあるので、定期的に歯科医院でしっかり除去することが大切です。

 

歯石は放置してしまうと、歯を支えている顎の骨を溶かしてしまうため、インプラントが脱落してしまう可能性もあります。歯石を作らないようにするのがベストですが、自宅で完璧にケアするのは難しいので、医院へ任せるようにしましょう。

 

⑤歯磨きの指導を受ける

歯科医院での定期的なメンテナンスだけではなく、日ごろから丁寧なブラッシングを心がける必要があります。歯磨きの方法には、一人ひとりのクセがでてしまうため、正しい持ち方や磨き方の指導を受けて、磨き残しの少ない口内環境を保てるようにしましょう。

 

また、歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシ、デンタルリンスなどの使い方の指導もあります。

 

自宅で行うインプラントのメンテナンス

歯磨きをする女性

 

歯科医院で医師と連携を取りながらメンテナンスを受けるのも大切ですが、自宅で行うセルフケアを怠っていると、せっかくのメンテナンスも意味のないものになってしまいます。清潔な口内環境を維持するためには、セルフケアを生活習慣のなかに取り入れることが大切です。

 

自宅で行うインプラントのメンテナンスは、以下のポイントを意識しましょう。

 

    • 丁寧なブラッシング
    • デンタルフロスの活用
    • デンタルリンスで仕上げ磨き

 

では、それぞれくわしく解説します。難しい内容ではないので、積極的に取り入れていきましょう。

 

①丁寧なブラッシングを行う

自宅で行うメンテナンスとして、基本となるのは毎日の丁寧なブラッシングです。インプラントの人工歯を傷付けないように柔らかいタイプの歯ブラシを使用し、歯を1本1本丁寧に磨くことを意識します。

 

歯ブラシをグーの手で持ってしまうと一気にゴシゴシと磨きたくなるので、えんぴつ持ちで小刻みに磨くようにしましょう。磨きにくい奥歯には、タフトブラシを併用すると磨き残しが少なくなります。

 

②フロスで歯の隙間の汚れを落とす

歯磨きだけでは落としきれない歯の隙間には、デンタルフロスを活用しましょう。歯間ブラシを使うほど歯に隙間がない方は、デンタルフロスを使用します。

 

デンタルフロスには、指巻きタイプと取っ手付きタイプがあり、これまでデンタルフロスを使う習慣がなかった人は、取って付きタイプから使用してみるとよいでしょう。歯磨きとセットで行う習慣を付けると、より清潔な口内を保てるようになります。

 

③デンタルリンスで歯周病を防ぐ

デンタルリンスとは、マウスウォッシュのような液体歯磨きのことをいいます。マウスウォッシュは口をゆすいで吐き出す洗口液ですが、デンタルリンスは口をゆすいだあとに、軽いブラッシングが必要なため、使い方や目的が少し異なります。

 

毎日の歯磨きを終え、デンタルリンスで仕上げ磨きを行うことで、有効成分が歯茎の隙間に入り、歯周病を防ぐ効果が期待できるでしょう。

 

まとめ

 

インプラントのメンテナンスについて解説しました。歯科医院で行うメンテナンスと、自宅で行うセルフケアも紹介しましたが、どちらか一方が欠けてしまうと、インプラント周辺に歯石や磨き残しがたまって、細菌感染を引き起こしてしまう可能性が高まります。きちんと機能するインプラントを長く保つためにも、しっかりメンテナンスを続けるようにしましょう。

 

山手歯科クリニックでは、25年以上の実績と最新の技術で、安全かつ最善のインプラント治療を提供しています。インプラントだけでなく、虫歯や歯周病の治療も行う「総合クリニック」として、患者さまの口内の健康をサポートしているため、インプラント治療を検討している方、メンテナンスについてお悩みがある方は、お気軽に山手歯科クリニックへご相談くださいませ。

 

監修:理事長/齋藤和重

インプラント治療にかかる費用相場|ブリッジ・入れ歯との比較や安く抑えるコツも紹介

電卓と歯の模型

 

失ってしまった部分の歯を補うための治療には、一般的な入れ歯治療の他にもブリッジやインプラント治療があります。見た目や機能性では、インプラント治療が非常に優れているため、検討している方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、インプラント治療は保険が適用されない自由診療です。医院によって費用に差が出てしまうため「インプラント治療の相場がわからない」と感じることもあるでしょう。

