インプラントがぐらつくのは危険?考えられる原因と対処法とは?
こんにちは。スマイルパートナーズ山手歯科クリニックです。
インプラントは 天然の歯と同じようにしっかり噛める ことが大きなメリットですが、 ぐらつきを感じる と、不安になりますよね。実は、インプラントがぐらつく原因は 噛み合わせの問題 や インプラント周囲炎(インプラントの歯周病) など、さまざまな要因が関係しています。
「このぐらつきは放置しても大丈夫?」「もしかして再手術が必要?」
そんな疑問を持つ方のために、今回は インプラントがぐらつく原因とその対策、ぐらつきを防ぐための日々のケア方法 について解説していきます。ぐらつきを放置すると インプラントが抜け落ちる可能性 もあるため、早めの対応が重要です。
1.こんなお悩みありませんか?
・インプラントがぐらついて違和感がある…
・せっかく治療したのに、噛むと不安を感じる…
・インプラントが抜けてしまわないか心配…
インプラントは 「自分の歯のようにしっかり噛める」 ことが大きなメリットですが、 ぐらつきを感じると「大丈夫なの?」と不安になりますよね。
実は、 インプラントがぐらつく原因はいくつかあり、それぞれ対処法が異なります。
中には 早めの対応が必要なケースもある ため、放置せずに原因を知り、適切なケアをすることが大切です。
2.インプラントがぐらつく原因とは?
インプラントは しっかり固定されるもの ですが、何らかの理由でぐらつきを感じることがあります。
その原因を理解することで、 早めの対策ができ、インプラントを長く快適に使うことができます!
インプラントの構造と結合の仕組み
インプラントは3つのパーツで構成されている!
インプラントは ただの人工の歯ではなく、しっかりとした構造を持つ治療法 です。
基本的に、次の 3つのパーツ から成り立っています。
インプラント体(フィクスチャー)
→ チタン製のネジのようなもの で、顎の骨に埋め込まれ、人工歯を支える役割。
アバットメント
→ インプラント体と人工歯(被せ物)をつなぐパーツ。
人工歯(クラウン)
→ 実際に見える部分で、噛む機能を果たす歯の部分。
✅ インプラントは「オッセオインテグレーション」で骨と結合する!
インプラントがしっかり安定するためには、 「オッセオインテグレーション」 という過程が重要です。
これは、 インプラント体(チタン)が骨と結びついて、しっかり固定される現象 のことを指します。
骨と結合することで、 ぐらつかずに安定した噛み心地を実現できる のです。
インプラントが安定するまでの期間
インプラントがぐらつかないようになるまでには、時間がかかる!
インプラント手術後、すぐにしっかり固定されるわけではありません。
骨と結合するまでには ある程度の時間 が必要です。
結合するまでの目安期間
- 下顎のインプラント:3~4か月
- 上顎のインプラント:4~6か月(骨が柔らかいため時間がかかる)
この期間をしっかり守り、 無理に噛んだり負担をかけすぎたりしないことが大切!
ぐらつきを引き起こすリスク要因
インプラントがぐらつく原因はさまざま!
ぐらつきの原因には、 手術後すぐのものから、長年使った後に起こるものまで いろいろあります。
手術後に起こるぐらつきの原因
⚠ インプラントと骨の結合が不十分(オッセオインテグレーションの失敗)
→ 骨の状態や手術後のケア不足が影響する
⚠ 仮歯の調整が合っていない
→ 過度な負担がかかると、骨との結合がうまくいかないことも
長年使った後に起こるぐらつきの原因
⚠ インプラント周囲炎(歯周病のような症状)
→ 細菌感染で骨が溶け、インプラントが不安定になる
⚠ ネジのゆるみやパーツの破損
→ 人工歯やアバットメントのネジがゆるみ、ぐらつきを感じることがある
⚠ 強い噛みしめや歯ぎしり
→ 過度な力がインプラントにかかり、ぐらつきや破損の原因に
⚠ 骨の吸収(加齢による骨の変化)
→ 骨の量が減るとインプラントが支えられなくなり、ぐらつくことがある
✅ ぐらつきを防ぐためにできること
- 術後の経過をしっかりチェックし、定期的に診察を受ける!
