インプラント手術後の痛みを抑える8つの方法|手術後の痛みはいつまで続く?

歯科コラム

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インプラント手術後の痛みを抑える8つの方法|手術後の痛みはいつまで続く?

インプラント 手術後 痛み

 

インプラントの手術を終えたあと、痛みを感じるケースがあります。激しい痛みが続いている患者さんのなかには「どうやったら治るのか」「痛みはいつまで続くのか」といった疑問や不安を感じている人も少なくないはずです。

 

インプラント術後の痛みは、ほとんどの場合一定期間を過ぎればおさまります。また、適切な対処を行うことで早めに痛みを抑えられる可能性もあるでしょう。

 

当記事では、インプラント手術後の痛みを抑える方法や、痛みが続く具体的な期間などについて解説します。手術を行ったあとに痛みを感じて困っている方、インプラント治療を行うか検討している方は、ぜひお読みください。

 

インプラント手術後の痛みを抑える
8つの方法

8

 

インプラントの手術を終えたあとに痛みを感じる場合は、以下8つの方法を試してみるようにしましょう。

 

  1. ①手術直後は食事をしない
  2. ②飲酒しない
  3. ③入浴は避ける
  4. ④激しい運動はしない
  5. ⑤タバコは吸わない
  6. ⑥刺激物は避け柔らかいものを食べる
  7. ⑦歯磨きなどで患部に触れないように注意
  8. ⑧鎮痛剤を飲む

 

①手術直後は食事をしない

 

手術の際に行った麻酔が切れるまでは、食事を避けるようにしてください。麻酔が効いた状態で食事を行うと、思わぬ怪我をする可能性があります。

 

麻酔が切れたあとも、硬い食べ物はしばらく避けるようにしましょう。また、たくさん頬張らず、一口のサイズを小さめにしてゆっくり食べることを心がけるのも大切です。

 

咀嚼の際は、できる限り治療を行った患部で噛まないようにしてください。患部とは反対側の歯列でゆっくりと食事をとることで、痛みが発生するのを防ぎやすくなります。

 

②飲酒しない

ワイングラスで乾杯する様子

 

お酒を飲むと全身の血の巡りがよくなり、傷口が腫れたり傷口から血が出たりする原因となってしまいます。また、治療を行った場所にズキズキとした痛みを感じやすくなります。

 

手術してから2〜3日程度は、お酒をできるだけ飲まないようにしましょう。

 

③入浴は避ける

 

入浴にも、飲酒と同じく血の巡りをよくする作用があります。手術を行ってから3日程度は湯船に浸かることを避け、熱すぎないお湯でシャワーを浴びるようにしましょう。

 

④激しい運動はしない

 

ランニングやスポーツなどの激しい運動を行うと、飲酒や入浴のように全身の血の巡りがよくなってしまいます。インプラント治療を行ってから1週間程度は激しい運動を避け、安静に過ごすようにしましょう。

 

またウォーキングのような軽度の運動であっても、手術から2〜3日程度経つまでは避けるのが賢明です。仕事や育児があると難しいかもしれませんが、手術を行ってからしばらくの間は、できれば自宅でゆったりと過ごすのがベストです。

 

⑤タバコは吸わない

紙たばこ

 

インプラントの手術後はできる限り禁煙を行ってください。喫煙すると、毛細血管が急激に収縮し、歯茎の治癒力が弱まります。治癒力が弱まると細菌感染のリスクが高まるため、痛みを感じやすくなります。

 

また、タバコを吸うと血の巡りが悪くなり、口のなかにある唾液の量が減ってしまう点にも注意が必要です。唾液には、口のなかを清潔にする作用があります。唾液が減ると口内が清潔に保たれにくくなって歯垢がたまっていき、インプラント周りの歯茎に炎症が起こりやすくなります。こうした過程で発生した炎症が痛みを引き起こすケースもあるため、注意しましょう。

 

普段からタバコを吸っている場合、治療後はできる限り禁煙や節煙を心がけましょう。可能であれば、インプラント治療の少し前から禁煙を始めておくのがベストです。

 

