上の歯のインプラント治療は難しい?その理由とは?

歯科コラム

東京、品川区の歯科医院「山手歯科クリニック」歯科コラム

上の歯のインプラント治療は難しい?その理由とは?

こんにちは。スマイルパートナーズ山手歯科クリニックです。

「骨が薄いと言われたけど本当にインプラントはできるの?」「上顎の骨が足りない場合でも治療できる方法がある?」上の歯のインプラント治療には、下の歯と異なる難しさが伴いますが、最新の技術や治療法で解決できる場合も多くあります。今回は、上顎特有の課題と、それに対応する治療法について解説していきます。不安を解消し、自信を持って治療を始められる一歩を踏み出しませんか?

 

1.こんなお悩みありませんか?

インプラント治療を検討されている患者様の中には、「上の歯のインプラントは難しい」と耳にしたことがあり、不安に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に、骨が足りないと言われたり、上顎特有の条件について聞かれると、「私でも治療を受けられるのだろうか」と心配になるものです。ここでは、上の歯のインプラント治療に関するよくあるお悩みについて、一緒に考えてみましょう。

 

上の歯のインプラントが難しいと聞いて不安を感じている

上顎のインプラント治療は、下顎と比べて骨の質や厚みが異なるため、特別な技術や配慮が必要な場合があります。しかし、これは「治療ができない」という意味ではありません。

 

骨が足りないと言われたが治療は可能なのか

「骨が足りない」と診断された場合でも、治療を諦める必要はありません。上顎の骨が不足しているケースに対応するための治療法があります。

 

前歯や奥歯でインプラント治療を検討中の方へ

上顎のインプラント治療は、前歯と奥歯でアプローチが異なる場合があります。それぞれの特徴を理解しておきましょう。

  • 前歯の場合
    前歯は審美性が求められるため、自然な見た目を再現することが重要です。骨の状態や歯茎の形を考慮し、見た目にも満足できる仕上がりを目指します。
  • 奥歯の場合
    奥歯は咬む力が集中する部位のため、強度と安定性が重視されます。上顎洞に近い位置であれば、サイナスリフトを併用することもあります。

 

「上の歯のインプラントは難しい」と思われがちですが、現在ではさまざまな技術が進化し、多くのケースで治療が可能になっています。不安を感じる患者様にも安心して治療を受けていただけるよう、丁寧な説明と一人ひとりに合った治療計画を心がけています。

気になることがあれば、まずはお気軽にご相談ください。一緒に、健康な歯と笑顔あふれる毎日を目指しましょう!

 

2.なぜ上の歯のインプラント治療が難しいのか?

インプラント治療において「上の歯の治療は難しい」と言われることがあります。これは、上顎特有の構造や骨の特性が関係しています。しかし、最近の医療技術の進歩により、多くのケースで治療が可能になっています。ここでは、上顎のインプラント治療が難しいとされる主な理由をお伝えします。

 

骨密度や骨量の違い

上顎の骨は下顎に比べて密度が低く、量が少ない傾向があります。

  • 骨密度が低いことでの影響
    上顎の骨は柔らかく、スカスカしていることが多いため、インプラントを固定する力(初期固定)が得られにくい場合があります。これにより、インプラントが安定するまで時間がかかることがあります。
  • 骨量が不足しているケース
    特に奥歯の部分では、骨の高さや幅が足りないことが多く、インプラントを埋め込むスペースが十分でないことがあります。

 

上顎洞の存在とその影響

上顎の奥歯の近くには「上顎洞」と呼ばれる空洞が存在します。

  • 上顎洞の影響
    上顎洞は空気が入った空間で、骨ではないため、インプラントの固定には使用できません。このため、上顎洞がインプラントを埋め込む骨のスペースを制限することがあります。
  • 上顎洞への配慮
    骨が足りない場合、サイナスリフトと呼ばれる骨を増やす治療を行うことで、インプラントがしっかり固定できる環境を作ります。

 

