セカンドオピニオンは必要ない?後悔しないインプラント治療のためにできることとは?
こんにちは。スマイルパートナーズ山手歯科クリニックです。
インプラント治療は、歯を失った部分をしっかり補える優れた方法ですが、手術や費用、治療期間など気になるポイントが多いのも事実です。だからこそ、他の専門医の意見を聞く“セカンドオピニオン”という選択が、後悔しない治療への第一歩になることがあります。「他の治療法はないのか知りたい」「今の治療方針に少し不安がある」——そんな時、セカンドオピニオンは不安を整理し、自分に合った治療を見つけるための心強いサポートになります。
今回は、インプラント治療におけるセカンドオピニオンの活用方法や受けるべきタイミング、相談のポイントについて解説していきます。大切な歯のことだからこそ、納得して治療を進めるために、ぜひ知っておきたい内容です。
1.こんなお悩みありませんか?
インプラント治療について話を聞いたとき、こんなふうに感じたことはありませんか?
- 「本当にこの治療法が自分にとってベストなのかな?」
- 「治療内容や手術の説明がよく分からなくて、不安が残っている…」
- 「費用も高いし、後悔しないようにちゃんと納得してから決めたい」
こうした不安やモヤモヤを感じたまま治療に進むのは、誰だってためらいますよね。
そんなときにおすすめしたいのが、「セカンドオピニオン」です。
インプラント治療は、決して「勢い」や「その場の流れ」で決めるものではありません。
患者様自身が納得して前向きに治療に取り組めるように、情報をしっかり集めることがとても大切です。
2.セカンドオピニオンとは?
「セカンドオピニオン」という言葉、聞いたことがある患者様も多いと思いますが、実際にどういうものかご存知でしょうか?
医療分野における「第二の意見」って?
セカンドオピニオンとは、今通っている歯科医院とは別の歯科医師に意見を聞くことを指します。
つまり、治療を始める前に、他の医師の見解や提案を受けて判断材料を増やすという方法です。
これは「今の先生を信頼していない」わけではなく、より納得できる選択をするための“賢い行動”だと考えていただいて大丈夫です。
インプラント治療におけるセカンドオピニオンの重要性
インプラント治療は、保険が適用されない自由診療で、費用も時間もかかる大きな決断です。
だからこそ、「本当にこの治療方針でいいのか?」と感じたときに、他の歯科医師の意見を聞くことはとても有意義なんです。
特にこんなときは、セカンドオピニオンを活用してみましょう:
- 他の治療法(入れ歯やブリッジ)と比較して迷っている
- インプラント手術のリスクや費用について不安がある
- 「骨が少ないからできない」と言われたが、諦めきれない
- 治療方針がざっくりしていて、自分には合っていない気がする
✅セカンドオピニオンを通じて、自分にとって「より安全で納得できる治療」が見つかることも多いです。
セカンドオピニオンで得られるメリット
治療内容を客観的に見直せる
→「他の選択肢もある」と知ることで、視野が広がります。
リスクや負担のバランスを比較できる
→「安全性・回復期間・費用」のバランスを踏まえた判断が可能に。
自信を持って治療に進める
→「やっぱり今の先生の治療で大丈夫」と再確認できることもあります。
押しつけのない意見が聞ける
→セカンドオピニオンでは、治療を押しつけるのではなく、“一緒に考える姿勢”が基本です。
セカンドオピニオンは、患者様の不安を取り除き、自信を持って治療に臨むための大切なステップです。
決して「遠慮すること」ではなく、ご自身のお口の健康を守るための自然な行動として、ぜひ活用していただきたいと思います。
3.こんな時にセカンドオピニオンを考えよう
インプラント治療は一人ひとり状態が違い、選択肢もさまざまです。
だからこそ、「これで本当にいいのかな?」と迷ったときは、セカンドオピニオンを考えるタイミングかもしれません。
以下のようなお悩みがある患者様は、遠慮なく別の医師の意見を聞いてみてください。
現在の治療方針に納得できない場合
✅「インプラントしか選択肢がない」と言われたけど、本当にそうなの?
