インプラントは変色する?素材選びで変わる長持ちの秘訣とは?

歯科コラム

東京、品川区の歯科医院「山手歯科クリニック」歯科コラム

インプラントは変色する?素材選びで変わる長持ちの秘訣とは?

こんにちは。スマイルパートナーズ山手歯科クリニックです。

インプラントを検討する中で、「見た目が不自然に浮いてしまったらどうしよう」「時間が経つと変色するのでは?」という心配をお持ちの方は多いのではないでしょうか。せっかくの治療、自然で美しい仕上がりを長く保ちたいですよね。今回は、インプラントの変色を防ぐための素材選びや、治療後のケア方法について解説していきます。

 

1.こんなお悩みありませんか?

インプラント治療を検討中の患者様、または既にインプラントを装着された患者様からよくいただくのが「見た目」についてのご相談です。以下のような不安をお持ちではありませんか?

  • インプラントだけ色が浮いて見えたらどうしよう?
    周囲の天然歯と色が合わないと、笑ったときや話すときに気になることがありますね。
  • 時間が経つと変色してしまうのでは?
    素材やケアの仕方によっては、見た目に影響が出ることもあります。
  • どんな素材が一番自然に見えるの?
    患者様の口元に合わせた自然な色合いを選ぶことは、とても大切です。

インプラント治療を安心して受けていただけるよう、色合いの調整やケア方法についてもお伝えしていきますので、ぜひ最後までご覧ください!

 

2.インプラントで自然な歯の色を実現!

インプラントを装着する際、見た目の美しさや周囲の歯との調和は重要な要素です。特に、天然歯に馴染む自然な色味を再現することが求められます。どんなにインプラントの機能が優れていても、見た目に違和感があると患者様に満足していただけないことがあります。ここでは、自然な歯の色を実現するための具体的な工程や工夫をご紹介します。

 

シェードテイキングとは?

「シェードテイキング」とは、患者様の歯の色を正確に測定し、インプラントや人工歯(クラウン)の色を決めるプロセスを指します。この工程では、専用のカラーチャートや最新のデジタル機器を使用し、周囲の天然歯に最も近い色を見つけ出します。
色味の選定には、歯の「明るさ」「色調」「透明感」など複数の要素を総合的に考慮します。このような細やかな作業により、自然な仕上がりを実現します。

 

自然な色味を再現するための工程

①診察室での色確認
最初に、患者様の天然歯の色味を確認します。診察室のライトを自然光に近い状態に調整し、歯の透明感や光沢、微妙な色味の差を観察します。さらに、口腔内の写真を撮影して記録し、色の選定に役立てます。

②デジタル技術の活用
最新のデジタル技術を活用し、色味や質感を精密に計測します。これにより、人間の目では判別が難しい微妙な色の違いも反映できます。

③技工士との連携
インプラント用の人工歯は、歯科技工士が一つ一つ丁寧に手作業で仕上げます。技工士は患者様の希望を反映しつつ、天然歯のような質感や透明感を再現するために細かな調整を行います。

④患者様との最終確認
完成したインプラントの色合いを装着前に患者様に確認していただきます。「周囲の歯と馴染んでいるか」「希望通りの明るさや色味か」をしっかり確認し、必要であれば追加調整を行います。

 

周囲の歯に馴染む色選びのポイント

  • 天然歯との調和を重視
    天然歯の明るさ、透明感、光沢を考慮し、違和感のない自然な見た目を追求します。
  • 患者様の希望に沿った調整
    明るいトーンを希望される場合や、控えめな色味が好みの場合など、患者様の要望に柔軟に対応します。
  • 将来的な変化を考慮
    天然歯は加齢や生活習慣により色味が変化する可能性があります。そのため、変化にも対応できる色味の選定を心がけます。
  • ライフスタイルに合わせた選択
    コーヒーやワインを好む方、喫煙される方など、生活習慣に合わせた色味の提案を行います。

 

自然な色合いを再現したインプラントは、見た目だけでなく患者様の自信や笑顔を支える重要な要素です。周囲の歯にしっかり馴染む色選びを行うことで、インプラントを感じさせない仕上がりが可能になります。

 

3.変色は防げる?インプラントの素材と特性

インプラントの変色に不安を感じている患者様は少なくありません。しかし、安心してください。インプラントに使用される素材には、変色を防ぐための工夫が施されています。今回は、代表的な素材の特性や変色防止に役立つポイントをご紹介します。

 