 

今回は、インプラント治療にかかる費用について解説します。ブリッジ・入れ歯との比較や費用を安く抑えるコツもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

インプラント治療にかかる費用相場

 

インプラント治療にかかる費用は、1本でだいたい30~60万円です。ただし、インプラント治療前に骨の厚みや量を増やす処置を行う場合は、追加で費用が発生します。骨の状態が良好であれば、増骨手術は必要ありません。

 

また、使用するインプラントメーカーや、医院の方針、地域によっても費用が異なるでしょう。治療を受ける前に、費用の内訳などをしっかり確認しておくと安心です。

 

インプラントとはどんな治療法?

歯科におけるインプラントとは、何らかの理由で歯を失ってしまった部分に、人工歯根(インプラント体)を埋入して土台を作り、その上にセラミックなどで作製した人工歯を取り付ける歯科治療のことです。インプラント治療は、局所麻酔下で歯茎を切開し、顎の骨に穴を開けてインプラント体を埋入する手術が必要です。

 

そのため、基礎疾患があったり骨の状態が悪かったりすると、インプラント治療を受けられないケースもあります。治療を受ける際は、全身の健康にも配慮して、医師とよく相談してから検討するようにしましょう。

 

インプラント以外の治療法との
費用の比較

 

失った歯を補う治療は、インプラントだけではありません。保険が適用される入れ歯やブリッジは、治療期間や費用の面で負担が少ないため、多くの方が選択する治療でしょう。

 

ここでは、入れ歯やブリッジの治療について解説します。インプラントとの費用も比較もするので、治療方法に迷っている方はぜひ参考にしてください。

 

入れ歯治療の費用相場

入れ歯

 

入れ歯治療は、プラスチック製の人工歯をワイヤーなどで隣の歯にかけて歯を補う歯科治療です。プラスチックのため強度を保つための厚みが出やすく、違和感を覚えるなどの不便を感じることがあります。また、固定式で独立した治療が可能なインプラントに比べると、咀嚼能力に劣るデメリットがあるでしょう。

 

入れ歯治療にかかる費用は、保険適用だと1歯3,000円ほどで作製できます。本数や形状によって費用が増えていきますが、大きな負担になることは少ないでしょう。強度や審美性に優れる自由診療で作製した場合は、医院にもよりますが30万円以上かかるでしょう。

 

ブリッジ治療の費用相場

ブリッジ治療は、失われた歯の両隣を削って土台にし、橋渡しのような形で被せ物を装着する治療方法です。インプラント治療とは異なり、両隣の健康な歯を犠牲にして被せ物を装着するため、歯の寿命を短くしてしまうデメリットがあります。

 

ブリッジ治療にかかる費用は、保険適用で1歯1~2万円ほどです。審美性に優れる自由診療で作製する場合は、医院にもよりますが30万円ほどかかるでしょう。本数や使用する材料によっても費用が異なるため、最終的な金額は医院へ確認してみましょう。

 

インプラント治療にかかる費用を
安く抑えるコツ

電卓とお金やペンや子豚の模型

 

インプラントにかかる費用を少しでも安く抑えたいと考える方は少なくないでしょう。決して安いとはいえないため、負担を少なくしたいと考えるのも無理はありません。

 

ここでは、インプラント治療にかかる費用を安く抑えるコツを紹介します。条件が満たされればお得に治療を受けられる方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

①医療費控除を活用する

医療費控除とは、確定申告をすることで支払った税金の一部が還付される制度です。一年間に支払った医療費が10万円(総所得が200万円未満の場合、総所得の5%)を超える方が対象で、生計をともにしている家族の分も合算して申告できます。

 

また、医療費控除では、実際に治療費として支払った費用の他にも、通院にかかった交通費や薬代も含まれます。領収書が出ないものは、忘れないように金額や日付けなどをメモして保管しておきましょう。

 

医療費控除で還付される金額は、以下の計算式で算出します。

 

◇医療費控除額
支払った医療費の合計額-保険金などで補填される金額-※10万円=医療費控除額
※総所得が200万未満の場合は、総所得の5%
(医療費控除額は200万円まで、マイナスになる場合は申告できません)

