歯を残すか?入れ替えるか?根管治療とインプラントの違いとは?

歯科コラム

東京、品川区の歯科医院「山手歯科クリニック」歯科コラム

歯を残すか?入れ替えるか?根管治療とインプラントの違いとは?

こんにちは。スマイルパートナーズ山手歯科クリニックです。

「根管治療とインプラント治療、どちらが自分に合っているのだろう?」「費用や治療期間、メリットとデメリットをしっかり知りたい」「なるべく自分の歯を残したいけれど、専門的なアドバイスも聞きたい」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。歯を守るための選択肢として、根管治療とインプラントにはそれぞれ異なる利点があり、患者様のライフスタイルや健康状態に合わせた選択が大切です。

今回は、根管治療とインプラント治療の違いやそれぞれのメリット・デメリット、費用面の考慮やメンテナンスの重要性について解説していきます。あなたに合った治療方法を見つけるための参考にしていただければ幸いです。

 

1.こんなお悩みありませんか?

歯の治療法として「根管治療」と「インプラント治療」のどちらが適しているか迷われる患者様も多いのではないでしょうか?歯の状態やご希望によって、選ぶべき治療法が異なるため、選択に悩むこともあるかと思います。以下のようなお悩みを抱えていませんか?

 

根管治療とインプラント治療の違いがわからない
どちらの治療が自分に適しているのか、専門家に相談しながら納得して選びたいと思っている方にとって、治療法の違いは気になるポイントですよね。天然歯を残すべきか、インプラントにするべきか、個々のケースでのメリット・デメリットをしっかり知りたい方も多いかと思います。

 

治療にかかる費用や期間が気になる
治療内容や方法によって費用や治療期間が異なるため、事前に具体的な情報を知りたいというのもよくあるお悩みです。治療が終わるまでの通院回数や期間、保険適用の有無、長期的なメンテナンス費用など、費用面も気になる点でしょう。

 

自分の歯をできるだけ残したいが、専門家の判断を聞きたい
「自分の歯をできる限り残したい」と思うのは、多くの患者様が抱く希望です。しかし、根管治療が適しているかどうかは歯の状態次第。適切な治療法を選ぶために、歯の状態やライフスタイルに合ったアドバイスを専門家からもらい、治療法をじっくり考えたい方もいらっしゃるでしょう。

 

このようなお悩みをお持ちの患者様には、治療法の選択においてさまざまな情報が必要です。

 

2.根管治療とは?

歯を抜かずに残すための治療法として知られる「根管治療」。歯の内部にある神経や血管が炎症や感染を起こした際に行う治療で、患者様の天然歯をできるだけ長く維持することを目指します。ここでは、根管治療の流れやその重要性についてご説明します。

 

根管治療の基本的な流れ

根管治療は、歯の内部の感染部分を取り除き、清潔な状態にするための治療です。以下のようなステップで進められます。

①診断と麻酔
レントゲン撮影などを使って歯の状態を詳しく調べ、治療が必要か診断します。痛みを感じないように麻酔を施します。

②感染部分の除去
歯の表面を削り、内部の神経や感染した組織を丁寧に除去します。

③根管の洗浄と消毒
専用の器具を使って根管内を清掃し、細菌が再繁殖しないように徹底的に消毒します。

④詰め物と修復
根管内に充填剤を詰めて密閉し、最後にクラウン(被せ物)で歯を補強します。

 

歯の神経を残す重要性

歯は、一度抜いてしまうと二度と元に戻せません。そのため、可能な限り天然歯を残すことが健康にとって重要です。

  • 天然歯の維持
    自分の歯を使い続けることで、噛む力や咀嚼(そしゃく)の感覚が自然に保たれます。
  • 骨の健康を守る
    歯を失うと顎骨が痩せてしまうリスクがあります。天然歯が残ることで、骨の健康も維持されやすくなります。
  • 経済的負担の軽減
    長期的なメンテナンス費用を考えると、天然歯を維持する方がコストパフォーマンスに優れる場合があります。

 

根管治療が有効なケース

根管治療は、特に以下のようなケースで効果的です。

  • 虫歯が進行し、歯の神経が感染している場合
    強い痛みや腫れを伴うことが多く、早期の治療が必要です。
  • 歯の神経が死んでしまった場合
    神経が機能しなくなった場合でも、歯自体を維持することが可能です。
  • クラウンやブリッジが必要な場合の土台作り
    根管治療を行った歯は、補強することでブリッジやクラウンの土台として機能します。

 

根管治療は、天然歯を残すための大切な選択肢です。ただし、歯の状態によっては別の治療法が適している場合もあります。

 

3.インプラント治療とは?