- 噛み合わせの調整やナイトガード(マウスピース)で歯ぎしり対策をする!
- 毎日の歯みがきと定期的なクリーニングで、インプラント周囲炎を防ぐ!
インプラントがぐらつくと不安になるかもしれませんが、 多くのケースでは適切な対応をすれば改善できます。
3.インプラントのぐらつきとインプラント周囲炎
インプラントがぐらつく原因のひとつに、「インプラント周囲炎」 という病気があります。
これは インプラントの周りに炎症が起こることで、歯ぐきや骨に悪影響を与える状態 です。
インプラント周囲炎が進行すると、インプラントが抜け落ちる原因にもなるため、早めの対策が必要 です。
インプラント周囲炎とは?
インプラントにも「歯周病」のような病気がある!
天然の歯の場合、歯周病が進行すると歯ぐきが炎症を起こし、やがて歯を支える骨が溶けてしまいます。
インプラントの場合も 同じような現象が起こり、インプラント周囲炎と呼ばれます。
インプラント周囲炎の症状
- 歯ぐきが赤く腫れる
- インプラントの周りから出血する
- 膿が出ることがある
- 口臭が気になる
- インプラントが少しぐらつく
インプラントは 天然の歯よりも細菌に対する防御力が低いため、歯周病と同じような状態になりやすい のです。
インプラント周囲炎が進行するとどうなる?
放置するとインプラントが抜け落ちる可能性も!
インプラント周囲炎は 初期段階では痛みがないため、気づかずに進行することが多い のが特徴です。
進行の流れ
1️⃣ 初期(インプラント周囲粘膜炎)
- 歯ぐきが少し腫れる
- 歯ぐきから出血することがある
- この段階なら、適切なケアで改善可能!
2️⃣ 中期(骨の吸収が始まる)
- 歯ぐきの腫れがひどくなる
- インプラントの周囲に膿がたまる
- 骨が溶け始め、インプラントの支えが弱くなる
3️⃣ 重度(インプラントがぐらつく・抜け落ちる)
- インプラントが明らかにぐらつく
- 強く噛むと痛みを感じる
- 支えている骨がほとんどなくなり、インプラントが抜け落ちることも!
⚠ ここまで進行すると、インプラントをやり直すしかなくなるため、早めの治療が大切!
ぐらつきを防ぐための口腔ケア
正しいケアでインプラント周囲炎を防ぎ、ぐらつきを防ぐ!
インプラントを長持ちさせるためには、毎日の口腔ケアがとても重要 です。
インプラントを守るケア方法
★歯ブラシの使い方を見直す
歯ぐきとの境目をやさしくブラッシング!
毛先が細い歯ブラシを使うと、インプラントの周りをしっかり磨ける!
★歯間ブラシ・フロスを活用する
インプラントの隙間に汚れがたまりやすいため、1日1回はフロスや歯間ブラシを使う!
★抗菌作用のある歯みがき粉・洗口液を使う
歯周病予防用の歯みがき粉を使うと、炎症を抑える効果が期待できる!
洗口液(マウスウォッシュ)を併用すると、より清潔に!
★定期的な歯科検診を受ける
3~6か月ごとに定期検診を受け、インプラントの状態をチェック!
専門的なクリーニング(PMTC)で、普段のケアでは取れない汚れを除去!
インプラントのぐらつきが気になったら、 「そのうち良くなるかも…」と放置せずに、早めに歯科医院でチェックを受けることが大切です!
4.噛み合わせとインプラントのぐらつき
インプラントがぐらつく原因のひとつに、「噛み合わせの乱れ」 があります。
特に 食いしばりや歯ぎしりがあると、インプラントに過剰な力がかかり、ぐらつきや破損につながることも!
噛み合わせの乱れがぐらつきを引き起こす理由
インプラントは噛み合わせのバランスがとても重要!
天然の歯は、噛む力がかかると わずかに動いて衝撃を吸収する 機能があります。
しかし、 インプラントは骨に直接固定されているため、力を逃がすことができません。
そのため、噛み合わせが悪いと 特定のインプラントに過度な負担がかかり、ぐらつきや破損の原因になる のです。
噛み合わせが乱れると起こる問題
- 特定のインプラントに強い力がかかる → ぐらつきの原因に!
