2022/12/19
インプラントの手術を行った場合、術後しばらくは摂取する食事にも気を使う必要があります。術後に摂取するのには適さないようなものを食べてしまうと、傷の治りが悪くなったり、手術した部位に痛みを感じたりするリスクも生じるためです。
当記事では、インプラント手術を行ったあとの摂取を避けるべき飲食物、手術後の食事の注意点、食事以外の注意点などについて解説します。
インプラント手術のあとの食事を安心して楽しみたい方は、ぜひお読みください。
インプラント手術を行ったあとは、以下の飲食物の摂取を避けるようにしましょう。
それぞれについてくわしく解説していきます。
過度に熱い食べ物や飲み物を摂取すると、口のなかが刺激され、患部に支障をきたす可能性があります。
痛みや腫れ、出血を引き起こす危険もあるため、できる限り避けるようにしましょう。熱い飲食物だけでなく、反対に冷たすぎる飲食物も刺激となる可能性があるため注意してください。
硬い食べ物を咀嚼すると、手術を行ったところに負荷がかかり、ダメージを与えてしまう可能性があります。フランスパンやせんべい、ナッツといった硬い食べ物は極力食べないようにしましょう。また、飴を舐める際は噛み砕かないよう注意してください。
辛い食べ物を摂取すると、口のなかに強い刺激を与えてしまいます。口のなかを刺激すると、患部から血が出たり、腫れたり、痛みを引き起こしたりする可能性があります。激辛料理のような、刺激の強い食べ物は避けるようにしましょう。
アルコールを摂取すると、全身の血の巡りがよくなってしまいます。すると患部から血が出たり、患部の傷口が腫れ上がったりすることにつながります。さらに患部が炎症を起こすリスクも高まるため、注意が必要です。
目安として、手術を終えてからおよそ1週間はアルコールの摂取を避けることをおすすめします。
インプラント手術を終えたあとは、以下の点に注意して食事を行う必要があります。
インプラントの手術では、口内に麻酔を行います。麻酔を行った場合、手術してから2〜3時間程度は麻酔が続くことになります。
麻酔が効いている間は口のなかに熱さや痛みを感じにくくなるため、注意が必要です。熱い飲食物を口にした際に火傷をしたり、口のなかの粘膜を傷つけてしまったりするリスクが上昇します。
したがって、手術を終えてから数時間程度は極力食べたり飲んだりすることを避けるようにしてください。
食事を摂る際、手術を行ったところの近くでものを噛むと、患部が刺激されて強い痛みを感じたり、ダメージを与えてしまったりする可能性があります。ものを食べる際は、患部の近くで噛まないようにしましょう。
治療した部位とは反対側の歯列でものを噛むことで、患部に刺激を与えるリスクを下げられます。
インプラント手術を終えたあとは、柔らかいものを摂取することをおすすめします。柔らかい食べ物を選ぶことで、患部に強い刺激が加わるのを防げるためです。
手術のあと食べるのに向いている柔らかい食べ物の代表例としては、以下のようなものが挙げられます。
食事をしっかりと楽しめるようになるのは、インプラント手術を終えてからおよそ3ヶ月〜半年後です。
3ヶ月〜半年経過すると、埋め込んだインプラントが顎の骨にしっかりと定着し始めます。定着することで脱落のリスクが低下し、せんべいのような硬い食べ物であってもしっかりと噛めるようになります。
あらゆる食べ物を問題なく咀嚼できるようになれば、自然歯と同じような感覚で毎日のご飯を楽しめるようになるでしょう。
食事の面以外にも、インプラント手術を終えたあとにはさまざまなことに注意する必要があります。手術後に注意すべき主なポイントとしては、以下のようなものが挙げられます。
・激しい運動はしない
ランニングやスポーツのような激しい運動を行うと、アルコールを摂取したときと同様に全身の血の巡りがよくなってしまいます。血の巡りがよくなると、傷口から血が出たり、痛みを引き起こしたりするリスクが上昇します。
激しい運動は、手術から1週間ほど経ってから始めるようにしてください。激しい運動だけでなく、ウォーキングのような軽度の運動であっても、術後2〜3日程度は行わないのがベストです。
適切な睡眠時間が確保されていないと、体が弱って傷が治りにくくなってしまう可能性があります。夜は早く眠りにつき、1日の疲れをしっかりと癒やすようにしてください。