 

◇最終的に還付される金額
医療費控除額-所得税率※=還付額
(※所得税率は国税庁のホームページで確認できます)

 

医療費控除額がそのまま還付されるわけではなく、所得税率をかけて算出した金額が還付されます。申告する方の所得税率が高いほど還付される金額が大きくなるので、家族のなかでもっとも所得が多い方が申告をするとお得に受け取れます。

 

➁治療本数を少なくする

インプラント治療は、1本増えるごとに治療費が高額になってしまいます。インプラントを埋入する本数が多ければ多いほど治療費がかさんでしまうので、インプラント治療を受ける本数を減らすことも、費用を抑えられる一つの方法です。

例えば、「オールオン4」という治療法では、4本のインプラントで歯を支えることができるので、インプラントの本数を減らすことができます。またインプラントを固定源に利用して入れ歯を装着する「インプラントオーバーデンチャー」も安価な治療が可能です。

 

【注意】格安インプラントにはリスクがある

胸の前で×をする女性

 

インプラント治療の治療費を抑えるコツに、格安インプラントを受ける方法もありますが、あまり得策とはいえません。なぜなら、格安インプラントは手術が行われる診療室の環境が劣悪であったり、使用するインプラントメーカーが安価なものであったりと、のちにトラブルが発生する可能性があるからです。

 

ただし、費用が安いからといって治療の質が必ず劣るわけではなく、高額であるほど高品質な治療が受けられるわけでもありません。それぞれの医院が設定している価格や使用しているインプラントメーカー、施設の充実さなどを考慮して、納得できる医院で治療を受けるようにしましょう。

 

インプラント治療にかかる費用は
保険適用できる?

 

インプラント治療は、基本的には保険が適用されない自由診療です。そのため、治療にかかる費用は全額負担する必要があります。

 

ただし、先天的な骨格の異常や、他の疾患で顎を大きく切除した場合などは健康保険が適用されるケースもあります。適用にはそれぞれ条件があるため、くわしい内容は歯科医院へ相談してみましょう。

 

まとめ

インプラント治療の費用相場や、安く抑えるコツについて解説しました。インプラント治療は、費用が高額になりがちで手術もともなうため、気軽に受けられる治療とはいえないでしょう。

 

しかし、少しのコツを抑えることで、お得に治療を受けられることもあります。インプラント治療を検討している方は、まずは歯科医院でカウンセリングを受けてみましょう。

 

山手歯科クリニックでは、25年以上の実績と最新の技術で、安全かつ最善のインプラント治療を提供しています。インプラントだけでなく、虫歯や歯周病の治療も行う「総合クリニック」として、患者さまのお口の健康をサポートしているため、お口のトラブルでお悩みの方は、お気軽に山手歯科クリニックへご相談くださいませ。

 

監修:理事長/齋藤和重

インプラント治療で保険適用される?条件は?安く抑える方法や費用相場を解説します

黄色いガマ口のお財布を手に持つ様子

 

歯を失ってしまうと食事や見た目に問題が発生するため、はやく治療を受けたいと感じる方も少なくありません。さまざまな治療があるなかで、審美面・機能面に優れているインプラント治療を検討する方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、インプラント治療はよいと聞く反面「高い」「保険が効かない」と費用面に関する不安を抱える方がほとんどです。

 

そこで今回は、インプラント治療の費用について解説します。気になる保険適用の条件や、少しでも安く抑える方法もあわせて解説するので、インプラント治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

 

インプラント治療で保険適用される?

 

失った歯を補うためのインプラント治療は、原則健康保険が適用されません。そのため、治療費の全額負担になります。ただし、国が定めている公的医療制度に当てはまれば、健康保険が適用されるので負担額を3割に軽減できます。

 

そもそも保険診療とは?