歯を失った際の治療法として、多くの患者様に選ばれる「インプラント治療」。自分の歯のように自然に噛むことができ、見た目も美しいことが特徴です。ここでは、インプラント治療の概要やそのメリット、どのようなケースで選ばれるのかについてご説明します。

 

インプラントの概要と治療ステップ

インプラントは、歯を失った部分に人工の歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。以下のステップで治療が進められます。

①診断と計画
レントゲンやCTスキャンを使い、顎の骨の状態やインプラントの適用可否を診断します。患者様一人ひとりに合った治療計画を立てます。

②インプラント体の埋入手術
顎の骨にインプラント体を埋め込みます。この手術は通常、局所麻酔で行い、痛みを最小限に抑えます。

③治癒期間(オッセオインテグレーション)
インプラント体が顎の骨と結合する期間を確保します。このプロセスは約3〜6ヶ月かかります。

④人工歯の装着
結合が確認された後、人工歯をインプラント体に装着します。これで治療が完了し、天然歯と同じように噛むことができます。

 

自分の歯と同じように噛めるメリット

インプラント治療の最大のメリットは、天然歯に近い機能性と見た目を取り戻せることです。

  • 強い噛む力
    入れ歯やブリッジに比べ、インプラントは顎の骨にしっかり固定されるため、強い噛む力を発揮します。硬い食べ物もしっかり噛めるようになります。
  • 自然な見た目
    人工歯は患者様の歯に合わせたデザインで作られるため、見た目が自然で美しい仕上がりになります。
  • 健康な歯への影響が少ない
    ブリッジのように周囲の歯を削る必要がないため、健康な歯を保つことができます。

 

インプラントが選ばれるケース

インプラントは、以下のような患者様に特におすすめです。

  • 1本だけ歯を失った場合
    健康な隣の歯に負担をかけずに治療ができます。
  • 多数の歯を失った場合
    入れ歯に代わる快適な治療法として、インプラントは高い満足度を提供します。
  • 入れ歯が合わない場合
    入れ歯がずれる、噛む力が弱いなどの不満を解消できます。
  • 骨量が十分ある場合
    顎の骨がしっかりしている患者様は、インプラント治療の成功率が高まります。

 

インプラント治療は、天然歯に近い快適な噛み心地と美しい見た目を取り戻せる画期的な方法です。ただし、患者様の状態やご希望によって、他の治療法が適している場合もあります。どの治療法が最適かは、専門家と相談しながら決めることが大切です。

 

4.根管治療のメリットとデメリット

根管治療は、歯の内部にある神経や感染部分を取り除き、歯を保存する治療方法です。この治療法には多くの利点がありますが、一方で注意すべきポイントも存在します。ここでは、根管治療のメリットとデメリットについてご説明します。

 

メリット:自分の歯を残せる、低コスト

自分の歯を保存できる

  • 最大のメリットは、天然の歯をそのまま残せることです。
  • 噛む感覚が自然で、自分の歯のような機能を保つことができます。

治療費が比較的安価

  • 根管治療は、インプラント治療に比べて費用が抑えられる場合が多いです。
  • 多くの場合、保険適用されるため、経済的な負担が軽減されます。

治療期間が比較的短い

  • インプラント治療に比べ、通院回数が少なく済むことがあります。
  • 忙しい患者様にとって、治療の負担が軽減されます。

 

