噛むと歯が痛む?その原因と放置せずに行うべき治療法とは?

歯科コラム

東京、品川区の歯科医院「山手歯科クリニック」歯科コラム

噛むと歯が痛む?その原因と放置せずに行うべき治療法とは?

1.こんなお悩みありませんか?

  • 食事の時、噛むと歯が痛い
  • 歯が揺れている感じがする
  • 強く噛んだら歯が割れそうで心配…

日常の中で食べる時に「このまま歯が割れちゃうんじゃないか?」なんて不安を感じていませんか?もしそんな心配があるなら、それは歯冠破折歯根破折が原因かもしれません。これらのトラブルをそのままにしてしまうと、さらに症状が悪化し、最悪の場合、歯を失うことにもなりかねません。ですが、歯を失ってしまった場合でも、インプラント治療で以前と同じように食事を楽しむことができるようになります。

 

もし歯が割れたり痛んだりして悩んでいるなら、一度当院にご相談ください。スマイルパートナーズ山手歯科では、患者様一人ひとりに合わせた最適な治療を提案し、安心して治療を受けていただけるようサポートいたします。ぜひ、気軽にお問い合わせください。

 

2.歯冠破折と歯根破折の違いとその見分け方

歯が割れたり、痛みを感じると、「これは大きな問題かもしれない」と心配される方が多いでしょう。特に、噛んだ瞬間に感じる違和感や、痛みが続く場合は、歯が破損している可能性があります。歯の破折には大きく分けて歯冠破折歯根破折があり、それぞれに異なる特徴や症状があります。どちらも放置すると悪化しやすいため、早めの治療が必要です。

 

歯冠破折とは?

歯冠破折は、歯の上部、つまり歯の表面部分(エナメル質や象牙質)が割れたり欠けたりすることを指します。歯冠破折は、目に見える部分であるため、患者様自身でも比較的容易に確認することができます。

 

歯冠破折の主な原因

  1. 外部からの強い衝撃
    交通事故やスポーツなど、外部から歯に直接加わった強い力によって歯が割れることがあります。
  2. 歯ぎしりや食いしばり
    長期間の歯ぎしりや食いしばりによって、歯の表面が摩耗し、最終的に割れてしまうことがあります。
  3. 虫歯の進行
    虫歯が進行すると歯の内部が脆くなり、軽い衝撃でも歯冠が割れることがあります。

 

歯冠破折の症状

  • 割れた部分が鋭くなり、舌や頬に引っかかる感じがする
  • 歯がしみる、痛みを感じることがある
  • 明らかに歯の一部が欠けている、または割れているのが見える

歯冠破折の場合は、早めに修復することが可能です。破損の程度に応じて、セラミックの詰め物やクラウンなどで治療を行います。

 

歯根破折とは?

一方で、歯根破折は歯の根、つまり歯茎の中にある部分が割れることを指します。この破折は、表面からは見えないため、自己診断が難しく、症状が進行するまで気づかないことが多いのが特徴です。

 

歯根破折の主な原因

  1. 噛む力の不均等
    強く噛むことで、歯の根に大きな負担がかかり、特に治療済みの歯などは割れやすくなります。
  2. 加齢による歯根の弱体化
    歯の根は年齢とともに脆くなり、負荷がかかりやすくなります。
  3. 根管治療後の脆弱化
    根管治療を受けた歯は、歯の内部が抜かれてしまっているため、通常の歯よりも割れやすいことがあります。

 

歯根破折の症状

  • 噛むたびに痛みが走る
  • 歯茎に腫れや膿が見られることがある
  • 特に強く噛んだ際に、歯が揺れているような感覚がある

 

歯根破折は、進行すると抜歯が必要になることが多いため、早期発見が重要です。見えない部分での破折のため、定期的な歯科検診で早期に発見することが推奨されます。

 

歯冠破折と歯根破折の見分け方

見た目でわかるかどうか

  • 歯冠破折は、歯の上部が割れているため、口の中を確認すると自分でも割れている部分が見えることが多いです。舌で触って違和感を感じることもあります。
  • 歯根破折は歯茎の中で起こるため、外見では確認できません。歯科医師によるX線検査などが必要です。

 

痛みの感じ方

  • 歯冠破折では、割れた部分が鋭くなっているため、舌や唇に引っかかる不快感や、しみる痛みを感じることがあります。
  • 歯根破折では、噛むたびに歯が揺れているような感覚や、根元から痛みが広がる感覚が特徴です。

 

自分ではわかりにくいケース

歯冠破折と歯根破折の症状が混在することもあります。また、痛みの程度は個人差が大きく、時には痛みを感じない場合もあります。そのため、少しでも違和感を感じたら、早めに歯科医院で診てもらうことが大切です。

 

3.歯が割れる原因とは?