硬さが足りない海綿骨の特性

上顎の骨は「海綿骨」と呼ばれる柔らかい骨で構成されています。

  • 海綿骨の特徴
    上顎の骨はスポンジのような構造をしており、下顎の「皮質骨」と比べて硬さが劣ります。そのため、インプラントの初期固定が得られにくいことがあります。
  • 治療計画の重要性
    インプラントを支える骨の条件を正確に診断し、患者様の状態に合った治療計画を立てることで、成功率を高めることができます。

 

上の歯のインプラント治療は、骨密度や骨量の違い、上顎洞の存在、海綿骨の特性などの理由から難しいとされることがあります。しかし、これらの課題に対応するための技術や治療法は進化しており、多くの場合で解決可能です。

 

3.前歯と奥歯で異なる治療の難しさ

上の歯にインプラント治療を行う場合、前歯と奥歯では治療の難しさや注意点が異なります。それぞれの部位で求められる条件やリスクが異なるため、慎重な診断と治療計画が必要です。ここでは、具体的なポイントをご説明します。

 

切歯管が関わる前歯のリスク

上顎の前歯は、見た目の美しさだけでなく、機能性を保つためにも高度な技術が求められます。

  • 切歯管の存在
    前歯の骨には「切歯管」という神経や血管が通る管があり、この部分を避けてインプラントを埋め込む必要があります。切歯管に近すぎると、しびれや痛みの原因になる可能性があるため、細心の注意が必要です。
  • 骨の厚みが少ない
    前歯の骨は薄く、インプラントを埋め込むスペースが十分でない場合があります。このような場合、骨を増やす治療(骨造成)が必要になることがあります。
  • 自然な見た目が重要
    前歯は笑顔や会話の際に目立つため、周囲の歯と調和した自然な見た目を実現することが非常に重要です。インプラントの位置や人工歯の色や形を慎重に調整します。

 

上顎洞が近い奥歯の注意点

上顎の奥歯は、骨の量や質、そして上顎洞(副鼻腔)との位置関係が治療の難しさに影響を与えます。

  • 上顎洞の影響
    奥歯のすぐ上には上顎洞があり、この空洞が骨の高さを制限している場合があります。骨の高さが不足している場合、サイナスリフトという骨を増やす処置を行うことで、インプラントの埋入が可能になります。
  • 咬む力に耐える必要性
    奥歯は咬む力が集中する場所であるため、インプラントがしっかりと固定され、十分な強度を持つことが求められます。骨密度が低い場合は、インプラントの種類や長さを工夫することで対応します。

 

審美性を求められる仕上がりの重要性

上顎のインプラント治療では、前歯・奥歯を問わず、見た目の美しさと機能性の両立が求められます。

  • 前歯の見た目を意識した設計
    前歯では、自然な歯ぐきの形を保つために、周囲の組織との調和を考えた設計が必要です。また、人工歯の色や透明感を周囲の歯と揃えることで、違和感のない仕上がりを目指します。
  • 奥歯も含めた全体のバランス
    奥歯の場合、見た目だけでなく、しっかりと咬む力を分散させる設計が求められます。全体の噛み合わせを考慮しながら治療を進めることで、長期的な安定性が期待できます。

 

上顎のインプラント治療は、前歯と奥歯で異なるリスクや課題がありますが、それぞれの特徴をしっかりと理解した上で治療を進めることで、安全かつ満足度の高い結果を得ることができます。

 

4.上顎の骨が薄い場合の解決法:骨造成とは

「上顎の骨が薄いからインプラントが難しい」と言われると、不安になる患者様もいらっしゃると思います。しかし、現在では骨を増やすための骨造成という技術が進化しており、多くのケースで治療が可能になっています。ここでは、骨造成の具体的な方法と、骨造成が難しい場合の選択肢についてお伝えします。

 