- 周囲の歯とのバランスが崩れる → インプラントだけでなく、天然の歯にも負担がかかる
- 顎関節に負担がかかる → 顎の痛みや違和感につながる
インプラントを長く快適に使うためには、噛み合わせの調整がとても重要!
食いしばり・歯ぎしりの影響
無意識の「食いしばり」や「歯ぎしり」に要注意!
日中や就寝中に 食いしばりや歯ぎしりをしている方は、インプラントに大きな負担をかけている可能性があります。
こんな症状はありませんか?
- 朝起きたときに 顎が疲れている・痛みを感じる
- インプラントや被せ物が 欠けたり、すり減っている
- 無意識に 強く噛みしめるクセがある
食いしばり・歯ぎしりがインプラントに与える影響
- インプラントに過度な圧力がかかり、ぐらつきや破損の原因になる
- アバットメント(インプラントと人工歯をつなぐ部分)がゆるむことがある
- 顎関節への負担が増え、顎の痛みや頭痛を引き起こすことも!
歯ぎしり・食いしばりのセルフチェック方法
✔朝起きたときに顎やこめかみに違和感がある
✔歯のすり減りやヒビが気になる
✔日中、無意識に歯を食いしばることがある
当てはまる項目が多い場合は、歯ぎしりや食いしばりがインプラントに影響を与えている可能性があります!
ナイトガードなどの対策
インプラントを守るためにできること!
① 噛み合わせの調整を受ける
歯科医院で噛み合わせを定期的にチェックし、必要に応じて調整を行う!
歯の高さや噛む位置を調整することで、インプラントへの負担を軽減できる!
② ナイトガード(マウスピース)を使う
寝ている間の歯ぎしり・食いしばり対策に有効!
インプラントや歯にかかる負担を軽減し、ぐらつきを防ぐ!
オーダーメイドのナイトガードを作ることで、より効果的に保護できる!
③ 顎のリラックスを意識する
日中の「無意識の食いしばり」を防ぐために、意識的にリラックスする!
顎まわりのストレッチを行い、筋肉の緊張をほぐす!
ガムを噛みすぎないようにする(噛む回数が多いと顎に負担がかかる)!
インプラントのぐらつきが気になる方は、噛み合わせのチェックを受けるだけで改善することもあります。
5.インプラントがぐらついたらどうする?
インプラントがぐらつくと、「もしかして外れてしまう?」 と不安になりますよね。
ですが、焦らずに適切な対応をすれば、多くのケースで問題を解決できます。
ぐらつきを感じたときの対応
まずは落ち着いて、次のポイントを確認!
どの部分がぐらついているのか?
→ インプラント全体が動くのか、それとも上部の被せ物だけなのかをチェック!
痛みや腫れはあるか?
→ 痛みや腫れがある場合は、炎症や感染の可能性があるため早めに受診を!
噛むと違和感があるか?
→ ぐらつきがあると、噛んだときに違和感を感じることが多い。
自宅でできる応急処置
- 無理に強く噛まない(ぐらつきを悪化させる可能性があるため)
- 食事はできるだけやわらかいものを選ぶ
- 清潔を保ち、強い力で歯みがきをしない
- 洗口液でお口の中を優しくすすぐ(刺激を与えないように注意)
自己判断でやってはいけないこと
⚠ 間違った対処をすると、症状が悪化することも!
ぐらつきを自分で直そうとする
→ 無理に押したり、ネジを締め直そうとしない!
→ インプラントのパーツが破損する可能性があるため、自己処理は厳禁!
痛み止めだけで放置する
→ 痛みがある場合は炎症や感染の可能性があるため、痛み止めでごまかさず、必ず歯科医院を受診!
放置してしまう
→ 「そのうち治るかも…」と放置すると、インプラントが完全に抜け落ちてしまうこともあるので注意!
すぐに歯科医院を受診すべきケース
以下の症状がある場合は、できるだけ早く歯科医院へ!
噛むと強い痛みがある
→ インプラント周囲炎や、骨のトラブルの可能性あり!
歯ぐきが腫れている、膿が出る
→ 感染症が疑われるため、早急な治療が必要!
