インプラントが認知症予防に役立つ?噛む力の重要性とは?

歯科コラム

東京、品川区の歯科医院「山手歯科クリニック」歯科コラム

インプラントが認知症予防に役立つ?噛む力の重要性とは?

1.こんなお悩みありませんか?

  • インプラント治療を検討中だけど、認知症とどう関わるのかが心配。
  • 高齢者にインプラント治療は安全なの?その効果はどうなのか不安。
  • インプラントが認知症の予防に効果があるって本当なのか知りたい。

インプラント治療と認知症の関連について、悩みを抱えている方は少なくありません。インプラント治療は、歯を失った場合の選択肢の一つとして広く知られていますが、特に高齢の患者様にとって、その安全性や効果に疑問を持つことは自然なことです。また、インプラントが認知症予防に役立つという話も耳にしますが、具体的にどういうことなのか、詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか。これらの疑問に答えながら、インプラント治療がどのように認知症と関わるのかをご紹介します。

 

2.認知症とはそもそも何か

認知症って一体何?と疑問に思うかもしれませんが、簡単に言うと、脳の働きが弱くなって、記憶や判断力、言葉を使う力がどんどん衰えてしまう状態のことです。これは単なる「もの忘れ」とは違って、進行性の病気なので、時間が経つにつれて悪化してしまうんです。

主な原因:

    • 脳内の神経細胞が壊れてしまう
    • 脳の血流が悪くなる
    • 異常なタンパク質が脳内にたまる

認知症の中で一番よく知られているのがアルツハイマー型認知症です。これは、脳に異常なタンパク質がたまることで、脳の細胞が少しずつ壊れてしまい、記憶力や認知機能が低下していく病気です。他にも、脳の血管に問題があることで起こる脳血管性認知症や、レビー小体という異常なタンパク質が原因のレビー小体型認知症があります。

  • アルツハイマー型認知症:
    • 異常なタンパク質が脳にたまる
    • 脳細胞が破壊される
    • 記憶や認知機能が低下する
  • 脳血管性認知症:
    • 脳の血管に問題が起こる
    • 血流が悪くなり脳にダメージが出る
    • 生活に大きな支障が出る
  • レビー小体型認知症:
    • レビー小体という異常なタンパク質が原因
    • 動作がぎこちなくなったり、幻覚が見えることも

 

加齢によるもの忘れとの違い

歳をとると、どうしても「もの忘れ」は増えてきますよね。たとえば、どこに鍵を置いたか忘れてしまったり、友達の名前がすぐに出てこなかったり。でも、こういった加齢によるもの忘れは、普段の生活にそこまで大きな問題を引き起こすことはありません。

  • 加齢によるもの忘れ:
    • 鍵やリモコンの置き場所を忘れる
    • 知り合いの名前がすぐに思い出せない
    • 日常生活にはそれほど影響がない

一方で、認知症によるもの忘れは、もっと深刻で日常生活に大きな影響を与えます。たとえば、昨日何をしたか全然覚えていない、毎日やっていることを突然忘れてしまう、さらには家の中で迷子になってしまうこともあります。認知症は、記憶だけでなく、考える力や判断力、コミュニケーションにも影響を及ぼします。

  • 認知症によるもの忘れ:
    • 昨日の出来事を覚えていない
    • いつもの習慣を忘れる
    • 家の中でも迷子になることがある

 

認知症による生活への影響

認知症が進行すると、日常生活にたくさんの困難が出てきます。例えば、今まで普通にできていた食事の準備や買い物が難しくなることがあります。そうなると、自分一人で生活するのが難しくなり、家族や介護者のサポートが欠かせなくなってきます。

  • 日常生活への影響:
    • 食事の準備が難しくなる
    • 買い物や外出が困難になる
    • 家事ができなくなる

また、認知症が進むと、言葉のやり取りがうまくできなくなることがあります。これによって、家族や友人とのコミュニケーションが難しくなり、孤独を感じることが増えてしまうかもしれません。そして、それが積み重なると、心の健康にも悪い影響が出てしまいます。

  • コミュニケーションの難しさ:
    • 言葉の理解が難しくなる
    • 会話がスムーズにできなくなる
    • 孤独感が強まり、精神的な負担が増す

認知症は誰にでも起こり得る病気ですが、早めに気づいて適切な対応をすることで、生活の質を保ちやすくなります。

 

3.インプラントは認知症リスクにどう影響するのか?