歯が割れてしまうと、食事や日常生活が不便になってしまいますよね。実は、歯が割れるのにはいくつかの原因があります。ここでは、歯ぎしりや食いしばり神経のない歯が割れやすい理由、そして金属の土台が影響するケースについて、分かりやすく説明していきます。

 

歯ぎしりや食いしばりが原因で歯が割れる

歯ぎしりや食いしばりは、自分では気づかないうちに行っていることが多いです。特に寝ている間に歯ぎしりをしてしまう人が多く、その強い力が歯に負担をかけてしまいます。歯ぎしりが引き起こす問題として、以下のようなことがあります:

  • 歯の表面がすり減る:歯ぎしりが続くと、エナメル質が削れて歯が弱くなります。
  • ひびが入る:強い力が繰り返しかかることで、小さなひびが入り、最終的に歯が割れることがあります。
  • 歯根に負担がかかる:歯の根っこにも圧力がかかり、歯根が割れる原因になることもあります。

もし、朝起きたときに顎がだるかったり、歯に違和感がある場合は、歯ぎしりや食いしばりが原因かもしれません。

 

神経のない歯が割れやすい理由

神経を取った歯は、普通の歯よりも割れやすいです。その理由は、神経がなくなることで歯の感覚がなくなり、知らないうちに過度な力がかかってしまうからです。具体的にはこんなことが起こります:

  • 痛みを感じにくい:神経がないため、強く噛んでも痛みを感じにくく、歯に無理な力がかかってしまいます。
  • 乾燥して脆くなる:神経を抜いた歯は水分が失われてしまい、乾燥することで割れやすくなります。
  • 補強が必要:神経を抜いた歯は、クラウンなどで補強することが一般的です。補強をせずにそのままにしておくと、さらに割れるリスクが高まります。

もし過去に神経の治療を受けたことがある場合は、その歯を守るための補強処置やメンテナンスが大切です。歯を長持ちさせるために、早めのケアをおすすめします。

 

金属の土台が影響することも

神経を抜いた歯を補強するために**金属の土台(メタルコア)**を使うことがありますが、この金属が歯を割りやすくすることもあります。

  • 金属が硬すぎる:金属はとても硬いので、噛む力がかかると歯に大きな負担がかかり、歯根が割れることがあります。
  • 歯との相性が良くない:金属の硬さが歯に合わない場合、噛む力が均等に分散されず、歯が割れやすくなることも。
  • 新しい材料が登場:最近では、ファイバーコアという柔らかい材料が使われることが増え、歯に優しい治療ができるようになりました。

もし金属の土台が入っている場合は、歯科医院で定期的にチェックすることをおすすめします。

 

歯を割らないための対策

歯が割れるのを防ぐには、日頃のケアや適切な対策が必要です。具体的には:

  • 定期的な歯科検診:早めに問題を見つけて対処することで、歯が割れるのを防げます。
  • 歯ぎしり対策:ナイトガードを使って、寝ている間の歯ぎしりを防ぎましょう。
  • 歯に優しい治療法の選択:歯に負担をかけない材料や治療法を選ぶことで、割れるリスクを減らすことができます。

もし「歯が割れるかも…」と不安がある方は、早めに歯科医院で診てもらいましょう。

 

4.歯根破折が起こりやすい状況とは?リスクを知って予防しよう

歯根破折(しこんはせつ)は、歯の根っこが割れてしまう状態のことです。痛みや腫れ、歯が揺れる感覚があり、進行すると歯を失う可能性が高くなります。歯根破折は発見が遅れがちで、予防が難しいトラブルの一つですが、いくつかの原因やリスクがあります。ここでは、神経を取った歯のリスク噛み合わせの悪さ、そして歯ぎしりや食いしばりの影響について詳しく説明します。

 

神経を取った歯に起こるリスク

歯の神経を取る治療(根管治療)は、虫歯が進行した場合に行われる一般的な治療法です。しかし、神経を取った歯には、歯根破折が起こるリスクが高まります。その理由は、神経を失った歯が次第に脆くなるためです。

  • 感覚がなくなる:神経がなくなった歯は、痛みや圧力を感じる感覚がなくなり、無意識のうちに強い力がかかっても気づきにくくなります。結果的に、強い噛み合わせが続くと歯が割れやすくなります。
  • 乾燥しやすい:神経のない歯は水分を失いやすく、時間が経つにつれて乾燥して脆くなります。これにより、割れるリスクが高まります。
  • 補強が必要:根管治療後の歯は通常、クラウン(被せ物)で補強されますが、もし適切な補強がされていないと、特に歯根破折のリスクが高くなります。

 

噛み合わせが悪いとどうなる?