ソケットリフトとサイナスリフトの違い

上顎のインプラント治療では、骨が薄い場合に骨を増やす処置が必要になることがあります。その中でもよく用いられるのが「ソケットリフト」と「サイナスリフト」です。

  • ソケットリフト
    骨の不足が軽度の場合に行う処置です。インプラントを埋め込む際に、上顎洞の底を少しだけ持ち上げ、その部分に骨を移植してインプラントを支えるスペースを確保します。負担が少なく、比較的短期間で治療が完了します。
  • サイナスリフト
    骨の不足が大きい場合に行う処置です。上顎洞の底部を大きく持ち上げ、そこに人工骨や自分の骨を移植します。骨が安定するまで数か月の治癒期間が必要ですが、大きな骨の増加が可能です。

これらの方法を選ぶ際は、患者様の骨の状態や治療のゴールに応じて、最適な手法を提案します。

 

GBR法(骨誘導再生法)の詳細

GBR法(Guided Bone Regeneration)は、骨が不足している部分に人工骨や自家骨を移植し、特殊な膜で覆うことで骨の再生を促す治療法です。

  • 骨の再生を助ける仕組み
    GBR法では、移植した骨を特殊な膜で覆い、骨以外の組織が入り込むのを防ぎます。これにより、骨がしっかりと再生され、インプラントを支えるための十分な土台が作られます。
  • 適応範囲が広い
    GBR法は、骨の幅や高さが足りない場合に有効です。患者様の骨の状態によっては、ソケットリフトやサイナスリフトと組み合わせて使用することもあります。

 

骨造成が適さない場合の治療選択肢

患者様の体調や骨の状態によっては、骨造成が難しい場合もあります。その際は、以下のような方法を検討します。

  • 短いインプラントの使用
    骨の高さが十分でない場合、短いタイプのインプラントを使用することで治療が可能です。手術の負担が軽減されることもメリットです。
  • ブリッジや入れ歯との組み合わせ
    骨造成ができない場合でも、ブリッジや入れ歯とインプラントを組み合わせることで、機能性を改善する治療法があります。
  • 最新技術の活用
    コンピュータシミュレーションや3Dプリンターを活用し、患者様に最適な治療計画を立てることも可能です。

 

上顎の骨が薄い場合でも、骨造成技術を活用することでインプラント治療が可能になるケースが多くあります。ソケットリフトやサイナスリフト、GBR法といった方法を組み合わせることで、安全かつ効果的な治療を提供できます。

 

5.骨が薄くなる原因とは?

上の歯にインプラントを検討される際、「骨が薄い」と診断されることがあります。これは決して珍しいことではありませんが、なぜ骨が薄くなるのかを知っておくことで、治療の必要性や選択肢について理解が深まります。ここでは、骨が薄くなる主な原因をご説明します。

 

歯周病や骨吸収の影響

歯周病は骨が薄くなる最大の原因のひとつです。

  • 歯周病による骨の破壊
    歯周病が進行すると、歯を支えている骨(歯槽骨)が破壊されていきます。この状態が続くと、骨が薄くなり、インプラントを支える土台が足りなくなることがあります。
  • 骨吸収の進行
    歯を失った部分では、骨が使われなくなるために吸収が進みます。これは「骨は使わないと痩せる」という自然なメカニズムによるものです。特に上顎の骨はもともと密度が低いため、骨吸収が早く進む傾向があります。

 

入れ歯や歯の欠損放置が引き起こす問題

歯が抜けた後、適切な治療を行わずに放置することも骨が薄くなる原因です。

  • 入れ歯の影響
    入れ歯を長期間使用していると、入れ歯が骨に直接圧力をかけることで、骨が痩せていくことがあります。特に合わない入れ歯を使い続けると、骨吸収がさらに進む場合があります。
  • 歯の欠損を放置するリスク
    歯が抜けた状態を放置すると、その部分の骨が使われないため、骨の厚みや高さが失われていきます。さらに、周囲の歯や噛み合わせにも悪影響を及ぼす可能性があります。

 

