唾液が少ないと歯周病リスクが高まる?唾液の重要な役割とは?
こんにちは。スマイルパートナーズ山手歯科クリニックです。
歯周病といえば「歯磨き不足」が原因と思われがちですが、実は 唾液の量や質が大きく関係している ことをご存知ですか?唾液には お口の中を清潔に保ち、細菌の増殖を抑える自浄作用 があります。つまり、唾液が減ると 歯周病のリスクが高まる 可能性があるのです。
では、 なぜ唾液が減るのか? どうすれば分泌を増やせるのか?
今回は 「唾液と歯周病の関係」や「唾液を増やす方法」 を解説していきます。歯周病を防ぐために、 今すぐできる唾液ケア を一緒にチェックしていきましょう!
1.こんなお悩みありませんか?
・口の中が乾燥しやすいと感じる
・歯みがきをしっかりしているのに、歯ぐきが腫れたり出血することがある
・唾液が少ないと歯周病になりやすいのか気になる
このようなお悩みをお持ちの患者様も多いのではないでしょうか?
実は、唾液には歯と歯ぐきを守る大切な役割があり、歯周病予防にも大きく関係しています!
2.唾液と歯周病の関係とは?
「唾液はただの水分」と思っていませんか? 実は、唾液には歯と歯ぐきを守る大切な働きがあります。
特に、歯周病の予防に欠かせない役割 を果たしているんです。
唾液が持つ「自浄作用」とは?
「自浄作用(じじょうさよう)」とは、唾液が口の中の汚れを洗い流してくれる働きのこと!
唾液には、食べかすや細菌を洗い流す「天然のクリーナー」 のような役割があります。
口の中は食事のたびに汚れがたまりやすいですが、唾液がしっかり分泌されていれば、自然に汚れを洗い流し、細菌の増殖を防ぐ ことができます。
唾液の自浄作用が低下するとどうなる?
- 口の中に汚れや細菌がたまりやすくなる
- 歯ぐきに細菌が増えて炎症を起こしやすくなる
- 口臭の原因にもなる
✅ つまり、唾液がしっかり分泌されていれば、歯ぐきを健康に保ち、歯周病を防ぐことができるんです!
口の中の細菌バランスを整える役割
唾液には、口の中の「良い細菌」と「悪い細菌」のバランスを整える働きがあります!
口の中には、およそ700種類の細菌 が存在しており、その中には 「歯周病菌」 も含まれています。
健康な状態では、唾液の働きによって 悪い細菌が増えすぎないようにコントロール されています。
唾液の抗菌作用とは?
- 唾液には 「ラクトフェリン」「リゾチーム」「ペルオキシダーゼ」 などの 抗菌成分 が含まれており、歯周病菌の増殖を抑える
- 口の中のpH(酸性・アルカリ性のバランス)を整え、細菌が繁殖しにくい環境を作る
✅ 唾液がしっかり分泌されていれば、歯周病菌の増殖を抑え、健康な口内環境をキープできます!
唾液が減ると歯周病が進行しやすい理由
唾液の量が少ないと、歯周病のリスクが一気に高まります!
唾液の分泌量が減ると、自浄作用や抗菌作用が弱まり、細菌が増殖しやすくなる ため、歯周病が進行しやすくなります。
唾液が減る主な原因とは?
- 加齢による唾液腺の機能低下(特に50代以降に減りやすい)
- ストレスや緊張(交感神経が優位になり、唾液が出にくくなる)
- 口呼吸(口が乾燥しやすくなり、細菌が増えやすい)
- 水分不足(脱水状態だと唾液の分泌量も減る)
- 薬の副作用(抗うつ薬・血圧の薬など、一部の薬には唾液の分泌を抑える作用がある)
唾液が減ると起こる影響
- 歯ぐきの炎症が進みやすくなり、歯周病が悪化しやすい
- 口の中が乾燥し、細菌が繁殖しやすくなる
- 口臭が強くなる
✅ 「口が乾くな…」と感じたら、歯周病のリスクが高まっているサインかも!