✅説明が専門用語ばかりで、正直よく分からなかった
✅自分のライフスタイルや希望が、あまり反映されていない気がする
こうしたモヤモヤを感じながら進める治療は、精神的にも負担になります。
セカンドオピニオンでは、違った角度からの説明や、患者様目線での提案が受けられることもあります。
他の治療法があるか知りたいとき
✅「本当にインプラントがベストなのか、他の方法も知りたい」
✅「ブリッジや入れ歯との違いをもっと詳しく聞いてから決めたい」
歯科医師によっては、インプラント以外の選択肢についても、患者様の生活や希望を踏まえてアドバイスしてくれるところがあります。
「選べる幅が広がる」というのも、セカンドオピニオンの大きな魅力のひとつです。
費用や期間に不安があるとき
✅「費用の説明があいまいで、どこまでが治療に含まれるのか分からない」
✅ 治療期間が長そうで、仕事や家事との両立が心配」
✅「他の医院ではもっと短期間で終わると言われたけど…?」
インプラントは自由診療のため、医院によって費用や治療期間が大きく異なることがあります。
納得できる治療を受けるためにも、費用やスケジュールの比較はとても大切です。
セカンドオピニオンを活用して、不安や疑問をクリアにしておきましょう。
「迷っている自分は優柔不断なのかな…」と感じる必要はありません。
むしろ、治療にしっかり向き合っている証拠です。
少しでも「他の意見も聞いてみたいな」と思ったら、それがセカンドオピニオンを受けるベストタイミングです。
4.セカンドオピニオンを受ける際のポイント
セカンドオピニオンを受けたいと思ったとき、「どう準備すればいいの?」「主治医には言っていいの?」と迷ってしまう患者様も多いかと思います。
相談する際に用意すべき資料
セカンドオピニオンを受けるときには、今までの検査結果や治療計画の資料を持っていくと、より具体的なアドバイスを受けられます。
準備しておくと良いもの:
- レントゲン写真やCT画像(データでの持参が理想的)
- 治療計画書や見積書(手術の内容・回数・費用が書かれたもの)
- 通院中の医院での説明資料やメモ(可能であれば)
✅「資料をください」と伝えるのが気まずいと感じる患者様もいらっしゃいますが、きちんと伝えればほとんどの医院は快く対応してくれますよ。
主治医には伝えるべき?
✅基本的には伝えた方がスムーズです。
セカンドオピニオンは患者様の当然の権利ですし、治療に前向きな歯科医師であれば「より納得して治療を進めていただくために大切なステップ」と理解しています。
どう伝えるか不安な方は、こんなふうに言ってみてください:
「インプラントについてもう少し自分でも理解したくて、ほかの先生の意見も聞いてみようと思っています。」
あくまで「納得して治療に臨みたい」という前向きな姿勢を伝えれば、角が立つことはまずありません。
どのような質問をすればよいか
セカンドオピニオンでは、「何を聞けばいいか分からない」というお声もよくいただきます。
以下のような質問を参考にしてみてください。
✔ おすすめの質問リスト
- この治療法(インプラント)は、私にとって本当に最適でしょうか?
- 他に選べる治療法(ブリッジや入れ歯など)はありますか?
- 骨が少ないと言われましたが、治療は可能ですか?
- 治療の成功率やリスクはどの程度ですか?
- 今の治療計画について、見直した方がよい点はありますか?
- 治療期間や費用の目安は?
- 私の生活スタイルに合った治療法はありますか?
✔ ポイント
- 不安や迷いは、遠慮せずにそのまま聞くことが大切です。
- 専門用語が出てきたら、「簡単に説明してほしい」とお願いしてOK。
- 納得できるまで、どんどん質問して大丈夫です。
「聞いてよかった」と思える時間になるよう、準備して臨んでみてくださいね。
5.セカンドオピニオンで確認すべきこと
セカンドオピニオンを受ける目的は、治療の選択肢を広げ、不安を解消し、納得して決断するためです。
特にインプラント治療のように費用も時間もかかる場合、しっかり確認しておくべきポイントがいくつかあります。
インプラントの成功率やリスクについて
✅「この治療は自分にとって本当に安全なのか?」という視点はとても大切です。
セカンドオピニオンでは以下の点を確認してみてください。
- 私の口の状態(骨の量や質)でインプラントは適応できますか?
- 手術の成功率はどのくらい?
- 術後に起こりうるトラブルや副作用は?
- 全身疾患(糖尿病など)がある場合、どんな影響がある?