顎の骨量を減らす日常的な要因

骨が薄くなる原因は、病気や治療の有無だけではありません。日常生活の中にも影響を与える要因があります。

  • 加齢
    年齢を重ねると、全身の骨密度が減少し、顎の骨も同様に影響を受けます。特に閉経後の女性は骨密度が低下しやすいため、注意が必要です。
  • 生活習慣
    喫煙や栄養不足、運動不足は骨の健康に悪影響を与えます。特に喫煙は血流を悪化させ、骨の再生能力を低下させるため、骨が痩せるリスクを高めます。
  • 噛む力の不足
    噛む動作が少ないと、顎の骨に適切な刺激が伝わらず、骨の退縮が進む場合があります。硬いものをよく噛む習慣が骨の健康を保つ助けになります。

 

骨が薄くなる原因は、歯周病や歯の欠損放置、加齢や生活習慣など、さまざまな要因が関係しています。しかし、現在では骨造成をはじめとした治療技術が発展しており、骨が薄い患者様でもインプラントが可能になるケースが増えています。

 

6.骨造成を受ける際の注意点と費用

上の歯にインプラント治療を行う際、骨が薄い場合には骨造成が必要になることがあります。しかし、骨造成にも適応条件や注意点があり、患者様それぞれの状態に応じた選択が大切です。ここでは、骨造成を検討する際に知っておきたいポイントについてお話します。

 

骨造成が適さないケースとは

骨造成は、多くの場合で骨を増やすことが可能ですが、以下のようなケースでは治療が難しい場合があります。

  • 全身の健康状態が不安定な場合
    骨造成は手術を伴うため、心臓病や糖尿病などの持病が重い方や、免疫力が低下している場合は、リスクが高くなることがあります。
  • 骨の再生能力が著しく低下している場合
    骨粗しょう症が進行している方や、長期間喫煙している場合は、骨造成の効果が得られにくいことがあります。
  • 重度の歯周病が未治療の場合
    歯周病が進行していると、骨造成を行っても炎症が再発しやすく、インプラント治療に影響を与える可能性があります。

これらの場合でも、適切な治療計画を立てることで対応できるケースもありますので、まずは歯科医師にご相談ください。

 

方法ごとのメリット・デメリット

骨造成にはいくつかの方法があり、それぞれに特徴があります。患者様の状態に合わせて選択されますが、それぞれの方法のメリットとデメリットを理解しておくと安心です。

  • ソケットリフト
    骨の不足が軽度な場合に適しており、患者様の負担が少ないのが特徴です。ただし、増やせる骨の量には限界があります。 

    • メリット: 手術が比較的簡単で、短期間で治療が完了する。
    • デメリット: 大きな骨の不足には対応できない。
  • サイナスリフト
    骨の不足が大きい場合に適しています。上顎洞の底部を持ち上げて骨を増やす方法で、しっかりとした土台を作ることができます。 

    • メリット: 大きな骨の不足にも対応可能。
    • デメリット: 手術が大掛かりで、治癒期間が長い場合がある。
  • GBR法(骨誘導再生法)
    骨の幅や高さが足りない場合に適しており、移植した骨の再生を促進するための膜を使用します。 

    • メリット: 骨が再生する可能性を高める。
    • デメリット: 再生に時間がかかることがある。

 

骨造成にかかる時間と費用の目安

骨造成は、治療の規模や方法によって時間や費用が異なります。以下は一般的な目安です。

  • 治療にかかる時間
    骨造成自体は数十分~1時間程度で完了することが多いですが、骨が再生するまでに数か月の治癒期間が必要です。これにより、インプラント治療全体の期間が延びる場合があります。
  • 費用の目安
    骨造成の費用は方法によって異なり、一般的には10万円~50万円程度が目安です。複雑な手術になると、それ以上の費用がかかる場合もあります。 

    • ソケットリフト: 10万円~20万円程度
    • サイナスリフト: 30万円~50万円程度
    • GBR: 20万円~40万円程度

これらの費用は保険が適用されない場合がほとんどですが、治療の必要性や内容に応じて詳細は歯科医院で確認することをおすすめします。

 

骨造成は、上の歯のインプラント治療を成功させるために重要な役割を果たします。ただし、患者様の健康状態や骨の状態によっては適用が難しい場合もありますので、歯科医師としっかり相談しながら最適な方法を選ぶことが大切です。

 