・歯磨き
インプラント治療を行ったところは、しばらく歯磨きを行わないようにしてください。ブラシで患部に触れることで、傷口が開いたり、治りが悪くなったりする可能性があるためです。手術してから1週間〜10日ほどは、極力ブラシなどで患部に触れないようにしましょう。
なお、患部以外のところについてはしっかりと歯磨きを行ってください。歯磨きをしないと口内に細菌が繁殖し、傷の治りが遅くなる可能性があるためです。
・禁煙する
インプラント手術を終えたあとは、タバコを吸わないようにしてください。喫煙すると、顎の骨にインプラントが定着しにくくなる可能性があるためです。
さらに、タバコを吸うと、患部に炎症が起きたり傷が治りにくくなったりするリスクも上昇します。歯周病になる可能性も高まるため、できる限り禁煙するようにしましょう。
インプラントをより長持ちさせたい場合、インプラント手術の前から禁煙しておくのがベストです。今までなかなかタバコを止められなかった方も「インプラント手術を行った」というできごとをきっかけに禁煙を目指してみると、うまく行きやすくなるかもしれません。
インプラント手術を行ったあとは、患部に刺激を与える飲食物を避けるようにしてください。麻酔が続いている術後2〜3時間程度は、口内を傷つけるリスクが上昇するため、食事を摂らないことを強くおすすめします。
食事の際には、インプラント治療を行ったところを避けて咀嚼を行うようにしてください。摂取するものは、おかゆなどの柔らかいものを選択するようにしましょう。さまざまな食事を楽しめるようになるのは、手術を終えてからおよそ3ヶ月〜半年程度経ったあとです。
山手歯科クリニックでは、有名ブランドのインプラントを使って治療を行っています。世界中に名の知れた信頼性のある製品のため、安心して治療を受けていただくことが可能です。
治療を始める前には徹底的なカウンセリングを実施し、患者さんに納得していただけるまで丁寧な治療の説明を行います。インプラント治療を始めたい方や、インプラントに関する悩み・疑問をお持ちの方は、ぜひ一度お越しください。
東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:山手歯科クリニック(大井町・戸越公園) 理事長/齋藤和重
2022/12/19
インプラント治療に対し「ある程度年を重ねた人が行う治療である」というイメージを持っている患者さんもいらっしゃるかもしれません。30代でインプラントをしたいと思っている人のなかには、早すぎるのではないかとためらっている方も少なくないはずです。
当記事では、30代からインプラント治療を行うことは可能なのかについてや、インプラント治療を早めに実施するメリット、デメリットなどについて解説します。
インプラント治療を行うか迷っている30代の方は、ぜひお読みください。
結論からいうと、30代であっても問題なくインプラント治療は行えます。30代からインプラント治療を行う人も、実際に存在します。
30代からインプラント治療を行うことにはメリットもあるため、ぜひ検討してみてください。メリットやデメリットについては、後ほど紹介します。
インプラント治療は、病気や事故によって失った歯を補う治療のひとつです。顎の骨にチタンでできた人工歯根を埋め込み、人工歯を被せる形で行います。
インプラント治療にかかる費用は、30~60万円です。また、治療にかかる期間はおよそ数ヶ月〜1年弱です。インプラントは寿命が長く、10年以上持つとされています。
失った歯を補う治療という意味では、入れ歯に近いものだといえるかもしれません。しかしインプラントは、入れ歯よりも審美性がある(見た目が美しい)という特徴を持っています。
上部構造は、隣の歯に近い色で作成されます。また、歯科技工士が自然歯に近い見た目となるよう丁寧に作成するため、自然歯と見分けがつきにくい外見となるのです。
審美性があるため「本物の歯ではない」と周りに気づかれるリスクが少なく、安心して人前で笑顔を見せられます。
年をとってから行うよりも30代で行ったほうが、さまざまな面でメリットを得られる可能性があります。
30代でインプラントを行うことで得られるメリットは、以下のとおりです。
前述のとおり、インプラントは審美性が高く、見た目の違和感が少ないという特徴を持っています。