噛み合わせが悪いと、歯にかかる力が偏ってしまい、一部の歯に過剰な負担がかかることがあります。これが、歯根破折の原因になることがあります。特に、神経を取った歯や、過去に治療した歯に負担がかかると、割れるリスクが高まります。

  • 特定の歯に負担が集中する:噛み合わせが悪いと、一部の歯に常に強い力がかかり続けます。この力が積み重なることで、歯の根が割れやすくなります。
  • 歯の動揺や不安定感:噛み合わせが合っていないと、歯が揺れているような感覚を感じることがあります。これは、歯にかかる力が均等ではないために生じることがあり、結果的に歯根が割れてしまうことがあります。

 

歯ぎしり・食いしばりによる影響

歯ぎしりや食いしばりは、無意識のうちに歯に大きな力をかけてしまう行動です。特に睡眠中に無意識に歯ぎしりをしてしまう人が多く、その強い力が歯に大きなダメージを与えることがあります。

  • 強い圧力がかかる:歯ぎしりや食いしばりの力は、通常の噛む力よりもはるかに強く、歯に長時間負担がかかることで、歯根が割れやすくなります。
  • 歯の摩耗が進む:歯ぎしりを繰り返すと、歯の表面が削れ、エナメル質が薄くなってしまいます。これにより、歯がさらに弱くなり、割れるリスクが高まります。
  • ナイトガードの使用で予防:歯ぎしりや食いしばりの影響を軽減するために、ナイトガード(マウスピース)を装着して寝ることが推奨されます。これにより、歯にかかる力を和らげ、歯根破折を予防することができます。

 

歯根破折は、気づかないうちに進行し、歯を失う原因となることが多いです。しかし、神経を取った歯や噛み合わせの悪さ、歯ぎしりといったリスクを理解し、適切な対策を取ることで、歯を守ることができます。スマイルパートナーズ山手歯科では、患者様一人ひとりの歯の状態に合わせたケアや治療を提供し、歯を長く健康に保つためのサポートを行っています。

 

5.歯が割れた時の症状とその対処法:知っておくべきポイント

歯が割れてしまったとき、突然の痛みや違和感に驚くことがあるかもしれません。歯が割れる原因にはさまざまなものがあり、それに伴う症状や治療法も異なります。ここでは、歯が割れた際に現れる典型的な症状と、その対処法について詳しくご紹介します。

 

激しい痛みや違和感

歯が割れた場合、多くの患者様がまず感じるのは、激しい痛み噛むときの違和感です。特に、割れた部分が歯の神経に近い場合、非常に強い痛みを伴うことがあります。

  • 痛みの強さ:割れた歯が神経にまで影響を及ぼしている場合、食べ物や飲み物が当たるだけで鋭い痛みを感じることがあります。冷たいものや熱いものを口に入れたときに特に強く痛みが走ることが多いです。
  • 噛むときの違和感:噛み合わせの際、歯が割れている部分が歯茎や他の歯に当たると、通常の噛む感覚とは異なる違和感が生じます。これにより、食事がしにくくなるだけでなく、さらに歯を傷めてしまう可能性があります。

対処法

痛みが続く場合や、歯が大きく割れていると感じる場合は、早めに歯科医院で診察を受けることが大切です。痛みを和らげるために、応急処置として市販の痛み止めを使うこともありますが、根本的な解決には歯科治療が必要です。

 

歯ぐきの腫れや膿

歯が割れたとき、特に歯根破折が原因の場合、歯ぐきに腫れが出ることがあります。これは、割れた歯の部分に細菌が入り込み、感染が広がった結果として現れる症状です。

  • 歯ぐきの腫れ:歯ぐきが赤く腫れて、押すと痛みがある場合、歯の根っこに問題がある可能性があります。この腫れは、割れた部分から細菌が入り込み、炎症を引き起こしていることが多いです。
  • 膿の排出:場合によっては、歯ぐきから膿が出てくることもあります。これは感染が進行しているサインであり、放置するとさらに症状が悪化し、歯の保存が難しくなることがあります。

対処法

歯ぐきの腫れや膿がある場合、まずは早急に歯科医院に連絡することが重要です。感染が進行すると、抜歯が必要になることがあるため、早めの対応が不可欠です。歯科医院では、抗生物質を使って感染を抑え、歯を保存するための治療を行います。

 

割れた歯を残すことができるのか?