デメリット:寿命が短くなる可能性、成功率の難しさ

歯の寿命が短くなる場合がある

    • 根管治療を行った歯は神経を失うため、弱くなりやすいです。
    • 長期間使用するうちに、割れたり再感染するリスクがあります。

成功率に個人差がある

    • 歯の状態や感染の進行度により、治療が難しいケースもあります。
    • 深刻な炎症や感染がある場合、成功率が下がる可能性があります。

再治療が必要な場合がある

    • 適切なケアを怠ると、再感染が起こりやすくなります。
    • 再治療が必要になると、費用や治療期間が増える場合があります。

 

実際に考慮すべきポイント

根管治療を選択する際には、以下の点をよく考えることが大切です。

  • 歯の保存可能性
    根管治療で歯を救えるかどうかは、歯科医師の診断によります。
    初期段階で治療を行うほど、保存の可能性が高くなります。
  • 将来のリスク
    保存した歯がどのくらい長く使えるのかを考える必要があります。
    インプラントと比較して、根管治療後の歯の寿命が短い場合もあります。
  • 費用と時間のバランス
    経済的な負担や治療期間を考慮し、根管治療が適しているかを判断します。
    専門家のアドバイスを受けながら、最適な選択をしましょう。

 

根管治療には、自分の歯を残せるという大きな利点がありますが、その分、治療後のケアや将来的なリスクも考える必要があります。インプラントとの違いをよく理解し、患者様にとって最適な治療法を選ぶためには、歯科医師との十分な相談が重要です。

 

5.インプラント治療のメリットとデメリット

インプラント治療は、失った歯を補う方法の中でも非常に優れた選択肢の一つです。天然歯に近い機能性を取り戻せる一方で、注意すべき点もあります。ここでは、インプラント治療のメリットとデメリットについてご説明します。

 

メリット:長持ちしやすい、見た目が自然

耐久性が高い

    • 適切なメンテナンスを行えば、10年以上使用できることが多いです。
    • ブリッジや入れ歯と比較して、長期間にわたって安定した状態を保てます。

見た目が自然

    • インプラントは天然歯に非常に近い見た目と質感を再現できます。
    • 歯並びや顔の形に調和し、他人からはほとんど気づかれません。

しっかり噛める

    • 顎の骨と結合するため、自分の歯と同じような噛み心地を実現できます。
    • 固い食べ物でも問題なく噛むことができ、食事を楽しめます。

周囲の歯に負担をかけない

    • ブリッジのように隣の歯を削る必要がなく、健康な歯を保護できます。

 

デメリット:費用が高い、治療期間が長い

費用が高い

    • インプラントは他の治療法と比べて費用が高くなる傾向があります。
    • 保険適用外となることが多いため、全額自己負担となるケースが一般的です。

治療期間が長い

    • 顎の骨とインプラントが結合するまでに数か月を要することがあります。
    • 骨移植が必要な場合、さらに時間がかかることもあります。

外科手術が必要

    • インプラント治療は外科的処置を伴うため、体への負担があります。
    • 手術後は一定期間の回復が必要で、場合によっては痛みや腫れが生じることもあります。

 

インプラント周囲炎のリスクとメンテナンスの重要性

インプラント治療の成功率は高いですが、適切なメンテナンスを怠ると「インプラント周囲炎」と呼ばれる炎症が発生する可能性があります。

  • インプラント周囲炎とは
    インプラント周囲の歯茎や骨が炎症を起こし、進行すると骨が減少してインプラントが不安定になることがあります。
  • 予防のポイント
    • 毎日の丁寧なブラッシングとフロスの使用が重要です。
    • 定期的な歯科検診で、プロのクリーニングを受けましょう。
    • 喫煙を控えることで、インプラント周囲炎のリスクを大幅に軽減できます。
  • 早期発見と治療
    症状が軽いうちに治療を行うことで、インプラントを長く維持することができます。

 

インプラント治療には多くのメリットがありますが、費用や治療期間、定期的なメンテナンスが求められる点に注意が必要です。患者様のライフスタイルやご希望に合った治療法を選択するために、メリットとデメリットを十分に理解し、歯科医師としっかり相談することが大切です。

 

6.費用と保険適用の違い

根管治療とインプラント治療の選択を考える際、多くの患者様が気にされるのが「費用」の問題です。それぞれの治療法には保険適用の有無や費用の面での特徴がありますので、しっかりと比較検討することが大切です。ここでは費用と保険適用の違いをお伝えします。