対して入れ歯の場合、審美性には欠けるケースがほとんどです。入れ歯には金属のバネがついており、バネが外から見えると入れ歯をしていると気づかれやすくなってしまうためです。
働き盛りの30代の方の場合、人前に出る機会も多いでしょう。見た目の印象を気にすることなく働ける点は、大きなメリットとなるはずです。
インプラントは、顎の骨にしっかりと固定されています。したがって、咀嚼を行った際にずれてしまうような心配がほとんどありません。
食事は、人間が生きていくなかで毎日行う行為です。咀嚼のしにくい方法で歯を補ってしまうと、今後行っていく毎日の食事の楽しみが半減してしまうことも考えられます。
長い人生が待っている30代の場合、今後一生の食事の楽しみが減ってしまうのはとくに致命的です。食事を思いきり楽しみたい方にとって、インプラントは最適の方法だといえます。
失った歯を補う治療方法には、インプラント以外にも入れ歯やブリッジなどさまざまなものが存在します。
入れ歯やブリッジの場合、治療を行う際に残っている健康な歯を削る必要が出てくるケースもあります。対してインプラントの場合、健康な歯に悪影響を与える可能性がほぼありません。周囲の歯を支えに使用することなく、独立して埋め込むことができるためです。
健康な歯が残っている場合、1本でも多く自分の歯を残しておきたいという方は少なくないでしょう。30代の方はまだまだ若いため、自分の歯を大切にしたいという気持ちがとくに大きいのではないでしょうか。インプラントであれば、自身の歯を傷つけずに治療が行えます。
寿命が長いという特徴は、30代からインプラントを入れたい方にとってプラスに働くメリットでしょう。入れ歯の寿命はおよそ4〜5年、ブリッジはおよそ7〜8年だとされています。
対してインプラントの寿命は、およそ10年です。日常的なメンテナンスを丁寧に行っていれば、さらに寿命が伸びることも期待できるでしょう。
早いうちからインプラントを入れておけば、その分長く使用できます。口内の健康や審美性を保ちたい方には、とくにおすすめの方法だといえます。
入れ歯は顎の骨ではなく粘膜などで歯を固定するため、食べ物を噛んだ際、咀嚼の力が顎の骨まで伝わりません。
顎の骨に咀嚼の力が伝達されないと、だんだん顎の骨が痩せていってしまいます。顎の骨が痩せた場合、頬や口元の筋肉も痩せてくるため、顔が老けたような印象になってしまうでしょう。
対してインプラントは、顎の骨に埋め込まれているため、食べ物を噛んだ際の咀嚼の力がしっかりと骨に伝わります。顎の骨が痩せてしまう心配が少ないため、整った口元を保ちやすくなるでしょう。
①でも述べたとおり、30代の方のなかには人前で働く会社員の方も多いでしょう。インプラントを使用することで、顎の骨が痩せて見た目の印象が悪くなってしまうのを防ぎやすくなります。
30代でインプラント治療を行うデメリットは、以下のとおりです。
インプラント治療は、基本的に保険が適用されません。全て自費で支払わねばならないため、自然と費用は高価になりやすくなります。
インプラント治療の費用相場は、先ほどのとおり30~60万円程度です。決して安い買い物ではないため、治療を行う際は慎重に検討する必要があるといえるでしょう。
30代でまだまだお金に余裕がないという方の場合、家計に大きな負担をかけてしまうことにもなりかねません。
インプラント治療を行う場合、歯肉を切開して顎の骨にインプラントを埋め込むことになります。つまり、外科的な手術が必要となるということです。外科手術が必要となると、手術を行わない治療より身体的負担は高まります。
「手術による負担が高まる」というのはインプラントのデメリットではありますが、「30代で治療を行う」という点に注目した場合は、むしろプラスの要素と見ることもできます。30代という若さで治療した場合、手術による健康被害のリスクが控えめになるためです。
人間は、年をとればとるほどに持病を抱えるリスクが増加します。持病を抱えた体で外科手術を実施すると、健康に悪影響を及ぼす可能性も高まってしまうでしょう。
30代の方は、お年を召された方よりも持病を抱えている割合が少なく、身体も比較的健康である場合が多い傾向にあります。したがって、年をとってから手術を行うよりも治療できる可能性が高まるのです。