歯が割れた場合、多くの患者様が心配するのは、「この歯を残せるのか?」という点です。割れた場所や程度によっては、歯を残せる可能性もありますが、場合によっては抜歯が必要なこともあります。

歯を残せるケース

  • 歯冠破折(歯の上部が割れた場合):歯の上部(歯冠)のみが割れている場合は、修復が可能なことが多いです。例えば、詰め物やクラウン(被せ物)で割れた部分を補強し、歯を残す治療が行われます。
  • 軽度の歯根破折:歯の根っこの一部が割れた場合でも、状況によっては、割れた部分を修復することができることもあります。この場合、歯科医院での精密な検査が必要です。

歯を残せないケース

  • 歯根が完全に割れている場合:歯の根っこが深くまで割れている場合は、残念ながら抜歯が必要になることが多いです。歯の根が割れてしまうと、その部分を修復することが難しく、感染や痛みを防ぐために抜歯が最善の方法となることがあります。

 

歯が割れた場合、痛みや違和感、歯ぐきの腫れなど、さまざまな症状が現れることがあります。割れた歯を残せるかどうかは、その程度や場所によって異なりますが、早めに歯科医院を受診することで、最適な治療を受けることができます。

 

6.歯根破折が発生した場合の治療選択肢:歯を守るためにできること

歯根破折が起きると、「この歯はもう抜かないといけないのか?」と不安になるかもしれません。しかし、歯根破折の進行具合や位置によっては、歯を温存できる可能性もあります。ここでは、歯を温存できるケース抜歯が必要なケース、さらに歯冠延長術(クラウンレングスニング)や最新の治療法について解説します。

 

歯を温存できるケースと抜歯が必要なケース

歯根破折が発生した場合、まず重要なのは破折の位置や程度を正確に把握することです。破折が歯の根っこのどこで起きているかによって、治療の方向性が大きく変わります。

 

歯を温存できるケース

  • 浅い破折:歯の根っこが表面近くで割れている場合、修復が可能です。浅い破折であれば、割れた部分を切除し、残った健康な部分を補強して保存する治療が選択されます。
  • 部分的な破折:歯根の一部のみが割れている場合や、割れが小さい場合も、該当部分を処置することで歯を残せることがあります。

 

抜歯が必要なケース

  • 深い歯根破折:割れた部分が歯ぐきの下、歯根の深いところまで及んでいる場合、残念ながら修復が難しいため、抜歯が必要になることが多いです。特に、割れた部分が歯の根本まで達している場合、歯を温存することは難しくなります。
  • 感染の拡大:破折によって細菌が歯根に入り込み、感染が広がっている場合も、抜歯が推奨されることがあります。感染が進行すると、他の歯にも影響を与える可能性があるため、早急な処置が必要です。

 

クラウンレングスニング(歯冠延長術)の有効性

歯を温存するための治療法として、**クラウンレングスニング(歯冠延長術)**があります。これは、歯ぐきを少し削って歯の根の部分を露出させ、クラウン(被せ物)を装着するためのスペースを作る治療法です。破折が比較的浅い場合に有効です。

クラウンレングスニングのメリット

  • 歯を抜かずに治療ができる:クラウンレングスニングは、抜歯を避けるための方法として非常に有効です。歯ぐきのラインを整え、歯をしっかりと固定することができます。
  • 美しい仕上がり:治療後、クラウンを装着することで、見た目も自然に仕上がり、他の歯と調和した美しい笑顔を取り戻せます。
  • 歯の耐久性向上:この治療によって歯の強度が増し、長期的な使用が可能になります。

ただし、この治療法が適用されるのは、破折が歯ぐきのすぐ下までの場合に限られます。歯根がさらに深いところで割れている場合は、他の治療が必要になることがあります。

 

破折した歯を残すための最新治療

歯科医療の進化により、従来では抜歯が必要だったケースでも、最新の治療法を用いることで歯を残せる可能性が広がっています。ここでは、破折した歯を保存するためのいくつかの最新治療法をご紹介します。

3Dイメージングを使った精密診断

3Dイメージング技術により、歯の破折箇所や深さをより正確に診断することが可能です。この技術を使うことで、破折が小さい部分であれば、ピンポイントで処置し、歯を残すことができるケースが増えています。

・MTA(ミネラルトリオキシドアグリゲート)を使った修復

MTAは、生体に優しい材料で、歯の内部を修復するために使われる最新の素材です。特に、歯根破折が小さい場合には、MTAを使って破折部分を埋めることで、歯を残すことが可能です。

・ファイバーコアによる補強

従来の金属コアに代わり、ファイバーコアという柔軟性のある素材が使われることが増えています。これにより、歯にかかる負担を軽減し、破折した歯を長持ちさせることができます。

 

歯根破折が発生した場合でも、歯を温存できる可能性はあります。破折の深さや程度によって、さまざまな治療法が選択できるため、まずは精密な診断が重要です。

 