インプラントが認知症のリスクにどのように影響するのか、気になる方も多いのではないでしょうか。実は、噛む力と脳の健康には深い関係があることがわかっています。しっかりと噛むことができると、脳への刺激が増え、認知機能を維持するのに役立つとされています。インプラントによって、失った歯を補い、噛む力を取り戻すことは、脳の健康をサポートする可能性があるんです。

噛む力と脳の健康の関連性:

    • 噛むことで脳に刺激が伝わり、血流が良くなる
    • 脳の活動が活発になり、記憶力や判断力を保つ助けになる
    • 噛む力が弱まると、認知機能の低下が進む可能性がある

さらに、いくつかの研究データは、インプラントが認知症リスクにどのように関与しているかを示しています。例えば、噛む力を維持することで、脳の萎縮を防ぎ、認知症の進行を遅らせる可能性があるという結果も報告されています。つまり、インプラント治療によって歯をしっかりと補うことで、噛む力を回復させることが、脳の健康を維持する一つの手段になるかもしれないのです。

 

研究データが示すインプラントと認知症リスクの関係:

    • インプラントによる噛む力の回復が脳の萎縮を防ぐ可能性がある
    • しっかり噛むことで脳の血流が促進され、認知機能の低下を遅らせる効果が期待される
    • インプラント治療を受けた患者様が、認知症リスクを低減する可能性があるとする研究も

こうした背景から、インプラントが認知症の予防に寄与する可能性があると考えられています。もちろん、インプラントだけで全てのリスクを防ぐことはできませんが、噛む力を取り戻すことが脳に与えるプラスの影響は無視できません。認知症予防の一環として、インプラント治療を検討することは、特に噛む力が弱くなってきたと感じている方にはおすすめです。

 

インプラントによる認知症予防の可能性:

    • 噛む力を回復することで脳の活性化を促す
    • 日常生活での認知機能の維持に役立つ可能性がある
    • 予防の一環としてインプラント治療を考える価値がある

インプラントは見た目を改善するだけでなく、噛む力を取り戻し、脳の健康をサポートする可能性も秘めています。

 

4.インプラント治療のメリット

インプラント治療には、ただ見た目を整えるだけではなく、全身の健康をサポートし、生活の質を大きく向上させる多くのメリットがあります。失った歯を補うことで、噛む力が回復し、それによって得られる健康効果は非常に多岐にわたります。

 

噛む力の回復と全身の健康維持

    • 噛む力の回復: 歯を失うと、噛む力が弱まってしまいますが、インプラントを使用することで、再びしっかりと食べ物を噛むことができるようになります。噛む力が戻ると、硬い食べ物や栄養価の高い食事も安心して楽しむことができるようになります。
    • 唾液の分泌促進: 噛む行為は、唾液の分泌を促す重要な役割も果たします。唾液が十分に分泌されることで、消化がスムーズに行われるようになり、食べ物を効率よく体内に取り込むことができます。また、唾液には抗菌作用があるため、口腔内の健康を保つことにもつながります。
    • 脳への刺激: 噛むという動作は、実は脳にも大きな影響を与えます。噛むことで脳に刺激が伝わり、血流が促進され、脳が活性化します。特に高齢者にとっては、噛む力を維持することが認知機能の低下を防ぐ助けとなり、アルツハイマー病などのリスクを減らす効果も期待されています。

 

誤嚥性肺炎の予防

    • 正しい飲み込み: 噛む力が弱まると、食べ物をうまく飲み込めず、誤って気管に入ってしまうことがあります。これが原因で誤嚥性肺炎が引き起こされることがありますが、インプラント治療を受けることで噛む力が戻り、食べ物をしっかりと噛み砕いてから飲み込むことができるようになります。これにより、誤嚥性肺炎のリスクを大幅に減らすことができるのです。
    • 肺炎予防: 誤嚥性肺炎は特に高齢者に多く見られる疾患であり、場合によっては命に関わることもあります。インプラント治療によって噛む力が回復することで、誤嚥を防ぎ、肺炎の予防に大きく寄与することが期待されます。特に、日常的に食事を楽しむことが難しくなってきた方にとって、インプラント治療は健康を守る大切な手段となるでしょう。

