2022/06/20
失った歯を補う治療法には、インプラント・ブリッジ・入れ歯の3つの選択肢があります。それぞれのメリット・デメリットの比較も大切ですが、口のなかの状態によっては選択した方法が合わない可能性もあるため注意が必要です。
とくにインプラントとブリッジは、入れ歯よりも見た目や歯としての機能を違和感なく復元できるため、どちらを選択すべきか迷う方もいらっしゃるでしょう。本記事ではインプラントとブリッジの違いをメインに解説していくので、どちらが良いかを判断したい方はぜひ参考にしてみてください。
はじめに、インプラントとブリッジの治療を比較した以下の表をご覧ください。
インプラント | ブリッジ | |
---|---|---|
審美性 | 天然歯に近い仕上がり | 保険適用外の場合はインプラント同様 |
違和感 | なし | 少ない |
咀嚼力 | 天然歯とほとんど変わらない | 支えの歯の状態にもよるが、天然歯の6割程度は回復する |
費用 | 30万円~60万円 | 保険適用外の場合は30万円程度 |
期間 | 最短でも数ヶ月 | 約2週間~3週間 |
外科手術 | あり | なし |
周りの歯への負担 | なし | あり (土台となる歯に負担がかかる) |
10年残存率 | 90%以上 | 50%~70% |
以下でくわしく解説していきます。
インプラントとは失った歯の骨にチタン製の人工歯根を埋め、独立した1本の歯を作る治療法です。
インプラント | |
---|---|
審美性 | 天然歯に近い仕上がり |
違和感 | なし |
咀嚼力 | 天然歯とほとんど変わらない |
費用 | 30万円~60万円 |
期間 | 最短でも数ヶ月 |
外科手術 | あり |
周りの歯への負担 | なし |
10年残存率 | 90%以上 |
外科的な手術が必要ですが、虫歯の治療時と同じ局所麻酔を使用するため、治療中の痛みはほとんどありません。また恐怖心や不安感が強い方には、リラックスした状態で施術が受けられる笑気麻酔を併用することもあります。
インプラントの最大のメリットは、健康な周りの歯を削らない・負担をかけないといった点です。一部の治療法を除いて1本の独立した歯として作れるため、噛み合わせの圧が均等にかかり他の治療法よりも長持ちする可能性が高くなります。
そして天然歯やブリッジと違い、インプラントは虫歯の心配をする必要がありません。フロスなどで歯間の清掃もしやすく、天然歯と同様のセルフケアが可能です。
インプラントが虫歯にならないことをメリットにあげましたが、歯周病の感染リスクはあるため注意しましょう。歯周病に感染すると、インプラントを支えている骨が減り脱落の原因につながります。
予防するには口内を清潔に保つことが重要です。そのためセルフケアをしっかりと行うだけでなく、歯医者で定期的なメインテナンスやクリーニングをしてもらいましょう。
ブリッジとは失った歯の両隣の歯を土台として使い、橋をかけるようにつながった被せ物を入れて欠損部を補う治療法です。
ブリッジ | |
---|---|
審美性 | 保険適用外の場合はインプラント同様 |
違和感 | 少ない |
咀嚼力 | 支えの歯の状態にもよるが、天然歯の6割程度は回復する |
費用 | 保険適用外の場合は30万円程度 |
期間 | 約2週間~3週間 |
外科手術 | なし |
周りの歯への負担 | あり (土台となる歯に負担がかかる) |
10年残存率 | 50%~70% |
ブリッジは保険適用の治療の選択も可能です。しかしその場合、奥歯は銀歯、前歯は金属冠の表面に白いレジンを加工した被せ物になるため審美性は劣ります。
ブリッジのメリットは短期間で行える、費用が抑えられるといった点です。インプラントのように外科手術をするのではなく、土台となる歯を削り型どりをして作成するため短期間で通院回数も少なくすみます。
また保険適用のブリッジと保険適用外のブリッジがあるため、被せ物の種類を比較しながら自由に選択が可能です。
土台となる歯が虫歯や歯周病に感染しやすくなります。なぜなら、ブリッジは被せ物自体がつながっているため歯の間の清掃が難しくなるからです。最悪の場合、土台の歯が抜歯になるケースもあるので、セルフケアをしっかり行い定期的な歯医者のメインテナンスを受診しましょう。