インプラントは寿命が長い傾向にありますが、必ずしも一生持つとは限りません。とくにメンテナンスをサボってしまった場合、寿命が早く来る可能性が高まります。
30代の方は、仕事や育児で忙しい人も多いでしょう。多忙ななかでも適切なメンテナンスを行い続けなければならない、という点はデメリットに感じるかもしれません。
30代の方であっても、ほとんどの場合インプラント治療は問題なく実施可能です。食事を美味しく味わえるようになったり、長く使用できたりと、インプラントを入れることにはさまざまなメリットがあります。
山手歯科クリニックには世界レベルの研修を習得している医師がそろっているため、安心感のある治療を提供できます。インプラントの治療を行いたいと思った際は、ぜひ一度ご相談ください。
東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:山手歯科クリニック(大井町・戸越公園) 理事長/齋藤和重
2022/12/19
インプラント治療を受けたいと思っている方のなかには、「骨が少ない人は治療できない場合がある」という情報を見て諦めていた方もいるのではないでしょうか。
しかし骨が少ない状態の方であっても、骨の量を増やしたり幅を広げたりする手術を行うことで、インプラント治療が可能となるケースがあります。
当記事では、骨が少なくてもインプラント治療を行えるかについて、骨の少ない方がインプラントを行う際にかかる費用、行う方法、手術の種類などについて解説します。
骨が少ない状態でインプラントを受けたいと思っている方は、ぜひお読みください。
骨が少ない状態でインプラント治療を行う場合、まずは骨の量や幅を正常にする必要があります。正常にする手術としてどのような方法を選ぶかによっても、かかる費用は異なります。
骨を増やす骨造成手術によって足りない骨を補う場合、かかる費用は5〜45万円程度です。骨の幅を広げる手術を行う場合の費用は、10〜30万円程度です。
なお、それぞれの方法のなかにもさらに細かな種類があり、種類によってもかかる費用は大きく異なってきます。くわしい手術の内容については、後ほど紹介します。
骨が少ない人がインプラント治療を行う場合、骨を増やすことで補ったり、移植することで補ったりと、さまざまな方法で骨の状態を正常にする必要があります。
正常にする主な方法は、以下の2つです。
骨は「骨造成手術」によって増やすことができます。骨造成手術とは、失ってしまった歯の骨を再生させる手術のことです。
骨の厚みがあまりない方がインプラント治療を行おうとすると、ほかの組織にダメージを与える可能性があります。骨造成手術によって顎の骨を増やすことで、骨の厚みが足りていない方でもインプラント治療を受けられる可能性が出てくるのです。
骨造成手術は、基本的に口腔外科にて手術処置を行ってもらう必要があります。しかし現代においては、歯科医院でも骨造成手術を行っている場所が存在します。
歯科医院で骨造成手術を行った場合、手術をした病院でそのままインプラント治療を行うことになるでしょう。
手術とインプラント治療を行う場所を統一させることで、より入念な治療計画が立てられるようになります。その結果、治療期間が短くなったり、医師同士での伝達ミスなどのトラブルを防げたりすることにもつながってくるでしょう。
骨の高さは十分あるにもかかわらず、幅が足りていないことでインプラントを入れるのが難しくなっているケースもあります。当ケースの場合は、骨の幅を広げることでインプラントを埋めやすくする必要があります。骨の幅を広げる場合も、外科的な手術が必要です。
手術では、骨に穴を開けて徐々に広げたり、骨に器具を埋め込んで分割したりすることで、骨に隙間を作ります。できた隙間にインプラントを埋め込むという工程を踏むことで、骨の幅が足りない方でもインプラントを入れられる可能性が出てきます。
骨造成手術の主な種類としては、以下の3つが挙げられます。
GBR法とは、顎の骨が足りていない場所に人工骨などを盛り、メンブレンと呼ばれる膜を被せて骨を再生させる治療のことです。顎の骨が大きく減っている場合は、インプラント治療を同時に行うことができないためご注意ください。
GBR法を実施するのにかかる費用は、ひとつの歯につきおよそ5〜18万円です。かかる期間は、およそ4〜6ヶ月です。