 

食事を楽しむことによる生活の質の向上

    • 食事の楽しみ: 食事は、単に栄養を摂取するだけでなく、人生の大きな楽しみの一つです。インプラント治療を受けることで、これまで避けていた硬い食べ物や好きな料理を再び楽しめるようになります。食事の楽しみが戻ることで、日常生活における満足感や幸福感も大きく向上します。
    • 社会的な喜び: 家族や友人との食事は、コミュニケーションを深める大切な時間です。インプラントによって食事がスムーズにできるようになると、食卓を囲む時間がより楽しいものとなり、交流が増えることで精神的な健康も高まります。食事を通じた社会的なつながりは、心の健康を保つためにも非常に重要です。

 

インプラント治療は、単に歯を補うだけではなく、全身の健康を支え、毎日の生活を豊かにするための強力なサポートとなります。噛む力を取り戻すことで、身体的な健康だけでなく、心の健康や生活の質までも大きく改善することが期待できるのです。

 

5.高齢者がインプラント治療を受ける際の注意点

インプラント治療は、高齢者の方にとっても大きなメリットがありますが、治療を受ける際にはいくつか気をつけるべきポイントがあります。年齢に応じた配慮が必要なので、体力や持病、治療期間など、いろいろなことをしっかりと考えることが大切です。

 

体力と手術のリスク

    • 体力のチェック: インプラント治療は手術を伴うため、まずは体力がどれくらいあるかが重要です。手術を無理なく受けられる体力があるかどうか、しっかりと医師と相談して確認しましょう。
    • 手術のリスク: 高齢になると、手術後の回復に時間がかかったり、感染症のリスクが高くなったりすることがあります。医師がこれらのリスクをしっかりと評価し、安全に治療を進めるためのプランを立てることが大切です。

 

あごの骨量や持病の影響

    • あごの骨の状態: インプラントをしっかり固定するためには、あごの骨がしっかりしていることが必要です。でも、年齢を重ねると骨が痩せてしまうこともあるんです。そんな時は、骨を増やす処置が必要になることもあります。あごの骨の状態を確認するために、CTスキャンやX線検査が行われます。
    • 持病のチェック: 糖尿病や高血圧などの持病があると、インプラント治療に影響が出ることがあります。これらの持病がある場合は、治療前にしっかりと管理する必要があります。また、骨粗しょう症の薬を飲んでいる方は、骨の治癒に影響が出ることがあるので注意が必要です。医師と一緒に、持病に合わせた治療プランを立てましょう。

 

治療期間と通院の必要性

    • 治療にかかる時間: インプラント治療は、手術後にインプラントがあごの骨としっかり結びつくまでに数か月から半年くらいの時間がかかります。高齢者の場合、この期間中に体調が変わることもあるので、治療が長引く可能性も考えておくことが大切です。
    • 通院の頻度: インプラント治療には、何度か通院する必要があります。手術前の準備や手術後の経過観察、インプラントが安定するまでの定期的なチェックが欠かせません。通院が難しい場合は、移動手段やサポート体制についても考えておくと安心です。
    •  

インプラント治療は、高齢者の方にも多くのメリットがありますが、成功させるためには、こうした注意点をしっかり理解し、医師と十分に相談することが大切です。

 

6.インプラント治療と認知症予防

インプラント治療が認知症予防にも役立つかもしれない、という話を聞いたことがありますか?実は、噛む力が脳の健康にとても大切な役割を果たしているんです。ここでは、インプラント治療がどうやって認知症予防に貢献するのかを詳しくお伝えします。

 

認知症予防としてのインプラントの役割

    • 噛む力の回復: 歯を失うと、噛む力が弱まってしまいます。その結果、脳への刺激が減り、脳の活動が低下することがあります。インプラントは、失った歯を補い、噛む力を取り戻すことで、脳への刺激を維持するのに役立ちます。噛むという行為は、単なる食事の一環にとどまらず、脳の健康を保つための重要なアクションなのです。
    • 脳への刺激: 噛むことで、脳に送られる刺激が増え、これが脳の活性化につながります。研究によれば、しっかりと噛むことが脳の血流を改善し、記憶力や判断力を維持するのに役立つ可能性があるとされています。つまり、噛む力を保つことが、認知症のリスクを下げる一助となるかもしれません。

