2022/04/13
インプラント治療を進められている方や検討している方は、デメリットが気になっているのではないでしょうか。治療の前は、ついメリットのほうに目が行きがちですが、歯科インプラントにももちろんデメリットやリスクがあります。
そこでこの記事では、インプラントのメリットとデメリットについて解説します。歯は一生もののとても大切な器官です。インプラント手術に踏み切る前に、メリットだけでなくデメリットも確認しておくと安心です。
歯科インプラント治療は、基本的に自費診療のため、治療費が高額になることがほとんどです。外科手術を伴うことから、痛みや腫れなど、身体への負担が生じるリスクもあります。インプラント治療が終了した後も、日々のお手入れだけでなく、歯科医院での定期的なメンテナンスも必須です。これらのメンテナンスを怠ると、感染症を引き起こすことがあり、非常に危険です。
しかし、治療を開始する前にこれらのデメリットやリスクについて正しく把握をしておけば、事前に充分な対策をとることができます。また、適切な質問を歯科医師にすることで、納得したうえで治療を開始することもできるでしょう。
ここからは、インプラント治療の5つデメリットについて解説していきます。
前述のとおり、インプラントは基本的に自費診療であり、健康保険適用外の治療法です。そのため、入れ歯やブリッジなどに比べて治療費が高額になります。具体的な費用は、インプラント1本につき平均で200,000円から400,000円と、歯科医院や症状によって差が大きいです。
このように高額なインプラント治療費ですが、医療費控除を活用すれば、ある程度負担を軽減することができます。インプラントにかかる費用は医療費控除の対象です。
インプラント費用を含む医療費を1年間に100,000円以上支払った場合、確定申告の際に手続きをすれば所得税の一部が還付され、翌年度の住民税が減税されます。以下に確定申告時のポイントを記載しますので、ぜひ参考にしてください。
インプラント治療は入れ歯やブリッジに比べると、治療期間が長期に及びます。これは、埋め込んだインプラントが顎の骨に定着するまでに時間を要するためです。それぞれの患者さまの症状にもよりますが、上顎で5ヶ月前後、下顎で3ヶ月前後かかるのが一般的です。
インプラント治療には外科手術が必要になるので、相応のリスクがあります。持病をお持ちの場合や妊娠中の場合は、事前に歯科医師と事前に相談しておきましょう。
手術中は局所麻酔を使用するため、痛みはほとんどありません。それでも恐怖や不安を感じる場合には、笑気麻酔などを併用して、うたた寝をしているときのようなリラックスした状態で施術を受けることができる、鎮静法を使用できる場合があります。
術後には鎮痛剤が処方されますので、麻酔の効果が切れたときに備えて服用しましょう。
インプラントを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが必要です。歯科医院でのメンテナンスでは、人工歯の脱落や、スクリュー部分の緩みを防止する目的があります。一般的に、4~5ヶ月の期間ごとにメンテナンスのための通院をしている方が多いようです。
インプラントのメンテナンスと同時に、歯科検診を行ってもらうようにすれば、お口の中の健康を保ちやすくなります。
インプラント治療後にもっとも注意すべきなのは、インプラント周囲炎という感染症を防ぐことです。インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲に付着した歯垢によりインプラントの周りで炎症が起きてしまう、歯周病のような病気です。病状が進行すると、インプラントに接している骨が吸収されてしまいます。
これを防ぐためにも、日頃のインプラントのお手入れは天然歯以上に丁寧に行う必要があります。適切なメンテナンスを怠らなければ、感染症のリスクを軽減することが可能です。
これまでデメリットを確認してきましたが、インプラント治療には入れ歯やブリッジにはない、優れたメリットもあります。具体的に、以下の5つのメリットについて解説していきます。
インプラント治療は、残っている健康な天然歯に負担をかけることがありません。一方で入れ歯やブリッジの場合は、周囲の歯を削ったり、装置を取り付けたりする必要があるため、健康な歯に負荷をかけることになります。