ソケットリフトとは、歯が生えていた場所から移植骨を入れ、上顎骨と上顎洞を隔てている上顎洞粘膜を押し上げて骨を厚くする治療のことです。ソケットリフトは、顎の骨がおよそ5mm以上ある方のみ受けられます。
ソケットリフトにかかる費用は、1ヶ所につきおよそ5〜12万円です。なおインプラント治療を一緒に実施する場合は、インプラントの代金がプラスされるためご注意ください。ソケットリフトを実施するのにかかる期間は、およそ3〜5ヶ月です。
サイナスリフトとは、上顎洞(鼻の横から広がる穴)と顎の骨の厚みを出すために、上顎洞に骨を移植する治療のことです。多くの歯が欠損している方や、上顎における顎骨の高さがおよそ5mm以下となっている方が行える治療です。
サイナスリフトは、片側につきおよそ30〜45万円の費用がかかります。治療期間は、およそ6〜8ヶ月です。
骨の幅を広げる手術の代表例としては、以下のようなものが挙げられます。
OAMインプラント法は、骨の表面に小さな穴を開け、専用の道具で徐々に穴を広げてからインプラントを埋め込む治療のことです。OAMインプラント法は、多くの患者さんに向いている治療法です。骨の量が少なくて治療が困難である場合も、手術を行える傾向にあります。
ただし、時間がかかるというデメリットも持っています。骨の量が十分にあり、硬さも足りている場合は、ほかの治療方法をとった方が効率的に行える場合もあるでしょう。
OAMインプラント法は、手術に対する恐怖感の強い人であっても行いやすい治療です。当治療は、骨を削る際に発生する振動や不快な音が控えめです。したがって、手術をすることによる患者さんの心理的ストレスを抑えて治療ができます。
「インプラント治療を行いたいが、手術という行為に不安がある」といった理由で避けていた方には、とくにおすすめの方法だといえるでしょう。OAMインプラント法を行うのにかかる費用は、およそ10~12万円です。治療期間は、およそ半年〜1年です。
スプリットクレスト法とは、骨の上のほうに特殊な器具を埋め込むことで骨を分割し、できた隙間にインプラントを埋め込む治療のことです。当治療法は、骨のなかに骨髄(血液を生成する組織)がなければ原則行えないため、ご注意ください。また、骨の幅が3mmに満たなかったり、骨が硬すぎたりする場合も治療できない可能性があります。
スプリットクレスト法を行うのにかかる費用は、1ヶ所につき18万円前後です。治療期間は、およそ半年〜1年です。
骨の量が少ない方であっても、骨造成手術などの治療を別途実施することでインプラント治療を行えるようになる可能性があります。
骨を増やす手術の代表例としては、GBR法・ソケットリフト・サイナスリフトが挙げられます。幅を広げる手術の代表例は、OAMインプラント法・スプリットクレスト法です。骨の量を増やしたり幅を広げたりしてインプラント治療を行いたい方は、一度歯科医師に相談してみてください。
山手歯科クリニックは、患者さんへの丁寧なカウンセリングを重要視するクリニックです。インプラント治療の際は、患者さんの口内の状態をさまざまな検査を通してチェックし、それをもとに治療方法を考案して丁寧にご説明します。
カウンセリングを受けても、絶対に治療しなければならないわけではありません。自分が治療する場合、どのような流れで治療を進めるのかを知るためにも、ぜひ一度お気軽にカウンセリングを受診してみてください。
東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:山手歯科クリニック(大井町・戸越公園) 理事長/齋藤和重
2022/12/19
インプラントは、さまざまな理由で歯を失った方が口内環境を整え、歯を失う前の機能に近い状態を取り戻すことができる手術です。見た目をよくするだけでなく、自分の歯でいつまでも食事を楽しみ末長く健康的に日常生活を送るために重要といえます。
私たちは、事故や怪我、病気などさまざまな原因で歯を失ってしまうことがあります。乳歯であれば永久歯が生えてきますが、永久歯が抜けてしまうとその歯は戻りません。そのため、インプラントを利用して補綴(ほてつ)治療を行う場合があるでしょう。
今回は、インプラント手術に関するよくあるトラブルや対策法、トラブルに遭った場合の相談先を解説します。