 

噛む力の維持と脳の活性化

    • 脳の血流アップ: しっかりと噛むことで、脳への血流が促進されます。これが、脳の各部位を活発に働かせる要因となります。特に高齢者にとって、噛む力が弱くなることは、脳の萎縮を加速させるリスクがあるため、噛む力を維持することは、認知機能をサポートするために非常に重要です。
    • 認知機能の維持: 脳への適切な刺激が維持されることで、日常生活で必要な記憶力や判断力を保つ助けとなります。特に高齢者にとって、噛む力を失うことは、認知機能の低下を早めるリスクがあります。そのため、インプラントによって噛む力を維持することは、脳の健康を守るための大切な要素となるのです。

 

インプラント治療を選ぶ理由

    • 長期的な健康維持: インプラント治療は、見た目を改善するだけではありません。噛む力を取り戻すことで、栄養をしっかり摂取できるようになり、全身の健康維持にもつながります。しっかり噛んで食事を楽しむことで、消化が良くなり、栄養を効率よく吸収できるようになります。
    • 快適な食事: 入れ歯と異なり、インプラントは自分の歯のようにしっかりと固定されます。そのため、硬い食べ物や好きな料理を安心して楽しめるようになります。食事を楽しむことができると、食事の時間がより豊かになり、生活の質が向上します。また、インプラントは他の治療法に比べて耐久性が高く、しっかりと噛むことで歯周組織を健康に保つことができます。

 

インプラント治療は、ただ失った歯を補うだけでなく、脳の健康を守り、認知症予防にもつながるかもしれないという、大きなメリットがあります。

 

7.高齢者がインプラント治療を受けるメリット

高齢者の方がインプラント治療を受けることには、いくつものメリットがあります。ここでは、その中でも特に重要なポイントを3つに絞ってお伝えします。

 

若々しい見た目の維持

    • 自然な見た目: インプラントは見た目がとても自然です。自分の歯のようにしっかりと固定され、笑ったときや話しているときにも自然な表情が保てます。これにより、年齢を感じさせない若々しい見た目を維持することができます。
    • 自信の向上: 歯がしっかりしていると、見た目だけでなく、自信も自然と高まります。人前で話すことや笑うことに抵抗がなくなり、社交的な場面でも積極的に楽しむことができるでしょう。

 

簡単な手入れ方法

    • 毎日のケアが楽: インプラントは自分の歯のように扱うことができ、特別なケアがほとんど必要ありません。入れ歯のように取り外して洗浄する手間もなく、日常のブラッシングと定期的な歯科検診だけでOKです。
    • 耐久性が高い: インプラントは適切にケアをすれば長持ちします。定期的なメンテナンスを行うことで、何年も快適に使用できるのが大きなメリットです。

 

老後の健康と自立した生活を支える

    • 健康維持: しっかりと噛むことができると、食べ物をきちんと消化でき、栄養を効率よく吸収することができます。これにより、全身の健康を保つことができ、老後も元気に過ごせる可能性が高まります。
    • 自立した生活: 歯がしっかりしていると、食事や会話がスムーズにでき、自分でできることが増えます。これが自立した生活を支える大きな要素となり、日常生活をより楽しく、充実したものにしてくれます。

 

インプラント治療は、高齢者の方にとって、見た目だけでなく健康や生活の質を向上させる素晴らしい選択肢です。

 

8.インプラント治療後のフォローアップ

インプラント治療を受けた後も、しっかりとしたフォローアップが重要です。治療が終わったからといって、安心するのではなく、健康を維持するためには継続的なケアが必要です。ここでは、インプラント治療後に心がけたいフォローアップのポイントをご紹介します。

 

定期的なメンテナンスの重要性

インプラントは、自分の歯のようにしっかりと噛むことができるようになる一方で、定期的なメンテナンスが不可欠です。インプラント自体は人工物ですが、周りの歯茎や骨は生きた組織なので、しっかりとケアをしないと炎症や感染症が起こることがあります。定期的に歯科医院でチェックを受けることで、インプラントがしっかりと機能し続けるか確認できます。

    • 歯科検診の頻度: インプラント治療後は、通常の歯科検診と同様に、半年に一度程度のメンテナンスが推奨されます。必要に応じて、クリーニングや検査を受けることで、トラブルを早期に発見し、対応することができます。