7.治療を成功させるために必要な準備

上の歯のインプラント治療は、骨の状態や周囲の構造をしっかりと把握し、適切な準備を行うことで成功率を高めることができます。ここでは、治療を成功させるために患者様に知っていただきたい重要な準備についてお話します。

 

歯科用CTによる精密な診断

上顎のインプラント治療では、骨の厚みや密度、上顎洞の位置など、細かい構造を正確に把握することが不可欠です。

  • 3D画像での正確な診断
    歯科用CTスキャンを使うと、骨の高さや幅、上顎洞との距離を立体的に確認できます。これにより、インプラントを埋め込む最適な位置を計画できます。
  • リスクの軽減
    精密な診断を行うことで、神経や上顎洞を避ける適切な手術計画を立てることができ、治療中のリスクを最小限に抑えます。

 

見た目や噛み合わせの仕上がりの共有

インプラント治療では、見た目の美しさと噛み合わせの機能性を両立させることが重要です。そのため、患者様との十分な話し合いが欠かせません。

  • 見た目のイメージを共有
    インプラントの人工歯の形や色、周囲の歯との調和について、事前に患者様としっかり相談します。「自然に見える仕上がり」や「笑ったときに気にならない見た目」を一緒に目指しましょう。
  • 噛み合わせの確認
    噛む力が均等に分散されるように調整することで、長期的に安定した噛み心地を得ることができます。治療計画の段階で、全体の噛み合わせを考慮した設計を行います。

 

喫煙や健康状態の見直し

患者様の健康状態は、インプラントの成功に大きな影響を与えます。特に以下の点に注意しましょう。

  • 喫煙を控える
    喫煙は血流を悪化させ、骨の再生やインプラントの定着を妨げる可能性があります。治療前後に禁煙することで、成功率を大幅に向上させることができます。
  • 持病の管理
    糖尿病や高血圧などの持病がある場合は、治療を受ける前に医師と相談し、健康状態を安定させることが重要です。
  • 栄養バランスの改善
    骨や歯茎の健康を保つために、カルシウムやビタミンDを含む栄養バランスの良い食事を心がけましょう。

 

上顎のインプラント治療を成功させるためには、精密な診断や事前準備が欠かせません。患者様一人ひとりの骨の状態や健康状態に応じて、最適な治療計画を立てることで、安全かつ満足のいく結果を得ることができます。

 

8.上の歯のインプラントを選ぶ際のポイント

上の歯のインプラント治療は、骨の状態や上顎特有の構造など、慎重な計画と高度な技術が必要です。そのため、治療を受ける歯科医院選びがとても重要になります。ここでは、患者様が信頼できる歯科医院を選ぶ際のポイントをお伝えします。

 

技術力のある信頼できる歯科医院の選び方

インプラント治療は歯科医師の技術力が結果に大きく影響するため、経験豊富な歯科医師がいる医院を選ぶことが大切です。

  • インプラント治療の実績を確認
    多くの症例を経験している歯科医師は、患者様一人ひとりの状態に合わせた適切な治療を提案できます。医院のホームページや口コミなどで実績をチェックしてみましょう。
  • 専門資格や研修の有無
    インプラント治療に関する専門資格を持つ歯科医師や、定期的に研修を受けて最新技術を学んでいる医師が在籍しているかを確認するのもポイントです。
  • 初回カウンセリングの対応
    初回のカウンセリングでしっかりと時間をかけて相談に乗ってくれる歯科医師は信頼できます。質問や不安を丁寧に解消してくれる医院を選びましょう。

 

最新設備を導入している医院の重要性

インプラント治療では、精密な診断と計画が成功のカギを握ります。そのため、最新の設備を導入している歯科医院を選ぶことが大切です。

  • 歯科用CTスキャン
    骨の状態や上顎洞の位置を正確に把握するためには、歯科用CTスキャンが欠かせません。この設備が整っている医院であれば、より安全で正確な治療が期待できます。
  • シミュレーション技術
    インプラントを埋め込む位置や角度を事前にシミュレーションする技術を導入している医院では、治療の精度が高まります。
  • 無菌環境での手術
    手術室の衛生管理が徹底されている医院では、感染症のリスクを抑え、安心して治療を受けることができます。