そもそも保険診療とは、何らかの公的医療保険に加入していれば、国が定める疾患は少ない負担で治療を受けられる仕組みのことです。歯科では虫歯や歯周病の治療、入れ歯の作成などが保険診療で受けられ、インプラント治療や矯正治療などは適用外の自由診療です。

 

ただし、保険診療では使用できる材料や治療の範囲が限られており、より高度な治療や最新の技術を用いた治療は、健康保険が適用されないケースがあります。治療費の一部を国が負担する代わりに、治療範囲は選択できないようになっています。

 

インプラント治療で保険適用される条件

歯の模型と○×の札

 

インプラント治療では、一部の症例が健康保険の適用となります。しかし、健康保険を適用させて治療を受けるには、国が指定した条件を満たす必要があり、治療が終わってからだと適用されないケースがあるため注意しましょう。

 

ここでは、健康保険が適用される条件と、適用になる病院について解説します。

 

保険適用の条件

インプラント治療で健康保険が適用されるには、以下の条件を満たす必要があります。

 

    • 腫瘍や顎骨骨髄炎などの病気で顎の骨を切り取った
    • 第三者によって起こった事故などで顎骨を広く失った
    • 生まれつき顎骨の3分の1以上が欠損している、形成不全である

 

自分がケアを怠ったことが理由の虫歯や歯周病による欠損では健康保険が適用されません。保険適用になるかどうかの判断は、医師の診断に任せるようにしましょう。

 

一般歯科では診断のための機材がそろっていないことも考えられるので、初診で訪れる際は「保険適用のインプラント治療が可能か診断してほしい」と伝えておくとスムーズに進むでしょう。

 

保険適用になる病院

病院のベッド

 

インプラント治療を保険適用されるには、上記で解説した条件を満たしたうえで、さらに以下の条件を満たす医療機関で治療を受ける必要があります。

 

  • 20床以上の入院用ベッドがある
  • インプラント治療の経験が3年以上、または歯科・口腔外科で5年以上の経験がある常勤歯科医師が2名以上いる
  • 当直体制が整備されている
  • 医薬品や医療機器を安全に使用できる体制が整っている

 

これらの条件を満たす病院は、ほとんどのケースが大学病院などの設備が整っている規模の大きい医院です。一般歯科でインプラント治療を受けてしまうと、健康保険の適用外となってしまうので注意しましょう。治療を開始する前に、保険適用させることを医院に伝えておくと安心です。

 

インプラント治療で
保険が適用されない場合

 

インプラント治療で保険が適用されるのは、避けられない先天的な疾患や、他の疾患が原因でやむを得ず顎を切除した場合などです。以下のような場合では、保険が適用されないので注意しましょう。

 

  • 虫歯や歯周病が原因で歯を失った
  • 加齢にともなって骨が吸収され、歯が脱落した
  • 見た目や機能の改善を目的とするもの

 

インプラント治療の保険適用は、一般的な症例では適用されず「差し歯が抜けたから今度はインプラントにしたい」などの自己都合は認められません。

 

ただし、交通事故などで歯を失った場合、保険が適用されるのか、されないのか判断が難しいケースがあるため、治療を受ける前に必ず医師の診断を仰ぐようにしましょう。必要に応じてセカンドオピニオンを利用する方法のもよいでしょう。

 

インプラント治療にかかる費用の相場

 

インプラント治療にかかる費用は、30~60万円ほどです。ただし、使用するインプラント体や、顎の骨を増やす処置などの有無によって、費用に大きな差がでることもあります。最終的な費用について、しっかり確認しておきましょう。健康保険が適用される場合は、医療費の3割負担に抑えられます。

 

インプラント治療費を安くする方法

電卓とOKのポーズ

 

保険が適用されない場合のインプラント治療は高額で、経済面がネックになり治療を躊躇している方もいるでしょう。しかし、インプラント治療は少しのコツを押さえると、費用が安くなるケースがあります。

 

ここでは、インプラント治療の費用を安くする2つの方法を解説します。難しい内容ではないので、当てはまるものがある方は、ぜひ活用してください。

 

①医療費控除を活用する

インプラント治療は、審美的な改善を目的としない治療の場合、医療費控除の対象です。医療費控除とは、一年間に支払った医療費が10万円(総所得が200万未満の場合は、総所得の5%)を超える場合、確定申告をすると支払った税金の一部が還付される制度です。支払った治療費によっては、数万~数十万円の還付が受けられるので、対象の方は申告しましょう。

 

◇医療費控除額の算出方法
支払った医療費の合計額-保険金などで補填される金額-※10万円=医療費控除額
※総所得が200万未満の場合は、総所得の5%
(医療費控除額は200万円まで。マイナスになる場合は申告できません)

 