✅ 唾液をしっかり出すことが、歯周病予防のカギになります!
唾液は、歯周病予防の「天然の薬」 のようなものです。
「最近、口が乾くな」「歯ぐきの調子が良くないな」と感じたら、唾液を増やす習慣を意識してみましょう!
3.唾液が少なくなる原因とは?
唾液は 歯周病予防の大切な味方 ですが、何らかの原因で 唾液の分泌が減る ことがあります。
「最近、口が乾きやすいな…」と感じる患者様は、その原因を知って、対策することが大切 です!
加齢による唾液分泌の低下
年齢とともに唾液の量は自然と減少します!
唾液の分泌量は 20〜30代をピークに、40代以降から少しずつ減っていきます。
特に 50代以降になると、「口の渇き」を感じる患者様が増えてくる のが特徴です。
加齢によって唾液が減る理由
- 唾液腺の働きが弱くなる(加齢による機能低下)
- 筋力の低下で噛む回数が減る(噛む刺激が少ないと唾液の分泌が減る)
- 食生活の変化(やわらかい食事が増え、咀嚼回数が減少)
✅ 年齢を重ねても唾液の分泌を維持するために大切なのは、「よく噛む」こと!
✅ 硬めの食べ物(根菜・ナッツ類・お肉など)を取り入れて、しっかり咀嚼する習慣を!
生活習慣やストレスの影響
ストレスが多いと、唾液が出にくくなることがあります!
ストレスを感じると、交感神経(緊張・興奮の神経)が優位になり、唾液の分泌が抑えられる ことがわかっています。
緊張したときに口が乾くのは、この影響なんです!
唾液が減る生活習慣の例
・ストレスが多く、リラックスする時間が少ない
・忙しくて食事を早食いしがち(噛む回数が少ない)
・口呼吸をしている(口の中が乾燥しやすくなる)
・水分補給が少ない(脱水状態になると唾液も減る)
✅ ストレスを減らし、リラックスする時間を持つことが大切!
✅ 水分をしっかり摂り、口呼吸ではなく鼻呼吸を意識する!
服用している薬が関係することも
意外かもしれませんが、「薬」が唾液の分泌を減らすことがあります!
唾液の分泌を抑える可能性のある薬
- 抗うつ薬・抗不安薬(精神安定剤)
- 降圧剤(血圧を下げる薬)
- 抗ヒスタミン薬(アレルギー薬)
- 睡眠導入剤
- 鎮痛剤(痛み止め)
これらの薬には、唾液腺の働きを抑える副作用 があることがあります。
「薬を飲み始めてから口が乾くようになった…」という患者様は、かかりつけの医師や歯科医に相談してみると良いでしょう!
✅ どうしても薬をやめられない場合は、こまめな水分補給やガムを噛むなどの対策が効果的!
「最近、口が乾きやすいな」と感じたら、原因をチェックして、生活習慣を少し見直してみることが大切!
4.歯周病予防における唾液の重要な働き
唾液は、ただ口の中を潤すだけではありません。歯と歯ぐきを守る「天然の防御システム」 として、歯周病予防に欠かせない役割 を持っています。
プラーク(歯垢)を洗い流す役割
唾液には「自浄作用」があり、プラーク(歯垢)の付着を防ぐ!
歯周病の原因となる細菌は、プラーク(歯垢)というネバネバした汚れ にくっついて増殖します。
しかし、唾液がしっかり分泌されていれば、プラークを自然に洗い流し、細菌が増えにくい環境を作ることができます!
唾液が十分にあると…
- プラークが歯にこびりつきにくくなる
- 歯みがきで落としやすくなり、歯周病予防につながる
- 口の中が常に清潔に保たれやすくなる
✅ 唾液の力だけではプラークを完全に防げないので、歯みがきと併用することが大切!