セラミックとジルコニアのメリット

インプラントの被せ物として多く使われるのが、セラミックやジルコニアといった高品質な素材です。それぞれの特性を見てみましょう。

  • セラミック
    セラミックは、透明感が高く、天然歯のような見た目を再現することができます。また、色が安定しており、時間が経ってもほとんど変色する心配がありません。さらに、汚れが付きにくい性質があるため、日常的なケアで美しさを保ちやすいのも特徴です。
  • ジルコニア
    ジルコニアはセラミックよりも強度が高く、特に奥歯などの力がかかりやすい部分に適しています。また、色の安定性も優れており、耐久性が高いことから長期間使用しても変色がほとんど見られません。審美性と耐久性を兼ね備えた素材として人気です。

 

ハイブリッドセラミックの注意点

一方で、ハイブリッドセラミックという選択肢もあります。これはセラミックと樹脂を組み合わせた素材で、柔らかさが特徴です。しかし、この素材は他のセラミック系素材に比べて変色が起きやすいというデメリットがあります。

  • 変色の原因
    ハイブリッドセラミックは、樹脂部分が時間とともに色が変わることがあります。特に、コーヒーや紅茶、ワインといった色の濃い飲み物を摂取すると、汚れが付きやすくなります。また、喫煙や不十分なケアも変色の原因となります。
  • 選ぶ際のポイント
    ハイブリッドセラミックを選ぶ場合は、定期的なメンテナンスが重要です。歯科医院でのクリーニングや日々のセルフケアを徹底することで、美しさを長持ちさせることができます。

 

素材選びが変色防止の鍵

変色を防ぐには、素材選びが重要なポイントとなります。それぞれの素材には利点と注意点があるため、患者様のライフスタイルや希望に合わせた選択が大切です。

  • セラミックやジルコニアをおすすめする場面
    美しさを長期間維持したい方、天然歯のような見た目を重視する方には、セラミックやジルコニアが最適です。
  • ハイブリッドセラミックが適している場面
    柔らかい素材が必要な場合や、治療費用を抑えたい場合に選ばれることがあります。

 

変色しにくい素材を選び、適切なケアを行うことで、インプラントの美しさを長く維持できます。

 

4.人工歯の色が浮く原因とその対処法

インプラント治療を受けた後、人工歯が周りの天然歯と馴染まず、色が浮いて見えることを心配される患者様も多いと思います。しかし、現在の歯科技術では、こうした問題を解決するためのさまざまな方法が確立されています。ここでは、人工歯の色味に関する原因とその対処法をご紹介します。

 

天然歯との色味の違いを解決する技術

人工歯の色味が天然歯と異なる場合、以下のような理由が考えられます:

  • シェードテイキングの不十分さ
    シェードテイキングは、人工歯を製作する際に色を選ぶ工程ですが、この過程で周囲の歯と完全に一致する色を選べなかった場合、違和感が生じることがあります。
  • 時間経過による天然歯の変色
    人の天然歯は、加齢や飲食物、喫煙などによって色味が変化します。そのため、インプラントを装着した直後は自然に見えても、数年後に色味の差が目立つことがあります。

対処法

  • 最新のシェードテイキング技術を用いて、自然な色味を正確に再現します。
  • 必要に応じて天然歯のホワイトニングを行い、人工歯とバランスを取ることも可能です。

 

咬み合わせが与える色味の見え方

人工歯の色味は、光の当たり方や咬み合わせの状態によって異なって見えることがあります。特に咬み合わせの角度によって、人工歯の透明感や明るさが影響を受けることがあります。

解決策

  • 咬み合わせの調整を行うことで、光の反射が均一になり、自然な見た目が実現します。
  • 定期的な咬み合わせチェックを通じて、見た目や使用感の違和感を軽減します。

 

色味調整のタイミングとプロセス

インプラント治療では、人工歯を装着するタイミングや患者様の状態に合わせて色味の調整を行うことが重要です。適切なタイミングで調整を行うことで、天然歯と人工歯の一体感を高めることができます。

  • 初期段階の調整
    治療の初期段階で、周囲の歯の色を綿密に確認し、人工歯を製作します。
  • 術後の見直し
    インプラント装着後に色味の違和感が生じた場合は、修正用の調整を行います。
  • 長期的なメンテナンス
    時間経過による天然歯の色味変化にも対応するため、定期検診での確認をおすすめします。

 

人工歯の色味を自然に見せるためには、技術的な工夫と日々のケアが大切です。

 