◇還付額の算出方法
医療費控除額×所得税率=還付額
(所得税率は国税庁のホームページで確認できます)

 

支払った医療費の合計額には、生計をともにしている家族の医療費や、通院にかかった交通費もあわせられます。領収書がなくても申告できるので、メモなどに細かい記録を残しておきましょう。また、家族のなかでもっとも所得が多い方が申告すると、還付される金額が大きくなるのでお得に受け取れます。

 

➁インプラント本数が少ない治療法を検討する

インプラント治療は、本数が増えてしまうとその分費用も高額になってしまいます。失った部分のすべてをインプラント治療で補うのではなく、インプラント本数が少ない治療法を選択すると費用を抑えられるでしょう。

失った部分の一部をインプラント治療にし、残りは別の方法で歯を補えるか医師へ相談してみましょう。

 

また、4本のインプラントで歯を支えることができる「オールオン4」や、2~3本のインプラント固定源に入れ歯を装着する「インプラントオーバーデンチャー」は、そのインプラント本数が少なくできる代表的な治療法です。治療を検討できるか相談してみましょう。

 

格安インプラントには注意が必要

 

インプラント治療の費用を抑えるために、格安インプラントを提供している医院で治療を受ける方法もあります。格安インプラント治療を受け、さらに医療費控除などを併用させると、かなりお得に治療が受けられるでしょう。

 

しかし、格安のインプラント治療は、設備が整っていない環境で治療を受けないといけなかったり、使用するインプラント体が安価なものであったりと、さまざまなトラブルに巻き込まれる可能性があります。費用を抑えている分、治療の質には期待できないこともあるでしょう。

 

まとめ

 

インプラントの費用や保険適用、安く抑える方法について解説しました。残念ながらインプラント治療で健康保険が適用されるケースはまれですが、さまざまな制度の利用によって、お得に治療を受けられるケースもたくさんあります。費用だけで医院を決めてしまわず、上質な治療を適正価格で提供している医院を選びましょう。

 

山手歯科クリニックでは、25年以上の実績と最新の技術で、安全かつ最善のインプラント治療を提供しています。インプラントだけでなく、虫歯や歯周病の治療も行う「総合クリニック」として、患者さまのお口の健康をサポートしているため、口内のトラブルでお悩みの方は、お気軽に山手歯科クリニックへご相談くださいませ。

 

監修:理事長/齋藤和重

【品川】インプラント医院の選び方のポイント5つ|費用相場やかかる期間も解説!

品川駅の駅ビル

 

インプラントを検討している方には「どの医院がよいのだろう」「品川でよいインプラント医院の選び方は?」などのお悩みが多いのではないでしょうか。

 

手術を伴う歯科治療のため、しっかりと見極めて医院選びをしたいですよね。

 

今回は、品川でインプラント治療を受ける際の、医院選びのポイントを解説します。費用相場や治療にかかる期間もあわせて解説するので、インプラントを検討している方はぜひ参考にしてください。

 

インプラントとは?

歯の治療を受ける女性

 

インプラントとは、失った歯を補うための歯科治療のひとつで、人工歯根(インプラント体)をあごの骨のなかに埋め込み、その上に人工歯を装着する流れで行います。

 

健康な歯を支えにしない独立した治療が可能なことが最大の特徴で、自分の歯のような自然な食事が可能です。しかし、定期的なメンテナンスを怠ると数年で機能が衰え、脱落するデメリットもあります。

 

入れ歯との違い

 

入れ歯とは、プラスチック製の人工歯で失った歯を補う歯科治療です。健康な歯に金属の金具を引っかけて入れ歯を固定します。数週間~数ヶ月で完成するため、インプラントと比べて短期間で利用が完了するでしょう。

 

健康保険が適用されるため、5,000~15,000円ほどと費用を抑えて作成できますが、インプラントのようにしっかりと固定されていないため咀嚼力が落ちてしまいます。一般的に3~5年ほどで新しいものに作り替える必要があり、保管状態や口内環境の変化によってはさらに早い作り替えが必要になることもあるでしょう。

 

ブリッジとの違い

 

ブリッジとは、両隣の健康的な歯を支えにして失った歯を補う歯科治療のことです。健康保険内で作成できるため、10,000~20,000円ほどで作成できます。ただし、費用は部位や本数によって異なり、前歯の治療や本数が多くなると費用も高額になります。数週間~数カ月で治療が完了するため、選択する方も多い治療法です。