 

認知症予防のための日常ケア

噛む力が維持されることは、脳の健康にもつながります。インプラントをしっかりとケアすることで、噛む力を保ち、脳への刺激を維持することができます。これは、認知症予防にも役立つ可能性があります。

    • 日常のケア: 毎日のブラッシングはもちろん、歯間ブラシやフロスを使って、インプラント周りの清潔を保つことが大切です。インプラントを健康な状態で維持することが、脳の健康を守る一環となります。
    • 食事の工夫: バランスの良い食事を心がけ、しっかりと噛んで食べることが、脳の活性化に役立ちます。硬いものや繊維質の多い食品を積極的に取り入れると良いでしょう。

 

長期的な健康維持への取り組み

インプラント治療後は、長期的に健康を維持するための取り組みが重要です。インプラントを長く使うためには、日々のケアだけでなく、ライフスタイル全体を見直すことも考えましょう。

    • 生活習慣の見直し: 喫煙や過度なアルコール摂取は、インプラントや歯茎に悪影響を与える可能性があります。健康的な生活習慣を心がけ、インプラントを長持ちさせることが大切です。
    • 定期的な運動: 運動は血流を良くし、全身の健康を保つために欠かせません。適度な運動を続けることで、インプラント周りの組織の健康も守ることができます。

 

インプラント治療は、しっかりとしたフォローアップによって、その効果を長く維持することができます。定期的なメンテナンスと日常のケアを忘れずに行い、いつまでも健康な口内環境を保ちましょう。これが、認知症予防にもつながり、長く元気に過ごすための秘訣です。

 

9.インプラント治療を受ける際のリスク管理

インプラント治療を考えている方にとって、リスク管理は非常に重要なポイントです。特に健康状態や手術リスク、認知症をお持ちの患者様に対する対応については、しっかりと理解しておくことが大切です。ここでは、インプラント治療を受ける際のリスク管理について、わかりやすくご説明します。

 

治療前の健康状態の確認

    • 総合的な健康チェック: インプラント治療を始める前に、まずは患者様の全体的な健康状態を確認します。糖尿病や高血圧などの持病がある場合、治療が影響を受ける可能性がありますので、事前にしっかりとコントロールしておくことが必要です。
    • 口腔内の状態確認: 歯茎の状態やあごの骨の健康状態も、治療成功に大きく関わります。骨が十分にあるか、歯茎が健康であるかを確認するために、事前の診断を徹底します。

 

手術リスクとその対策

    • 手術リスクの評価: インプラント手術には、出血や感染のリスクが伴います。特に高齢の患者様や持病がある場合は、手術のリスクが高まることがあります。これらのリスクを最小限に抑えるために、治療前にリスクをしっかりと評価し、最適な手術方法を選択します。
    • 適切な対策: 手術中や手術後のリスクを減らすために、適切な抗生物質の投与や、術後の経過観察が重要です。また、手術を行う際には、経験豊富な歯科医が手術を担当し、リスク管理を徹底します。

 

認知症患者への対応方法

    • 患者様とのコミュニケーション: 認知症をお持ちの患者様の場合、治療前にしっかりとコミュニケーションを取ることが不可欠です。患者様が安心して治療を受けられるよう、わかりやすい説明や丁寧な対応を心がけます。また、家族の方との連携も大切です。
    • 治療計画の工夫: 認知症を持つ患者様には、治療の進行や痛みの管理をしっかりと行う必要があります。治療を小分けにしたり、患者様の負担を軽減するために、できるだけ短時間で済むような治療計画を立てることもあります。

 

インプラント治療は、高い成功率を誇る一方で、リスク管理が欠かせません。治療前の準備や手術中の対策、そして認知症をお持ちの患者様への配慮を通じて、安全で安心な治療を提供します。患者様一人ひとりに最適な治療を行い、長く健康な歯を保てるようサポートいたします。

 

10.インプラント 認知症に関するよくある質問

インプラント治療と認知症に関する疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。ここでは、患者様からよく寄せられる質問とその回答をまとめてみました。

 

認知症患者でもインプラント治療を受けられますか?