5.日常のセルフケアが鍵!変色を防ぐ方法

インプラントを美しく保つためには、日常のセルフケアが非常に重要です。変色を防ぐためには、適切なケアを取り入れることで、長く自然な見た目を維持することができます。ここでは、具体的なケア方法やポイントをご紹介します。

 

正しいブラッシングとフロッシング

インプラントの変色を防ぐための基本は、正しいブラッシングとフロッシングです。食後のケアを徹底することで、人工歯の表面に汚れや色素が付着するのを防ぎます。

  • ブラッシングのコツ
    柔らかめの歯ブラシを使用し、人工歯の周りを丁寧に磨きます。特に歯と歯茎の境目に汚れがたまりやすいため、やさしく丁寧に磨きましょう。研磨剤が強い歯磨き粉は避けるのがポイントです。
  • フロスや歯間ブラシの活用
    歯と歯の間は、ブラッシングだけでは汚れを完全に取り除くことができません。デンタルフロスや歯間ブラシを使い、隅々まで清潔に保ちましょう。

 

食事と飲み物に気をつけるポイント

日常の食事や飲み物にも、人工歯の変色を防ぐための工夫が必要です。特定の飲食物を控えることで、変色のリスクを大幅に減らすことができます。

  • 避けたい飲み物
    コーヒー、紅茶、赤ワインなどの色の濃い飲み物は、人工歯の表面に着色を引き起こす可能性があります。飲む場合は、ストローを使うと直接の接触を減らせます。
  • 食べ物の工夫
    カレーやソースなど、色素が強い食品は控えめに。また、果物や野菜を多く摂ると、口の中を自然に清潔に保つ手助けになります。
  • 水分補給を忘れずに
    食後に水を飲むことで、人工歯の表面に付着した食べ物の粒や色素を洗い流す効果があります。

 

定期的な歯科メンテナンスの重要性

セルフケアに加えて、歯科医院での定期的なメンテナンスも欠かせません。歯科医師や歯科衛生士による専門的なケアで、人工歯を常に良好な状態に保つことができます。

  • プロフェッショナルクリーニング
    通常のブラッシングでは落としきれない汚れや歯石を取り除くことで、人工歯の表面を清潔に保ちます。
  • 定期的な色味チェック
    インプラントの色が天然歯と異なってきた場合には、色味を再調整することが可能です。
  • インプラント周囲炎の予防
    インプラント周りの炎症が進行すると、変色だけでなく機能にも影響を及ぼします。早期発見と対策が重要です。

 

人工歯を自然な見た目で保つためには、セルフケアと定期的な歯科メンテナンスの両方が必要です。毎日のケアを習慣化し、定期的に歯科医院を訪れることで、変色を防ぎ、美しいインプラントを維持することができます。

 

6.インプラント治療前に考えるべきこと

インプラント治療を検討している患者様にとって、事前の準備は成功に直結する重要なステップです。特に変色を防ぐためには、治療前にいくつかのポイントを押さえておく必要があります。ここでは、インプラント治療をスムーズに進めるための準備や注意点についてご紹介します。

 

ホワイトニングのタイミング

インプラントを入れる前に、自分の天然歯の色を理想的な明るさに整えることをおすすめします。

  • なぜ先にホワイトニングを行うのか?
    インプラントは一度色を決めて装着すると、その後色を変えることができません。そのため、治療前にホワイトニングを行うことで、インプラントの人工歯を天然歯としっかり調和させることが可能です。
  • タイミングの重要性
    ホワイトニングはインプラントの色味を決める工程の前に完了させておく必要があります。具体的には、ホワイトニング後に数週間ほど経過を見て、色が安定してからインプラントの色を調整します。

 

歯周病チェックと治療の必要性

インプラント治療において、歯周病がある場合は事前に治療することが必須です。歯周病が放置されると、インプラントの周囲組織に悪影響を及ぼし、変色や寿命の短縮につながる可能性があります。

  • 歯周病のチェック方法
    歯科医院で歯周ポケットの深さや歯ぐきの健康状態を確認します。これにより、隠れた問題を早期に発見できます。
  • 歯周病治療の内容
    歯周ポケットのクリーニングや炎症を抑える治療を行い、インプラントに適した環境を整えます。このプロセスはインプラントの安定性や見た目の美しさを保つために重要です。

 