⑥刺激物は避け柔らかいものを食べる

 

インプラントの手術を行ったあとに刺激の強いものや硬いものを食べると、痛みが悪化する可能性があります。避けるべき食べ物の具体例としては、以下のようなものが挙げられます。

 

  • ナッツ
  • フランスパン
  • せんべい
  • 激辛料理
  • カラシ
  • わさび
  • レモン

 

ほかにも、ガムやキャラメル、お餅のような食べ物も避けることをおすすめします。歯にくっつきやすいため、仮歯が取れる危険があります。

 

以下のような、柔らかくてあまり咀嚼の必要ない食べ物を食べるようにしましょう。

 

  • 雑炊
  • スープ
  • お粥
  • うどん
  • ゼリー
  • ヨーグルト

 

⑦歯磨きなどで患部に触れないように注意

 

手術した直後から数日後までは、インプラント治療を行った場所にブラシなどで触れないように注意しましょう。治療したばかりの患部は傷口になっているため、触れると炎症を起こす可能性があります。

 

また、患部を磨くと治りが遅くなる可能性もあるため、注意が必要です。治療を行った場所は、時間が経つにつれて血液が固まっていき、出血を抑えることができます。しかし患部に歯磨きなどを行うと、固まるはずの血液が洗い流されてしまい、傷が治るのも遅くなってしまいます。

 

インプラントを埋めた場所は、磨いたり刺激を与えたりしないようにしてください。

 

⑧鎮痛剤を飲む

 

鎮痛剤を飲むことで、インプラントの痛みを一時的に緩和させることが期待できます。インプラント治療を行ったあとには、鎮痛剤が処方されるケースがほとんどです。処方された薬を用法どおりに正しく服用しないと痛みを感じるケースがあるため、薬はしっかりと飲むようにしましょう。

 

歯科医院からもらったものではなく、市販されている鎮痛剤でも問題ありません。鎮痛剤を服用しても痛みが和らがない場合は、歯科医師に相談することをおすすめします。

 

インプラント手術後の痛みは
いつまで続く?

 

インプラント手術後の痛みが続く期間は、人によってさまざまです。短ければ、手術から2〜3日後には痛みが引きます。また、長い方でも1〜2週間程度経てば痛みが治るケースがほとんどです。

 

痛みが長期間続く場合は
歯科医院に相談する

 

2週間経っても痛みが引かない場合は、歯科医院に相談するようにしてください。感染症などの病気を発症している可能性があるためです。

 

病気を発症していた場合、患者さんのセルフケアだけで治すのは困難です。症状が悪化しないよう、異常を感じたらすぐに行動を起こすようにしましょう。

 

インプラント治療後に感染しやすい病気のひとつが、インプラント周囲炎です。インプラント周囲炎は、歯垢のなかの細菌が原因で発症する感染症です。

 

発症すると、以下のような症状が表れます。

 

  • 膿が出る
  • インプラント周りの粘膜が腫れる
  • インプラントが取れる
  • インプラントと粘膜の間の隙間が深まる
  • インプラントの周りの粘膜から血が出る

 

痛みとともに、以上のような症状が見られた場合は、発症している可能性があるため注意が必要です。インプラント周囲炎は治療が難しく、進行スピードも早い病気であるとされています。少しでも治療しやすくするためにも、早期発見を目指すようにしてください。

 

まとめ

 

インプラント手術を終えたあとに痛みを感じる場合は、飲酒や喫煙を避けたり、鎮痛剤を飲んだりすることで対処を行いましょう。

 

術後の痛みが続く期間は、2日〜2週間程度です。2週間を過ぎても痛みが続く場合は、感染症にかかっている可能性があるため、早めに医師に相談するようにしてください。

 

山手歯科クリニックでは、患者さんが納得いくまで徹底的にカウンセリングを行ってから、治療を実施しています。安心してインプラント治療を行いたい方や、歯に関する疑問・不安をお持ちの方は、ぜひお越しください。

 

監修:理事長/齋藤和重