インプラント全体が動く感じがする
→ インプラントの土台(フィクスチャー)が骨と結合していない可能性あり!
ネジがゆるんでいる感覚がある
→ すぐに締め直せば問題ないことが多いため、早めに診てもらいましょう!
インプラントがぐらついたときの 早めの対応が、長持ちさせるカギになります!
6.ぐらつきを防ぐためのインプラントのメンテナンス
インプラントを長く快適に使うためには、「メンテナンス」がとても重要 です。
せっかく治療をしても、正しいケアをしなければ、ぐらつきやトラブルの原因になってしまいます。
定期的な歯科検診の重要性
インプラントは「入れたら終わり」ではなく、「長く使うための定期チェック」が必須!
インプラントは 天然の歯と違って虫歯にはなりませんが、歯周病のような「インプラント周囲炎」になるリスクがあります。
定期的に歯科医院でチェックを受けることで、ぐらつきやトラブルを未然に防ぐことができます。
歯科検診でチェックするポイント
- インプラントがしっかり固定されているか?(ぐらつきがないか確認)
- 噛み合わせに問題がないか?(負担が偏っていないか調整)
- インプラント周囲の歯ぐきに炎症がないか?(インプラント周囲炎の早期発見)
- クリーニングで細菌の蓄積を防ぐ!(歯ブラシでは落としきれない汚れを除去)
定期検診の理想的な頻度
3〜6か月に1回の定期検診がおすすめ!
歯科医師が「異常なし」と診断した場合でも、年に2回は受診するのが理想!
自宅でできるインプラントケア
毎日のケアでインプラントの健康を守る!
「インプラント=人工の歯だからケアは適当でも大丈夫」 と思っている方もいるかもしれませんが、それは間違いです!
天然の歯以上に丁寧なケアが必要になります。
インプラントケアで意識するポイント
朝と夜の2回、しっかり歯みがきをする!
→ 特に寝る前の歯みがきは丁寧に!夜は細菌が繁殖しやすいため。
歯間ブラシやデンタルフロスを活用する!
→ インプラント周囲に汚れがたまりやすいため、歯と歯の間のケアが必須!
洗口液(マウスウォッシュ)を使う!
→ 抗菌作用のある洗口液で、細菌の繁殖を防ぐ!
硬い食べ物を噛みすぎない!
→ インプラントに過度な負担をかけないよう注意。
歯ぎしり・食いしばり対策をする!
→ ナイトガード(マウスピース)を活用し、インプラントにかかる負担を減らす!
正しいブラッシングとデンタルフロスの使い方
「磨いている」だけでは不十分!「正しく磨く」ことが大切!
インプラントの正しいブラッシング方法
① 歯ブラシの毛先をインプラントの根元(歯ぐきとの境目)に45度の角度で当てる
② 軽い力で小刻みに動かし、汚れをしっかり落とす
③ インプラントの周りを1本ずつ丁寧に磨く
✅ 歯ブラシ選びのポイント
- 柔らかめの毛先(ソフトタイプ)を選ぶ!
- ヘッドが小さめのものを選ぶと、細かい部分まで磨きやすい!
デンタルフロス・歯間ブラシの使い方
✅ デンタルフロス(細かい汚れを落とす)
- インプラントの周りにフロスを巻きつけ、やさしく前後に動かす!
- 強く引っ張ると歯ぐきを傷つけるので注意!
✅ 歯間ブラシ(隙間の汚れをしっかり取る)
- インプラントと天然の歯の間に、歯間ブラシをゆっくり入れる!
- ゴシゴシこすらず、やさしく動かすのがポイント!
「デンタルフロス+歯間ブラシ」のWケアが最強!
特に インプラントの周りは汚れがたまりやすいため、フロスと歯間ブラシを併用するのがおすすめ!
歯科医院での定期チェックと正しいお手入れを続けて、 健康な口元を守りましょう!
7.インプラントの再手術は必要?
インプラントがぐらついてしまったとき、「このまま抜けてしまうのでは?」 「再手術が必要なの?」と心配になる患者様も多いと思います。
実は、すべてのケースで再手術が必要なわけではありません。
ただし、状況によっては再手術が必要になることもあるため、どのような場合に再治療が必要なのかを知っておくことが大切です。
再手術が必要になるケース
ぐらつきがあるからといって、必ずしも再手術が必要なわけではありません!