健康な歯ぐきを維持するための準備

インプラントを支える歯ぐきの状態は、治療の成功を左右します。健康な歯ぐきを保つための準備は次のポイントを参考にしてください。

  • 歯ぐきマッサージの実施
    歯ぐきをマッサージすることで血流が促進され、組織の健康状態を向上させる効果があります。特に治療前は毎日の習慣に取り入れると良いでしょう。
  • バランスの取れた食生活
    栄養価の高い食品を摂取することで、歯ぐきの健康をサポートします。特にビタミンCやカルシウムを含む食品を積極的に取り入れることが大切です。
  • 禁煙の実践
    タバコは歯ぐきの血行を妨げ、炎症を引き起こす原因になります。インプラント治療前後の禁煙は、成功率を高める大切な要素です。

 

インプラント治療前の準備は、治療結果の満足度を大きく左右します。ホワイトニングや歯周病治療など、事前にしっかりと取り組むことで、インプラントがより自然で美しい仕上がりになります。

 

7.インプラント後のトラブルを防ぐために

インプラント治療を受けた後、適切なケアを続けることで、その恩恵を長期間享受することができます。しかし、治療後のメンテナンスを怠ると、トラブルが発生しやすくなるのも事実です。インプラント周囲炎やその他の問題を予防し、快適にインプラントを使用するためには、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。ここでは、具体的なトラブルとその対策についてご説明します。

 

インプラント周囲炎の初期症状とその予防法

インプラント周囲炎は、インプラントの周囲に炎症が発生し、最悪の場合はインプラント自体が脱落してしまうこともある状態です。そのため、早期に症状を察知し、対策を講じることが重要です。

  • 主な初期症状
    • 歯ぐきが赤く腫れる
    • ブラッシング時に出血が見られる
    • インプラント周辺の歯ぐきに痛みや違和感を感じる
  • 予防と対策
    • 正しいブラッシング習慣: 歯ぐきを傷つけないように優しく磨くことが大切です。インプラント専用の歯ブラシや歯間ブラシを使用し、隙間の汚れをしっかり取り除きましょう。
    • 抗菌洗口液の使用: 歯科医師が推奨する抗菌洗口液を使うことで、インプラント周囲の細菌繁殖を抑えることができます。
    • 定期的な歯科検診: 3~6ヶ月ごとに歯科医院で検診を受け、専門の器具でインプラント周辺のクリーニングを行うことで、トラブルを未然に防ぎます。

 

ストレスや食いしばりがインプラントに与える影響

ストレスや無意識の食いしばりは、インプラントに過度な力をかけ、周囲の組織にダメージを与える原因になります。特に日中の集中時や睡眠中に無意識に食いしばる癖がある方は、注意が必要です。

  • ストレスが原因で起こる問題
    • 歯ぎしりによるインプラントの揺れや破損
    • 食いしばりによる周囲の骨や歯ぐきへの負担
  • 対策方法
    • ナイトガードの使用: 夜間の歯ぎしりがある方は、歯科医院で作成されるナイトガードを装着することで、インプラントを保護できます。
    • リラクゼーション習慣の導入: ストレスを軽減するために、ヨガや深呼吸などのリラクゼーション法を日常生活に取り入れることが効果的です。
    • 咬み合わせのチェック: 歯科医師による咬み合わせの調整で、インプラントへの負担を最小限に抑えることができます。

 

継続的なアフターケアの重要性

インプラント治療は治療後が非常に重要です。長期的にトラブルを防ぐためには、毎日のセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアの両方を行うことが欠かせません。

  • セルフケアのポイント
    • 食事の後は必ず歯磨きを行い、インプラント周囲に汚れが溜まらないようにします。
    • フロスや歯間ブラシを使い、歯と歯の間の細かい汚れも取り除きましょう。
  • プロフェッショナルケアのスケジュール
    • 定期検診では、インプラント周囲の状態を確認し、トラブルの兆候がないかをチェックします。
    • 専門的なクリーニングでは、日常のケアでは落としきれない汚れを除去し、インプラントの寿命を延ばします。
  • 生活習慣の見直し
    • バランスの取れた食事を心がけ、ビタミンやミネラルをしっかり摂取することで、歯ぐきの健康を維持します。
    • 禁煙や適度な運動を取り入れることで、全身の健康状態を改善し、インプラントの安定性を高めます。

 

インプラントは一生使える歯として多くの方に選ばれていますが、正しいケアを続けることが成功の鍵となります。当院では、患者様が安心してインプラントを使用し続けられるよう、治療後のアフターケアにも力を入れています。

 