歯ぐきを健康に保つための栄養供給
唾液は「歯ぐきの健康維持」にも大切な役割を持っています!
唾液には、歯ぐきの細胞を修復し、健康を保つための栄養素 が含まれています。
また、傷ついた歯ぐきの回復を助ける作用もあるため、炎症を抑え、歯周病の進行を防ぐ効果 も期待できます。
唾液が持つ「歯ぐきを守る作用」
- 傷ついた歯ぐきの細胞を修復し、炎症を抑える
- 歯ぐきの血流を促進し、必要な栄養素を届ける
- 免疫力を高め、細菌の増殖を防ぐ
✅ 唾液の量が減ると、歯ぐきが弱りやすくなり、歯周病が進行しやすくなる!
✅ 健康な歯ぐきを維持するためには、唾液の分泌をしっかり促すことが大切!
口臭の予防にもつながる
口臭の原因のひとつは「細菌の増殖」と「乾燥」!
口の中が乾燥すると、細菌が増えやすくなり、口臭の原因になります。
唾液がしっかり分泌されていれば、細菌の繁殖を抑え、口臭を予防することができます!
唾液が口臭を防ぐメカニズム
- 口の中の汚れを洗い流し、細菌の増殖を防ぐ
- 抗菌作用のある成分(ラクトフェリン・リゾチームなど)が細菌を抑制
- 口の中のpHバランスを整え、口臭の発生を防ぐ
✅ 「朝起きたときに口がネバネバする」「口臭が気になる」という方は、唾液の分泌が少なくなっている可能性あり!
✅ 水分補給や唾液を増やす習慣を意識して、口の中を潤すことが大切!
唾液は、歯と歯ぐきを守る「天然のバリア」 のような存在です。
「最近、口が乾きやすい」「歯ぐきの調子が良くない」と感じたら、唾液の分泌を意識してみることが、歯周病予防につながります!
5.唾液の分泌を促進する方法
「口が乾きやすい…」「唾液が少ない気がする…」と感じている患者様も多いかもしれません。
唾液は、意識的に増やすことができる ので、今日から簡単に実践できる方法をお伝えします!
「噛む回数を増やす」「唾液腺マッサージ」「水分補給と口腔ケア」 の3つのポイントを意識して、唾液の分泌を促していきましょう!
食事中の「噛む回数」を増やすことの効果
噛む回数が増えると、唾液の分泌がアップ!
食事中に よく噛むことで、唾液腺が刺激され、唾液の分泌が促進されます。
また、しっかり噛むことで消化を助けるだけでなく、歯ぐきを刺激して血流を良くする効果 も期待できます!
よく噛む習慣をつけるポイント
- ひと口につき「30回」噛むことを意識する
- やわらかい食事ばかりではなく、歯ごたえのある食材を取り入れる
- ガムを噛む習慣をつける(キシリトールガムがおすすめ!)
噛む回数を増やしやすい食材
✔ナッツ類(アーモンド・クルミなど)
✔根菜類(ごぼう・れんこん・人参など)
✔海藻類(昆布・ひじき)
✔噛みごたえのある肉類(鶏肉・赤身の肉)
✅ 「早食い」になりやすい方は、意識的に噛む回数を増やしてみましょう!
唾液腺マッサージで分泌を活発に
「唾液腺(だえきせん)」をマッサージすると、すぐに唾液が出やすくなる!
唾液は 耳下腺(じかせん)、顎下腺(がっかせん)、舌下腺(ぜっかせん) という3つの唾液腺から分泌されます。
これらの唾液腺を優しくマッサージするだけで、唾液の出が良くなる効果 があります!
簡単!唾液腺マッサージの方法
① 耳下腺(耳の前あたり)をやさしくくるくるマッサージする(10秒)
② 顎下腺(あごの下)を軽く押しながら、5回ほど回す
③ 舌下腺(舌の下のあたり)を、指で軽く押して刺激する
1日2〜3回、食事前やお風呂の中でやると効果的!