7.抜歯後の治療オプション:インプラント、ブリッジ、入れ歯の選択肢とその違い

歯を失ってしまった場合、「どうやってその後をケアするか」が大切なステップです。抜歯後の治療法には、インプラントブリッジ入れ歯の3つの選択肢がありますが、それぞれに特徴や利点、注意点があります。ここでは、これらの治療法について詳しく説明し、患者様が自身のニーズに合った選択ができるようサポートします。

 

インプラント、ブリッジ、入れ歯の特徴

インプラント

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。見た目や機能が天然歯に非常に近く、長期的な使用に適しています。

  • 自然な見た目と噛み心地:インプラントは天然歯に近い外見と感触を持ち、周囲の歯としっかり調和します。
  • 耐久性が高い:適切なケアをすれば、インプラントは非常に長持ちし、他の治療法に比べて耐久性に優れています。
  • 他の歯に負担がかからない:インプラントは独立した構造のため、隣接する歯を削る必要がなく、健康な歯を守ります。

 

ブリッジ

ブリッジは、失った歯の両側にある健康な歯を削り、その上に人工歯を固定する治療法です。部分的な歯の欠損を補うために広く使われています。

  • 即効性がある:インプラントと比べて治療期間が短く、比較的早く機能を回復できます。
  • 安定感がある:隣接する歯にしっかり固定されるため、噛む力にも十分耐えられます。
  • 健康な歯を削る必要がある:ブリッジを装着するためには、隣の健康な歯を削らなければならず、それがデメリットとなることもあります。

 

入れ歯

入れ歯は、取り外しが可能な人工歯で、歯が全くない場合や部分的に失われた場合に使用されます。コスト面で比較的手頃なため、広く使われています。

  • 取り外し可能で手入れが簡単:入れ歯は取り外して清掃できるため、衛生管理がしやすいです。
  • コストが低い:インプラントやブリッジに比べて、比較的費用が抑えられるため、経済的な選択肢となります。
  • フィット感に注意が必要:長期間使用していると、顎の骨が痩せてフィット感が悪くなることがあり、定期的な調整が必要です。

 

治療期間とコストの比較

インプラント

  • 治療期間:通常、インプラントの治療には3〜6ヶ月ほどかかります。手術後に骨との結合期間が必要なため、時間がかかる治療です。
  • コスト:インプラントは他の治療法に比べて高額です。1本あたり数十万円が一般的ですが、その分、長期的に使えるためコストパフォーマンスが高いといえます。

 

ブリッジ

  • 治療期間:ブリッジの治療期間は通常2〜3週間程度と短いです。歯の型取りをし、技工所でブリッジを製作した後に装着します。
  • コスト:インプラントよりも安価で、保険が適用される場合もあります。ただし、削られた歯のケアが必要になることがあります。

 

入れ歯

  • 治療期間:入れ歯は、型取りから製作まで数週間で完了します。調整が必要になる場合もありますが、比較的短期間で済みます。
  • コスト:最も低価格な治療法です。保険が適用されることが多く、経済的な負担が少ない選択肢です。

 

見た目と機能性を考慮した最適な選択肢

治療法を選ぶ際には、見た目機能性のバランスが重要です。見た目や機能性を重視する方にはインプラントが最適です。一方で、費用や治療期間を考慮する場合、ブリッジや入れ歯も有力な選択肢となります。

インプラントがおすすめな方

  • 自然な見た目を重視したい
  • 長期的に安定した機能性を保ちたい
  • 健康な歯を削りたくない

 

ブリッジがおすすめな方

  • 治療期間を短くしたい
  • 隣の歯がすでに治療済みで、削ることに抵抗がない
  • 保険を使って治療費を抑えたい

 

入れ歯がおすすめな方

  • 予算に制限がある
  • 取り外し可能なものを選びたい
  • 大部分の歯を失っている

 

抜歯後の治療法は、インプラント、ブリッジ、入れ歯とさまざまな選択肢があります。スマイルパートナーズ山手歯科では、患者様のライフスタイルやご希望に合わせて、最適な治療プランをご提案します。

 

8.インプラントによる噛み合わせの回復:快適な食事を取り戻すために

歯を失うと、食べ物をしっかり噛むことが難しくなり、食事の楽しさや栄養摂取に影響が出てしまいます。そんな時、インプラント治療は非常に効果的な選択肢です。インプラントは、失った歯を補うだけでなく、自然な噛み心地や長期的な安定性を提供します。ここでは、インプラントがどのように噛み合わせを回復し、生活の質を向上させるのかについて解説します。

 

インプラントが自然な噛み心地を提供する理由

インプラントは、天然の歯に最も近い人工歯の一つです。噛む力や安定感、見た目も非常に自然で、他の歯と同じように扱うことができます。なぜインプラントがこれほど自然な噛み心地を実現できるのでしょうか?