 

根管治療:保険適用が可能

  1. 保険適用のメリット
    • 根管治療は多くの場合、健康保険が適用されるため、費用を抑えやすい治療法です。
    • 保険適用内であれば、治療費の負担額は通常数千円から数万円程度となります。
  2. 追加費用の可能性
    • 保険適用範囲内の材料や治療法を選ぶ場合、費用は抑えられますが、セラミックや特殊な詰め物を選択すると自費となり、追加費用が発生することもあります。
  3. 長期的な費用負担
    • 根管治療後の歯の寿命が短い場合、将来的に再治療や抜歯が必要となることがあり、追加の治療費が発生する可能性があります。

 

インプラント治療:自費診療が主流

  1. 自費診療の理由
    • インプラント治療は、人工の歯根を顎骨に埋め込む外科的処置を伴うため、ほとんどの場合、保険適用外となります。
    • 全額自己負担で、1本あたりの費用は30万円から50万円以上になることが一般的です。
  2. 高額でも選ばれる理由
    • 長持ちしやすく、見た目や機能が優れているため、費用対効果が高いと考えられています。
    • 適切なメンテナンスを行えば10年以上使用できることが多く、長期的な視点で見るとコストパフォーマンスが良いと感じる患者様も多いです。
  3. 保険適用例の例外
    • 特定の条件下では保険が適用される場合もありますが、それには医療機関が指定されていることなどの条件があります。

 

費用面での比較と検討のポイント

  • 初期費用
    根管治療は初期費用を抑えられますが、インプラントはまとまった費用が必要です。
  • メンテナンスコスト
    インプラントは定期的なメンテナンスが必須で、その費用も計算に入れる必要があります。一方、根管治療後の歯は再治療が必要になる場合があり、長期的なメンテナンスが必要です。
  • ライフスタイルに合った選択
    費用だけでなく、患者様の生活や将来的な健康維持を考慮して選ぶことが重要です。

 

長期的なコストの観点からの選び方

  1. 根管治療が適している場合
    • 費用を抑えつつ、自分の歯を残したい方におすすめです。
    • 歯の状態が比較的良好で、治療後の寿命が見込める場合に適しています。
  2. インプラントが適している場合
    • 費用が高くても、長期間安定した噛み心地や見た目を重視したい方に向いています。
    • 他の歯への負担を減らし、口全体の健康を守りたい場合にも適しています。

 

根管治療とインプラント治療には、それぞれ費用面での特徴があります。保険が適用されるかどうか、長期的なメンテナンスや費用をどのように考えるかが選択のポイントです。患者様ご自身のライフスタイルやご予算に合わせた最適な治療法を選ぶためにも、専門家の意見を聞きながら検討することをおすすめします。

 

7.患者様のライフスタイルに合わせた選択

歯科治療を選ぶ際、患者様のライフスタイルに合わせた選択をすることが大切です。根管治療とインプラント治療は、それぞれメリット・デメリットがありますが、患者様の生活環境や価値観に合った治療を選ぶことで、治療後の生活も快適になります。ここでは、具体的なポイントをお伝えします。

 

長期的にメンテナンスを継続できるか

どちらの治療を選んでも、治療後のメンテナンスが重要です。特にインプラント治療では、定期的な通院が必要になります。

  • 根管治療の場合
    • 根管治療後の歯は、定期的に状態を確認し、必要に応じて詰め物や被せ物を交換する必要があります。
    • 治療後の歯は寿命が短くなることもあるため、追加の治療が必要になる場合があります。
  • インプラント治療の場合
    • インプラントは定期的なメンテナンスを行えば長期間安定しますが、歯周病やインプラント周囲炎を予防するために、3~6か月ごとの歯科検診が欠かせません。
    • 忙しい日々の中でも、通院の時間を確保できるかを考慮してください。

 