また失った歯にかかっていた負担を土台の歯が補うことになるため、歯の寿命を縮めてしまう原因につながります。インプラントにはないメリットもありますが、このようなリスクがあることを理解しておきましょう。
補足として入れ歯治療について紹介していきますので参考程度にご覧ください。入れ歯はインプラントやブリッジと同じように失った歯を補う治療法として選択でき、大きな違いは取り外し可能な点です。種類は1本から対応できる部分入れ歯と、全体的に補う総入れ歯の2種類があります。
入れ歯 | |
---|---|
審美性 | 部分入れ歯の場合は金属のバネが目立つ |
違和感 | 異物感あり |
咀嚼力 | 天然歯よりも大きく低下する |
費用 | 保険適用外の場合は30万円以上 |
期間 | 約2週間~1ヶ月 |
外科手術 | なし |
周りの歯への負担 | あり (バネをかける歯に負担がかかる) |
平均寿命 | 約4年~5年 |
入れ歯のメリットは歯を連続して失った場合でも一つの入れ歯で対応できる点です。また保険適用外の場合はバネのない入れ歯を選択でき、保険適用の入れ歯よりも密着度が高い・違和感が少ないといった特長があります。
入れ歯は固定するバネが緩くなる・人工歯がすり減るなど、長期間の使用で劣化してきてしまいます。そのため、定期的なメインテナンスは非常に重要です。そのまま使い続けてしまうと、歯茎がやせてしまったりバネをかける歯に悪影響が出たりする原因になるため注意しましょう。
最後にインプラントやブリッジのメリット・注意点をふまえて、それぞれがおすすめなケースを紹介していきます。
インプラントがおすすめなケースは以下のとおりです。
このように入れ歯が合わない方や、周りの歯にダメージを与えたくないといった歯の健康意識が高い方はインプラント治療がおすすめといえます。とくに若い方は、歯を支える骨が良い状態で残っている場合が多いため、傷の治りも早く簡単な手術になる可能性も高いでしょう。
ブリッジがおすすめなケースは以下のとおりです。
インプラントと比較した一番の違いは、失った歯の両隣の歯を削るという点です。そのため、削る歯が治療したことのない健康な歯の場合はマイナス要素が大きくなりますが、すでに被せ物などの治療がされている場合はその点の優先度が低くなります。それぞれのメリットや注意点も比較して慎重に選びましょう。
インプラントとブリッジは失った歯の本数や周りの歯の状態によって適応するケースが異なります。「失った歯や今ある健康な歯を長期的に残すにはどの方法が適しているか」という長期的な目線での検討も重要です。とくにインプラント治療は未対応の医院もあるため、歯医者の選び方には注意しましょう。
山手歯科クリニックでは患者様の状態に応じて治療の選択肢を提示しており、インプラント治療においては25年以上の実績があります。納得のいく治療法を選択していただくためにセカンドオピニオンも受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。
監修:理事長/齋藤和重
2022/06/20
「インプラント治療を行いたいけど、費用が高くて手が届かない」とお悩みの方は多いでしょう。費用面で不安を感じている方にぜひ知っておいてほしいのが、今回解説する医療費控除という制度です。医療費控除の使用によって、治療を行った際の家計へのダメージを抑えられます。
当記事では、医療費控除の概要について初心者でもわかりやすいように解説します。医療費控除を利用して、お財布への負担を抑えながら治療を行いたい方はぜひお読みください。
医療費控除とは、1月1日から12月31日までの1年間に払った医療費の合計が10万円を超えた場合、一部の所得が控除されて戻ってくるという制度です。
医療費のカウント対象は、本人だけでなく、生計をともにする配偶者やそれ以外の親族の分も含まれます。つまり「夫の医療費だけでは10万円を超えていないが、妻や子どもの通院費・入院費を含めると10万円を超える」という場合も対象になるということです。