・骨に固定される安定性

インプラントは、顎の骨に直接固定されるため、非常にしっかりとした支えがあります。この固定によって、食べ物を噛むときに動いたり揺れたりすることがなく、まるで天然歯のような感覚が得られます。これは部分入れ歯やブリッジと異なる大きなポイントです。

・噛む力の分散

インプラントは天然歯と同様に、噛む力を均等に分散させる設計になっています。これにより、顎の骨や周囲の歯に負担がかかりにくく、バランスの取れた噛み合わせが実現されます。特に、硬いものを噛んだ時でも、しっかりとした感覚があり、食べ物を楽しむことができます。

・自然な見た目と快適さ

インプラントの見た目は天然歯に近く、周囲の歯と調和した外見を保ちます。また、歯の形状や色も個別に調整できるため、他の歯との違和感がありません。これにより、笑顔や会話に自信を持つことができ、日常生活が快適になります。

 

インプラントの耐久性と安定性

インプラントは、適切なケアを行うことで非常に長持ちし、長期的に安定した噛み合わせを提供します。治療後も、噛む力や外見を維持し続けるための耐久性が特徴です。

・長期間の使用に耐える素材

インプラントは、チタンなどの耐久性の高い材料で作られており、人体との相性も非常に良好です。チタンは生体親和性が高いため、インプラントが顎の骨としっかり結合し、長期間にわたって安定した状態を保ちます。このため、インプラントは10年、20年と長く使うことが可能です。

・他の歯に負担をかけない設計

インプラントは独立して機能するため、隣接する歯に負担がかかりません。ブリッジのように他の歯を削ったり、入れ歯のように周囲の歯に引っかけたりする必要がないため、他の歯を健康な状態で保つことができます。

・顎の骨を守る効果

歯が抜けた状態を放置しておくと、顎の骨が徐々に痩せてしまうことがあります。しかし、インプラントは骨にしっかり固定されるため、顎の骨の健康を保ち、噛む力を維持することができます。これにより、顔の輪郭も自然に保たれるというメリットがあります。

 

正しい噛み合わせを維持するためのメンテナンス

インプラントは長期間にわたって安定性を保つ優れた治療法ですが、定期的なメンテナンスが不可欠です。正しい噛み合わせを維持し、インプラントを長持ちさせるためには、適切なケアが重要です。

・定期的な歯科検診

インプラント治療後も、定期的な歯科検診を受けることが必要です。インプラント周囲の歯茎や骨の状態を確認し、問題があれば早期に対処します。また、噛み合わせが変わった場合も、調整を行うことで長期的な安定性を維持できます。

・自宅でのケア

インプラントは天然歯と同じように、毎日の歯磨きやフロスが欠かせません。特に、インプラントの周囲には細菌が溜まりやすいため、しっかりとしたケアが必要です。歯科医院で指導される正しいブラッシング方法や専用の歯間ブラシを使い、インプラント周囲を清潔に保つことが大切です。

・プロフェッショナルクリーニング

定期的に歯科医院でプロフェッショナルなクリーニングを受けることで、インプラント周囲のプラークや歯石を除去し、健康な状態を維持します。このクリーニングによって、インプラント周囲炎などのトラブルを未然に防ぐことができます。

 

インプラントは、失った歯を補うだけでなく、天然歯に近い自然な噛み心地を提供します。長期的な耐久性と安定性を持ち、適切なメンテナンスを行うことで、噛み合わせのバランスを保ちながら快適な生活を送ることができます。

 

9.歯根破折を予防するための習慣とケア

歯根破折は、歯が割れてしまうことで、最悪の場合、歯を失う原因にもなる深刻なトラブルです。しかし、適切な予防策を講じることで、歯根破折を防ぐことができます。ここでは、定期検診の重要性、ナイトガード(マウスピース)の効果、そして正しい噛み合わせや適切なケア方法についてご紹介します。

 

定期検診と早期発見の重要性

歯根破折を防ぐためには、何よりも定期検診が大切です。歯が割れる原因には、虫歯や歯周病、歯ぎしりなどさまざまな要素がありますが、これらは初期段階で見つけることで対策を取ることができます。

 

定期検診のメリット

  • 早期発見:歯の小さな亀裂や歯周病の進行は、目で見ただけではわからないことが多く、痛みが出るまで気づかない場合もあります。定期的に歯科検診を受けることで、早期に発見し、適切な治療を行うことが可能です。
  • プロによる清掃:日常の歯磨きだけでは取り切れない汚れや歯石を、定期的にクリーニングすることで、歯の健康を保つことができます。歯周病の進行を防ぐことができ、結果的に歯根破折のリスクも減少します。
  • 噛み合わせのチェック:歯が正しく噛み合っていないと、特定の歯に負担がかかり、破折の原因になります。歯科検診で噛み合わせを確認し、必要に応じて調整を行うことで、歯にかかる力を均等に保つことができます。

