2023/05/07
インプラント治療のやり直しは可能かどうか知りたいと悩んでいませんか?
この記事では「インプラント治療のやり直しは可能かどうか」について紹介していきます。
結論、インプラント治療は、状態によって異なりますがやり直しは可能です。
他にも「インプラントが失敗してしまう原因」や「インプラントのメリット・デメリット」について解説します。
ぜひこの記事を参考に、インプラント治療について理解を深めてみてください。
また「インプラント治療で使用されるレントゲンの種類」について知りたい方は、こちらにて解説を行なっておりますので、ぜひ確認してみてください。
骨や口内状態によって異なりますが、インプラントのやり直しは可能です。
インプラント治療は、10年以上経過しても問題なく使用できるほど優れている治療法ですが、何らかの原因によって再度治療が必要になるケースも少なからずあります。
失敗の原因が歯科医院や患者自身によるものなのかによって治療方法や対応が異なります。
インプラントが失敗してしまう原因については、以下が挙げられます。
・治療前の検査確認が不十分
・インプラント歯周炎の影響
・感染対策が不十分
・技術力不足
・人工歯のトラブル
・メンテナンス不足
それぞれの原因について紹介してきますので、これからインプラント治療を受けようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
インプラント治療が失敗してしまう原因として、治療前の検査確認が不十分だったケースも少なくありません。
噛み合わせや神経、骨の状態など一人ひとりによって状態が異なるので、治療前の検査は、インプラントを成功させるためには必要不可欠になります。
また、病歴や服用している薬、健康状態などによって、治療方法が異なるので、患者と医師とのコミュニケーションも重要になります。
このように、治療前に検査確認を十分に行わないと、噛み合わせがズレてしまったり、神経を傷つけてしまうリスクがあるので、しっかりと治療前の検査を行なっている歯科医院を選ぶようにしましょう。
インプラント歯周炎によって、人工歯を固定している骨に悪影響を与えてしまい、インプラントが抜け落ちてしまうケースも挙げられます。
インプラント歯周炎とは、インプラント周囲に歯周病のような炎症が起きてしまう症状を指します。
インプラント治療は外科手術が必要になるので、手術中に感染対策が不十分だと、炎症や強い痛みなどが起きてしまうリスクがあります。
通常であれば、インプラント治療の約1週間経過すれば痛みや腫れは徐々に落ち着いてきますが、痛みや腫れなどが引かない場合には、感染症の恐れがあるので、治療を受けた歯科医院で検査をしてもらいましょう。
感染症を放置してしまうと、インプラントが抜け落ちてしまうのはもちろん、周囲の歯に悪影響を与えてしまったり、強い腫れによって呼吸困難になってしまったりする可能性があるので、少しでも異常があったらなるべく早く歯科医院で検査をすることをおすすめします。
治療前の検査確認や感染症対策などをしっかりと行なっていたとしても、医師の技術力が不足していれば、インプラント治療の失敗のリスクが高くなります。
実績が豊富だったり、口コミ・評判が良い歯科医院を選ぶと、専門的な技術を持っている歯科医から治療を受けられます。
近年では、サージカルガイドというテンプレートを使用した治療ができるので、インプラント治療で少しでも不安がある方は、サージカルガイドを採用している歯科医院を選びましょう。
人工歯の噛み合わせがや形状の歪みなどの理由によって、インプラント治療箇所に大きな負担をかけてしまい、強い痛みや人工歯が外れてしまうなどのトラブルが起きる可能性があります。
人工歯は、とても精密にできており、わずかな狂いによって炎症を起こしてしまうケースがあるのです。
インプラント治療後は違和感がありますが、7〜10日程度経過しても違和感が無くならない場合には、治療した歯科医院で診てもらいましょう。
インプラント治療が成功しても、治療後のメンテナンスを怠ってしまうと、トラブルの原因にもなるので注意が必要です。
インプラントは、優れた素材を使用していますが、一人ひとりの噛み合わせによって人工歯がすり減ってしまったり、ネジが緩んでしまったりするケースも少なくありません
また、インプラント周囲に歯垢や食べかすなどが溜まってしまうと、感染症やインプラント歯周炎などになってしまうリスクも高くなります。
普段から入念に歯磨きをするのはもちろん、定期的にメンテナンスをするようにしましょう。
医師と患者とのコミュニケーションが不足していると、要望に合った治療ができずに、最悪の場合にはインプラント治療を再度行なってしまうリスクがあります。
治療のメリット・デメリットをしっかりと説明してもらえる医師から治療を受けると、トラブルを事前に予防することにもつながります。
これからインプラント治療を受ける方は、治療のリスクやデメリットをしっかりと理解して受けて、インプラント治療を受けるようにしましょう。
インプラントに失敗したらやるべきことについては、主に以下3つが挙げられます。
・まずは相談する
・やり直し依頼をする
・返金依頼をする
それぞれの項目について紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
インプラントに失敗したらまずやるべきこととして、治療した歯科医院に相談をしましょう。
相談して無償で治療をしてもらえるのであれば問題ありませんが、追加で費用がかかったり、治療を拒否されたりした場合には、別の歯科医院に相談するのも選択肢の一つです。