痛くならないように、やさしく押すのがポイント!
✅ 「口が乾いているな…」と感じたときに、マッサージをするとすぐに唾液が出やすくなります!
水分補給と適切な口腔ケアのポイント
体が脱水状態になると、唾液の分泌も少なくなる!
唾液の主成分は「水分」なので、体内の水分が不足すると、唾液の量も減ってしまいます。
特に 高齢の患者様は、のどの渇きを感じにくいため、意識的に水分補給をすることが大切!
水分補給のポイント
- こまめに水を飲む(1回に大量ではなく、ちょこちょこと補給!)
- カフェインの多い飲み物(コーヒー・緑茶)ばかり飲まない(利尿作用で水分が失われやすい)
- 食事のときに、汁物や水分を含んだ食材(スープ・みずみずしい果物など)を取り入れる
「のどが乾いた」と思ったときには、すでに軽い脱水状態になっていることが多い!
日中、意識して水分を摂る習慣をつけるのが大切!
口腔ケアも忘れずに!
- 歯みがき後に、保湿成分のあるマウスウォッシュを使う
- 寝る前に、口の中が乾燥しないように注意する(加湿器の使用もおすすめ!)
- ガムやタブレットで、軽く唾液を出す習慣をつける
✅ 唾液をしっかり分泌させるために、「水分補給+口腔ケア」の習慣を意識しましょう!
唾液は、歯周病予防にとって欠かせない大切な存在 です。
6.食事で唾液を増やす!おすすめの食品とは?
唾液をしっかり出すためには、日々の食事がとても重要!
食材の選び方や食べ方を工夫することで、唾液の分泌を促し、歯周病予防にもつながります。
唾液の分泌を促す食材とその理由
唾液をしっかり出すには、「噛む回数が増える」「酸味の刺激がある」食材が効果的!
唾液の分泌を促すおすすめの食材
食材 |
唾液が増える理由 |
レモン・梅干し |
酸味の刺激で唾液腺が活性化! |
酢の物(酢のきいた料理) |
酸の刺激で唾液の分泌を促進! |
納豆・長いも・オクラ |
ネバネバ成分(ムチン)が唾液腺を刺激! |
ごぼう・れんこん・にんじん |
歯ごたえがあり、よく噛むことで唾液が出やすい! |
ナッツ類(アーモンド・くるみ) |
しっかり噛むことで、唾液の分泌を促進! |
✅ 「食事のときに酸味のある食材を取り入れる」「歯ごたえのあるものを選ぶ」と、自然に唾液が増えます!
よく噛む習慣をつける食べ物とは?
「噛む回数」を増やすことで、唾液の分泌量がアップ!
現代の食生活では、やわらかい食事が増えたことで 噛む回数が少なくなり、唾液の分泌が減る原因になっています。
そこで、意識的に「よく噛む必要がある食材」を取り入れることが大切!
よく噛む習慣をつけるおすすめの食べ物
✔玄米・雑穀米(白米よりも噛む回数が増える)
✔スルメ・昆布(噛むことで唾液腺を刺激!)
✔お肉(特に赤身や鶏肉はしっかり噛む必要がある)
✔フランスパン・全粒粉パン(普通のパンよりも噛みごたえあり!)
「ひと口につき30回噛む」ことを意識するだけでも、唾液の量が増えます!
避けるべき飲食物(アルコール・カフェインなど)
「唾液を増やす食品」がある一方で、「唾液を減らしてしまう食品」にも注意!