インプラントを行ったことによる治療費も、医療費控除の対象です。また治療費そのものだけでなく、通院時に利用したバスや電車の交通費、処方箋の代金も控除の対象に含まれます。
ただし、通院に使用した自家用車のガソリン代は医療費控除の対象に含められません。車で通院を行う際は注意しましょう。
そのほか、治療の際に使用した歯科ローンの支払いも対象になります。なお歯科ローンで支払った費用自体は対象となるものの、歯科ローンを利用したことで発生した手数料は対象とならないため、ご注意ください。
なお、一部の治療については医療費控除の対象外です。歯科医院の治療において、医療費控除の対象外となってしまうのは以下のような治療です。
以上の情報を表にまとめると、以下のとおりです。
インプラントの治療費 | 対象内 |
---|---|
通院時に利用したバスや電車の交通費 | 対象内 |
通院時に利用した自家用車のガソリン代 | 対象外 |
処方箋の代金 | 対象内 |
歯科ローンで支払った治療費 | 対象内 |
歯科ローンを使用した際の手数料 | 対象外 |
一般的に支出される水準を 著しく超えると認められる、特殊な治療 |
対象外 |
審美性(見た目の美しさ)を高めるための治療 | 対象外 |
インプラントの治療にかかる費用の相場は、一般的におよそ30万~60万円です。内訳としては、以下のような費用が含まれています。
なお、インプラントの治療費は前歯と奥歯でも変わってくる場合があります。前歯のインプラントは奥歯に比べて手術の難易度が高く、医師の腕も問われるためです。
医療費控除の額は、以下の式で計算可能です。
なお、所得金額の合計が200万円よりも少ない場合は、上記の「10万円」の部分が「所得金額の合計額の5%」に変化します。
また、還付額については以下の式で計算できます。
所得税率は、課税所得金額によって決まります。以下の表をご参照ください。
課税所得金額 | 所得税率 |
---|---|
1,000円 〜1,949,000円 | 5% |
1,950,000円〜3,299,000円 | 10% |
3,300,000円〜6,949,000円 | 20% |
6,950,000円〜8,999,000円 | 23% |
9,000,000円〜17,999,000円 | 33% |
18,000,000円〜39,999,000円 | 40% |
40,000,000円〜 | 45% |
例として、以下の条件の人の医療費控除額を算出してみましょう。
所得金額の合計は200万円よりも多いため、式のなかの「10万円」は10万円のままとなります。よって、以下のように算出されます。
結果、この場合医療費控除額は20万円となります。
次に、還付額についても算出します。課税所得300万円の人の所得税率は、10%です。
よって、この場合の還付金は2万円となります。
申請の方法をまとめると、以下のとおりです。
申請を行う場合、最初に以下の書類をそろえておきましょう。
あわせて、医療費控除の書類を提出する期限についても知っておく必要があります。年末調整が会社で行われるサラリーマンの場合、提出期限は対象年から5年以内です。
確定申告についてご存じの方は「3月15日まで」という期限を聞いたことがあるかもしれません。しかし、3月15日はフリーランスなど確定申告が必須となる人の締め切りです。会社で年末調整が行われないフリーランスなどの場合は、通常どおり毎年2月16日から3月15日までの確定申告で行う必要があります。
サラリーマンなどとして働いていて、医療費控除以外の確定申告が必要ない方の場合、対象となる年から5年以内であればいつでも申請可能です。
以下で、くわしい申請方法について解説していきます。
まずは自身が医療費控除の対象であるかどうかを確認しましょう。以下の条件のどちらかに当てはまっている場合、医療費控除の対象です。
なお、医療費の合計には通院にかかったバスや電車の交通費なども含めて問題ありません。どういった費用を含めてよいのか知りたい方は「インプラント治療費は医療費控除の対象になる」の項目をご確認ください。