インプラントは自分の顎の骨に土台があるため、天然歯と同じ感覚で噛むことができます。一方で、入れ歯は噛む力が弱まってしまったり、食べ物が隙間に挟まってしまったりという問題が生じやすいです。インプラントであれば、従来と変わらずにしっかりとよく噛んで食事を楽しめます。
インプラントの外から見える部分にあたる人工歯は、セラミックなどによって作られるため、天然歯と同じような見た目で審美性に優れています。
天然歯を失うと、咀嚼しても顎の骨にまで刺激が伝わらなくなり、骨が徐々に痩せて老け込んで見えてくることがあります。インプラントは直接顎の骨に埋め込むため、咀嚼の刺激が行き届き、骨が痩せるのを防いでくれます。
デメリットとして、「メンテナンスが必要である」ということをご紹介しましたが、正しい手入れを怠らなければ、インプラントは長持ちします。厚生労働省が行った調査によると、10~15年後にインプラントが正常に機能している割合は、上顎で約90%、下顎で94%という結果がでています。
今回の記事では、インプラント治療には入れ歯やブリッジにはない魅力的なメリットが多い反面、デメリットやリスクが存在することを解説してきました。これらのデメリットへの対策をするためには、信頼できる歯科医院を選ぶことが一番の近道です。
「山手歯科クリニック」では、以下の5つの理由から、数多くの患者さまのご信頼をいただいております。
セカンドオピニオンも承っております。インプラントに関してご不安やお悩みを抱えていらっしゃる方はご相談ください。
監修:理事長/齋藤和重
2022/04/13
インプラントとは、歯を失った部分に人工の歯根を被せる治療法のことです。近年では、女性を中心に利用する方が増えています。この記事では、インプラントで歯を治療したい東京在住の方向けに、費用相場と名医を探す方法について解説していきます。
インプラントは人工の歯を埋め込むため、設計や施術は歯科医の力量の影響が大きいです。初めてのインプラントで不安を感じている方は、ぜひこの記事を参考に、インプラントをする歯科医院を選択してください。
インプラントは歯に関する治療法に限らず、欠損した臓器の役割を補うために身体に埋め込む人工物全体のことを指しています。歯科治療で使われているインプラントは、「デンタルインプラント」と呼ばれています。
インプラントは他の治療法とは違い、綺麗な歯に仕上がるため、治療した歯と気づかれにくいです。取り外しも不要で、近くの歯に負担をかけることもないので、安心してご飯も楽しめます。
入れ歯を差し込むタイプとは異なり、インプラントの治療法には時間が必要です。インプラントの手術は骨にボルトを埋め込む手術と、人工の歯とボルトをつなげる手術を2回実施します。
一次手術では、歯茎を切開し、顎の骨にインプラントをつなぐためのボルトを埋め込みます。埋め込んだボルトと骨が結合するまで数カ月ほど待ち、二次手術でインプラントと人工の歯を接続する手術を行うのが一般的な流れです。
噛み合わせを考慮して患者に合わせた人工歯を設計できるので、入れ歯とは違って見た目も感触も自分の他の歯にフィットさせることが可能です。
インプラント | 違い | 入れ歯 |
---|---|---|
局所麻酔を使用して顎の骨の中に ボルトを埋め込む手術を実施する |
治療法 | 手術不要で入れ歯を差し込む |
骨とボルトが結合するまで 数カ月~1年弱期間が必要 |
治療期間 | 数ヶ月程度 |
適用外 10割自己負担 | 保険適用 | 保険診療適用内の入れ歯であれば 3割程度の自己負担 |
30~60万円程度 | 治療費用 | 保険診療適用内は数万円程度 自費診療の場合は30万円程度 |
10年以上 | 寿命 | 10年未満 |
ブリッジは治療が必要な歯の両端2本の歯を、たとえ健康な歯であったとしても、土台として削る必要があります。また、保険適用も土台の歯に問題がないと診断された・連続2本歯を失ったなど一定の条件がないと適用されません。
インプラントは1本の施術にかかる治療費用は高いですし、保険適用外の治療法です。しかし、周りの健康な歯への影響がないので、治療したい歯だけに時間とお金をかけることができます。
インプラント | 違い | ブリッジ |
---|---|---|
局所麻酔を使用して顎の骨の中に ボルトを埋め込む手術を実施する |
治療法 | 治療が必要な歯の両端2本の歯を削り、 橋をかけるように人工歯をセットする |
骨とボルトが結合するまで 数カ月~1年弱期間が必要 |
治療期間 | 数ヶ月程度 |
適用外 10割自己負担 | 保険適用 | 適用に条件あり |