認知症をお持ちの患者様でも、インプラント治療を受けることは可能です。ただし、治療にはいくつかの配慮が必要です。例えば、治療の進行状況や手術中の不安感を軽減するために、治療を段階的に進めることが考えられます。また、患者様が安心して治療を受けられるよう、家族の方と密に連携を取りながら治療を進めていくことが大切です。医師が患者様の状態をしっかりと把握し、最適な治療プランを提案します。

 

認知症予防としてインプラントは効果がありますか?

はい、噛む力を保つことは、脳の健康にとって重要です。インプラントを使用してしっかりと噛むことで、脳への刺激が増え、脳の活性化に寄与することが期待されます。これにより、認知症の進行を遅らせる可能性があります。噛むことが脳の健康を支える一つの要素であるため、インプラント治療は認知症予防の一環として有効な手段と考えられます。

 

その他よくある質問とその回答

    • Q: インプラント手術は痛いですか?
      • A: 手術中は局所麻酔を行うため、痛みはほとんど感じません。術後は一時的に腫れや痛みが出ることがありますが、適切な痛み止めの処方で対処できます。
    • Q: インプラントはどのくらい持ちますか?
      • A: インプラントは適切なケアを行えば非常に長持ちします。通常、10年以上使用できると言われていますが、定期的なメンテナンスが重要です。
    • Q: 高齢でもインプラントを受けることができますか?
      • A: はい、健康状態が良好であれば、高齢の方でもインプラント治療を受けることが可能です。手術前にしっかりとした健康診断を行い、安全に治療を進めます。

 

インプラント治療は、ただ歯を補うだけでなく、患者様の生活の質を大きく向上させる力を持っています。特に高齢の患者様にとっては、噛む力を取り戻すことが脳の健康維持にもつながり、認知症予防に寄与する可能性があります。また、見た目の若々しさを保つだけでなく、しっかりとした噛む力があることで、自信を持って生活を楽しむことができるようになります。

もちろん、インプラント治療には事前のリスク管理や、治療後の継続的なケアが不可欠です。私たちは、患者様一人ひとりの健康状態をしっかりと把握し、最適な治療プランを提案します。また、認知症をお持ちの患者様に対しても、安心して治療を受けていただけるよう、丁寧な説明とサポートを行います。

インプラント治療を通じて、患者様が長く健康で快適な生活を送れるよう、私たちは全力でサポートいたします。もし治療に関する疑問や不安があれば、いつでもお気軽にご相談ください。お一人おひとりのニーズに合わせた最適なケアを提供し、安心してインプラント治療を受けていただけるよう努めてまいります。健康で豊かな日々を過ごすために、私たちと一緒に最善の選択をしていきましょう。

 

 

東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:医療法人スマイルパートナーズ 理事長/齋藤和重
『山手歯科クリニック大井町』
住所:東京都品川区東大井5丁目25−1 カーサ大井町 1F

『山手歯科クリニック戸越公園』
住所:東京都品川区戸越5丁目10−18

 

 

*監修者

医療法人社団スマイルパートナーズ スマイルパートナーズ山手歯科

理事長 齋藤 和重

*経歴

1990年 鶴見大学歯学部卒業。1991年 インプラント専門医に勤務。1999年 山手歯科クリニック開業。

2001年 INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS卒業。

2010年 医療法人社団スマイルパートナーズ設立。

*所属

ICOI国際インプラント学会 指導医

ICOI国際インプラント学会 ローカルエリアディレクター

ITI国際インプラント・歯科再生学会 公認 インプラントスペシャリスト

ITI Member

OAM先進インプラント認定医・公認インストラクター

日本口腔インプラント学会 会員

日本顎顔面インプラント学会 会員

国際審美学会 会員

日本歯科審美学会 会員

日本アンチエイジング歯科学会 会員

・INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS(2001年)

CID Club (Center of Implant Dentistry)所属

みなとみらい(MM)インプラントアカデミー 所属

国際歯周内科研究会 所属

5-D JAPAN 所属

デンタルコンセプト21 所属

・インディアナ大学歯学部 客員 講師

・南カルフォルニア大学(USC)客員研究員

・南カルフォルニア大学(USC)アンバサダー

・USC (南カルフォルニア大学)歯学部JP卒

・USC   University of Southern California)センチュリー・クラブ

・プレミアム・メンバー

 

※詳しいプロフィールはこちらより