続いては、医療費控除額と還付金の額を計算しましょう。くわしい計算方法については「医療費控除額と還付額の計算式」の項目をご参照ください。
3つ目のステップとして、医療費控除の明細書を作成していきます。
確定申告書、および医療費控除の明細書を入手し項目に沿って記入します。書類は、税務署の窓口または国税庁のホームページから入手が可能です。
医療費控除を受ける方のなかには、確定申告を初めて行うという方も多いでしょう。確定申告書などの作成に不安がある方は、税務署にて書き方の指導を受けることもできます。
無事に確定申告書と医療費控除の明細書が作成できたら、提出を行います。提出先は、現在住んでいる納税地を管轄している税務署長です。住民票があるところと考えればわかりやすいでしょう。
確定申告書と明細書の提出が済んで1ヶ月ほどしたら、還付金が振り込まれているかを確認しましょう。還付金は、確定申告書第一表のなかにある「還付される税金の受取場所」という項目に記入した口座へと振り込まれます。
なお、振り込まれる期間は目安です。申告時期などの状況によって前後する場合もあるため、ご注意ください。
医療費控除を受けることで、インプラントの治療費による家計の負担を抑えられます。インプラントの費用は決して安くありません。インプラントの治療を行う方、行った方は、今回の記事を参考にして忘れずに確定申告を行うようにしましょう。
山手歯科クリニックは、深い実績を持つ総合歯科医院です。25年間積み上げてきた知見と最新の技術を持って、患者さんに寄り添った治療を行っています。安心安全な環境であなたに合ったインプラント治療を受けたい方は、ぜひ一度ご来院ください。
監修:理事長/齋藤和重
2022/06/17
インプラント治療を行った方のなかには、人間ドックなどでMRI検査を受ける機会がある方もいるでしょう。インプラント治療をしていると、MRI検査に支障が出ないかと心配になるかもしれません。
当記事では、歯のインプラント治療がMRI検査に支障をきたすのか否かについてくわしく解説していきます。また、後半ではインプラント治療によってMRI検査を断られた際の対処法や、CT検査の受診可否についても解説します。
安心してMRI検査やCT検査を受診したい方は、ぜひお読みください。
結論からいうと、ほとんどの場合歯のインプラント治療を受けていてもMRI検査は受診可能です。
MRI検査に支障をきたす可能性があるのは、磁性がある金属です。磁性がある金属を身に付けたままMRI検査を受診すると、以下のようなことが起こるリスクがあります。
しかし、歯のインプラントはほとんどがチタン製です。チタンは磁性がない金属のため、MRI検査に支障をきたすことがありません。よってインプラント治療をしていても、問題なくMRI検査が受診できるといえます。
インプラント治療を行ったあとにMRI検査を行うと、結果の画像に小さな影が映るケースがあります。しかし、画像に映った影が検査の結果に支障をきたすことはありません。したがって、患者さんが影について心配する必要はないためご安心ください。
アーチファクトとは、金属を身に付けた状態でMRI検査を受診した際などにできる、結果画像の乱れのことです。アーチファクトがあると正常な診断に支障をきたすため、MRI検査の際は金属を外すことが必要となっています。
チタンのような非磁性金属は、X線の吸収量が少ないため、ほとんどアーチファクトを起こしません。したがって、チタン製のデンタルインプラントを使用していても、問題なくMRI検査が受診可能となっています。
銀歯・金歯・メタルボンドなどの詰め物や被せ物をしていても、MRI検査はほとんどの場合受けることが可能です。近年のMRI装置は高性能となっているため、上記のような詰め物や被せ物によって検査結果に影響が出ることは非常に少なくなっています。
さらに、詰め物・被せ物に使用されている金属はほとんどが磁性のない物です。そのため、発熱するようなリスクもほぼありません。
なお詰め物や被せ物の位置によっては、まれに画像の乱れを引き起こすケースがあります。検査技師に指摘を受けた場合は、担当の歯科医師に相談してみるのがよいでしょう。
MRI検査は基本的に入れ歯をしていても受診可能ですが、入れ歯に磁性金属が使用されている場合は注意が必要です。