経済面や通院頻度など、生活に合った治療の選び方

治療法を選ぶ際には、費用や治療期間も重要なポイントです。それぞれの特徴を理解し、患者様ご自身の状況に合った選択をしましょう。

  • 費用の面での違い
    • 根管治療は保険適用が可能なため、費用を抑えたい方に適しています。
    • インプラント治療は自費診療が基本で、1本あたり30~50万円と高額になりますが、長期間の安定性を考えるとコストパフォーマンスが良いと考えられます。
  • 治療期間の違い
    • 根管治療は数回の通院で完了することが多いです。
    • インプラント治療は、顎骨との結合期間を含めると数か月から1年程度かかることがあります。
  • 通院頻度の違い
    • 忙しい方や通院が難しい方には、短期間で完了する根管治療が向いている場合があります。
    • 時間に余裕があり、定期的なメンテナンスに対応できる方にはインプラント治療が適しています。

 

自然な笑顔を維持するためのアドバイス

歯は見た目だけでなく、噛む機能や話す際の発音にも影響を与えます。どちらの治療を選ぶ場合でも、治療後の生活で快適さを保つことが重要です。

  • 自然な見た目の維持
    • インプラントは見た目が自然で、自分の歯とほとんど変わらない仕上がりが期待できます。
    • 根管治療後の歯も、詰め物や被せ物の素材を選ぶことで美しい見た目を維持することが可能です。
  • 日常生活への影響
    • 噛む力を回復し、食事を楽しむことができます。特にインプラントは天然歯に近い噛み心地を実現します。
    • 笑顔や会話に自信を持てるようになることで、患者様の日常がより豊かになるでしょう。

 

根管治療とインプラント治療、それぞれの特長を理解し、ご自身のライフスタイルに合わせた選択をすることが大切です。治療後のメンテナンスの負担や費用、治療期間、見た目や機能の回復といった要素を総合的に考慮しながら、最適な治療法を選びましょう。

 

8.治療の持続性とメンテナンス

どちらの治療を選ぶ場合でも、治療後のメンテナンスが非常に重要です。歯の健康を長く保つためには、治療後の定期的なチェックや日々の口腔ケアを続けることが欠かせません。ここでは、根管治療とインプラント治療の持続性とメンテナンスについてお伝えします。

 

根管治療後のメンテナンスの必要性

根管治療は、自分の歯を残せる治療法として有効ですが、治療後のケアが疎かになると再びトラブルが起こる可能性があります。

  • 治療後の注意点
    • 根管治療後の歯は、神経がないため血流が少なく、歯質がもろくなりやすい傾向があります。これを防ぐために、適切な被せ物や詰め物を装着します。
    • 過剰な力が加わると歯が割れるリスクがあるため、食事の際に硬いものを避けることも大切です。
  • 定期検診の必要性
    • 根管治療を行った歯は定期的に歯科医のチェックを受け、詰め物や被せ物の状態を確認しましょう。
    • 虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があるため、早期発見が重要です。

 

インプラントを長持ちさせるためのポイント

インプラントは、適切なケアを行うことで10年以上の長期間にわたり機能を保つことができます。以下はインプラントを長持ちさせるための基本的なポイントです。

  • インプラント周囲炎の予防
    • インプラント周囲炎は、インプラント周辺に細菌が繁殖し炎症を引き起こす病気です。これを防ぐためには、歯科医院での定期的なクリーニングが欠かせません。
    • 正しい歯磨き方法やデンタルフロス・歯間ブラシの使用を習慣づけましょう。
  • 生活習慣の見直し
    • 喫煙や過度の飲酒は、インプラントの健康を損なう原因となることがあります。これらの習慣を控えることで、インプラントを長持ちさせることができます。
  • 噛む力の調整
    • 歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合、ナイトガード(マウスピース)の装着を検討することで、インプラントへの過剰な負担を軽減できます。

 

定期的なチェックと口腔ケアの重要性

どちらの治療を選んだ場合でも、定期的なメンテナンスが治療の持続性に直結します。

  • 歯科医院での定期チェック
    • 歯科医による専門的なクリーニングや検診を受けることで、早期にトラブルを発見し対応することができます。
    • 根管治療後もインプラント治療後も、最低でも半年に1回の受診をお勧めします。
  • 日々のセルフケア
    • 毎日の歯磨きやフロスの使用に加え、デンタルリンスを活用することで口腔内の清潔を保てます。
    • 特にインプラントは細菌感染に弱いため、セルフケアを丁寧に行うことが重要です。