唾液の分泌を減らす飲食物を過剰に摂ると、口の中が乾燥し、歯周病リスクが高まる可能性 があります。
唾液を減らす可能性がある食品・飲み物
飲食物 |
影響 |
アルコール(お酒) |
体の水分が奪われ、口が乾きやすくなる |
カフェイン(コーヒー・紅茶・緑茶) |
利尿作用があり、水分不足になりやすい |
塩分の多い食品(スナック菓子・加工食品) |
口の中の水分を奪い、唾液の分泌を減らす |
砂糖の多いジュース・お菓子 |
細菌が繁殖しやすくなり、歯周病のリスクを高める |
✅ 「お酒やコーヒーが好き!」という方は、水を一緒に飲んで、口の乾燥を防ぐ工夫を!
毎日の食事を少し工夫するだけで、唾液の分泌が増え、歯周病のリスクを減らすことができます!
7.口呼吸と歯周病の関係!鼻呼吸の重要性
「気づいたら口が開いている」「寝ているときに口が乾く」 という患者様はいませんか?
実は、口呼吸は唾液の分泌を減らし、歯周病のリスクを高める原因になる んです!
口呼吸が唾液の分泌を減らす理由
口で息をすると、唾液が蒸発しやすくなり、口の中が乾燥する!
私たちの体は 本来、鼻で呼吸するようにできています。
しかし、口で呼吸していると 常に空気が口の中を通るため、唾液が乾燥してしまい、分泌量も減ってしまう んです。
口呼吸が唾液の分泌を減らす理由
- 口の中が常に開いていると、唾液が蒸発しやすくなる
- 唾液が減ると、口の中の自浄作用が低下し、細菌が増殖しやすくなる
- 鼻呼吸と比べて、口の中が乾きやすく、細菌が増えやすい環境になる
✅ 「口で呼吸しているかも…」と思ったら、鼻呼吸に切り替える意識を!
口の乾燥が歯周病リスクを高めるメカニズム
口の乾燥=歯周病が進行しやすい環境になる!
唾液が十分にあると、歯ぐきを守る「抗菌作用」や「自浄作用」が働き、細菌の増殖を防ぎます。
しかし、口の中が乾燥すると 歯周病菌が増えやすくなり、歯ぐきの炎症が進行しやすくなる んです。
口の乾燥が歯周病を悪化させる流れ
① 口呼吸で唾液が減る
↓
② 唾液の抗菌作用・洗浄作用が弱まり、細菌が増える
↓
③ 歯ぐきに炎症が起こりやすくなる(歯周病の進行)
↓
④ 口臭が強くなる、歯ぐきが腫れる、歯がグラつく
✅ 「最近、口が乾く」「歯ぐきが腫れやすい」という方は、口呼吸が原因かも!
簡単にできる「鼻呼吸トレーニング」
鼻呼吸を意識するだけで、唾液の分泌を増やし、口の中の乾燥を防ぐことができる!
鼻呼吸の習慣がつくと、口の中が潤いやすくなり、歯周病のリスクを減らす ことができます。
「でも、鼻呼吸ってどうすればいいの?」という患者様のために、簡単にできるトレーニング をご紹介します!
① 唇を閉じる習慣をつける
- 普段から意識的に唇を閉じる(舌を上あごにつけると閉じやすい!)
- デスクワークやテレビを見ているときに、口が開いていないかチェック!
② 鼻呼吸を意識する深呼吸トレーニング
- 鼻からゆっくり息を吸い、鼻からゆっくり吐く(5秒ずつ)
- 1日3回ほど行うと、鼻呼吸の習慣がつきやすくなる!
③ 就寝時の「口テープ」習慣
- 夜寝ている間に口呼吸になりやすい方は、「口テープ」を使うのもおすすめ!
- ドラッグストアなどで売っている専用のテープを軽く貼るだけで、無理なく鼻呼吸に!
✅ 鼻呼吸の習慣をつけることで、口の中の乾燥を防ぎ、歯周病の予防にもつながります!
「無意識に口が開いている」「寝ている間に口が乾く」という方は、今日から鼻呼吸を意識してみましょう!
ちょっとした習慣の改善が、健康な歯ぐきを守る大きな一歩になります!