磁性金属が使われた入れ歯をしている場合、MRI検査に支障をきたすリスクがあるため、事前に担当の歯科医師への相談をおすすめします。
インプラント治療後にMRI検査を受ける際注意すべきなのは、以下に該当する場合です。
1つ目は、インプラントオーバーデンチャーのアタッチメントに磁石を使用している場合です。インプラントオーバーデンチャーとは、自然歯やインプラントの上に被せて使用する入れ歯のことです。
インプラントオーバーデンチャーには、歯と入れ歯を磁石によって結合させている物も多く存在します。結合に磁石を使用している場合、MRI検査中に支障をきたす可能性があります。
2つ目は、歯以外の医療用インプラントを使用している場合です。インプラントという言葉は、歯にしか使わない言葉だと考えている人も多いでしょう。しかし実は歯以外にもインプラントという物は存在します。
そもそもインプラントという言葉は、イン(なかに)プラント(植える)という名前のとおり、なかに人工物を埋め込む治療の総称です。したがって、心臓のペースメーカーなどの体に人工物を埋め込む治療はすべてインプラントです。
デンタルインプラントのほとんどは磁性金属を使用していませんが、他の医療用インプラントの場合は磁性金属を使用している場合もあります。デンタルインプラント以外の医療用インプラントを使用している場合は、十分に注意する必要があります。
インプラントを使用している人がMRI検査を受けようとすると、医師に受診を断られるケースがあります。ケースとしては、以下の2つが考えられます。
1つ目は、医師がデンタルインプラントもMRI検査がNGだと誤解しているケースです。
世間ではインプラント=歯の治療という認識が広まっていますが、医療の業界においてインプラントは、体に埋め込む人工物すべてを指しています。医療用インプラントのなかには磁性金属を使用している物も多数あるため、デンタルインプラントも当てはまると考えられているケースがあります。
当ケースの場合は、自身の使用しているインプラントがチタン製であることを伝えれば問題なく受診可能です。あらかじめ担当の歯科医師に、インプラントのメーカーや素材を確認しておくとより安心できるでしょう。
2つ目は、アタッチメントに磁石を使っているインプラントオーバーデンチャーのケースです。磁石を使用している場合はMRI検査に支障をきたす可能性があるため、必ず担当のインプラント医師に相談しましょう。
デンタルインプラントの治療を行っていても、ほとんどの場合MRI検査は問題なく受診できます。しかし、インプラントの素材によってはMRI検査を受診できない場合もあります。
自身が使用しているインプラントの素材が何であるかを完全に把握している人は少ないはずです。本当に自分は安全にMRI検査を受診できるのかと不安に感じている方も多いでしょう。より安全な形でMRI検査を受診したい方は、インプラントの素材について担当医師に聞いておくことをおすすめします。
素材を確認した上で、自分はMRI検査を受診できるのかをしっかりと確認しましょう。さらにその情報を正確に検査担当者へ伝えることで、受けられないといわれる可能性が低くなります。
インプラント治療をしている場合、MRI検査だけでなくCT検査もほとんどの場合問題なく受診可能です。デンタルインプラントを行った後にCT検査を実施すると、MRI検査と同じく検査結果の画像に影ができる場合があります。しかしこの影も診断に影響を及ぼすことはないため、ご安心ください。
デンタルインプラントを使用していても、MRI検査はほとんどの場合問題なく受診可能です。なお磁石を使用しているインプラントオーバーデンチャーなどのように、一部のケースではMRI検査が受診できない可能性もあります。より安全にMRI検査を受診するためにも、担当の歯科医師に事前確認を行っておくことをおすすめします。
山手歯科クリニックは、患者さんへの説明と同意を表す「インフォームド・コンセント」を何よりも大切にしている総合歯科医院です。歯の治療には、抜歯をする物や歯を残して行う物など、さまざまな物が存在します。山手歯科クリニックでは数ある治療のメリットやデメリットを丁寧にご説明し、同意を頂いてから治療を始めています。