インプラント手術は、歯を失った箇所に人工の歯根を埋め込んで歯を補う治療法です。入れ歯やブリッジとは違って骨としっかりと結合させるため、見た目のよさや噛む力を確保できるなどのメリットがあります。
インプラント治療は、誰でも行える手術ではありません。全身の状態が悪い方(高血圧、心臓疾患、喘息、糖尿病、骨粗鬆症など)は、事前に入念に検査した上で手術が可能かどうかを判断しなければなりませんし、インプラントを埋入する部分の顎の骨が丈夫ではない方、骨格などに問題がある方などは「骨造成」といった外科的な手術を行わなければならない可能性もあります。
全身疾患や外科的治療が必要な方がインプラント手術を行うと、さまざまなトラブルが起こるリスクがあります。どういったトラブルが起こる可能性があるのか、事前に理解しておきましょう。
インプラント治療は100%成功するわけではなく、手術によってトラブルが発生することがあります。ここからは、インプラント治療にありがちなトラブルについて解説します。
インプラント手術後、噛み合わせが悪かったり、食事や会話に支障が出たりしている場合、インプラントがうまく固定されていない可能性があります。インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込んで治療を行います。その際、顎の骨をインプラントが貫通してしまったり、うまく結合していなかったりするとインプラントがうまく固定されていない可能性があります。
インプラントが抜けたり取れたりしてしまった場合、噛み合わせがうまくいっていないことや歯ぎしりによってインプラントに過剰な負担がかかってしまっていた可能性が高いです。
生活のなかで行っている口内の習癖を含め、インプラントへのダメージがないように注意しなければなりません。なお、インプラントが抜けてしまった場合には、むやみに触らず細菌感染をしないように注意してすぐに受診するようにしましょう。
治療後に、痛みや腫れなどの症状が出ることがあります。長期的に続く場合には受診をする必要があるでしょう。また、治療後は痛み止めなどが処方されますが、痛み止めを服用しても治まらない、我慢することができない場合には治療がうまくいっていない可能性があります。
インプラント周囲炎とは、インプラント治療を行ったあとの周囲の組織が細菌に感染して歯周病の症状が表れ、インプラントが外れてしまうことにつながる病気です。口内が不衛生な環境のままでインプラント手術を行ったり、手術後にセルフケアがうまく行き届いていなかったりする場合に感染するケースが多く、時間と費用をかけて手術を行っても失敗に終わってしまいます。
インプラント治療のトラブルをできるだけ避けて、憧れの口内環境を手に入れるために気をつけるべきことはなんでしょうか。今回は、主に3つのポイントを解説します。どれも比較的難しいことではないので、しっかりと行うことをおすすめします。
インプラント手術は、信頼や実績を積んでいるところを選ぶようにしましょう。インプラントは費用も期間もかかる手術です。手術前の検査やカウンセリング、丁寧な説明をしてもらえるところで話を聞いて、しっかりと理解した上で判断をすることが重要です。手術に関する説明がなく「とにかくやってみましょう」というようなスタンスのところは避けましょう。
インプラントを専門にしているような医院・クリニックも増えていますので、ご自分がかかりつけ医にしている歯医者さんへの相談や、他院への紹介を依頼してもよいかもしれません。
インプラント手術は、口内環境がよくない方や先述のように全身疾患があるとできない可能性があります。また、病気や服薬している薬によって、さまざまな配慮をしなければなりません。
申告をしていなかったために思わぬトラブルが起こってしまう可能性がありますので、ご自分の抱えている持病は事前に伝えるようにしましょう。また、日々の服薬がある方はお薬手帳を持参し、医師へ服薬している旨を伝えてください。
インプラントの治療後は、定期的なメンテナンスが重要です。とくに、治療が終わってすぐからはインプラント周囲炎など口内環境でトラブルが起こる可能性があります。医師からの指示やアドバイス、通院頻度の相談などをしっかりと行い、きちんとケアを受けられるようにしましょう。
インプラント治療で手術をした医院やクリニックとトラブルが起こってしまった場合、どこに相談したらよいのでしょうか。主に、次の2つがおすすめです。