8.唾液を増やすための生活習慣の見直し
唾液の分泌量は 食事や口腔ケアだけでなく、日々の生活習慣にも大きく影響 します。
「ストレスがたまると口が乾く」「睡眠不足だと口の中がネバネバする」といった経験がある患者様もいるのではないでしょうか?
ストレス管理が唾液の質を高める?
ストレスが多いと、唾液の分泌が減りやすくなる!
ストレスを感じると、体は「交感神経」が優位になり、緊張状態が続くと唾液の分泌が抑えられる ことが分かっています。
特に、仕事や人間関係でのストレスが強いと、口が乾く・ネバつく という症状が出やすくなります。
ストレスによる唾液への影響
- 交感神経が優位になると「サラサラ唾液」が減り、粘り気のある唾液が増える
- 口の中の自浄作用が低下し、細菌が繁殖しやすくなる
- 唾液の抗菌作用が低下し、歯周病のリスクが上がる
ストレスを和らげる方法
✔深呼吸やストレッチを取り入れる(リラックスすると副交感神経が優位に!)
✔好きな音楽を聴いたり、軽い運動をする習慣をつける
✔寝る前にスマホやパソコンを使いすぎない(自律神経を整える)
✔ストレスが溜まりすぎないように、リラックスできる時間を意識的に作りましょう!
睡眠とホルモンバランスの関係
「睡眠の質」が唾液の分泌量に影響を与える!
「夜更かしをすると、朝起きたときに口が乾く」という経験はありませんか?
実は、睡眠の質が低いとホルモンバランスが乱れ、唾液の分泌が減少しやすくなる のです。
睡眠不足による影響
- 副交感神経の働きが悪くなり、唾液の分泌が減る
- 成長ホルモンの分泌が低下し、口腔内の修復機能が落ちる
- 口呼吸になりやすく、寝ている間に口が乾燥しやすい
唾液の分泌を助ける「良い睡眠」のポイント
✔寝る1時間前にはスマホやテレビを控える(ブルーライトが自律神経を乱す)
✔夜はリラックスできる音楽を聴いたり、ぬるめのお風呂に入る
✔就寝前に軽いストレッチをすることで、深い眠りをサポート
✅ 「寝る直前までスマホを見る」「夜更かしをする」と唾液の分泌が減る原因になるので注意!
唾液の分泌を妨げる生活習慣とは?
何気なく続けている習慣が、唾液の分泌を減らしているかも?
唾液が少ないと感じる患者様は、知らないうちに唾液の分泌を妨げる生活習慣を続けている可能性 があります。
唾液の分泌を妨げるNG習慣
・口呼吸をしている(常に口が乾燥する原因に!)
・食事のときに早食いをする(よく噛まないと唾液が出にくい)
・水分をあまり取らない(脱水状態になると唾液の量が減る)
・カフェインやアルコールの摂取量が多い(利尿作用で水分不足に)
・タバコを吸う(唾液腺の働きを低下させる原因になる)
✅ 「いつも口が乾くな…」と感じる方は、自分の生活習慣を見直してみましょう!
「唾液が少ない」と感じたら、毎日の生活習慣を少し変えてみることが大切です!
小さな工夫を積み重ねることで、唾液の分泌を促し、歯周病予防につなげていきましょう!
9.定期的な歯科検診で唾液の健康を守る
「唾液の量が減ってきたかも…」「口の中が乾燥しやすい」そんなお悩みをお持ちの患者様におすすめなのが、歯科医院での定期検診 です。
実は、唾液の状態をチェックすることで、歯周病のリスクを知ることができる んです!
唾液検査でわかることとは?
「唾液の質」を調べることで、口の中の健康状態が見えてくる!