8.変色を防ぐための素材選びとその理由

インプラントを長期間美しく保つためには、使用する素材選びが非常に重要です。特に、変色を防ぎつつ自然な見た目を維持するには、それぞれの素材の特徴を理解し、自分に合った選択をすることが大切です。ここでは、セラミックとハイブリッドセラミックを中心に、最新の技術を活用したインプラントの素材選びについてご紹介します。

 

セラミック vs. ハイブリッドセラミック

インプラントの上部構造に使用される素材には、主にセラミックとハイブリッドセラミックがあります。それぞれの特性を理解し、どちらが自分のニーズに合っているかを選ぶことがポイントです。

  • セラミックの特長
    • 天然歯に近い透明感があり、美しさを追求する方に最適です。
    • 変色しにくく、長期間にわたり美しい見た目を保つことができます。
    • 金属を一切使用しないため、金属アレルギーの心配がありません。
    • 強度が高く、噛む力にもしっかり耐えることができます。
  • ハイブリッドセラミックの特長
    • セラミックに樹脂を混ぜた素材で、適度な柔軟性を持ち、噛み合わせに優れています。
    • 自然な見た目を実現できますが、セラミックに比べると変色しやすいというデメリットがあります。
    • コストパフォーマンスが良く、予算を重視する方に適しています。

 

最新のインプラント技術での選択肢

最近では、より高性能なインプラント素材が登場し、多くの患者様に選ばれています。例えば、ジルコニアセラミックはその代表的な例です。

  • ジルコニアセラミックのメリット
    • セラミックの美しさと、金属のような強度を兼ね備えています。
    • 変色や劣化がほとんどなく、長期的な使用に非常に優れています。
    • 歯茎の色を自然に見せる効果もあり、審美性にこだわる方に最適です。

 

素材選びの費用と長期的なメリット

素材選びの際に気になるのが費用です。一見するとセラミックは高価に感じるかもしれませんが、長期的に見ると非常にコストパフォーマンスに優れています。

  • セラミックの費用対効果
    • 初期費用は高めですが、変色や再治療のリスクが低いため、長い目で見ると経済的です。
    • 再治療が不要であれば、トータルの費用負担を抑えることができます。
  • ハイブリッドセラミックのコストメリット
    • 初期費用を抑えたい方に適した選択肢です。
    • 短期間での使用を前提としている場合に特に有効です。

 

インプラントの素材選びは、見た目の美しさだけでなく、耐久性やコストパフォーマンスを考慮することが重要です。

 

9.色味と自然さを保つための治療計画

インプラントを美しく、長期間にわたって自然に見せるためには、治療計画の段階でしっかりと色味や仕上がりを考慮することが大切です。患者様一人ひとりの口腔環境やご希望に合わせた計画を立てることで、美しさと機能を両立させた満足度の高い結果を得ることができます。

 

治療順序をしっかり計画する重要性

インプラント治療は、単に人工歯を装着するだけではありません。治療の順序を適切に計画することで、最終的な仕上がりの自然さや耐久性に大きな影響を与えます。

  • ホワイトニングとの連携
    天然歯とインプラントの色味を揃えるためには、治療前にホワイトニングを行うことが推奨されます。ホワイトニングを先に行うことで、インプラントの人工歯をより明るく調整できます。
  • 色味選定のタイミング
    インプラントの色味を決める際には、周囲の天然歯が健康で安定した状態であることが重要です。治療中に歯茎や歯の状態が変化する可能性があるため、最適なタイミングで色味を確認します。

 

個々の口腔環境に応じた提案

患者様の口腔環境や生活スタイルに合わせた治療計画を提案することで、より自然な仕上がりを実現できます。

  • 歯茎の状態に配慮
    歯茎が薄い場合や色が濃い場合、インプラントの色味が浮いて見えることがあります。このような場合には、ジルコニアなどの歯茎に馴染む素材を選択することで、違和感を軽減できます。
  • 噛み合わせの考慮
    インプラントの見え方には、噛み合わせも大きく影響します。治療計画の中で咬合調整を行い、見た目の美しさと使用感を両立させます。

 

美しさと機能を両立させるアプローチ

最終的な仕上がりを左右するのは、美しさだけでなく、機能性も兼ね備えた治療計画です。

  • デジタル技術を活用した治療計画
    最新のデジタル技術を活用し、患者様の口腔内を3Dスキャンして詳細な治療計画を立てます。この技術により、インプラントの色味や位置を高精度でシミュレーションできます。
  • 仕上がりイメージの共有
    治療開始前に仕上がりイメージを患者様と共有することで、不安を軽減し、理想的な結果に近づけます。患者様のご意見を取り入れながら計画を調整することが重要です。