インプラント手術は「口腔外科」の治療内容です。そのため、口腔外科やインプラント科といった診療科に相談しましょう。相談する際には、インプラント手術に関する相談をした経緯や手術をした日時、費用などの説明を受けたときの状況や資料をまとめておきましょう。
なお、当院では、治療を受けてうまくいかなかったインプラントや、治療後の心配事、不安に対するご相談やセカンドオピニオンを受け付けております。お気軽にご相談ください。また「日本口腔インプラント学会」には口腔インプラントの相談窓口をやっている病院のリストがありますので、お近くに相談窓口がある医院やクリニックを探してみてください。
インプラントに関するトラブルについては、消費生活センターに相談することも有効です。消費生活センターでは、商品やサービスなどの消費生活に関する苦情や問い合わせの相談が可能です。局番なし「188」電話をすれば、近くの消費生活センターの窓口に繋がりますので誰でもアクセスしやすい窓口の一つでしょう。
今回は、インプラント治療を受けるにあたって起こりやすいトラブルや対処法などについて解説しました。他の治療よりも見た目や噛む力などが優れていることから注目されている治療法ではありますが、費用や治療期間がかかる分、できるだけトラブルなく治療を受けたいものです。
本記事をしっかりと読んでいただき、トラブルを避けられるよう準備をした上で医師に相談するようにしましょう。
当院では、インプラント手術の経験や実績が豊富にございます。インプラントに関する幅広いご相談やセカンドオピニオンなども受け付けておりますので、「こんなことを聞いてもよいのかな」と、少しでも心配なことがある方はお気軽にご相談ください。
監修:理事長/齋藤和重
2022/12/19
当記事では、インプラントと歯列矯正それぞれの概要、どちらを先に行うべきか、2つを同時に行う際の注意点などについて解説します。インプラントと歯列矯正をどちらも行いたいと思っている方は、ぜひお読みください。
インプラントと歯列矯正をどちらも行う場合は、歯列矯正を先に行うことをおすすめします。歯列矯正が先となる理由は、インプラントは一度埋入すると動かすことができないためです。
インプラントを入れたあとに自分の自然歯だけを歯列矯正をすると、きれいに整えにくくなる可能性があります。歯列全体がきれいに整ったあとにインプラントを埋め込むことで、美しい歯並びになりやすいでしょう。
インプラント治療とは、病気や事故によって失った歯を補う治療方法のことです。顎の骨に人工歯根を埋め込み、人工の歯をかぶせることで補います。
インプラントは見た目の美しさが特徴のため、人工物であると比較的気づかれにくいという強みを持っています。粘膜に固定させるのではなく顎の骨に埋め込むため、安定性が高く、しっかりと咀嚼を行うことが可能です。
歯列矯正とは「不正咬合」と呼ばれる出っ歯や受け口などのような悪い歯並び・噛み合わせを、矯正装置を用いてきれいに整えていく治療のことです。歯列矯正を行うことで、口のなかの見た目がよくなり、自信を持って人前で笑顔を作りやすくなります。
ブラッシングがしやすくなることで虫歯・歯周病のリスクを下げられたり、食べ物の咀嚼がしっかりとできるようになったりと、見た目だけでなく実用面においてもさまざまなメリットが期待できます。
基本的に歯列矯正を行うのが先とはいえ「矯正を行う前にインプラントが入っていたら絶対に矯正は行えない」というわけではありません。インプラントにしている歯があっても、矯正を行えるケースがほとんどです。
インプラントがある状態で矯正を行う場合、今入っているインプラントの場所を考慮した上で「今後どうすれば見た目をより美しくできるか」「どうすれば今後埋入するインプラントの本数を減らせるか」といったことを考えつつ、新しい治療計画を立てていきます。
ちなみにインプラントが入っている方の場合、埋め込まれているインプラントを矯正に活用するケースもあります。インプラントは人工歯のように動いてしまうことがないので、歯を動かす際の固定源として利用できるためです。
インプラントと歯列矯正だけでなく、歯を白くきれいに見せるホワイトニングも行いたいというケースもあるでしょう。