安心感の高い治療を受けたい方は、ぜひ当院へご来院ください。
監修:理事長/齋藤和重
2022/06/14
本日は「オールオン4/オールオン6インプラント治療」を行われた患者さまのビフォーアフターをご紹介します。
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【治療名】
オールオン4・オールオン6
【患者情報】
70代 男性
【執刀医】
Dr.齋藤
【治療内容】
一度の手術で全顎のインプラント埋入と人工歯装着を行います。
手術当日に仮歯の装着が可能なので「その日の内に歯を固定し、歯の機能が回復出来る」という事で短時間で治療効果が実感できる治療方法です。
【治療期間】
約5ヶ月
【費用】
上顎 ¥4,741,000(税込)
下顎 ¥3,685,000(税込)
【リスク】
痛みに配慮した治療を行なっていますが、術後に痛みや腫れを感じる事があります。また、アザが出ることがありますが、通常は2週間程度で消えます。
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ご自身の歯でお悩みを抱えている方、お気軽にご相談下さい☺
※当院では患者様に安心して治療をお受けいただくために、感染対策を徹底しております。
東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:山手歯科クリニック(大井町・戸越公園)
2022/05/19
インプラントを検討している方には「どの医院がよいのだろう」「品川でよいインプラント医院の選び方は?」などのお悩みが多いのではないでしょうか。
手術を伴う歯科治療のため、しっかりと見極めて医院選びをしたいですよね。
今回は、品川でインプラント治療を受ける際の、医院選びのポイントを解説します。費用相場や治療にかかる期間もあわせて解説するので、インプラントを検討している方はぜひ参考にしてください。
インプラントとは、失った歯を補うための歯科治療のひとつで、人工歯根(インプラント体)をあごの骨のなかに埋め込み、その上に人工歯を装着する流れで行います。
健康な歯を支えにしない独立した治療が可能なことが最大の特徴で、自分の歯のような自然な食事が可能です。しかし、定期的なメンテナンスを怠ると数年で機能が衰え、脱落するデメリットもあります。
入れ歯とは、プラスチック製の人工歯で失った歯を補う歯科治療です。健康な歯に金属の金具を引っかけて入れ歯を固定します。数週間~数ヶ月で完成するため、インプラントと比べて短期間で利用が完了するでしょう。
健康保険が適用されるため、5,000~15,000円ほどと費用を抑えて作成できますが、インプラントのようにしっかりと固定されていないため咀嚼力が落ちてしまいます。一般的に3~5年ほどで新しいものに作り替える必要があり、保管状態や口内環境の変化によってはさらに早い作り替えが必要になることもあるでしょう。
ブリッジとは、両隣の健康的な歯を支えにして失った歯を補う歯科治療のことです。健康保険内で作成できるため、10,000~20,000円ほどで作成できます。ただし、費用は部位や本数によって異なり、前歯の治療や本数が多くなると費用も高額になります。数週間~数カ月で治療が完了するため、選択する方も多い治療法です。
ブリッジの寿命は7~8年ほどで、インプラントと比べると短く感じるでしょう。固定式のため、機能面ではインプラントとほとんど同等ですが、両隣の健康な歯を支台にする点では大きく異なるでしょう。
品川を含む東京でインプラント治療を検討している方は、どの医院で受けるのがよいか迷うこともあるかもしれません。インプラントを受ける医院を見つけるために、以下のような5つのポイントに気をつけてみましょう。
では、それぞれくわしくみていきます。
インプラントを行うためには、インプラント手術に必要な設備が十分に整っている必要があります。精密な診断に必要なCT撮影ができる機材や、徹底した感染予防を行えるようオペルームが用意されている医院が望ましいでしょう。