まず、インプラントのぐらつきには 「ネジのゆるみ」「噛み合わせの問題」「歯周病(インプラント周囲炎)」など、いくつかの原因があります。
原因によっては、調整や治療で改善できることもあるため、すぐに再手術になるわけではありません。
ただし、次のようなケースでは再手術が必要になることがあります。
① インプラントと骨が結合しなかった場合(オッセオインテグレーションの失敗)
→ 骨の状態が不十分で、インプラントがしっかり固定されなかった場合、抜いて再手術を行うことがあります。
② インプラント周囲炎が進行し、骨が大きく溶けてしまった場合
→ インプラントの周りの骨が溶けて支えられなくなった場合、一度インプラントを取り外し、骨を増やす治療(骨移植)を行った後に再手術することがあります。
③ インプラントが破損してしまった場合
→ 強い噛みしめや事故などで、インプラント自体が割れたり折れたりした場合は、抜去して再手術が必要になります。
✅ ぐらつきが気になったら、まずは歯科医院でチェックを受けることが大切!
✅ 初期段階で対処できれば、再手術せずに済むことも多い!
再手術の流れと成功率
再手術の流れは、通常のインプラント手術とほぼ同じです。
再手術の流れ
1️⃣ インプラントの状態を診断(レントゲン・CT撮影)
→ ぐらつきの原因を特定し、再手術が必要かどうかを判断します。
2️⃣ インプラントを除去(必要な場合のみ)
→ もしインプラントがしっかり結合していなければ、一度取り外すことになります。
3️⃣ 骨の回復を待つ or 骨を増やす処置(骨造成)を行う
→ 骨の量が減っている場合は、骨移植などを行い、しっかりと固定できる状態を作ります。
4️⃣ 再手術(インプラント埋入)
→ 骨が十分に回復したら、新しいインプラントを埋め込む手術を行います。
5️⃣ インプラントの定着を待つ(3〜6か月)
→ 骨としっかり結合するのを待ち、その後、人工歯を装着します。
✅ 成功率は90%以上!
再手術の成功率は高く、適切な治療を受ければ 90%以上のケースで問題なく機能する と言われています。
ただし、一度失敗してしまった原因を改善しないと、再手術後も同じトラブルが起こる可能性があります。
そのため、再手術前にしっかりと診断を受け、必要な対策を講じることが大切です。
再手術を避けるための注意点
そもそも「ぐらつき」を起こさないことが、再手術を避ける最善の方法!
① しっかりとしたメンテナンスを行う!
→ 毎日の歯みがき+歯科医院での定期検診を欠かさない!
→ 歯周病にならないように、フロスや歯間ブラシでしっかりケア!
② 噛み合わせのチェックを定期的に受ける!
→ 噛み合わせが悪いと、インプラントに偏った負担がかかり、ぐらつきや破損の原因に!
→ 必要に応じて噛み合わせを調整してもらいましょう!
③ 食いしばり・歯ぎしり対策をする!
→ 強い力がかかると、インプラントにダメージを与えることがあります。
→ ナイトガード(マウスピース)を使用することで、インプラントを守ることができます!
④ 硬いものを無理に噛まない!
→ 氷・ナッツ・硬いせんべいなど、強い力がかかる食べ物には注意!
→ インプラントに優しい食生活を意識しましょう!
✅ 正しいケアと定期的な診察を受けることで、ぐらつきを防ぎ、再手術を避けることができます!
インプラントを 「一生使える歯」 にするためには、日々のメンテナンスが欠かせません。
8.インプラントがぐらつきやすい人の特徴
インプラントがぐらついてしまう原因はいろいろありますが、ぐらつきやすいリスクを持っている人もいます。
「自分は大丈夫かな?」と気になる患者様もいると思うので、骨密度や生活習慣、食生活との関係をわかりやすく解説 します!
さらに、ぐらつきを防ぐための改善策もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
骨密度の低い人のリスク
インプラントがしっかり固定されるためには、丈夫な骨が必要!