インプラントとホワイトニングの両方を行う場合は、原則ホワイトニングを先に行うことになります。ホワイトニングを先に行う理由は、歯列全体の色に統一感を持たせるためです。
先にインプラント治療を行った場合、インプラント人工歯の色がホワイトニングをしたほかの歯にマッチせず「インプラント人工歯と自分の歯に色の違いがある」といった状態になるリスクがあります。
また、インプラントにはホワイトニング効果がないという点も、ホワイトニングを先に行うべき理由のひとつです。インプラントは人工歯であることから、ホワイトニングを行っても白く染まりません。
ただし一部のケースに当てはまる場合は、インプラントを先に行うこともあります。たとえば、インプラントをできる限り早く埋入しないと日常生活に支障をきたすような場合です。
自分がどちらを先に行うべきかわからないという方は、歯科医師に相談してみることをおすすめします。
ホワイトニングとは、歯を白く美しく見せるための治療のことです。
歯に付着する汚れや黄ばみのなかには、ブラッシングや歯のクリーニングを行っただけでは落ちないものも存在します。とくにコーヒーなどの飲食物によってついた着色や、年齢を重ねたことで発生した黄ばみなどは、患者さんだけで落とすのが困難な汚れです。
歯の表面にホワイトニング剤を塗ることで、歯の自然な白さを期待できます。口周りの美しさを磨き、自信を持って人前で笑いたいという方におすすめの治療です。
歯周病や虫歯を現在抱えているという場合は、最優先にして治療を行います。治療を行わないと、インプラントや歯列矯正を行ったあとの口内に悪影響をおよぼす可能性があるためです。
たとえば歯周病がある状態でインプラントを埋入した場合、インプラントの周りにある歯周組織が歯周病の菌に侵されやすくなります。すると、インプラントの脱落を招くインプラント周囲炎という病気になりやすくなってしまいます。
せっかく高い費用や時間をかけてインプラントを埋めたにもかかわらず、病気によって落ちてしまってはショックなものです。行った治療を無駄にしないためにも、しっかりと歯周病や虫歯の治療を実施してからインプラントなどの治療を開始しましょう。
インプラントと歯列矯正を同時に行う場合は、以下のポイントに注意するようにしましょう。
治療を行う前には、必ず「インプラントと歯列矯正をどちらも行いたいと思っている」という旨を歯科医師に相談するようにしてください。先に伝えておくことで、双方を行うことを前提とした入念な治療計画を立てやすくなります。
失敗したり治療にかかる時間が伸びたりするのを防ぐためにも、治療開始前にしっかり医師との相談を行うようにしましょう。
インプラント治療と矯正を同じ歯科医院で行えるケースもあれば、行えないケースもあります。とくにインプラントと歯列矯正というのは、それぞれ専門性のある治療のため、同じ医院で行わない場合も多くあるでしょう。
別々の歯科医院で治療を実施する場合は、連携が取れるようにしましょう。
「別の歯科医院でインプラント(歯列矯正)も実施する」という旨をそれぞれの医師に伝えると、双方の医院の連携が取りやすくなります。歯科医院同士の連携がうまく取れれば、スムーズに治療を終えられることにつながります。
治療を行う際、現在埋入しているインプラントを再度埋め直さねばならないケースもある点には注意が必要です。インプラントの埋め直しを行えば、もう一度インプラントに関する費用が発生することになります。
出費や身体的負担を抑えるためにも、現在使用しているインプラントはそのままで治療を行うのがベストです。しかし、やり直しをしないで済むかは患者さんの口内の状態によっても異なります。治療前には、医師に入念な相談を行うようにしましょう。
インプラント治療と歯列矯正を両方行う場合は、歯列矯正を先に行うようにしましょう。インプラント治療とホワイトニングをどちらも行う場合は、基本的にホワイトニングを先に行う場合がほとんどです。
歯科医院同士の連携をスムーズに行ったり、入念な治療計画を立てたりするためにも、治療前には医師との話し合いをしっかりと行うことをおすすめします。
山手歯科クリニックでは、治療の内容などを伝える丁寧なカウンセリングを行った上で治療を開始しています。インプラントをはじめとする歯の治療を安心して行いたいと思っている方は、ぜひお越しください。
監修:理事長/齋藤和重