 

ブリッジの寿命は7~8年ほどで、インプラントと比べると短く感じるでしょう。固定式のため、機能面ではインプラントとほとんど同等ですが、両隣の健康な歯を支台にする点では大きく異なるでしょう。

 

品川でインプラント医院を
見つけるための5つのポイント

駅前のビル街

 

品川を含む東京でインプラント治療を検討している方は、どの医院で受けるのがよいか迷うこともあるかもしれません。インプラントを受ける医院を見つけるために、以下のような5つのポイントに気をつけてみましょう。

 

 

 

  1. ①設備
  2. ②経験・実績
  3. ③価格
  4. ④説明の丁寧さ
  5. ⑤アフターフォロー

 

 

 

では、それぞれくわしくみていきます。

 

①設備

 

インプラントを行うためには、インプラント手術に必要な設備が十分に整っている必要があります。精密な診断に必要なCT撮影ができる機材や、徹底した感染予防を行えるようオペルームが用意されている医院が望ましいでしょう。

 

また、使用する器具を事前に滅菌できる機材にもこだわっている医院であればなおよいといえます。術中に細菌に感染してしまうと、痛みや腫れが出るばかりでなく、インプラントの脱落にもつながります。院内の設備はホームページなどでも確認できるので参考にしてみましょう。

 

②経験・実績

 

インプラントは数ミリのずれも許されない精密な診断と、確かな技術が必要な歯科治療です。これまでの経験・実績が豊富な医師に任せるのが安心です。

 

ホームページに掲載されている症例数や、所属している学会などを参考にしてみましょう。なかでも、インプラント学会などの「指導医」や「認定医」であれば、深い知識と一定以上の技術がある証拠です。

 

資格や学会所属は必須ではありませんが、医院選びの目安になります。設備と同じく、ホームページの院長紹介ページなどで確認できます。

 

③価格

 

インプラントは健康保険が適用されない、自由診療です。各医院が自由に価格を設定できるため、医院や地域によって費用に大きな差が出ることもあります。

 

インプラント医院を選ぶポイントとして、インプラント治療にかかる費用や治療期間、治療の流れなどを明確に説明してくれる医院を選ぶことが大切です。事前に十分な説明がない医院では、追加費用の発生もあり、総額が不透明なまま治療を進めることになります。

 

また、安価な費用を売りに治療を進める医院ではなく、適正価格で治療を行っている医院であることが望ましいといえます。

 

④説明の丁寧さ

 

インプラント治療は一般的な虫歯治療とは異なりますから、治療を受ける前に、メリット・デメリット、リスクなどをきちんと説明してくれる医院であることを確認しましょう。実際にカウンセリングへ出向かないと正確な部分はわからないと思われがちですが、ホームページにインプラントに関する明確な記載があるかどうかで、ある程度の判断がつけられます。

 

たとえば、医院の方針に「丁寧なカウンセリング」や「インフォームドコンセント(説明と同意)」などが記載されていれば、実際の説明も丁寧であることが多いでしょう。

 

実際に出向いた際には、医師と十分なコミュニケーションが取れる環境であることが大切です。

 

⑤アフターフォロー

 

インプラントの寿命は10年以上といわれています。一度埋入すれば完了する治療ではなく、定期的なメンテナンスが必要です。また、インプラントは人工物のため、脱落するなどのトラブルの発生も珍しくありません。

 

インプラントを受ける医院に、長期間に渡るアフターフォローに対応できる体制が整っているかどうかも確認してみましょう。また、治療後の不具合やトラブルにどこまで対応してもらえるのかなど、保証やフォローの内容もあわせて確認しておくと安心です。

 

【品川】インプラント治療の費用相場

パソコンの前で電卓を見せる女性

 

品川でインプラントを行った際の費用相場は30~60万ほどです。ただし、インプラントを埋め込むための骨量が不十分な場合などは、骨を増やす処置をするための処置が必要になることがあります。処置費用が追加されるため、費用が高額になるケースもあるでしょう。

 