インプラントは 顎の骨に埋め込んで支える治療 なので、骨の状態が良くないと ぐらつきやすくなる可能性 があります。
骨密度が低いとどうなる?
- インプラントが骨としっかり結合しにくい
- 支えが弱くなり、ぐらつきの原因になる
- インプラント周囲炎のリスクが高くなる
骨密度が低くなりやすい人の特徴
✔加齢によって骨が弱くなっている(特に50代以上の方)
✔女性(閉経後のホルモンバランスの変化で骨密度が低下しやすい)
✔骨粗しょう症の治療を受けている
✔過去に顎の骨が痩せてきたと言われたことがある
骨密度を高めるためにできること
- カルシウムをしっかり摂る(牛乳・チーズ・小魚など)
- ビタミンDを意識して摂取する(鮭・キノコ類・卵など)
- 日光に適度に当たる(ビタミンDの吸収を助ける)
- 適度な運動をする(骨の強度を維持するために重要)
✅ 顎の骨が弱いとインプラントがぐらつきやすくなるため、骨密度を保つ生活を心がけることが大切!
生活習慣や食生活との関係
毎日の習慣が、インプラントの安定性に影響を与える!
実は、何気ない生活習慣や食生活が、インプラントのぐらつきの原因になることもあります。
ぐらつきやすい生活習慣
⚠ 喫煙(タバコを吸う)
→ ニコチンが血流を悪くし、骨の回復を妨げるため、インプラントが定着しにくくなる!
⚠ 食いしばり・歯ぎしりをしている
→ 強い力がかかりすぎると、インプラントのぐらつきの原因に!
⚠ 口腔ケアが不十分(歯みがきを適当にしている)
→ インプラント周囲炎(インプラント版の歯周病)のリスクが高まり、骨が溶ける原因になる!
⚠ 偏った食生活(栄養不足)
→ カルシウムやビタミンDが不足すると、骨の健康が保てなくなる!
ぐらつきを防ぐための食生活のポイント
✅ 骨の健康を守る栄養をしっかり摂る!
→ カルシウム(牛乳・チーズ・小魚)+ビタミンD(鮭・きのこ類)を意識!
✅ 抗炎症作用のある食品を取り入れる!
→ オメガ3脂肪酸(青魚・アマニ油・えごま油)は歯ぐきの炎症を抑える効果あり!
✅ インプラント周囲炎を防ぐ食べ方を意識!
→ よく噛んで食べることで、歯ぐきを刺激して健康を保つ!
ぐらつきを防ぐための改善策
自分はぐらつきやすいかも…」と感じたら、今から対策を!
① 定期的な検診を受ける
3〜6か月に1回の歯科検診で、インプラントの状態をチェック!
早期発見・早期対処で、ぐらつきを防ぐ!
② 噛み合わせをチェックする
噛み合わせが悪いと、インプラントに偏った負担がかかるため、必要に応じて調整!
③ 歯ぎしり・食いしばりの対策をする
ナイトガード(マウスピース)を使うことで、インプラントにかかる負担を軽減!
④ 生活習慣を見直す
禁煙を意識する(タバコはインプラントにとって大敵!)
バランスの取れた食生活を心がける(特にカルシウム・ビタミンDを意識!)
ストレスをためない(ストレスが原因で食いしばりや歯ぎしりが起こることも!)
生活習慣を少し改善するだけで、インプラントのぐらつきを防ぎ、長持ちさせることができます!
インプラントを 長く快適に使うためには、日々の生活習慣がとても大切です!
9.インプラントぐらつきと全身の健康との関係
インプラントは、歯だけでなく全身の健康とも深い関係があります。
実は、糖尿病や喫煙、骨粗しょう症といった健康状態が、インプラントのぐらつきを引き起こす原因になることもあるのです。
糖尿病や喫煙がインプラントに与える影響
糖尿病や喫煙は、インプラントの成功率を下げる要因になる!