唾液検査では、唾液の量・質・酸性度(pH)・細菌の種類や数 などを調べることができます。
これによって、虫歯や歯周病のリスクがどれくらいあるかをチェックできる のです。
唾液検査でわかること
項目 |
意味・チェックできること |
唾液の分泌量 |
口の中の乾燥度、唾液の出やすさ |
pH(酸性度) |
酸性に傾いていると、虫歯や歯周病リスクが高い |
細菌の種類・量 |
虫歯・歯周病の原因菌が多いかどうか |
自浄作用 |
唾液がどれくらい細菌を洗い流せているか |
✅ 「歯みがきを頑張っているのに歯周病が気になる…」という方は、一度唾液検査を受けてみるのもおすすめ!
プロのケアで歯周病リスクを抑える
定期的な歯科検診で、唾液の健康を守る!
歯科医院では、患者様の唾液の状態や歯ぐきの健康をチェックしながら、専門的なケアを行う ことができます。
また、唾液の分泌を促すためのアドバイス も受けられるので、自分では気づかない改善点を知ることができる のもメリットです!
定期検診で受けられるケア
✔歯ぐきの健康チェック(歯周ポケットの深さ測定)
✔歯石・プラークの除去(クリーニング)
✔口腔乾燥のチェック&保湿ケア
✔唾液を増やす生活習慣のアドバイス
✅ 「まだ歯周病になっていないから大丈夫」と思っている方も、予防のために定期検診を受けるのがベスト!
唾液を活かした口腔ケアのアドバイス
「自分に合った口腔ケア」を歯科医師・歯科衛生士がアドバイス!
歯科医院では、唾液の状態をふまえて、患者様に合った口腔ケア方法を提案 することができます。
例えば、「唾液が少ないタイプの患者様」には、保湿ケアや唾液分泌を促すトレーニング を、
「細菌が多いタイプの患者様」には、殺菌効果のあるマウスウォッシュや、歯間ブラシの使い方 を指導することができます。
こんなアドバイスが受けられる!
✔「口が乾きやすい方」 → 唾液腺マッサージや保湿ジェルの活用法
✔「歯ぐきが腫れやすい方」 → 歯間ブラシ・フロスの正しい使い方
✔「口臭が気になる方」 → 舌のクリーニングや食生活の改善アドバイス
✔「自己流のケアに不安がある…」という患者様は、歯科医院でアドバイスをもらうのがおすすめ!
「唾液の量が減ってきたかも?」「歯周病が気になる…」という患者様は、定期検診を受けることで早めの対策ができます!
10.よくある質問
唾液は歯周病予防にとってとても大切ですが、「どうやって自分の唾液量を測るの?」「唾液が少なくても歯周病を予防する方法はある?」 など、患者様からよくいただく質問にお答えします!
Q1.唾液の量はどうやって測れるの?
A1.「唾液が少ないかも?」と思ったら、簡単な方法でチェックできます!
自分でできる簡単な唾液量チェック法
「レモン」や「梅干し」を想像する
→ 口の中に唾液がしっかり出ればOK!ほとんど出ない場合は、唾液の分泌が減っている可能性あり。
口の中がネバネバする、乾きやすいと感じる
→ 唾液量が少なくなっているサイン。特に朝起きたときに乾燥を感じる場合は注意!
舌を頬の内側に滑らせると、ザラザラしている
→ 唾液が減ると口の粘膜が乾燥し、滑りが悪くなることがあります。
✅ 「唾液量が少ないかも?」と感じたら、早めの対策を!
歯科医院での唾液検査
より正確に調べたい場合は、歯科医院での 「唾液検査」 をおすすめします。
専用の試薬を使って 唾液の分泌量、pH(酸性度)、細菌の量 を調べることで、歯周病や虫歯のリスクをチェックできます!
✅ 「口の乾燥が気になる」「歯ぐきが腫れやすい」場合は、一度歯科で唾液の状態をチェックしてみましょう!
Q2.ドライマウス(口腔乾燥症)との違いは?
A2.「唾液が少ない=ドライマウス?」と思われがちですが、実は違います!
ドライマウス(口腔乾燥症)とは?