 

ナイトガード(マウスピース)で歯を守る

歯ぎしりや食いしばりが原因で歯に過度な負担がかかり、歯根破折につながることがあります。特に寝ている間は無意識に強い力が歯にかかるため、これを防ぐためには**ナイトガード(マウスピース)**の使用が有効です。

 

ナイトガードの効果

  • 歯への負担を軽減:ナイトガードを装着することで、歯ぎしりや食いしばりによる歯への過度な力を緩和し、歯が割れるのを防ぎます。歯全体にかかる圧力を分散させる役割も果たします。
  • 顎関節への負担軽減:歯ぎしりや食いしばりは、歯だけでなく顎関節にも影響を与えることがあります。ナイトガードを使うことで、顎関節への負担も軽減し、口全体の健康を保つことができます。
  • カスタマイズ可能:患者様一人ひとりの口の形に合わせたオーダーメイドのナイトガードを作成することで、快適な装着感が得られ、効果的に歯を保護します。

 

正しい噛み合わせと適切なケア方法

歯根破折を予防するためには、正しい噛み合わせを維持することも重要です。噛み合わせが悪いと、一部の歯に過度な力がかかり、それが歯根破折の原因となることがあります。

 

正しい噛み合わせの重要性

  • 歯に均等な力を分散:噛み合わせが整っていると、噛む力が歯全体に均等にかかり、特定の歯に負担が集中することがありません。これにより、歯根破折や歯の摩耗を防ぎ、健康な状態を保てます。
  • 姿勢や全身の健康にも影響:実は、噛み合わせは姿勢や全身のバランスにも影響を与えます。噛み合わせが悪いと、首や肩のこり、頭痛などを引き起こすこともあるため、正しい噛み合わせを維持することが重要です。

 

毎日のケアで歯を守る

噛み合わせを保ち、歯根破折を防ぐためには、日々のケアが欠かせません。以下のポイントを守ることで、歯の健康を長く保つことができます。

  • 正しいブラッシング:歯を守るためには、毎日の歯磨きが基本です。歯と歯茎の境目や奥歯をしっかり磨くことで、虫歯や歯周病を予防し、歯を強く保ちましょう。
  • 歯間ブラシやフロスの使用:歯と歯の間に汚れが溜まると、虫歯や歯周病の原因となり、結果的に歯が脆くなることがあります。歯間ブラシやフロスを使って、隅々まで清潔に保ちましょう。
  • バランスの取れた食事:栄養バランスの良い食事も、歯の健康を保つために重要です。カルシウムやビタミンDを多く含む食品を摂ることで、歯と骨を強化しましょう。

 

歯根破折を予防するためには、定期検診での早期発見、ナイトガードを使った歯の保護、そして正しい噛み合わせと日々のケアが重要です。これらの習慣を取り入れることで、歯を長く健康に保ち、破折のリスクを大幅に減らすことができます。

 

10.インプラント・歯冠破折・歯根破折に関するよくある質問

歯が割れてしまったり、インプラント治療を考えている場合、さまざまな疑問や不安が浮かぶことがあるでしょう。ここでは、患者様からよくいただく質問にお答えし、歯冠破折や歯根破折に関連する治療方法、インプラント治療の痛みやメンテナンスについて詳しく解説します。

 

歯が割れた時、どの治療法が最適?

歯が割れた時、割れた場所や割れ具合によって最適な治療法が変わります。

*歯冠破折の場合(歯の上部が割れた場合)

  • 軽度な破折:歯冠(歯の上部)が少し割れた程度であれば、詰め物や**クラウン(被せ物)**で修復することが可能です。歯の強度を保ちながら、見た目も自然に仕上がります。
  • 広範囲な破折:割れが大きく、歯全体に影響している場合は、根管治療を行った後、クラウンを被せて歯を補強することがあります。

*歯根破折の場合(歯の根が割れた場合)

  • 軽度な破折:歯根の一部が割れている場合でも、状況によっては歯を残す治療が可能です。歯科医による精密な診断が必要です。
  • 重度な破折:歯根が大きく割れている場合は、残念ながら抜歯が必要になることがあります。その場合、インプラントやブリッジなどの治療法が考えられます。

*抜歯が必要な場合の選択肢

  • インプラント:歯の機能と見た目をしっかりと回復させるための最も優れた方法です。人工歯根を顎の骨に固定し、その上に人工歯を取り付けるため、噛み心地や外見も自然です。
  • ブリッジ:失った歯の両隣の歯を支えにして、人工歯を橋のようにかける治療法です。比較的早く治療が完了しますが、隣接する健康な歯を削る必要があります。
  • 入れ歯:取り外し可能な義歯で、手軽な選択肢として適していますが、噛み心地や安定感においてインプラントには劣ります。

 

インプラントの手術は痛い?