★糖尿病とインプラントの関係
糖尿病の患者様は、血糖値が高い状態が続くと免疫力が低下し、傷の治りが遅くなる ため、インプラント手術後の回復が遅れることがあります。
⚠ 糖尿病のリスク要因
- インプラントと骨の結合がうまくいかないことがある
- インプラント周囲炎(歯周病のような状態)になりやすい
- 傷の治りが遅く、感染リスクが高くなる
✅ 糖尿病患者様でもインプラントは可能!ただし…
糖尿病のコントロールがしっかりできていれば、インプラント治療を受けることは可能です。
しかし、血糖値が高い状態のままだと、インプラントがぐらつく原因になりやすい ため、治療前に医師と相談しながら血糖管理をすることが大切です。
★喫煙とインプラントの関係
タバコを吸うと、血流が悪くなり、インプラントと骨の結合がうまくいかない ことがあります。
⚠ 喫煙のリスク要因
- インプラントが骨と結合しにくく、ぐらつきの原因になる
- インプラント周囲炎のリスクが高まり、最悪の場合インプラントが抜け落ちる
- 傷の治りが遅く、手術後の回復がスムーズに進まない
✅ インプラントを長持ちさせるために、禁煙がベスト!
タバコをやめることで、インプラントの成功率が上がり、長く快適に使えるようになります!
完全に禁煙が難しい場合でも、手術の前後はできるだけタバコを控える ことで、リスクを減らすことができます。
骨粗しょう症とインプラントの関係
骨粗しょう症があると、インプラントの安定性に影響を与えることがある!
骨粗しょう症は、骨の密度が低下し、もろくなる病気 です。
顎の骨が弱くなると、インプラントがしっかり固定されず、ぐらつきやすくなる ことがあります。
骨粗しょう症のリスク要因
- インプラント手術後に骨と結合しにくくなる
- 骨が痩せることで、インプラントが支えられなくなる
- 骨粗しょう症の治療薬(ビスホスホネート製剤)を服用していると、骨の代謝が変化し、インプラント手術に影響することがある
✅ 骨粗しょう症の患者様でもインプラントは可能!ただし注意が必要!
- 治療薬を服用している場合は、歯科医師と主治医の相談が必要
- インプラント手術前に、骨密度を測定し、状態を確認することが大切!
- カルシウムやビタミンDを意識して摂取し、骨を強くする努力を!
骨を丈夫にするために意識したいこと
✔カルシウムを多く含む食品を摂る(牛乳・チーズ・小魚・大豆製品)
✔ビタミンDを意識的に摂る(鮭・きのこ類・卵)
✔日光に適度に当たる(ビタミンDの吸収を助ける)
✔適度な運動をする(ウォーキングや軽い筋トレで骨を強くする)
健康的な生活習慣でインプラントを守る方法
インプラントのぐらつきを防ぐために、全身の健康を整えることが大切!
① バランスの取れた食生活を心がける
- 骨を強くするために、カルシウムやビタミンDをしっかり摂取!
- 抗炎症作用のある食品(青魚・アマニ油・ナッツ類)を取り入れる!
② 適度な運動を取り入れる
- 運動をすることで血流が良くなり、インプラント周囲の骨や歯ぐきを健康に保てる!
- ウォーキングや軽い筋トレを習慣にするのがおすすめ!
③ 禁煙&血糖コントロールを意識する
- 喫煙はインプラントに悪影響を与えるため、できるだけ控える!
- 糖尿病の方は、血糖値のコントロールをしっかり行うことで、インプラントのぐらつきを防げる!
④ 定期的な歯科検診を受ける
- インプラントの状態を定期的にチェックし、早期発見・早期対処がカギ!
- 3〜6か月に1回の定期検診を習慣にすることで、ぐらつきを予防できる!
インプラントは、全身の健康がしっかり整っているほど、長く快適に使えます!
10.よくある質問
インプラントがぐらつくと、「自然に治るの?」「どうしたら防げる?」 と疑問や不安を抱える患者様も多いと思います。
Q1.インプラントのぐらつきは自然に治る?
A1.基本的に、ぐらつきが自然に治ることはありません!
インプラントは 骨に直接固定される治療 ですが、ぐらつきが出るということは、何らかの問題が起きているサインです。
そのまま放置すると、さらに状態が悪化し、最悪の場合 インプラントが抜け落ちることもある ので注意が必要です。
ぐらつきの原因によって治療法が異なる!
- アバットメント(人工歯を支えるネジ)のゆるみ → ネジを締め直せば解決するケースも!