医師によって説明の仕方が違うこともあります。
「ちゃんと自分の体に合った説明がされているか」を意識して聞いてみましょう。
他の治療方法との比較(ブリッジ・入れ歯など)
インプラントだけが選択肢ではありません。
患者様の状態によっては、ブリッジや入れ歯の方が適しているケースもあります。
以下のポイントを比較して聞いてみましょう。
治療法 |
メリット |
デメリット |
インプラント |
見た目が自然でしっかり噛める |
費用が高く、手術が必要 |
ブリッジ |
比較的短期間で治療が終わる |
両隣の歯を削る必要あり |
入れ歯 |
保険適用で費用を抑えられる |
違和感やズレが気になることも |
✅「それぞれの治療法のメリット・デメリットを自分に当てはめて考える」ことが、納得のいく選択につながります。
治療費や期間の違い
治療を受けるうえで、費用や期間の目安はとても気になるポイントですよね。
セカンドオピニオンでは、以下をしっかり確認しておきましょう。
- 治療にかかる総額(手術費用・材料費・メンテナンス費用含む)
- 治療開始から完了までのスケジュール
- 分割払いや医療費控除の対応が可能かどうか
- 骨造成など追加処置が必要な場合の費用や期間
医院ごとに料金設定や使用する材料、通院回数も違ってきます。
だからこそ、「どこにどんな費用がかかるのか」を丁寧に聞いておくことが重要です。
確認したい情報を整理することで、自分にとって一番納得できる治療法が見えてきます。
遠慮せず、しっかり聞くことが大切です。
6.信頼できる歯科医院の選び方|後悔しないインプラント治療のために
インプラント治療は、決して「やって終わり」の治療ではありません。
治療前の診査・診断から始まり、治療中のサポート、そして治療後のメンテナンスまで、長い付き合いになるからこそ、「信頼できる歯科医院」を選ぶことがとても大切です。
セカンドオピニオンを受けるときも、実際に治療をお願いする歯科医院を決めるときも、この“信頼”が安心感につながります。
インプラント治療に精通した歯科医の見極め方
まず注目したいのは、担当する歯科医師の知識や経験の深さです。
「インプラント治療はできるけど、専門ではない」という医院もありますが、やはり安心して任せられるのは、豊富な実績と専門性を持っている歯科医です。
こんなポイントをチェックしてみてください:
✅インプラントの症例数が豊富かどうか(年間の手術件数など)
✅学会に所属していたり、専門資格を取得しているか
✅技術力だけでなく、患者様一人ひとりに合わせた柔軟な提案ができるか
一方的に治療を進めるのではなく、疑問や不安に耳を傾けてくれる先生は、やはり信頼できます。
何でも相談しやすい雰囲気も、安心して通える大きなポイントになります。
使用するインプラントの種類や技術力にも注目を
インプラントとひと口に言っても、実はさまざまなメーカーや構造の違いがあります。
信頼できる歯科医院は、それぞれの違いや特徴を丁寧に説明してくれます。
確認しておきたいポイントとしては:
✅使用しているインプラントは世界的に評価されているメーカーのものか?
✅骨が少ない・やせている場合に対応できる高度な技術や特別な素材があるか?
✅CTスキャンや3Dシミュレーションソフトなどの診断設備が整っているか?
インプラント治療は見た目では判断しにくい分、こうした“見えない部分”での違いが、治療の質を大きく左右することもあります。
カウンセリングの丁寧さと治療方針のわかりやすさ
実は、「この歯科医院は信頼できそう」と感じられるかどうかは、初回カウンセリングの印象に大きく左右されます。
単に技術があるかだけではなく、「自分の気持ちに寄り添ってくれているか」がポイントです。
信頼できる医院のカウンセリングには、こんな特徴があります:
✅患者様の話をしっかり聞いてくれる姿勢がある
✅メリットだけでなく、リスクやデメリットも包み隠さず説明してくれる
✅「この治療法しかありません」ではなく、選択肢を提示してくれる
✅治療の流れ・期間・費用などを、図や資料を使ってわかりやすく説明してくれる
「この先生は、本当に自分のことを考えてくれている」
そんなふうに感じられるかどうかが、信頼できる医院選びのカギです。
インプラント治療は、長い目で見てお口の健康と生活の質を守っていくための選択肢です。だからこそ、「この先生、この医院になら任せられる」と思える場所を選ぶことが何よりも大切。
ご自身が心から納得できる環境で治療に臨むことが、インプラントを長持ちさせる秘訣にもつながります。
7.セカンドオピニオンの費用と注意点
セカンドオピニオンを受けてみたいと思っても、「費用はどれくらい?」「保険は使えるの?」など、わからないことがあるとためらってしまいますよね。
セカンドオピニオンは保険適用外?費用の相場は?