費用は症例による差も出てしまうため、正確な金額はカウンセリングなどを利用して確認する必要があります。必要に応じて見積書を作成してもらい、複数の医院でカウンセリングを受けてみると自分に合った医院を探せる可能性が高まります。

 

インプラント治療にかかる期間

 

あごの骨にインプラントを埋入(一次手術)し、インプラントと骨が結合するまでに数ヶ月~1年弱の期間が必要です。しっかりと結合できていることが確認できれば、人工歯を装着するための手術(二次手術)を行います。歯茎の状態が落ち着いてから人工歯を取りつけるまでは数ヶ月ほどです。

 

ただし、骨や歯茎の状況を観察しながら治療を進めていくため、当初予定していた期間よりも長くなるケースが少なくありません。また、術前に虫歯や歯周病の治療、骨を増やす処置が必要な場合は、治療期間が伸びてしまうこともあるでしょう。

 

まとめ

 

品川でインプラントができる医院の選び方を解説しました。インプラントは深い知識と高度な技術が必要な歯科治療であり、医院選びがインプラント成功のカギを握っているといえます。

 

山手歯科クリニックでは、国際インプラント学会の指導医である歯科医師がインプラント治療を行っています。インプラントに関するお悩み、インプラントを検討している方は、ぜひ一度山手歯科クリニックへお問い合わせくださいませ。

 

監修:理事長/齋藤和重

インプラントはやめた方がいい?失敗事例と後悔しないため対策法を解説します

胸の前で×をする女性

 

失った歯を補うためのインプラント治療ですが「やめた方がいい」「インプラントで失敗した」という声を聞いたこともあるかもしれません。インプラント治療を検討している方にとっては、とても心配になる話でしょう。「失敗した」などと感じている方は、どのような理由でそう感じているのでしょうか。

 

今回は、インプラントの失敗事例を具体的に解説します。後悔しないための対策法もあわせて解説するので、インプラントを検討している方はぜひ参考にしてください。

 

インプラント治療はやめた方がいい
と言われる理由は?

はてなマークの女性

 

インプラント治療は、失った歯を補うための歯科治療で、人工歯根を骨のなかに埋め込む手術を行う大がかりな治療です。誰でも簡単に受けられるわけではなく、口内の状況によっては治療できないケースもあり、あごの骨の量や口腔内環境も深く関わってきます。一般的な虫歯治療と同じような感覚で治療を受け、失敗した方が後悔して「インプラント治療はやめた方がいい」と言っているケースが少なくありません。

 

ただし、治療を受ける前にデメリットやリスク、失敗例などを把握し、きちんと理解した上で対策をすれば、後悔せずにすむかもしれません。そのためには、納得できる説明を行ってくれる医師がいる医院を探すことが大切です。

 

インプラント治療で後悔した事例3つ

頭を抱える女性

 

インプラント治療で後悔した事例には、以下のような理由が関係しているケースが多いです。

 

 

 

  • 手術が失敗した
  • 治療の期間や費用が想定と違った
  • 術後に痛みや腫れが出てきた

 

 

 

では、それぞれくわしく見ていきましょう。

 

①手術が失敗した

 

インプラント治療は、数ミリ単位のずれでも失敗が起こる可能性があり、高度な技術と正確な診断が必要な治療です。人工歯根を埋め込む位置や深さが適切ではない場合、骨と人工歯根がうまく結合せずに脱落してしまうケースがあります。

 

また、埋め込む際に骨へ過度なダメージを与えてしまった場合も、手術の失敗例と言えるでしょう。人工歯根を埋入する前に、専用のドリルを用いてあごの骨に穴を開ける必要があります。その際に、骨の硬さを考慮せずに処置をしてしまうと、摩擦熱で骨がやけどを負い、人工歯根と骨がうまく結合しなくなってしまいます。

 

②治療の期間や費用が想定と違った

 

一般的に、あごの骨に埋め込んだ人工歯根が結合するまでに数ヶ月〜1年弱程度の期間が必要です。ただし、事前に医師から伝えられていた期間よりも、結合に時間がかかってしまうケースもあります。骨や歯茎の状態を確認しながら治療を進めていくため、治療の期間には個人差が大きく出ることもあるでしょう。

 

しかし、想定していた範囲を超える期間や費用がかかる問題は、医師とのコミュニケーション不足で発生する可能性が高いとも言えます。治療前や術後で不安なことや疑問に思うことがあれば事前に質問し、しっかりと解消した状態で治療を開始するように心がけましょう。