 

術後のケア体制の充実

インプラント治療は術後のケアが非常に重要です。長期的にインプラントを快適に使うために、ケア体制が整った医院を選びましょう。

  • 定期的なメンテナンスプログラム
    インプラントを健康に保つためには、定期的な検診やプロフェッショナルケアが必要です。術後のメンテナンスプログラムを提供している医院を選びましょう。
  • トラブル時の迅速な対応
    インプラントに問題が生じた際、すぐに対応してもらえる体制が整っているかも重要です。アフターケアがしっかりしている医院なら、長期的に安心です。
  • 患者様とのコミュニケーション
    治療後も気軽に相談できる雰囲気の医院は、患者様との信頼関係を大切にしています。継続的なケアがしやすい医院を選びましょう。

 

上の歯のインプラント治療は高度な技術が求められるため、信頼できる歯科医院を選ぶことが成功への第一歩です。経験豊富な歯科医師、最新設備、充実したアフターケアが整った医院で治療を受けることで、安心して長く使えるインプラントを手に入れることができます。

 

9.インプラントで期待できる効果と注意点

上の歯のインプラント治療を考えている患者様にとって、「どのような効果が期待できるのか」「注意すべき点は何か」という疑問はとても大切です。ここでは、インプラントによって得られる嬉しい効果と、長く快適に使うために知っておきたいポイントをお話しします。

 

噛む力を取り戻す喜び

インプラントの最大のメリットは、天然歯に近い噛む力を取り戻せることです。

  • 硬い食べ物も気にせず楽しめる
    上の歯がしっかり機能すると、硬いものや噛み応えのある食材も安心して食べられるようになります。「好きなものを思い切り楽しむ」ことが、インプラントで叶います。
  • 食べる喜びが健康にも繋がる
    噛む力が戻ることで、消化を助けるだけでなく、しっかり噛むことが脳を刺激し、健康的な生活に繋がります。

 

見た目が美しい歯を得る自信

インプラントは機能性だけでなく、見た目にもこだわる治療です。

  • 自然な歯のような仕上がり
    インプラントの人工歯(上部構造)は周囲の歯と調和するデザインで作られるため、自然な見た目を実現します。特に上の歯は笑ったときや話したときに目立ちやすいので、満足度の高い仕上がりが期待できます。
  • 自信を持って笑えるように
    「歯を気にせずに笑えるようになった」とおっしゃる患者様が多いです。見た目の美しさは、日常生活の自信にも繋がります。

 

定期的なメンテナンスの重要性

インプラントは長く使える治療ですが、そのためには適切なケアが必要です。

  • メンテナンスを怠るとどうなる?
    インプラントは天然歯とは異なり虫歯にはなりませんが、周囲の歯茎や骨が炎症を起こす「インプラント周囲炎」になるリスクがあります。これは放置するとインプラントが抜け落ちる原因にもなります。
  • 定期検診で問題を早期発見
    術後も定期的に歯科医院で検診を受け、プロのクリーニングを行うことで、インプラントを快適に使い続けることができます。
  • 日々のケアが大切
    自宅では正しい歯磨き方法を実践し、デンタルフロスや歯間ブラシを使って清潔を保つことが重要です。

 

インプラント治療によって、噛む力や美しい見た目を取り戻せることは、患者様の生活に大きな喜びと自信をもたらします。しかし、その効果を長く維持するためには、定期的なメンテナンスと日々のケアが欠かせません。

 

10.よくある質問

上の歯のインプラント治療は、他の部位と比べて難しいと感じられる患者様も多いですが、しっかりと情報を得ておけば安心して治療に臨めます。ここでは、患者様からよくいただく質問にお答えします。

 

骨が薄くてもインプラントは可能ですか?