インプラント治療に関するセカンドオピニオンは、基本的に保険適用外(自由診療)となります。
そのため、費用は歯科医院によって異なりますが、だいたい次のようなケースが多いです。
- 初回相談:5,000円~10,000円程度
- より詳しい診断や画像診断を含む場合:10,000円~30,000円前後
✅セカンドオピニオン専門の枠を設けている医院もあり、内容に応じて料金が設定されています。
事前に確認しておくべきこと
費用や相談の流れについて、予約前に電話やメールで確認しておくことが大切です。
特に以下の点は要チェックです:
- 相談料はいくらか?
- レントゲンやCTの持ち込みは可能か?
- 相談時間は何分か?
- 相談だけでも受けられるか?(治療契約を迫られないか)
- 必要な持ち物はあるか?(紹介状や画像データなど)
✅「当日、何を持って行けばいいか」も聞いておくと、よりスムーズに相談できます。
無料カウンセリングと有料相談の違いは?
最近では、無料カウンセリングを行っている医院も増えていますが、無料と有料には明確な違いがあります。
項目 |
無料カウンセリング |
有料セカンドオピニオン |
相談の内容 |
簡単なヒアリングや説明中心 |
より詳細で専門的な意見が聞ける |
時間の目安 |
15~30分程度 |
30分~60分以上のことも |
診断の有無 |
基本的に診断は行わない |
診断を含むことが多い |
目的 |
医院の雰囲気や方針を知るため |
他院での治療方針に対する意見を聞くため |
✅「とりあえず話を聞いてみたい」という方は無料カウンセリングでも良いですが、治療内容をじっくり検討したい場合は有料のセカンドオピニオンがおすすめです。
インプラント治療は大きな決断です。
だからこそ、安心して納得できる選択をするために、費用のことも含めてしっかり情報収集しておきましょう。
8.セカンドオピニオンを受けた後の判断基準|納得できる選択をするために
セカンドオピニオンを受けたあとは、「いろいろ話を聞けたけど、どう決めればいいのか分からなくなった……」と悩まれる患者様も少なくありません。
新しい情報を得たことで気持ちが整理できるどころか、かえって迷いが増してしまう。そんな声もよく耳にします。
大切なのは、「どの意見が正しいか」ではなく、「ご自身がどう感じたか」です。
専門的な知識がなくても、心から納得できる選択ができれば、治療に対する不安やストレスもぐっと減ります。
どの治療方針を選ぶべきか?|自分自身の「納得感」がカギ
セカンドオピニオンでは、今の医院とは異なる治療方針や考え方を提示されることがあります。
その違いを比べることで、より患者様に合った選択肢が見えてくることもあります。
判断の際は、以下のポイントを参考にしてみてください:
✅医師の説明がわかりやすかったか
✅疑問や不安に対して、丁寧かつ正直に答えてくれたか
✅自分の年齢やライフスタイル、仕事、通院のしやすさなどに合っているか
✅治療に伴うリスクやデメリットもきちんと説明されたか
✅この先生になら「任せたい」と感じられたか
インプラント治療には、「これが唯一の正解」という答えはありません。
だからこそ、「自分で納得して選んだ」と思える治療方針こそが、患者様にとって一番良い選択だと私は思います。
セカンドオピニオン先で治療を受けてもいいの?