また、使用する器具を事前に滅菌できる機材にもこだわっている医院であればなおよいといえます。術中に細菌に感染してしまうと、痛みや腫れが出るばかりでなく、インプラントの脱落にもつながります。院内の設備はホームページなどでも確認できるので参考にしてみましょう。
インプラントは数ミリのずれも許されない精密な診断と、確かな技術が必要な歯科治療です。これまでの経験・実績が豊富な医師に任せるのが安心です。
ホームページに掲載されている症例数や、所属している学会などを参考にしてみましょう。なかでも、インプラント学会などの「指導医」や「認定医」であれば、深い知識と一定以上の技術がある証拠です。
資格や学会所属は必須ではありませんが、医院選びの目安になります。設備と同じく、ホームページの院長紹介ページなどで確認できます。
インプラントは健康保険が適用されない、自由診療です。各医院が自由に価格を設定できるため、医院や地域によって費用に大きな差が出ることもあります。
インプラント医院を選ぶポイントとして、インプラント治療にかかる費用や治療期間、治療の流れなどを明確に説明してくれる医院を選ぶことが大切です。事前に十分な説明がない医院では、追加費用の発生もあり、総額が不透明なまま治療を進めることになります。
また、安価な費用を売りに治療を進める医院ではなく、適正価格で治療を行っている医院であることが望ましいといえます。
インプラント治療は一般的な虫歯治療とは異なりますから、治療を受ける前に、メリット・デメリット、リスクなどをきちんと説明してくれる医院であることを確認しましょう。実際にカウンセリングへ出向かないと正確な部分はわからないと思われがちですが、ホームページにインプラントに関する明確な記載があるかどうかで、ある程度の判断がつけられます。
たとえば、医院の方針に「丁寧なカウンセリング」や「インフォームドコンセント(説明と同意)」などが記載されていれば、実際の説明も丁寧であることが多いでしょう。
実際に出向いた際には、医師と十分なコミュニケーションが取れる環境であることが大切です。
インプラントの寿命は10年以上といわれています。一度埋入すれば完了する治療ではなく、定期的なメンテナンスが必要です。また、インプラントは人工物のため、脱落するなどのトラブルの発生も珍しくありません。
インプラントを受ける医院に、長期間に渡るアフターフォローに対応できる体制が整っているかどうかも確認してみましょう。また、治療後の不具合やトラブルにどこまで対応してもらえるのかなど、保証やフォローの内容もあわせて確認しておくと安心です。
品川でインプラントを行った際の費用相場は30~60万ほどです。ただし、インプラントを埋め込むための骨量が不十分な場合などは、骨を増やす処置をするための処置が必要になることがあります。処置費用が追加されるため、費用が高額になるケースもあるでしょう。
費用は症例による差も出てしまうため、正確な金額はカウンセリングなどを利用して確認する必要があります。必要に応じて見積書を作成してもらい、複数の医院でカウンセリングを受けてみると自分に合った医院を探せる可能性が高まります。
あごの骨にインプラントを埋入(一次手術)し、インプラントと骨が結合するまでに数ヶ月~1年弱の期間が必要です。しっかりと結合できていることが確認できれば、人工歯を装着するための手術(二次手術)を行います。歯茎の状態が落ち着いてから人工歯を取りつけるまでは数ヶ月ほどです。
ただし、骨や歯茎の状況を観察しながら治療を進めていくため、当初予定していた期間よりも長くなるケースが少なくありません。また、術前に虫歯や歯周病の治療、骨を増やす処置が必要な場合は、治療期間が伸びてしまうこともあるでしょう。
品川でインプラントができる医院の選び方を解説しました。インプラントは深い知識と高度な技術が必要な歯科治療であり、医院選びがインプラント成功のカギを握っているといえます。
山手歯科クリニックでは、国際インプラント学会の指導医である歯科医師がインプラント治療を行っています。インプラントに関するお悩み、インプラントを検討している方は、ぜひ一度山手歯科クリニックへお問い合わせくださいませ。
監修:理事長/齋藤和重