「ドライマウス」とは、病的に唾液が減ってしまう症状 のことを指します。
加齢やストレス、病気、薬の副作用などが原因で、慢性的に口の中が乾燥する状態 になります。
「唾液が少ない状態」との違い
唾液の減少(軽度) |
ドライマウス(口腔乾燥症) |
|
原因 |
口呼吸、ストレス、水分不足 |
薬の副作用、加齢、病気(糖尿病・シェーグレン症候群など) |
症状 |
口の中が少し乾く・ネバつく |
口の中が常に乾燥し、ひび割れや痛みが出る |
改善方法 |
生活習慣の見直し・水分補給・唾液腺マッサージ |
専門的な治療が必要な場合もある |
✅ 「たまに口が乾く」程度なら、食生活や生活習慣の見直しで改善できることが多いですが、
✅ 「常に乾燥している」「口の中が痛い」といった症状がある場合は、歯科医院で相談しましょう!
Q3.唾液が少なくても歯周病を予防する方法はある?
A3.「唾液が少なくても、しっかりケアすれば歯周病予防は可能!」
唾液の分泌が少ない場合でも、適切なケアをすれば歯周病のリスクを下げることができます。
ポイントは 「口の乾燥を防ぐ」「口腔内の細菌を増やさない」こと!
唾液が少ない人のための歯周病予防ポイント
✔こまめに水分補給する(常温の水や麦茶がおすすめ)
✔唾液腺マッサージを取り入れる(1日2〜3回)
✔歯みがきの後に「保湿ジェル」や「保湿スプレー」を使う
✔寝る前に加湿器を使い、口の乾燥を防ぐ
✔歯周病予防のために、定期的な歯科検診を受ける
✅ 唾液が少ないと感じる方は、「保湿ケア」を意識して、歯周病を予防しましょう!
唾液は、口の中をきれいに保ち、細菌の増殖を防ぐ大切な役割 を持っています。
しかし、ストレスや生活習慣の影響で唾液の分泌が減ると、歯周病のリスクが高まる ことがあります。「最近、口が乾く」「歯ぐきが腫れやすい」と感じる患者様は、生活習慣を見直すことが大切 です。
ちょっとした工夫を積み重ねることで、歯周病を予防し、健康な口腔環境を維持することができます!
気になることがあれば、お気軽にご相談ください!一緒に、健康な歯ぐきと笑顔を守る習慣 を続けていきましょう!
東京都品川区YDC精密歯周病インプラント治療専門ガイド
監修:医療法人スマイルパートナーズ 理事長/齋藤和重
『山手歯科クリニック大井町』
住所:東京都品川区東大井5丁目25−1 カーサ大井町 1F
『山手歯科クリニック戸越公園』
住所:東京都品川区戸越5丁目10−18
*監修者
*経歴
1990年 鶴見大学歯学部卒業。1991年 インプラント専門医に勤務。1999年 山手歯科クリニック開業。
2001年 INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS卒業。
2010年 医療法人社団スマイルパートナーズ設立。
*所属
・ICOI国際インプラント学会 指導医
・ICOI国際インプラント学会 ローカルエリアディレクター
・ITI国際インプラント・歯科再生学会 公認 インプラントスペシャリスト
・日本口腔インプラント学会 会員
・日本顎顔面インプラント学会 会員
・国際審美学会 会員
・日本歯科審美学会 会員
・日本アンチエイジング歯科学会 会員
・INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS(2001年)
・CID Club (Center of Implant Dentistry)所属
・国際歯周内科研究会 所属
・5-D JAPAN 所属
・デンタルコンセプト21 所属
・インディアナ大学歯学部 客員 講師
・南カルフォルニア大学(USC)客員研究員
・南カルフォルニア大学(USC)アンバサダー
・USC (南カルフォルニア大学)歯学部JP卒
・USC University of Southern California)センチュリー・クラブ
・プレミアム・メンバー
※詳しいプロフィールはこちらより