- インプラント周囲炎(インプラント版の歯周病) → 早めに治療すれば、ぐらつきを止められる可能性あり!
- 骨との結合がうまくいっていない → 状況によっては、再手術が必要になることも
✅ 「様子を見よう…」と放置せず、違和感があれば早めに歯科医院で診てもらいましょう!
Q2.ぐらつきを防ぐために気をつけることは?
A2.インプラントを長持ちさせるためには、日々のケアと生活習慣が大切!
① 正しい口腔ケアを続ける
- 朝・夜しっかり歯みがきをする(特に寝る前は丁寧に!)
- 歯間ブラシやデンタルフロスで細かい汚れを落とす
- 抗菌作用のある洗口液を活用する(インプラント周囲炎の予防)
② 食いしばり・歯ぎしりに注意する
- 夜間に歯ぎしり・食いしばりがある方は、ナイトガード(マウスピース)の使用を検討!
- 無意識に噛みしめるクセがある方は、リラックスする習慣を取り入れる!
③ 生活習慣を見直す
- 禁煙する(タバコはインプラントの大敵!)
- バランスの取れた食生活を心がける(カルシウム・ビタミンDを意識)
- 定期的に軽い運動をして、血流を良くする!
✅ 「インプラントは人工の歯だから大丈夫」と思わず、毎日のケアをしっかり行いましょう!
Q3.定期検診ではどのようなチェックをするの?
A3.定期検診を受けることで、インプラントのぐらつきを早期発見できる!
定期検診でチェックすること
①インプラントのぐらつきがないか?(しっかり固定されているか確認)
②インプラント周囲炎の兆候がないか?(歯ぐきの腫れ・出血をチェック)
③噛み合わせに問題がないか?(噛み合わせのズレがないか確認)
④ネジやアバットメントがゆるんでいないか?(必要なら締め直し)
⑤プロのクリーニングで細かい汚れを除去!
定期検診の頻度の目安
✔3〜6か月に1回が理想!
✔インプラントの状態によって、歯科医師と相談しながら決めるのがおすすめ!
✔定期検診を受けることで、ぐらつきを未然に防ぎ、インプラントを長持ちさせることができます!
インプラントは、天然の歯と同じようにしっかり噛める快適な治療法 ですが、適切なケアをしないとぐらつきやトラブルが起こることもあります。
インプラントを「一生ものの歯」として長く快適に使うためには、日々のケアと定期的なメンテナンスがとても大切 です。
もし 「ぐらつきが気になる」「違和感がある」 と思ったら、早めに歯科医院でチェックを受けることが、インプラントを守る最善の方法です。
しっかりケアを続けて、いつまでも快適に食事や会話を楽しめるインプラントライフを送りましょう!
東京都品川区YDC精密歯周病インプラント治療専門ガイド
監修:医療法人スマイルパートナーズ 理事長/齋藤和重
『山手歯科クリニック大井町』
住所:東京都品川区東大井5丁目25−1 カーサ大井町 1F
『山手歯科クリニック戸越公園』
住所:東京都品川区戸越5丁目10−18
*監修者
*経歴
1990年 鶴見大学歯学部卒業。1991年 インプラント専門医に勤務。1999年 山手歯科クリニック開業。
2001年 INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS卒業。
2010年 医療法人社団スマイルパートナーズ設立。
*所属
・ICOI国際インプラント学会 指導医
・ICOI国際インプラント学会 ローカルエリアディレクター
・ITI国際インプラント・歯科再生学会 公認 インプラントスペシャリスト
・日本口腔インプラント学会 会員
・日本顎顔面インプラント学会 会員
・国際審美学会 会員
・日本歯科審美学会 会員
・日本アンチエイジング歯科学会 会員
・INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS(2001年)
・CID Club (Center of Implant Dentistry)所属
・国際歯周内科研究会 所属
・5-D JAPAN 所属
・デンタルコンセプト21 所属
・インディアナ大学歯学部 客員 講師
・南カルフォルニア大学(USC)客員研究員
・南カルフォルニア大学(USC)アンバサダー
・USC (南カルフォルニア大学)歯学部JP卒
・USC University of Southern California)センチュリー・クラブ
・プレミアム・メンバー
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