はい、もし「この歯科医院なら信頼できそう」「ここで治療を受けたい」と思えたなら、そのままセカンドオピニオン先で治療を受けて問題ありません。
無理に元の医院に戻る必要はありませんし、患者様には治療を受ける場所を選ぶ自由があります。
ただし、以下の点には注意して判断しましょう:
✅セカンドオピニオンと前医の診断に大きな食い違いがないか(あれば、さらに確認してもOK)
✅提示された治療計画が具体的で、費用や期間が明確になっているか
✅通院のしやすさや、治療後のメンテナンス体制がしっかりしているか
感覚だけで判断するのではなく、いったん冷静に比較してみることで、納得感のある選択がしやすくなります。
今の主治医と話し合いを続けるという選択肢も
もちろん、セカンドオピニオンで得た知識や提案をもとに、今の主治医と改めて相談することも可能です。
実際に、「話を聞いたうえで、やっぱり今の先生にお願いしたい」と再確認できた、という患者様も多くいらっしゃいます。
その際の伝え方としては、たとえばこんなふうに話してみるとスムーズです:
「ほかの先生のご意見も参考にさせていただいたのですが、自分としては○○についてもう少し詳しく考えてみたいなと思いまして…」
大切なのは、「先生を責める」のではなく、「より納得した形で治療を受けたい」という前向きな気持ちを伝えることです。
誠実な先生であれば、きっとその思いに耳を傾け、患者様にとってより良い方向を一緒に考えてくれるはずです。
インプラント治療は、お口の健康だけでなく、これからの人生に大きく関わる治療です。
だからこそ、「この治療は、自分で選んだものだ」と実感できることが、安心感や満足感につながります。
焦らず、誰かに急かされることなく、患者様ご自身のペースでじっくり判断してください。
9.セカンドオピニオンを受ける際のよくある誤解と正しい知識
「セカンドオピニオン」と聞くと、「主治医に失礼なんじゃないか」「何か大ごとのようで気が引ける」と感じて、なかなか踏み出せない患者様も多いのではないでしょうか。
ですが、実はセカンドオピニオンは、患者様ご自身の納得と安心のためにとても大切な手段です。もっと気軽に、もっと自由に、活用していいんです。
主治医に不信感を持たれてしまうのでは?」
このご相談、本当によくいただきます。
「失礼になるのでは…」「信用していないと思われるのが怖い」といったお気持ち、とてもよく分かります。でも、ご安心ください。医療の現場では、セカンドオピニオンは珍しいことではなく、むしろ自然で当たり前の行動として受け入れられています。
実際、誠実で信頼できる歯科医師ほど、こうおっしゃいます。
「他の先生の意見も聞いてください。それで患者様が安心して前に進めるなら、それが一番大切なことです」
つまり、セカンドオピニオンは“主治医の治療方針を否定するためのもの”ではなく、患者様自身が心から納得して治療を受けるための選択肢のひとつなんです。
後ろめたさを感じたり、気を遣いすぎる必要はありません。
「自分の体のことだから、自分でちゃんと理解して決めたい」という前向きな姿勢は、むしろとても尊重されるべきものです。
「相談すると、必ず転院しなければならない?」
これもよくある誤解です。
セカンドオピニオンは、“他の医院で治療を受けるための第一歩”ではありません。あくまで、「別の視点からの意見を聞く」ためのものです。
セカンドオピニオンを受けたからといって、必ず治療先を変更しなければならない、というルールは一切ありません。
実際には、以下のような選択肢があります:
✅今の主治医のもとで、引き続き治療を受ける
✅セカンドオピニオン先で、治療を新たに始める
✅いったん持ち帰って、もう少し考える時間をつくる
どれを選んでも、すべて正解です。大事なのは「患者様が自分にとって一番納得できる選択肢を選ぶこと」です。
無理に転院をすすめられることもありませんし、相談だけで終えてもまったく問題ありません。
「1回の相談だけで判断してもいいの?」
もちろん、1回の相談で「よし、これで納得できた!」と思えたなら、それで大丈夫です。
でも、もし少しでもモヤモヤした気持ちが残っているのなら、もう1件、別の歯科医院でも話を聞いてみるのも良い判断です。
セカンドオピニオンを2つ、3つと受けることで、次のような気づきが得られることがあります:
✅どの先生も共通して言っていたこと → 信頼性が高い情報として安心できる
✅意見が分かれたポイント → 自分にとって何を優先すべきかを考える材料になる
インプラント治療のように、時間も費用もかかる大きな選択は、何度相談してもいいんです。
回数に上限はありませんし、「しっかり考えて選びたい」という気持ちは、患者様の当然の権利です。
最初は不安だったとしても、一歩踏み出してみると、「聞いてよかった」「気持ちが整理できた」と感じられる方がほとんどです。
セカンドオピニオンは、患者様の不安を減らし、自信を持って治療に進むための“心の準備”を整える手段でもあります。
10.よくある質問
セカンドオピニオンは、インプラント治療を安心して受けるための大切なステップですが、患者様からはたくさんのご質問をいただきます。ここでは、特に多い疑問をわかりやすくお答えしますね。
Q1.「セカンドオピニオンは何院まで受けてもよい?」
A1.何院まで、という明確な制限はありません。
実際、2~3院で相談される患者様も珍しくありません。
それぞれの医院で方針や説明が異なることもあるので、比較することでより納得しやすくなります。
ただし、あまり多くの医院を回ると、逆に混乱してしまうことも。
「信頼できる先生が見つかった」「納得できる説明が受けられた」と思えたタイミングで判断して大丈夫です。
Q2.「相談だけで治療を受けなくても大丈夫?」
A2.もちろん大丈夫です!