 

根管治療もインプラント治療も、それぞれの持続性を高めるには、適切なメンテナンスが欠かせません。日々のセルフケアに加えて、歯科医院での定期的なチェックを継続することで、トラブルを未然に防ぎ、快適な口腔環境を維持することができます。

 

9.歯を失わないための予防の重要性

歯を失わないためには、治療だけでなく予防も非常に大切です。根管治療やインプラント治療を避けるためには、日常のケアや生活習慣の改善が欠かせません。ここでは、患者様が歯を健康に保つための具体的な予防方法を3つのポイントに分けてご説明します。

 

定期的な歯科検診で早期発見と治療を

歯科医院での定期検診は、歯を失わないための最初の一歩です。
問題が進行する前に発見することで、歯を守る可能性が大幅に高まります。

  • 早期発見の重要性
    • 虫歯や歯周病は初期段階では痛みがない場合が多く、自覚症状がないうちに進行してしまうことがあります。
    • 定期検診を受けることで、問題を早期に発見し、軽度な治療で済む場合が増えます。
  • プロによるクリーニング
    • 歯科医院でのプロフェッショナルクリーニング(PMTC)は、患者様ご自身のケアでは取り除けない歯垢や歯石を除去します。これにより、歯周病や虫歯のリスクを大幅に軽減します。

 

毎日のケアが歯とインプラントの長持ちに貢献

患者様自身による日々のセルフケアが、歯の健康を守る基本です。正しいブラッシングやフロスの使用で、口腔内の衛生を保ちましょう。

  • ブラッシングのポイント
    • 歯ブラシは歯と歯茎の境目を意識して動かし、優しく磨くことが大切です。力を入れすぎると歯茎を傷つけることがあるため、適切な力加減で行いましょう。
    • 電動歯ブラシを活用すると、より効率的に歯垢を除去できます。
  • フロスや歯間ブラシの活用
    • 歯と歯の間の汚れを取り除くために、フロスや歯間ブラシを使う習慣をつけましょう。これにより、虫歯や歯周病のリスクがさらに減少します。
  • 歯磨き剤の選び方
    • フッ素配合の歯磨き剤を選ぶことで、エナメル質の強化や虫歯予防に役立ちます。

 

生活習慣の改善が歯の健康を守る

生活習慣の見直しは、口腔内の健康だけでなく、全身の健康にもつながります。

  • バランスの取れた食事
    • 栄養バランスの良い食事を心がけることで、歯や歯茎の健康を保つことができます。特に、カルシウムやビタミンCを含む食品を積極的に摂取しましょう。
    • 糖分の多い食品や飲み物は虫歯の原因になりやすいため、摂取量を控えることが大切です。
  • 喫煙を控える
    • 喫煙は歯周病の進行を早めるだけでなく、インプラント治療の成功率を低下させる要因となります。禁煙を心がけることで、歯と全身の健康を守れます。
  • ストレス管理
    • ストレスは歯ぎしりや食いしばりを引き起こし、歯やインプラントに負担をかけることがあります。適度な運動や趣味を楽しむことで、ストレスを軽減する方法を取り入れてみてください。

 

歯を失わないためには、定期的な歯科検診とセルフケア、さらに生活習慣の改善が重要です。これらを習慣化することで、根管治療やインプラント治療が必要になる可能性を減らし、長期的に健康な歯を保つことができます。

 

10.よくある質問

根管治療とインプラント治療は、それぞれの特徴や適用条件が異なるため、選択に悩まれる患者様も多いかと思います。ここでは、患者様からよくいただく質問についてお答えいたします。

 

「どちらが長持ちしますか?」

  • 根管治療
    • 根管治療で歯を保存した場合、歯の状態やその後のメンテナンスにより寿命は異なります。
    • 適切な治療とメンテナンスを行えば、数十年にわたり自分の歯を使い続けることが可能です。
  • インプラント
    • インプラントは適切なメンテナンスを行えば10年以上長持ちすることが期待されます。
    • ただし、インプラント周囲炎などのトラブルを防ぐためには、定期的な検診とクリーニングが不可欠です。
  • ポイント
    • 歯科医師と相談し、現在の歯の状態や生活スタイルに合った選択をすることが重要です。