その他にも、訴訟を考えているのであれば弁護士や消費者センターなどに相談するのをおすすめします。
歯科医院に相談後は、やり直し依頼をしましょう。
明らかに歯科医院によるものであれば、無償でインプラント治療をやり直すことが可能です。
しかし、インプラント治療が失敗するのは、患者自身によるケースもあるので、自己負担になる可能性もあります。
同じ歯科医院でインプラントの再治療を依頼したくない方は、返金依頼をしましょう。
返金が完了したら別の歯科医院で治療を行い、再度インプラント治療が失敗しないように、あらかじめ医師に失敗した経緯を伝えるとスムーズに治療を行えます。
しかし、インプラントに失敗の原因や症例によっては、返金が難しい場合もあるので、事前に歯科医院に相談しておきましょう。
インプラントのメリットについては、以下4つが挙げられます。
・咀嚼機能が回復する
・天然歯と同じ感覚で噛める
・顎の骨が痩せるのを予防する
・審美性に優れている
それぞれのメリットについて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
インプラントは、顎の骨に人工歯を装着するので、咀嚼機能が回復できるメリットが挙げられます。
ブリッジや入れ歯などは周囲の歯にバネや金属をかけて歯を固定する方法なので、咀嚼するたびに天然歯や顎に負担がかかってしまい、咀嚼機能が低下してしまう原因にもなります。
また、直接顎の骨に装着ができるので、人工歯と自然歯に隙間が出来づらくなるので、歯垢や食べかすが残りにくくなるメリットも挙げられます。
このように、インプラントは、咀嚼機能が低下するリスクが少ないので、将来を見据えた治療方法とも言えるでしょう。
インプラントは、天然歯と同じ感覚で噛めるので、ストレスなく食事を楽しめるメリットが挙げられます。
顎の骨にしっかりと支えられているので、天然歯と同じように力を入れてしっかりと咀嚼ができ、違和感なく噛むことが可能です。
ブリッジや入れ歯をしている方で、咀嚼時に違和感を持っている方は、インプラント治療を検討してみましょう。
インプラントは、咀嚼した時の力が顎の骨に届けられるので、顎の骨が痩せるのを予防できるメリットが挙げられます。
ブリッジや入れ歯では、顎の骨と結合していないので、顎に力が伝わりづらく、痩せやすくなるリスクが高くなります。
顎の骨が痩せてしまうと、周囲の歯に悪影響を与えてしまうのはもちろん、顔にハリがなくなってしまい老けて見えてしまうデメリットもあります。
インプラントは、他の治療方法と比べて治療費が高いですが、長期的な目線で見ると、費用を安く抑えられると言えるでしょう。
インプラントは、自然歯と同じような色味を再現できるので、審美性に優れているメリットが挙げられます。
保険適用の入れ歯や差し歯、ブリッジでは、色味が不自然になってしまったり、固定する金具が見えてしまったりするケースがあるので、周囲から気づかれやすくなります。
その他にも、インプラントは歯垢やプラーク、食べかすなどが歯に付着しにくく、着色がしにくいなどの特徴があるので、継続的に健康的な白い歯で生活できるメリットも挙げられます。
このように、インプラントは見た目の美しさにこだわっている人に適している治療方法と言えます。
インプラントのデメリットについては、以下3つが挙げられます。
・外科手術を行う必要がある
・感染症のリスクがある
・保険対象外
それぞれのデメリットについて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
インプラントは、歯肉をメスで切開して、顎の骨にドリルで穴を開けて人工歯を固定する外科手術を行う必要があるので、身体に負担をかけてしまうデメリットが挙げられます。
外科手術中は麻酔をしているのでほとんど痛みはありませんが、抜歯などの経過観察などで通院が必要になる手間が増えてしまいます。
また、挿入したインプラントが骨と結合するまでに最低でも2ヶ月以上は必要になるので、あらかじめ注意が必要です。
妊娠している方や持病を持っている方は、インプラント治療が行えない可能性があるので、事前に確認をしておきましょう。
インプラント治療では、感染症のリスクが高いデメリットが挙げられます。
感染症の例として、骨を溶かしてしまうインプラント歯周炎があり、症状が悪化してしまうと、インプラントが抜け落ちてしまうリスクが高くなります。
感染症を予防するには、感染症対策に力を入れている歯科医院を選んだり、治療終了後も定期的なメンテナンスを受けたりするようにしましょう。
インプラントは、保険対象外になるので、治療費が高額になってしまうデメリットが挙げられます。
治療後についても、定期的なメンテナンスが必要になり、追加で費用がかかってしまいます。
しかし、デンタルローンを活用できたり、医療費控除を申請できたりなど金銭的な負担を抑えられる方法もあるので、活用することをおすすめします。
今回は、インプラント治療について知りたい方に向けて、インプラントが失敗してしまう原因やインプラントのメリット・デメリットを紹介しました。
インプラントが失敗してしまう原因については、以下が挙げられます。
・治療前の検査確認が不十分
・インプラント歯周炎の影響
・感染対策が不十分
・技術力不足
・人工歯のトラブル
・メンテナンス不足
今回の記事を参考に、インプラントについて理解を深めてみてください。
東京都品川区YDC審美インプラント治療専門ガイド
監修:山手歯科クリニック(大井町・戸越公園) 理事長/齋藤和重