 

③術後に痛みや腫れが出てきた

 

あごの骨のなかに人工歯根を埋め込む一次手術後に、痛みや腫れが出るケースがあります。ただし、術後の一時的な痛みや腫れに関しては大きな問題はありません。数日〜1週間程度で収まることが多いので、様子を見てみましょう。

 

しかし、長く続く場合や程度がひどい場合は、インプラント歯周炎を引き起こしている可能性が考えられます。インプラント治療は、あごの骨のなかに人工歯根を埋め込む外科手術を伴う歯科治療です。歯だけに触るわけではないので、手術を行う際に感染予防処置などがきちんと施されていないと、術後に感染症を引き起こし痛みや腫れを引き起こすことがあります。

 

インプラント治療で
後悔しないための対策

いいねのポーズをする女性

 

インプラント治療で後悔しないために、事前に対策を講じるにはどうすればいいでしょうか。具体的に以下のようなポイントを意識すると、後悔する可能性を下げられます。難しい内容ではないのでぜひ実践してみましょう。

 

 

 

  • 信頼できる医師を選ぶ
  • インプラント治療への理解を深める
  • 医師と十分なコミュニケーションをとる

 

 

では、それぞれどういうことなのか、くわしく解説します。

 

①信頼できる医師を選ぶ

 

インプラント治療で失敗しないためには、信頼できる医師のもとで治療を受けることが重要です。具体的には、インプラントの実績や症例数が多く、難症例にも対応可能な医師が在籍している医院を選ぶといいでしょう。

 

経験の浅い医師や、インプラントのメリットばかりを説明する医師は、信頼性に欠け、万が一のトラブル時にも適切な対処が期待できない可能性があります。インプラント治療に関する深い知識と、高い技術を持ちあわせている医師を選ぶと安心でしょう。

 

また、インプラント手術を執刀する医師の、学会所属の有無も参考にしてみましょう。なかでも「認定医」や「指導医」は、一定以上の技術と深い知識が認められている証拠です。

 

②インプラント治療への理解を深める

 

治療を受ける前に、インプラント治療への理解を深めることも、後悔しないための対策と言えるでしょう。インプラント治療は、埋入したあとも適切なメンテナンスと自宅でのケアを行っていると、10年以上持続すると言われています。口腔内の環境が良好だと、さらに長期間に渡って機能するでしょう。

 

しかし、メンテナンスを怠ったり、毎日のブラッシングなどを適当に済ませたりしていると、10年どころか数年でダメになってしまうケースもあります。

 

また、インプラントにかかる費用はだいたい30~60万程度です。あまりにも安価なインプラント治療は、材料の質が悪かったり、感染予防対策が劣悪な環境で行われたりしている可能性も否定できません。高額であれば必ず良質な治療を受けられるわけではありませんが、適正価格を見極める必要があるでしょう。

 

③医師と十分なコミュニケーションをとる

 

医師にすべてを任せるのではなく、十分なコミュニケーションをとり協力しながら治療を進めていくことが重要です。トラブル発生時にも気づきやすく、迅速な対応が可能になります。

 

以下のような点を事前に確認しておくと安心です。

 

 

 

  • 術後アフターフォローの有無を確認する
  • 自分の症例から見るリスクやデメリットを聞いておく
  • とくに気をつけるポイントを質問しておく

 

 

 

ただし、医師と十分なコミュニケーションをとるには、疑問に思うことや不安なことを気軽に相談できる環境であることが大切です。カウンセリング時の対応や、スタッフへの態度などを見ると、医院がどういった雰囲気なのか知ることができるでしょう。

 

まとめ

 

インプラント治療の失敗例の解説、後悔しないための対策をご紹介しました。インプラントは、治療が完了した後も長く付き合っていくものです。失敗や後悔をしないためにも、事前に対策できる内容はしっかりと実施して問題を未然に防げるようにしましょう。

 

山手歯科クリニックでは、国際インプラント学会の指導医である医師が、インプラント治療を担当しています。インプラント治療を検討している方、インプラント治療に関するお悩みやご相談は、山手歯科クリニックへお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

監修:理事長/齋藤和重