 

色味や自然な仕上がりを保つためには、治療計画の段階での入念な準備が必要です。

 

10.よくある質問

インプラント治療を受けられる患者様からは、「変色」に関するさまざまなご質問をいただきます。ここでは、特によくある質問にお答えし、変色に対する疑問や不安を解消します。

 

「人工歯はなぜ変色するの?」

インプラントの人工歯は、主にセラミックやハイブリッドセラミックといった素材で作られています。これらの素材自体は変色しにくい特性を持っていますが、以下の要因で色味が変わる可能性があります:

  • 表面の汚れや着色
    コーヒーや紅茶、赤ワインなど色素の強い飲食物が付着することで、人工歯の表面に着色が起きる場合があります。特に、表面が傷ついたり、磨き残しがあると汚れが定着しやすくなります。
  • 周囲の天然歯とのコントラスト
    天然歯がホワイトニングや老化によって色が変化すると、人工歯が相対的に色が浮いて見えることがあります。インプラント自体が変色するわけではなく、天然歯との違いが目立つのです。

 

「どれくらいの頻度でメンテナンスが必要ですか?」

インプラントを美しく保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

  • メンテナンスの目安
    通常は3~6ヶ月に1回のペースで歯科医院を受診し、プロフェッショナルケアを受けることが推奨されます。これにより、表面の汚れや歯石の除去だけでなく、周囲の歯茎や骨の健康状態も確認できます。
  • 日常ケアの重要性
    日常のブラッシングやデンタルフロスを使用したケアが、変色やトラブルの予防に直結します。歯磨きの際には、柔らかめのブラシを使い、強く擦りすぎないように心がけましょう。

 

「治療後、変色した場合の対処方法は?」

万が一、変色が気になる場合でも、適切な対処を行うことで再び自然な美しさを取り戻せます。

  • クリーニングとポリッシング
    専門的なクリーニングで表面の汚れを取り除いたり、ポリッシング(研磨)を行うことで、見た目を改善できます。
  • 人工歯の交換
    素材そのものが劣化したり、色味の調整が必要な場合は、人工歯を交換する選択肢もあります。この際には、患者様の口腔環境やご希望に合わせて最適な素材を提案いたします。
  • 天然歯との色味調整
    天然歯とのバランスを取るためにホワイトニングを行うことで、全体的な美しさを引き立てることが可能です。

 

インプラントの変色は、主に人工歯の素材や日常のケア、生活習慣によって影響を受けます。適切な素材選びと日々のセルフケア、そして定期的な歯科検診を通じて、インプラントの美しさと機能を長く保つことが可能です。ご不明な点があれば、ぜひお気軽にご相談ください。

 

 

 

東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:医療法人スマイルパートナーズ 理事長/齋藤和重
『山手歯科クリニック大井町』
住所:東京都品川区東大井5丁目25−1 カーサ大井町 1F

『山手歯科クリニック戸越公園』
住所:東京都品川区戸越5丁目10−18

 

 

*監修者

医療法人社団スマイルパートナーズ

理事長 齋藤 和重

*経歴

1990年 鶴見大学歯学部卒業。1991年 インプラント専門医に勤務。1999年 山手歯科クリニック開業。

2001年 INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS卒業。

2010年 医療法人社団スマイルパートナーズ設立。

*所属

ICOI国際インプラント学会 指導医

ICOI国際インプラント学会 ローカルエリアディレクター

ITI国際インプラント・歯科再生学会 公認 インプラントスペシャリスト

ITI Member

OAM先進インプラント認定医・公認インストラクター

日本口腔インプラント学会 会員

日本顎顔面インプラント学会 会員

国際審美学会 会員

日本歯科審美学会 会員

日本アンチエイジング歯科学会 会員

・INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS(2001年)

CID Club (Center of Implant Dentistry)所属

みなとみらい(MM)インプラントアカデミー 所属

国際歯周内科研究会 所属

5-D JAPAN 所属

デンタルコンセプト21 所属

・インディアナ大学歯学部 客員 講師

・南カルフォルニア大学(USC)客員研究員

・南カルフォルニア大学(USC)アンバサダー

・USC (南カルフォルニア大学)歯学部JP卒

・USC   University of Southern California)センチュリー・クラブ

・プレミアム・メンバー

 

※詳しいプロフィールはこちらより