30~60万円程度 | 治療費用 | 30万円程度 |
10年以上 | 寿命 | 7~8年 |
ここからは東京でインプラントの名医を探すためのポイントについて5つ紹介します。歯科医の情報はさまざまなサイトから検索して見つけることができるので、今回紹介する5つのポイントを指標にして信頼できる名医を見つけてみてくださいね。
1つ目はインプラント担当医の実績が確認できることです。インプラントは患者に合わせた人工歯の作成や2度の接合手術が伴うため、施術実績を確認できれば信頼できる医者として判断しやすいです。
クリニックによっては患者の症例を紹介しているHPもあるので、気になるクリニックがあったら症例があるかチェックしてみてください。
2つ目はインプラントの治療に必要な設備です。インプラントの位置や周辺の骨・歯の状態を把握するためには、CTなど高性能の設備導入が必須です。
クリニックの院内紹介やインプラント治療法紹介にて高性能設備について解説されているため、気になるクリニックで導入している設備も欠かさずにチェックしておきましょう。
インプラント治療が必要な歯の本数、手術の内容や期間によって、価格設定が変わります。そのため、施術前から価格と治療計画についてはっきりと示してくれるところを信頼しましょう。
もちろん治療計画を知るためには、診察する必要があります。先述したような高性能設備が導入されていると、より計画を立てやすいです。診察結果の根拠に基づいて価格と計画を説明してくれるかどうかは、必ずチェックしておきたい項目です。
3つ目のポイントと似ていますが、治療を受ける患者側としては自身に必要な価格や期間などの情報をしっかりと把握しておく必要があります。したがって、クリニックからのインプラントに関する説明の丁寧さは重要なポイントといえます。
実際に診察を受けて直接話を聞いてみるまでは説明を理解できないと思われがちですが、クリニックのHPでもインプラント治療に関する説明は詳細まで記載されていることが多いです。HPに治療法や価格について明確に説明されていれば、診察をする前でも名医かどうか、ある程度判断することは可能です。
5つ目はメンテナンス体制です。インプラントは施術後のアフターフォローが大切です。インプラントした歯はもちろん、周辺の歯を清潔に保つ必要があります。これらの経過観察とメンテナンス方法についてしっかりとフォローしてくれるクリニックを探しましょう。
長期にわたって患者の施術後の状態を見守ってくれる体制があるかについて、HPや口コミを参考にすると把握しやすいです。
東京でインプラント治療をしたい場合の費用相場を、以下の表にまとめました。ただし、適正価格は治療が必要な歯の本数や状態によって大きく変わります。治療をお願いしたいクリニックで診察したときに見積もりを出してもらえるか、事前に確認しておきましょう。
インプラントは繊細な治療法なので、安ければいいという訳ではありません。アパットメントやクラウンに用いるパーツも品質によって金額が大きく異なるので、歯科医と相談した上で自分が受けたいインプラント治療を選んでください。
インプラント1本あたりの費用内訳 | |
---|---|
検査・診察料 | 30,000円 |
インプラント手術費用 | 100,000~300,000円 |
アパットメント(土台)
・クラウン(かぶせ物) |
アパットメント80,000円~100,000円 クラウン 130,000~260,000円 |
術後の消毒・検診費用 | 10,000円 |
総額 | 350,000~700,000円 |
インプラントの治療費用は保険適用外のため、10割自己負担です。そのため、ローン払いやクレジットでの分割払いといったさまざまな支払い方法に対応しているか確認しておきましょう。
今回はインプラント治療について、入れ歯やブリッジの治療法との違いや東京での名医を探す方法について紹介しました。東京ではインプラント治療を取り扱うクリニックが多数存在しますので、ご自身で5つのポイントをチェックしてみてください。
「山手歯科クリニック」は、インプラント治療25年の実績を持ち、理事長はICOI国際インプラント学会で指導医を担当しています。最新設備と世界トップのインプラントメーカーを導入しており、徹底したカウンセリングを実施して見積もりや治療計画を丁寧に説明しています。
どのクリニックにするべきか迷いがある方は、ぜひカウンセリングを受けてみてください。
監修:理事長/齋藤和重