インプラント手術に対する不安の一つが「痛み」ですが、実際のところはどのくらい痛みを感じるのでしょうか?

手術中の痛み

インプラント手術は通常、局所麻酔を使って行われます。そのため、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。麻酔がしっかり効いているため、手術自体は患者様にとって快適な状態で進めることができます。

手術後の痛み

手術後は、多少の痛みや腫れを感じることがありますが、これは通常の外科処置と同様です。歯科医院から処方される鎮痛剤抗炎症薬を服用することで、痛みや腫れを軽減することができます。数日で痛みは徐々に治まり、多くの患者様は手術後1週間程度で快適に過ごせるようになります。

不安がある方へ

もし痛みや不安が心配な方は、事前に歯科医としっかり相談し、手術の流れや麻酔について確認しておくと安心です。また、スマイルパートナーズ山手歯科では、患者様一人ひとりに合わせた痛みの管理を行い、手術を安全かつ快適に進めるためのサポートをしています。

 

治療後のメンテナンスで注意すべきポイントは?

インプラントや破折した歯の治療後も、正しいメンテナンスを行うことで、長期間健康な状態を保つことができます。以下のポイントを意識してケアを行いましょう。

*インプラントのメンテナンス

  • 定期的な歯科検診:インプラント治療後も、3〜6ヶ月ごとに定期検診を受けることが重要です。インプラント周囲の歯茎や骨の状態をチェックし、問題があれば早期に対応できます。
  • 毎日の口腔ケア:インプラントは天然の歯と同様に、毎日のブラッシングやフロスが欠かせません。特にインプラント周囲には汚れが溜まりやすいため、正しい歯磨き方法を歯科医から学び、丁寧にケアすることが大切です。
  • インプラント周囲炎の予防:インプラントも天然歯と同じく、歯周病に似た症状が発生することがあります。これをインプラント周囲炎と呼びますが、定期的なクリーニングや適切なメンテナンスで予防できます。

*歯冠・歯根破折のメンテナンス

  • クラウンやブリッジのメンテナンス:クラウンやブリッジを装着した場合も、インプラントと同様に、定期的なチェックとクリーニングが必要です。破損や緩みがないか確認し、長期的に快適に使用できるようサポートします。
  • 毎日の歯磨きとフロス:詰め物やクラウンの周囲には汚れが溜まりやすいので、丁寧なブラッシングとフロスで清潔に保ちましょう。

 

歯冠破折や歯根破折、インプラントに関する治療は、それぞれのケースに応じて最適な治療法が異なります。インプラント手術の痛みについては、麻酔を使用するため手術中の痛みはほとんどなく、手術後の痛みも管理できます。治療後は定期的なメンテナンスを行い、長く健康な歯の状態を保つことが重要です。

スマイルパートナーズ山手歯科では、患者様一人ひとりの状態に合わせた最適な治療プランを提案し、快適な生活を取り戻すサポートをしています。治療に関する質問や不安がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

 

東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:医療法人スマイルパートナーズ 理事長/齋藤和重
『山手歯科クリニック大井町』
住所:東京都品川区東大井5丁目25−1 カーサ大井町 1F

『山手歯科クリニック戸越公園』
住所:東京都品川区戸越5丁目10−18

 

 

*監修者

医療法人社団スマイルパートナーズ スマイルパートナーズ山手歯科

理事長 齋藤 和重

*経歴

1990年 鶴見大学歯学部卒業。1991年 インプラント専門医に勤務。1999年 山手歯科クリニック開業。

2001年 INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS卒業。

2010年 医療法人社団スマイルパートナーズ設立。

*所属

ICOI国際インプラント学会 指導医

ICOI国際インプラント学会 ローカルエリアディレクター

ITI国際インプラント・歯科再生学会 公認 インプラントスペシャリスト

ITI Member

OAM先進インプラント認定医・公認インストラクター

日本口腔インプラント学会 会員

日本顎顔面インプラント学会 会員

国際審美学会 会員

日本歯科審美学会 会員

日本アンチエイジング歯科学会 会員

・INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS(2001年)

CID Club (Center of Implant Dentistry)所属

みなとみらい(MM)インプラントアカデミー 所属

国際歯周内科研究会 所属

5-D JAPAN 所属

デンタルコンセプト21 所属

・インディアナ大学歯学部 客員 講師

・南カルフォルニア大学(USC)客員研究員

・南カルフォルニア大学(USC)アンバサダー

・USC (南カルフォルニア大学)歯学部JP卒

・USC   University of Southern California)センチュリー・クラブ

・プレミアム・メンバー

 

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