セカンドオピニオンはあくまで“相談”の場。治療を受けることを前提にしていなくても構いません。
相談を通して、
- 今の治療計画に安心できた
- 他に選択肢があると知れた
- 今はまだ治療を決断しなくてもよいと感じた
など、どんな結論になってもいいんです。
「相談してよかった」それが一番大切な成果だと思っています。
Q3.「どのタイミングで相談するのがベスト?」
A3.おすすめのタイミングは以下のようなときです:
- インプラントを提案されたけれど迷っているとき
- 治療の説明を受けたけど、少し不安や疑問があるとき
- 他の治療方法(ブリッジや入れ歯)と比較して決めたいとき
- 費用や治療期間について、もっと詳しく知りたいとき
“気になったその時が、相談のタイミング”です。
我慢したり、後回しにする必要はありません。
不安をひとつでも減らしてから治療に進むことで、より安心して受けていただけます。
Q4. 主治医にセカンドオピニオンを受けることを伝えるべき?
A4. 基本的には伝えても問題ありませんし、多くの医師はセカンドオピニオンの必要性を理解しています。
むしろ、「他の意見も聞いて納得したうえで選んでください」とすすめてくださる先生もたくさんいらっしゃいます。
どうしても伝えづらいと感じる場合は、無理に報告しなくても構いません。
ただ、紹介状や検査データが必要な場合もあるため、「治療方針をじっくり考えたいので、他の先生にも相談してみたい」と、穏やかに気持ちを伝えるとスムーズです。
インプラント治療は、人生を前向きに変えてくれる大切な選択肢です。だからこそ、不安や疑問があって当たり前ですし、「本当にこれでいいのかな?」という気持ちを無視せず、大切にしていただきたいと思います。
セカンドオピニオンは、患者様が心から納得して治療に進むための道しるべ。
他の先生の意見を聞くことは、決して悪いことではありません。むしろ、自分にとってベストな方法を見つけるための前向きな一歩です。
迷ったときは、どうぞ一人で抱え込まず、遠慮なくご相談ください。
納得してスタートできれば、きっとその後の治療も前向きに、安心して進められるはずです。
私たちはそのためのお手伝いを、いつでも全力でさせていただきます。
東京都品川区YDC精密歯周病インプラント治療専門ガイド
監修:医療法人スマイルパートナーズ 理事長/齋藤和重
『山手歯科クリニック大井町』
住所:東京都品川区東大井5丁目25−1 カーサ大井町 1F
『山手歯科クリニック戸越公園』
住所:東京都品川区戸越5丁目10−18
*監修者
*経歴
1990年 鶴見大学歯学部卒業。1991年 インプラント専門医に勤務。1999年 山手歯科クリニック開業。
2001年 INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS卒業。
2010年 医療法人社団スマイルパートナーズ設立。
*所属
・ICOI国際インプラント学会 指導医
・ICOI国際インプラント学会 ローカルエリアディレクター
・ITI国際インプラント・歯科再生学会 公認 インプラントスペシャリスト
・日本口腔インプラント学会 会員
・日本顎顔面インプラント学会 会員
・国際審美学会 会員
・日本歯科審美学会 会員
・日本アンチエイジング歯科学会 会員
・INTERNATIONAL DENTAL ACADEMY ADVANCED PROSTHODONTICS(2001年)
・CID Club (Center of Implant Dentistry)所属
・国際歯周内科研究会 所属
・5-D JAPAN 所属
・デンタルコンセプト21 所属
・インディアナ大学歯学部 客員 講師
・南カルフォルニア大学(USC)客員研究員
・南カルフォルニア大学(USC)アンバサダー
・USC (南カルフォルニア大学)歯学部JP卒
・USC University of Southern California)センチュリー・クラブ
・プレミアム・メンバー
※詳しいプロフィールはこちらより