はい、骨が薄い場合でもインプラント治療は可能です。

  • 骨造成を行うことで対応可能
    上顎の骨が薄い場合でも、「ソケットリフト」や「サイナスリフト」などの骨造成術を行うことで、インプラントを支える十分な骨を確保できます。
  • 骨が薄くても対応できる短いインプラント
    骨造成が難しい場合には、短いインプラントや特殊な設計のインプラントを使用することで対応する方法もあります。

まずは精密検査を行い、患者様の骨の状態に最適な治療法をご提案いたします。

 

骨造成は安全に行えますか?

はい、骨造成は安全性を重視して行われる治療です。

  • 最新の技術と材料を使用
    骨造成では、人体と相性の良い人工骨や自家骨を使用します。また、手術中は無菌状態を保ち、安全性を高めています。
  • 適切な診断と計画が重要
    骨造成を安全に行うためには、事前に歯科用CTで骨の状態をしっかりと診断し、適切な治療計画を立てることが重要です。

患者様の健康状態や骨の状態を詳しく確認し、リスクを最小限に抑える工夫を徹底しています。

 

上の歯のインプラントは下の歯と比べてどのくらい時間がかかりますか?

上の歯のインプラント治療には、骨造成が必要な場合が多いため、下の歯に比べて治療期間が延びることがあります。

  • 骨造成が必要な場合
    骨造成を行う場合、骨が再生するまでに3~6か月ほどの治癒期間が必要です。その後、インプラントを埋め込む手術が行われます。
  • 個人差があります
    骨の状態や治療計画によって期間は異なりますが、通常は全体で6か月から1年ほどかかる場合が多いです。
  • 治療計画の段階でしっかり説明
    初回のカウンセリング時に、具体的なスケジュールをご説明します。患者様の生活スタイルに合わせた無理のない計画を立てますのでご安心ください。

 

上の歯のインプラント治療は、骨の状態や上顎洞の位置など、他の部位と比べて慎重な計画が求められる治療ですが、現在の技術では多くの患者様にとって安全かつ効果的な治療が可能です。骨造成や最新の治療法を取り入れることで、骨が薄い方でもしっかりと噛める歯を取り戻すことができます。

 

また、インプラント治療によって噛む力や美しい見た目を手に入れることで、食事や会話を思いきり楽しむ生活が待っています。ただし、その効果を長く維持するためには、定期的なメンテナンスと日々のケアが欠かせません。

治療に関する不安や疑問をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。当院では、患者様一人ひとりの状態やご希望に合わせた丁寧な治療計画を心がけています。一緒に健康で快適な毎日を目指して、一歩踏み出してみませんか?

 

 

 

東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:医療法人スマイルパートナーズ 理事長/齋藤和重
『山手歯科クリニック大井町』
住所:東京都品川区東大井5丁目25−1 カーサ大井町 1F

『山手歯科クリニック戸越公園』
住所:東京都品川区戸越5丁目10−18

 

 

*監修者

医療法人社団スマイルパートナーズ

理事長 齋藤 和重

*経歴

1990年 鶴見大学歯学部卒業。1991年 インプラント専門医に勤務。1999年 山手歯科クリニック開業。

2001年 INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS卒業。

2010年 医療法人社団スマイルパートナーズ設立。

*所属

ICOI国際インプラント学会 指導医

ICOI国際インプラント学会 ローカルエリアディレクター

ITI国際インプラント・歯科再生学会 公認 インプラントスペシャリスト

ITI Member

OAM先進インプラント認定医・公認インストラクター

日本口腔インプラント学会 会員

日本顎顔面インプラント学会 会員

国際審美学会 会員

日本歯科審美学会 会員

日本アンチエイジング歯科学会 会員

・INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS(2001年)

CID Club (Center of Implant Dentistry)所属

みなとみらい(MM)インプラントアカデミー 所属

国際歯周内科研究会 所属

5-D JAPAN 所属

デンタルコンセプト21 所属

・インディアナ大学歯学部 客員 講師

・南カルフォルニア大学(USC)客員研究員

・南カルフォルニア大学(USC)アンバサダー

・USC (南カルフォルニア大学)歯学部JP卒

・USC   University of Southern California)センチュリー・クラブ

・プレミアム・メンバー

 

※詳しいプロフィールはこちらより