 

「痛みや治療回数はどれくらいですか?」

  • 根管治療
    • 痛み:局所麻酔を行うため、治療中の痛みはほとんどありません。ただし、治療後に軽い違和感や腫れを感じることがあります。
    • 回数:通常2~3回程度の通院で完了しますが、症状によってはそれ以上かかる場合もあります。
  • インプラント治療
    • 痛み:外科手術を伴うため、手術後に腫れや痛みが生じることがありますが、鎮痛剤で管理可能です。
    • 回数:インプラントの埋入から最終的な人工歯の装着まで、数か月を要する場合があります。
  • ポイント
    • 痛みや治療回数についての心配は事前にご相談いただき、不安を解消することが大切です。

 

「インプラントのメンテナンス方法は?」

  • 日常のケア
    • 通常の歯ブラシに加え、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して、歯とインプラント周囲の清潔を保つことが重要です。
  • 定期検診
    • インプラント周囲の歯茎や骨の状態を確認し、専門的なクリーニングを受けることで長持ちさせることができます。
  • 注意点
    • 喫煙やストレスなど、インプラントの寿命に影響を与える要因を減らすことも大切です。

 

「根管治療後の歯の寿命を延ばすには?」

  • 適切な修復
    • 根管治療後の歯は、補綴(詰め物やかぶせ物)でしっかりと保護する必要があります。適切な修復が行われれば、歯の寿命は大幅に延びます。
  • 定期的なチェック
    • 治療後も定期的に歯科医院で検診を受け、問題を早期発見・治療することが大切です。

 

「費用面での違いは?」

  • 根管治療
    • 保険が適用される場合が多く、比較的費用を抑えることができます。
  • インプラント治療
    • 保険適用外である場合がほとんどのため、費用が高額になる傾向があります。しかし、長期的なメリットを考慮すると価値がある選択肢です。

 

根管治療とインプラント治療は、どちらも患者様の歯や生活を大切にするための手段です。どちらを選択するかは、歯の状態や患者様のライフスタイル、治療に対する考え方によって異なります。不安や疑問がある場合は、遠慮なくご相談ください。私たちが患者様一人ひとりに最適な治療を一緒に見つけていきます。

 

 

 

東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:医療法人スマイルパートナーズ 理事長/齋藤和重
『山手歯科クリニック大井町』
住所:東京都品川区東大井5丁目25−1 カーサ大井町 1F

『山手歯科クリニック戸越公園』
住所:東京都品川区戸越5丁目10−18

 

 

*監修者

医療法人社団スマイルパートナーズ

理事長 齋藤 和重

*経歴

1990年 鶴見大学歯学部卒業。1991年 インプラント専門医に勤務。1999年 山手歯科クリニック開業。

2001年 INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS卒業。

2010年 医療法人社団スマイルパートナーズ設立。

*所属

ICOI国際インプラント学会 指導医

ICOI国際インプラント学会 ローカルエリアディレクター

ITI国際インプラント・歯科再生学会 公認 インプラントスペシャリスト

ITI Member

OAM先進インプラント認定医・公認インストラクター

日本口腔インプラント学会 会員

日本顎顔面インプラント学会 会員

国際審美学会 会員

日本歯科審美学会 会員

日本アンチエイジング歯科学会 会員

・INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS(2001年)

CID Club (Center of Implant Dentistry)所属

みなとみらい(MM)インプラントアカデミー 所属

国際歯周内科研究会 所属

5-D JAPAN 所属

デンタルコンセプト21 所属

・インディアナ大学歯学部 客員 講師

・南カルフォルニア大学(USC)客員研究員

・南カルフォルニア大学(USC)アンバサダー

・USC (南カルフォルニア大学)歯学部JP卒

・USC   University of Southern California)センチュリー・クラブ

・プレミアム・メンバー

 

※詳しいプロフィールはこちらより